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クエリ検索: "東南極"
691件中 1-20の結果を表示しています
  • *東 久美子, 平林 幹啓, 三宅 隆之, 植村 立, 河野 美香, 本山 秀明, 藤井 理行, 飯塚 芳徳, 堀川 信一郎, 鈴木 利孝, 五十嵐 誠, 佐藤 和秀, 鈴木 啓助, 福岡 孝昭, 藤田 耕史, 吉田 尚弘, 渡邉 興亜
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2007年 2007 巻 27aA-3
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/01
    会議録・要旨集 フリー
  • *中野 伸彦, 小山内 康人, 馬場 壮太郎, 足立 達朗, 外田 智千, 豊島 剛志
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2009年 2009 巻 R3-P07
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/04/06
    会議録・要旨集 フリー
    東南極
    ・セールロンダーネ山地の苦鉄質変成岩に見られるシンプレクタイトの解析を行った.
  • *菅沼 悠介, 金田 平太郎, 小山 拓志, 石輪 健樹, 奥野 淳一, 平林 幹啓, 川又 基人, MDML チーム
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2021年 2021 巻 R22-P-1
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/31
    会議録・要旨集 フリー

    近年,衛星観測などによって南極氷床の融解や流出の加速が相次いで報告され,近い将来の急激な海水準上昇が社会的に強く懸念されている.しかし,近年融解傾向の加速が顕著な西南極氷床や

    東南極
    氷床の一部に対して,
    東南極
    ドロンイングモードランド域は氷床質量の増加傾向を示すなど,その動態は南極全体において一様ではない.そもそも,南極氷床の質量収支は,降雪による涵養と沿岸での融解・崩壊によって主に支配されるが,そのメカニズムの理解と定量的な観測は容易ではなく,気候変動予測精度向上における課題となっている.一方,南極氷床周辺や内陸の露岩域から得られる地質学的なデータは,断片的ではあるものの,長期的な南極氷床の質量収支を理解する上で貴重な情報を提供する.その観点において,最終氷期における氷床量やその後の氷床変動過程の復元,そして氷床変動メカニズムの解明は重要な研究課題である. そこで我々は,
    東南極
    中央ドロンイングモードランドを対象として,とくに最終氷期以降の氷床変動の復元を試みた.その結果,現地での氷河地形調査と採取試料の表面露出年代から,当該地域における
    東南極
    氷床が約8〜6 kaにかけて急激に高度を減じたことが明らかになった.この氷床量減少の規模とタイミングは,ドロンイングモードランド東端のリュツォホルム湾における氷床高度低下データ(9~6 ka)(Kawamata et al., 2020)ともおおよそ一致することから,ドロンイングモードランドにおける普遍的な傾向であると考えられる.つまり,
    東南極
    ドロンイングモードランドでは,最終氷期では現在よりも氷床が厚く,広く分布しており,その後約9 kaから急激に氷床高度が低下し,約6 ka頃にはこの急激な氷床融解が停止したと考えられる.今回得られた
    東南極
    氷床変動データは,氷床モデルや気候・海洋モデルの較正や,これらを用いた将来予測の高精度化に資するものとなる.

  • *石輪 健樹, 菅沼 悠介, 奥野 淳一, 徳田 悠希, 香月 興太, 田村 亨, 板木 拓也, 佐々木 聡史
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2021年 2021 巻 R22-O-8
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/31
    会議録・要旨集 フリー

    将来の地球温暖化が危惧されている現在,全球的な気候変動に対する南極氷床の応答を理解することは学術的にも社会的にも喫緊の課題である.

    東南極
    氷床は数十メートルの海水準上昇に寄与する淡水を保持しており,地質データからは過去の温暖期において部分的に融解していた可能性が示唆されている(Wilson et al., 2018).一方,衛星をはじめとする観測データは過去数十年に限られるため,数万〜数百年の時間スケールの氷床変動を理解するには,モデルシミュレーションおよび地質データから過去の南極氷床変動史を復元することが不可欠である.

    過去の南極氷床変動の復元には海水準データが重要な役割を果たす.南極域の海水準データは氷床変動に伴う全球的な海水量変化と氷床・海水をはじめとする表層荷重による固体地球変形の効果(GIA: Glacial Isostatic Adjustments)を含んでおり,GIAモデルと地質データの比較により氷床変動史に制約が可能である.しかし,最終間氷期から現在における

    東南極
    氷床変動史は,時空間的な氷床変動記録の欠如により十分に復元されていない.したがって,本研究はGIAモデルと堆積物試料分析により最終間氷期以降の
    東南極
    氷床変動を復元し,その変動メカニズムの解明につなげることを目的とした.

