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クエリ検索: "杉真理"
41件中 1-20の結果を表示しています
  • I.伊豆沼•越冬ガンの羽数調査
    横田 義雄, 呉地 正行, 小杉 眞理子

    1979年 28 巻 1 号 29-52
    発行日: 1979/06/05
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    (1)筆者らは,伊豆沼のガンの個体群の大きさとその季節的ならびに経年的変化を知るために,1971年から1977年までの7越冬期にわたって,宮城県伊豆沼を塒とするマガン,ヒシクイおよび両者を一括したガン類の羽数カウントを行なった.カウント方法は,早朝に塒から飛び出す群のカウントを月1~2回行ない,そのほかに,早朝カウントの便法や日中塒または採餌地でのカウントを月3~4回行なった.7年間の月平均カウント回数は約6回に達した.
    (2)伊豆沼のガンは,マガンが総羽数の60~80%を占め,それ以外はほとんどヒシクイである.1972年にはマガンが約3,000羽,ヒシクイが約200羽であった.1977年にはマガン5,600羽,ヒシクイ1,400羽に増えた.自然環境が悪化しているにもかかわらず,ガンの羽数が増加した原因の一つは,1971年の法改正によりマガンとヒシクイが狩猟鳥からはずされたことであろう.
    (3)ガン群の大きさとその季節的変化を知るために,月間の最高羽数点をプロットする羽数グラフを作った.グラフには2つの型があり,一つは帽子型で,他は2峰型である.ガン類は,9月下旬に少数羽が飛来し,10月中に急増し,11月~12月に最高羽数に達し,1月下旬からやや減少し,2月下旬~3月中旬に渡去する.これが帽子型グラフとなる.積雪が多く1か月前後続けば,ガンは塒を一時的に南方に移し,雪が解ければまた伊豆沼へ帰る.これが2峰型グラフとなる.
    (4)マガンの羽数グラフはガン類の羽数グラフと相似形をなしている.ヒシクイはやや異なり,羽数増加は10月に1回,12月に1回と2回あって,12月に最高羽数に達する.積雪に対しては,ヒシクイもマガンと同様に南方へ移動するが,軽度の積雪の場合は伊豆沼周辺にとどまり,マガンに比し南方への移動の規模が小さいようである.
    (5)渡去の日時は積雪と密接な関係が認められ,積雪が少ない年は羽数グラフは帽子型で,2月に渡去することが多く,積雪の多い年はグラフは2峰型で,3月に渡去する.
  • II.伊豆沼越冬ガンの採餌地の分布
    横田 義雄, 呉地 正行, 小杉 眞理子

    1980年 29 巻 1 号 7-33
    発行日: 1980/06/30
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    (1) 宮城県の伊豆沼を塒として越冬するマガンとヒシクイの採餌地の分布を,1971-78年の8年間にわたって調査した,マガンもヒシクイも水稲作付水田の刈田を採餌地としている.畑や牧場などで採餌することはきわめて稀であった.
    (2) 採餌水田は宮城県の北半にある仙北平野に限局されている.多雪の年にはガン群の南下が見られ,宮城県の南半部や福島県の北半部,さらに関東地方まで移動して採餌する.
    (3) 日本のガンの越冬地は,太平洋岸では現在伊豆沼だけである.この現状は日本のガンの減少過程の一相としてとらえることができる.明治維新以後の乱獲と環境の悪化によって,日本のガンは九州,関西,関東と南から北へ順次越冬地を失ない,伊豆沼と仙北平野は太平洋岸の最後の越冬地となっている.
    (4) 仙北平野のマガンとヒシクイの採餌水田は地理的に分かれている.マガンの採餌地は,迫川と鳴瀬川の中流より上流に近い地域で,仙北平野の西部,北部および伊豆沼周辺である.ヒシクイの採餌地は迫川と鳴瀬川の中流から下流に近い地域と吉田川流域で,仙北平野の東部,南東部および南部である.マガンとヒシクイがいりまじって採餌することは,一般に稀である.しかし,多雪時の南下の際には,両種が混合して採餌する場合が比較的しばしば見られる.
    (5) ヒシクイの採餌水田がある地域は,水田に造成される以前は沼の多い沼沢地で,マコモ(Zazania Linn.)とヒシ(Trapa Linn.)が繁茂し,特にヒシが多かったので,ヒシクイの好適な採餌地であったと思われる.そこが開田されたのちも,落穂や落籾を食物として利用でぎるので,昔の採餌地に対する伝承的固執または'traditional attachment'が現在に引ぎつがれ,マガンと異なった採餌地分布を示していると推定される.マガン採餌地分布についても同様に 'traditional attachment' が主要な要因と考えられ,伝承的食物の一つとしてマコモがあげられる.
  • *高杉 真理子, 児玉 英一郎, 王 家宏, 高田 豊雄
    電気関係学会東北支部連合大会講演論文集
    2013年 2013 巻 2F01
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/18
    会議録・要旨集 フリー
  • 嶋田 哲郎
    日本鳥学会誌
    2003年 52 巻 1 号 32-34
    発行日: 2003年
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Distribution of feeding sites of wintering Greater White-fronted Geese Anser albifrons around Lake Izunuma-Uchinuma (roost) was determined by direct observations during winter of 1997, 1998and 1999. The 68.6% of 110feeding flocks were observed in rice fields within 6km from the lake.
  • 齊藤 大蔵, 宮澤 靖
    日本フットケア学会雑誌
    2017年 15 巻 4 号 199-201
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2017/12/26
    ジャーナル フリー
  • 横田 義雄, 呉地 正行, 大津 真理子

