本稿の目的は,学習者による数学に対する価値づけの社会文化的背景に着目する必要性を示すことである.そのために,作田(1972)による価値の捉えおよび価値の類型を援用し,学習者による数学に対する価値づけの社会文化的背景を捉える枠組みとして位置付けた.そして,価値の類型のそれぞれの場合について,授業において考え方を説明する行為と結びつけることによって,数学教育における目標の達成のためには,学習者による価値づけの社会文化的背景にまで焦点を広げる必要があることを示した.
指定討論者削除
(誤)
仁平 義明(白鷗大学)
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