    第61次日本南極地域観測隊では,

    東南極
    ・リュッツォ・ホルム湾の露岩域であるラングホブデとオングル島での地形調査を実施し,陸上・湖沼・海洋堆積物をはじめとする地質試料を採取した.これらの試料は過去の海水準・氷床変動を記録していると期待され,GIAモデルを組み合わせることで過去の
    東南極
    氷床変動史の制約が可能である.本発表では,採取した堆積物試料分析の予察的結果を報告する.また,リュッツォ・ホルム湾で既に報告されている海水準変動記録(Miura et al., 1998)を再評価し,GIAモデルにより氷期の
    東南極
    氷床変動史を制約した研究成果についても発表する(Ishiwa et al., 2021).

  • 山根 雅子
    地球化学
    2014年 48 巻 3 号 203-204
    発行日: 2014/09/25
    公開日: 2014/10/10
    ジャーナル フリー
  • 【ハイライト講演】
    *石輪 健樹, 奥野 淳一, 徳田 悠希, 板木 拓也, 佐々木 聡史, 菅沼 悠介
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2023年 2023 巻 T11-O-9
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/04/10
    会議録・要旨集 フリー

    将来の地球温暖化が危惧されている現在、全球的な気候変動に対する南極氷床の応答を理解することは学術的にも社会的にも喫緊の課題である。

    東南極
    氷床は50メートル以上の海水準相当の氷を有し、過去の温暖期には部分的に融解していた可能性が地質データから示唆されおり(Wilson et al., 2018)、西南極氷床と同様に気候変動に対して敏感に応答している可能性が高い。様々な時間スケールの現象が重なる
    東南極
    氷床変動を理解するには、数百年以上の長期にわたるデータ解析が不可欠であるため、地質試料分析とモデルシミュレーションを組み合わせたアプローチが必要となる。特に堆積物試料から示される海水準データとGIA(Glacial Isostatic Adjustment)モデルの計算結果を統合的に解釈すると、過去の氷床変動を推定することができる(e.g., Ishiwa et al., 2021)。
    東南極
    インド洋区の西側では、約9,000年前から6,000年前に氷床高度低下が起きたことが報告されているが(Kawamata et al., 2020; Suganuma et al., 2022; White and Fink, 2014)、従来のモデルと比べて有意に遅い。そこで本研究は、第61次南極地域観測隊で採取した堆積物試料の分析結果と、
    東南極
    のリュツォホルム湾とプリッツ湾で既報告の海水準データを再評価し、海水準データセットを構築した。さらに、GIAモデルによる解析を行い、完新世における
    東南極
    氷床変動を推定した。本研究の海水準データセットでは、完新世の高海水準期において、リュツォホルム湾で現在の海水準より約30 m、プリッツ湾で約10 m高く、地域差が20 m以上あることが示された。GIAモデルによる解析では氷床変動史と地球の内部構造が主要な入力値であるが、本研究では表面露出年代から示される氷床高度低下の時期を考慮した氷床変動史を構築した。さらに、地球の内部構造に対する海水準変動の応答を評価するため、複数の内部構造を入力値として解析を行った。その結果、GIAモデルにより計算される海水準変動は、堆積物試料から示される海水準データと整合的であった。これらの結果から、完新世の高海水準期における両地域での海水準の差異は、
    東南極
    インド洋区の東西での氷床高度低下時期の違い、すなわち氷床質量の減少時期の違いが支配的な要因となり生じたことが示唆された。今後、より広範な地域で、より古い海水準データを取得することで、本研究で着目した空間・時間スケール以上の氷床変動復元が期待される。

  • *亀井 淳志, 大和田 正明, 志村 俊昭, 柚原 雅樹, 束田 和弘
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2014年 2014 巻 R6-04
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/20
    会議録・要旨集 フリー
    東南極
    のセール・ロンダーネ山地に産するカンブリア紀高Kアガカイト質花崗岩の岩石学的特徴および成因について議論する.
  • *北山 智暁, 中村 和樹, 直木 和弘, 西尾 文彦
    雪氷研究大会講演要旨集
    2008年 2008 巻 A2-05
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/05
    会議録・要旨集 フリー
  • *山根 雅子, 横山 祐典
    雪氷研究大会講演要旨集
    2009年 2009 巻 K3-4
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/10
    会議録・要旨集 フリー
  • *小山内 康人, 豊島 剛志, 外田 智千, 馬場 壮太郎, 中野 伸彦, 足立 達朗, 大和田 正明, 白石 和行, 本吉 洋一
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2009年 2009 巻 R2-04
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/04/06
    会議録・要旨集 フリー
    東南極
    セールロンダーネ山地の変成岩類を広域的に精査し,パンアフリカン造山期の衝突型変成作用が明らかになった.
  • *佐々木 聡史, 入月 俊明, 石輪 健樹, 徳田 悠希, 板木 拓也, 菅沼 悠介
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2022年 2022 巻 T3-P-2
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/03
    会議録・要旨集 フリー

    最終氷期最盛期以降,南極氷床は融解を始め,現在の急速な融解は大きな地球環境問題となっている(e.g., DeConto and Pollard, 2016).