    1982年 30 巻 4 号 149-161
    発行日: 1982/03/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    日本のガンは,明治維新まではかなり多かったと思われるが,狩猟の圧力と農工業の発展に伴う生息環境の悪化により,羽数が減少の一途をたどり,1960-1970年頃には10,000羽以下(表5)となった.1971年にガン類はすべて狩猟禁止となった.1980年現在の渡来数は10,000-15,000羽(表2)で,そのうちマガンは約60%,ヒシクイは約35%,コクガンは約5%である.シジュウカラガンは1970年以降は伊豆沼で毎年1-3羽,カリガネも1975年以降伊豆沼で毎年数羽見られているが, ハクガン,サカツラガン,ハイイロガンは日本では稀である(表4).
    日本のガンの越冬地は9か所で,うち3か所はコクガンの越冬地である(図1).残りの6か所はマガンとヒシクイの越冬地で,太平洋岸にあるのは宮城県伊豆沼(ガンの最大羽数の渡来地)1か所である.他の5か所は日本海岸にあり,羽数は少ない(表2).渡りの中継地は13か所で,うち11か所は北海道にある(図1).渡りのコースは図3,4,5に示した.
    毎年9月下旬に渡来し始め,10-11月に最大羽数となり,3月に渡去を開始し,3月下旬から4月に北海道に集結し4月末から5月初めに日本を離れる.
    日本のガンの最大羽数カウントは,12月の上•中旬頃,降雪期の前がよい.降雪によりガンが分散するため有効なカウントが困難になるためである.
    マガンとヒシクイの採食する植物は,水田の籾(落穂,落籾),畦の雑草,ヒシ(Trapa)やマコモ (Zizania),その他の水生植物である.コクガンはアマモ(Zostera),アオノリ(Enteromorpha),養殖ノリ(Porphyra)を食い,陸上採餌はしない.
    日本のガンの羽数減少は明治以来進行していたが,第2次世界大戦以後の1950-1970年間に急減したことは注目に価する.これは日本のガンの特徴と言ってよく,根本的な保護対策が望まれる.
  • 吉田 多紀
    日本フットケア学会雑誌
    2019年 17 巻 2 号 78-84
    発行日: 2019/06/30
    公開日: 2019/06/30
    ジャーナル フリー

    【要旨】糖尿病患者への予防的フットケアは,患者自身がセルフケアを行い,足病変をつくらないだけに留まらず,療養行動についてもセルフケアにつなげていくことが目標となる.対象は「足」だけではなく,糖尿病をもつその人自身なのである.足のケアを通して患者の思いや生活,即ちその人自身に対する理解を深めていく.そのためには,足だけを焦点化するのではなく,「足の状況」「全身状態」「生活状況」「セルフケア状況」の 4 つの視点で患者を捉え,関連性をアセスメントしたうえでケアを行うことが必要である.また,フットケアがもたらす心地よさや足の状態の良い変化が患者のセルフケアの変化を促進しているといえ,糖尿病患者に対するフットケアが,足病変の治療や予防的行動に向けた指導だけに留まっていないことが示されているといえる.以上のことを踏まえ,フットケアに関する知識や技術を高めるだけに終始することなく,患者に対して関心を向け続け,患者の思いを大切にし,そして,患者のことを大切に思い,その人それぞれにあわせた支援を行っていきたい.

