地域環境・社会構造・文化などに根ざした科学技術を目指す「感性工学」的な教育の重要性が増しつつある。本学・
材料工学
専攻では、そのような「感性」を有する人材育成の一助として、平成20年度より「ヒューマン
材料工学
」と題する教育プログラムを実施している。一方、より実践的な教育として、「感性工学」的な要素を取り入れた卒業・修士論文研究テーマを、一部で取り入れている。本発表ではその一例として、天目茶碗など陶磁器釉薬に多く使われる鉄系釉薬の色調や模様の起源となる釉薬ガラス層中での酸化鉄の結晶化挙動について卒業研究として進めた内容を、その教育的な見地からの取り組みと共に、昨年度に引き続き紹介する。
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