    東南極
    の氷床量は西南極より約10倍(Paolo et al., 2015),
    東南極
    における古環境変動に関する研究は西南極に比べ少なく(e.g., 菅沼ほか,2020),南極氷床融解史を構築する上での不確実性に繋がっている.南極氷床の融解量や空間分布の定量的な評価には、海水準変動をはじめとする古環境変動を地質試料から復元することが重要である. “示相化石”を用いた古生物学的研究が古環境変動研究では有用な手法である.甲殻類に属す貝形虫は,堆積物中に長期間保存される1 mm前後の2枚の石灰質殻をもち,他の微化石と比べ,各々の水環境に対して種ごとに細かく棲み分けており,進化速度が遅く現生と化石間で分類群の共通性が高いことから,新第三紀や第四紀のような新しい時代の地層における有力な示相化石として古環境を復元する上で重要な分類群である(e.g., Horne et al., 2002).しかし,貝形虫の現生種分類や分布に関する研究は西南極を中心に行われ,
    東南極
    における研究は少ない(Yasuhara et al., 2007).また,種構成と生息場所の底質,水深,水温などの環境条件との関連性は十分には明らかになっていない(e.g., Sasaki et al., in press). そこで本研究では,第61次日本南極地域観測隊地形調査において、
    東南極
    ラングホブデ地域の浅海域で採取された堆積物中の現生貝形虫種の分布と水塊や底質の環境因子との関係を解明することを目的とした.5つの表層試料と4つのドレッジ試料の合計9試料から,少なくとも20属32種の貝形虫が産出し、貝形虫の個体数は全体的に少なく,4試料に関しては試料1 gあたりの個体数が1個体未満の試料であった.また,30個体以上貝形虫が産出した5試料に関して,Q-modeクラスター分析を行った結果2つのクラスターに識別された. 生物相Ⅰは,水深60–100 mから採取された3試料で構成され,主に冷たい浅海域で生息する種が優占し,南極の下部浅海帯から上部漸深海帯の冷水塊に適応した群集によって特徴づけられた.生物相Ⅱは,水深30m以浅で採取された2試料で構成され,海藻や海草が繁茂する“藻場”の葉上種や浅海種が優占することを示した. 以上のことより,南極における浅海域の貝形虫群集は,水深や水質によって大きく異なり,過去の水塊の変化や海水準を復元する指標として優れていること示した.

    引用文献

    DeConto, R.M. and Pollard, D., 2016: Contribution of Antarctica to past and future sea-level rise. Nature, vol. 531, p. 591–597.

    Horne et al., 2002: Taxonomy, morphology and biology of Quaternary and living Ostracoda. In, Holmes, J. A. and Chivas, A. R., eds., The Ostracoda -Application in Quaternary Research, p. 5–36. American Geophysical Union (Geophysical Monograph 131), Washington, D. C.

    Paolo et al., 2015: Volume loss from Antarctic ice shelves is accelerating. Science, vol. 348, p. 327–331.

    Sasaki et al., in press : Relationship between modern deep-sea ostracods and water mass structure in East Antarctica. Paleontological Research.

    菅沼ほか, 2020:

    東南極
    における海域-陸域シームレス堆積物掘削研究の展望. 地学雑誌, vol. 129, p. 591–610.

    Yasuhara et al., 2007: Modern benthic ostracodes from Lützow-Holm Bay, East Antarctica: paleoceanographic, paleobiogeographic, and evolutionary significance. Micropaleontology, vol. 53, p. 469–496.

