2001年より, 東京湾岸の下水処理施設の屋上において市民と行政の協働により, 絶滅危惧種であるコアジサシの保全活動が行われている. 本研究では, 活動に参加した市民の意識を把握することにより, 活動に対する評価を行うとともに, 今後も活動を継続して行うための基礎的な知見を得ることを目的とした.
作業に対する満足度, 作業後の活動に対する関心より, 活動は参加者によって高く評価されていると考えられる. また, 年代により情報収集の手段や情報内容に対する要求に有意な差がみられたことから, 活動を継続する際には, 参加経験者と新規参加者の両方に適した対応を考えるとともに, 対象者の年代に考慮した情報提供の方法を考える必要がある.
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