  • 編集委員会
    数学教育学会誌
    1998年 39 巻 1-2 号 119-122
    発行日: 1998年
    公開日: 2020/05/29
    ジャーナル フリー
  • 北川 恵
    日本フットケア学会雑誌
    2017年 15 巻 1 号 16-20
    発行日: 2017/03/31
    公開日: 2017/04/28
    ジャーナル フリー

    医療行為としてのフットケアの重要な目的は,「自分の足で歩くこと」,「症状に対する苦痛が軽減すること」のように患者のwell-beingを支えることである.医療者が携わるフットケアの主な特徴は,例えば糖尿病および人工透析患者の場合は虚血や感染による下肢切断の回避,変形性関節症および高齢者の場合は歩行障害の改善や維持,人工股関節膝関節は人工物挿入による骨髄炎の予防を目的としており多岐にわたっている.しかしながら下肢病変に対する創傷治癒対策や感染対策は,フットケアが必要な対象者に共通した課題であり,栄養管理と密に繋がっているが複雑な病態ゆえに栄養管理の専門チームとの連携が必要になる.各疾患と栄養管理についてはシリーズの続報を参考にしていただき,本稿ではフットケアにおける今後チーム医療連携が期待されるNSTの役割について述べる.

  • 糖尿病
    2018年 61 巻 Suppl 号 S-138-S-141
    発行日: 2018/04/25
    公開日: 2018/09/13
    ジャーナル フリー
  • 嶋田 哲郎, 溝田 智俊
    日本鳥学会誌
    2008年 57 巻 2 号 122-132
    発行日: 2008/11/01
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    宮城県北部地域の低地は,日本列島で越冬するマガンの80%以上がみられ,東アジア地域で越冬するガン類の主要な越冬地となっている.ここでは1971年の狩猟禁止以降,個体数の指数関数的な増加がみられ,また,近年米価の低迷に誘起された大豆の作付面積が増加している.伊豆沼・内沼周辺地域において1997/98,1998/99年と現在の餌資源利用の時間空間的な分布の違いを比較することで,個体数および大豆作付面積の増加がマガンの採食行動にどのように影響したのかを明らかにした.餌資源量をみると,落ち籾現存量は9月下旬以降の収穫直後には平均65 kg/ha(N=6,範囲52~78)であった.落ち籾は沼に近い水田から減少が始まり,順次遠距離にある地点 (10~12 km) の水田でも12月上旬までにほぼなくなった.減少率は95%であった.落ち大豆現存量は平均355 kg/ha (N=9,範囲120~940) で,収穫後11月中旬,1月中旬にかけて増加し,現存量計測後2~23日,平均して10日以内に採食された.2007/08年では,11月にはほとんどの群れが水田を利用したが,12月以降,落ち籾が減少するか,あるいは地域的に枯渇する時期になると大豆圃場群に集中した.一方,1997/98,1998/99年の採食分布をみると,マガンは水田のみを利用し,11月にはマガンは沼周辺の水田で採食し,季節の進行とともに採食範囲を拡大し,1月には遠距離の水田で採食した.10年前は現在と比較して大規模な大豆圃場はなく,加えて個体数が少なかったため,籾資源量の減少に対応して沼の近くから遠くへと採食する水田を移動することで越冬に必要なエネルギーを確保できた.しかし現在,マガンは個体数増加にともなう落ち籾の消費速度の増加と大豆圃場の増加に対応して越冬期前半は落ち籾,次いで後半は落ち大豆へと餌資源を転換していると考えられる.
  • 藤本 泰文, 速水 裕樹, 横山  潤
    湿地研究
    2019年 9 巻 29-37
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/21
    ジャーナル オープンアクセス
    宮城県北部に位置する伊豆沼・内沼の湖岸植生を対象に,1976 年と2012 年に撮影された空中写真を用いてその変遷について分析した.1980 年に生じた洪水の影響で,岸際に分布していたマコモ群落は激減し,その後の高水位管理にともなう浸食等により群落は消失していた.また,ヨシ群落の一部も浸食によって岸際側から消失していた.この結果,沼の湖岸植生全体の面積は1976 年の122.3 ha から59.9 ha に半減した.1970 年代以前の沼の湖岸は,水田を中心に,ヨシやマコモ,アシカキやジュンサイなど地域住民が資源として利用する二次的自然環境で構成されていた.しかし,湖岸が公有地化された後は,水田跡地を中心に樹林化した.このような湖岸植生の変化にともない,伊豆沼・内沼 では生態系への影響や,沼と地域社会との関わりの減少といった問題が生じている.伊豆沼・内沼の自然再生事業では,これらの問題の解決に向けて,さまざまな観点に基づき湖岸植生を適切に管理していくことが重要だと考えられた.
  • 東 八千代, 能登 裕子, 立石 礼望, 黒川 雄平, 松本 美晴, 松尾 和枝, 橋口 暢子
    人間と生活環境
    2021年 28 巻 1 号 1-8
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/08/13
    ジャーナル フリー