  • *北山 智暁, 中村 和樹, 直木 和弘, 島田 利元, 西尾 文彦
    雪氷研究大会講演要旨集
    2009年 2009 巻 P1-6
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/10
    会議録・要旨集 フリー
  • *菅沼 悠介
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2023年 2023 巻 T11-P-9
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/04/10
    会議録・要旨集 フリー

    近年,南極氷床融解の加速が相次いで報告され,近い将来の急激な海水準上昇が社会的に強く懸念されている.一方,このような氷床の融解傾向は,過去数十年の観測から得られたもので,短周期の揺らぎである可能性もあり,長期的に継続し,やがて地球環境の激変に至るような現象であるかについては,まだ不明な点も残されている.また,南極氷床融解の予測には精密な大気-海洋および氷床モデルシミュレーションが不可欠であるが,現状の氷床融解メカニズムの理解は充分とはいえず,いまだ海水準上昇の将来予測には不確実性が大きい.この問題を解決する方法の一つとして,南極現地で直接得た地質データに基づく精度の高い過去の南極氷床融解の復元や,現在の観測のみでは見通せない大規模かつ急激な氷床融解のメカニズムの解明することが強く求められている.そこで,2022年度から開始した南極観測事業第Ⅹ期重点研究計画では,サブテーマ1-2「

    東南極
    氷床変動の復元と急激な氷床融解メカニズムの解明」として,砕氷船「しらせ」による本格的な海底堆積物掘削や,新開発の地層掘削システムを用いた凍結湖沼上からの湖底堆積物掘削,さらには露岩域での陸上ボーリングなどを実施することで,過去数十万年間における長期的な
    東南極
    氷床変動の復元と,さらには最後の氷期から現在の間氷期への移行期におきた急激かつ大規模な氷床融解の実態とそのメカニズム解明を目指している.さらに,本計画では
    東南極
    内陸部での永久結氷湖掘削や西南極ロス棚氷下掘削などの国際プロジェクトに参画し,国際的な連携の中で南極氷床変動メカニズムの総合的理解にも貢献する.これまでに第64次(2022-2023シーズン)の南極地域観測隊の活動では,DROMLAN(
    東南極
    ドロンイングモードランドでの国際共同運行航空網)を用いた早期の南極入りにより,通常より1ヶ月以上早い11月から南極での調査が可能となり,宗谷海岸北部において初の本格的な浅海-湖沼掘削を実施することができた.また,第65次では,リュツォ・ホルム湾とトッテン氷河沖において重点的な海底堆積物掘削調査を計画している.本発表では,これらの調査も含め,南極観測事業第Ⅹ期重点研究計画サブテーマ1-2の調査計画の概要について紹介する.

  • *山根 雅子, 横山 祐典, 三浦 英樹, 前杢 英明, 岩崎 正吾, 松崎 浩之
    日本地球化学会年会要旨集
    2008年 55 巻 3B21 26-06
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/06
    会議録・要旨集 フリー
    近年開発された表面照射年代測定法は、二次宇宙線の作用により岩石の石英中に生成される宇宙線照射生成核種 (TCN) の濃度から、地表面が宇宙線に被爆した期間を直接求める手法である。この手法によって、これまで不確定性が高かった、南極氷床の最終退氷の時期が明らかになりつつある。発表者の研究グループは、
    東南極
    リュツォ・ホルム湾の露岩域から採取された岩石試料の石英に含まれる10Beと26Alの定量を行ない、この地域における氷床変動の研究を進めている。
    東南極
    のマック・ロバートソンランド、西南極のマリー・バードランド、南極半島においても、この手法を用いた最終退氷の時期に関する研究が行われている。TCNを用いたこれらの研究結果から、(1) 南極のどの地域も最終退氷の時期は完新世であること、(2)
    東南極
    氷床は西南極氷床や南極半島氷床より気温の変化など、氷期の終焉によりもたらされた環境変化に対して、相対的に安定していたことが示唆された。
  • *菅沼 悠介
    日本地球化学会年会要旨集
    2023年 70 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/01
    会議録・要旨集 フリー

    近年,南極氷床の融解や流出の加速が報告され,近未来の急激な海水準上昇が強く懸念されている.一方,南極氷床融解の予測には精密な大気-海洋および氷床モデルシミュレーションが不可欠であるが,現状の氷床融解メカニズムの理解は充分とはいえず,いまだ海水準上昇の将来予測には不確実性が大きい.この問題を解決する方法の一つとして,地質データに基づく精度の高い過去の南極氷床融解の復元や大規模かつ急激な氷床融解のメカニズムの解明が提案されている.過去10年間あまり,我々のグループはとくに最終間氷期以降の南極氷床変動に注目し,氷床変動の詳細な復元と,それに基づく大規模な氷床融解メカニズムの解明に取り組んできた.本講演では,上記のプロジェクトを通して,明らかになってきた南極氷床の大規模融解メカニズムと,今後の研究展開などについて紹介する.