    本研究は、看護学実習における下肢のむくみの発生状況とその要因を明らかにするために、看護学実習生12名を対象に実習日、非実習日(通常授業日)の活動前後に、下腿体積、下腿周囲径、インピーダンス値、主観評価を測定し、活動中の歩数、水分摂取量、筋肉量についても調査した。その結果、実習日は、非実習日に比べ、脛骨粗面部は増大し、インピーダンス値は低下し、下腿のむくみ感や疲労感などの感覚が有意に高くなることが示された。下肢のむくみには、歩数、筋肉量が有意に関連した。以上のことから、看護業務を模した看護学実習における長時間立位活動により、下肢のむくみが、客観的にも主観的にも発生することが認められ、下肢のむくみには歩数および下肢筋肉量の関与が示唆された。

  • 高嶋 雄介, 畑中 千紘, 井上 嘉孝, 古川 裕之
    箱庭療法学研究
    2012年 25 巻 2 号 13-24
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル 認証あり
    本論文では, 現代の最新トイレについて実例を挙げて分析することを通し, 現代を生きる人々の意識のあり方を考察した。「現代のトイレ」においては, 付加された多くの機能が排泄の痕跡を自動的に消し去るようになっているのに加え, 柔らかな光や音楽で使用者を包み込み, 受動的に身を任せるだけで排泄を済ますことが可能となっている。「書斎としてのトイレ」として他の生活空間と融合されていたり, 「ガラス張りのトイレ」として内と外の区別が曖昧になっていたりと, 「現代のトイレ」は異界性や象徴性が失われた奥行きのないものとなっている。機能的にも構造的にもかつてのトイレと様変わりしたトイレの現状は, 「トイレの非トイレ化」とも言うことができ, 現代において排泄を通して自身を意識する契機が失われつつあることを示唆している。これは, 見通しの良さを追求し, 不快なものに関わろうとしない現代の意識と関連したものと考えられ, 心理療法の状況とも無縁ではない。最新のトイレに対して我々が感じる違和感は, 無自覚に透明性を高めることが, 不快さの裏にある豊かさや創造性に触れる契機を失うことでもあるということを示唆していると考えられた。
  • 秋山 好一, 濱 裕光, 松田 稔
    日本音響学会誌
    2000年 56 巻 6 号 418-426
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    楽曲分析の一つとして, 旋律パターンを判別するための手法は旋律を比較する形で発展してきた。その多くの分析手法は目的毎に特異な分析形態をとっているのが普通である。本論文は, 日本の歌謡曲においては伝統的旋律の一つである演歌旋律パターンの類似関係について述べている。その類似関係の評価は旋律パターンのスペクトル傾度空間におけるファジィクラスタリングによって行われる。日本の歌謡曲531曲に適用したクラスタリングでは, 演歌と非演歌の二つのクラスタに大別できた。演歌が集群したクラスタ内の特徴ベクトルから演歌に共通する旋律パターンの特徴を類推する。更に, 旋律パターンのスペクトル傾度と旋律進行のお互いの関連についても議論する。
  • 日本内科学会雑誌
    2013年 102 巻 8 号 2093-2102
    発行日: 2013/08/10
    公開日: 2014/08/10
    ジャーナル フリー
  • 糖尿病
    2013年 56 巻 7 号 446-464
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/08
    ジャーナル フリー
  • 史学雑誌
    1991年 100 巻 11 号 1969-1999
    発行日: 1991/11/20
    公開日: 2017/11/29
    ジャーナル フリー
  • 日本内科学会雑誌
    2013年 102 巻 7 号 1842-1864
    発行日: 2013/07/10
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
  • 糖尿病
    2013年 56 巻 Suppl 号 S-117-S-145
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/09/12
    ジャーナル フリー
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