  • *尾張 聡子, 板木 拓也, 菅沼 悠介, 石輪 健樹, 清家 弘治
    日本地球化学会年会要旨集
    2023年 70 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/01
    会議録・要旨集 フリー

    第61次日本南極地域観測隊では、砕氷船「しらせ」を用いて、初めて本格的な採泥観測が行われた。海底堆積物コアは

    東南極
    沿岸のトッテン氷河沖とリュツホルム湾沖にて採取されたのち、日本へ輸送され、半割された状態で産総研にて約二年間、冷蔵保管された。本研究では、
    東南極
    の棚氷の成長・溶解に伴う海底間隙水環境への淡水・汽水の流入記録が残されているかを明らかにするために、二年間保管された堆積物コア試料から、スクイーザーと遠心分離機を用いて間隙水の抽出を行った後、イオンクロマトグラフィで主要溶存成分の濃度を測定した。本研究では、二年間の保管による蒸発や試料の変質の影響や、
    東南極
    沿岸の棚氷の成長・後退に伴う海底環境への淡水・汽水の流入影響について紹介する。

  • *平野 大輔
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2022年 2022 巻 T3-O-4
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/03
    会議録・要旨集 フリー

    地球上の約9割もの氷が存在する南極は、いわば地球最大の淡水(氷)の貯蔵庫である。南極氷床の質量損失の加速が指摘され始めたが、もし南極氷床が全て融解すると、全球の海水準は約60m上昇する。そのうち、50m分に相当する大部分の氷は

    東南極
    に存在している。氷床・氷河は沿岸へ向かって流れており、その末端部は海に突き出し「棚氷」となって海に浮いている。棚氷は上流の氷河の流動を抑制するという重要な役割を担っているが、棚氷の下へと暖水が流れ込む状況が生じると、棚氷は海洋によって底面から融かされて薄く・脆くなる。その結果、上流の氷の流動を抑制する力は弱化し、海洋への氷床流出(損失)が促進される。すなわち、氷床質量変動を正しく理解するには、氷床質量損失に対する海洋の本質的な役割の理解、つまり「周りの海」を知ることが欠かせない。大陸の上にあった氷が海洋へと流出すると、海水準の上昇をもたらすだけでなく、南極沿岸域の淡水化を通じて全球を巡る海洋大循環の駆動力をも弱化させる。

    このような背景のもと、日本南極地域観測(JARE)の重点研究観測プロジェクトでは、

    東南極
    の白瀬氷河やトッテン氷河域での氷床海洋相互作用の現場観測を進めてきた。本講演では、これら海域における近年の大規模観測の結果から明らかになりつつある「沖合暖水の流入を伴う顕著な氷床海洋相互作用の実態」について紹介する。

  • 菅沼 悠介, 石輪 健樹, 川又 基人, 奥野 淳一, 香月 興太, 板木 拓也, 関 宰, 金田 平太郎, 松井 浩紀, 羽田 裕貴, 藤井 昌和, 平野 大輔
    地学雑誌
    2020年 129 巻 5 号 591-610
    発行日: 2020/10/25
    公開日: 2020/11/13
    ジャーナル フリー

     The Antarctic Ice Sheet (AIS) is one of the largest potential contributors to future sea-level changes. Recently, an acceleration of AIS volume loss through basal melting and iceberg calving has been reported based on several studies using satellite observations, including radar altimetry, interferometer, and gravity measurements. A recent model that couples ice sheet and climate dynamics and incorporates hydrofracturing mechanism of buttressing ice shelves predicts a higher sea-level rise scenario for the next 500 years. However, the calibration and reproducibility of the sea-level rise projection from these models relies on geological sea-level reconstructions of past warm intervals. This suggests that a highly reliable reconstruction of the past AIS is essential for evaluating its stability and anticipating its contribution to future sea-level rise. In particular, a relative sea-level reconstruction in East Antarctica is the key to solving the problems and refining future projections. The current understanding of sea-level change along the East Antarctic margin is reviewed, including Glacial Isostatic Adjustment (GIA) effects, and a new strategy is proposed to address this topic based on seamless sediment coring from marine to lake in the East Antarctic margin. This project will provide essential data on AIS change since the last interglacial period.

  • *島田 麻美, 池田 剛
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2014年 2014 巻 R4-O-11
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/16
    会議録・要旨集 フリー
  • Masao Uchida, Yasuyuki Shibata, Ken'ichi Ohkushi, Naokazu Ahagon, Mayumi Hoshiba
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2004年 2004.abst 巻 P-74
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2017/08/21
    会議録・要旨集 フリー
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