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クエリ検索: "枡"
745件中 1-20の結果を表示しています
  • 小林 牧人
    Journal of Kanagawa Sport and Health Science
    2024年 58 巻 1 号 15-28
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/12/04
    ジャーナル フリー

    [緒言] 海洋マイクロプラスチック(MP)問題は,世界規模の環境問題である.その放出源は様々であるが,人工芝競技場などのスポーツ施設からのMPの放出もみられる.本研究では,砂入り人工芝テニスコートからの人工芝片の環境中への流出調査を行い,その流出防止装置(トラップ)の作製および効果の検証を行なった.

    [方法] 砂入り人工芝テニスコートの人工芝が断裂しているか,テニスコート内で人工芝片の有無を調べた.また,テニスコート周囲の雨水排水用水路の堆積物を採取し,人工芝片が含まれるか調べた.さらに水路に接続する雨水桝内および排水枡内に人工芝片が蓄積しているかを調査した.

     調査の結果,テニスコートの人工芝が断裂して人工芝片となり,テニスコートから水路を経て,排水枡の下水口から河川へMPとして流出していることが確認された.そこで人工芝片の河川への流出を防ぐために,プラスチック製のバケツと網を使って,人工芝片を捕獲するためのトラップを作製した.トラップの性能については,実験室でのシミュレーション実験とテニスコートの排水枡の下水口に装着した実証実験の2通りの実験を実施し,確認をした.

    [結果] 調査の結果,テニスコート内から多数の人工芝片が採取された.また,テニスコート周囲の水路の堆積物中に人工芝片が観察された.さらに,雨水桝および排水枡からも人工芝片が採取された.

     次のトラップの性能を検証するシミュレーション実験では,市販のプラスチック製のバケツと網を用いたトラップで,人工芝片の流出を防止できることが明らかとなった.さらに,実際のテニスコートの排水桝の下水口にトラップを装着した実証実験においても,トラップが人工芝片を捕獲していることが確認された.

    [考察] 本研究では,砂入り人工芝テニスコートから人工芝片がテニスコート外に流出していることが確認された.テニスコートの排水枡の下水口にトラップを付けることにより,トラップが人工芝片を捕獲したことから,トラップのない状態では,人工芝片が下水口から下水道を通して,MPとして河川へと流出していたことが推測された.本研究で作製されたトラップは,砂入り人工芝テニスコートから自然界へのMPの流出の抑制に有効であることが実証された.このことから,国内の砂入り人工芝テニスコートからのMPの環境中への流出を防ぐために,トラップの設置などの対策を講じる必要性があると考えられた.

  • 小林 牧人, 竹政 潤, 藤沼 良典, 吉冨 友恭, 清水 安夫
    Journal of Kanagawa Sport and Health Science
    2024年 57 巻 1 号 17-36
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/08
    ジャーナル フリー

    [緒言]

     海洋マイクロプラスチックごみの問題は,世界規模の環境問題のひとつである.マイクロプラスチックの発生源はさまざまであるが,我々は,これまでに人工芝競技場の表層構成物である人工の芝葉およびゴムチップが,マイクロプラスチックごみとなりうることを示した.そこで本研究では,人工芝競技場からの芝葉およびゴムチップの環境への流出を防止するための装置(トラップ)を作製し,その効用性について検討した.

    [方法]

     1)はじめに,下水管へとつながる排水枡を模したプラスチックコンテナを用いてシミュレーション実験を行った.コンテナの壁面に穴をあけ,実際の下水口のパイプと同じサイズの塩ビパイプをコンテナ壁面の穴に取り付けた.このパイプに種々のメッシュ数の金網で作った籠状のトラップをコンテナの内側にはめ込んだ.コンテナ内に芝葉あるいはゴムチップを入れ,水を注入し,芝葉およびゴムチップのコンテナ外への流出をどれだけ阻止できるか,トラップをつけない場合のコンテナ内の残存量と比較した.なお,トラップの作製費用は,使用した金網のメッシュ数(網目の細かさ),材質により異なるが,1つのトラップを作製するのに要した材料の費用は,360円−11,000円であった.

     2)次に,前述の要領で制作したトラップを実際の人工芝競技場の排水枡の下水口のパイプに装着して実証試験を行った.競技場の芝葉およびゴムチップは,雨水により競技場周囲の水路を経て排水枡に流れ込む.そして,排水枡の芝葉やゴムチップは,雨水とともに下水口から下水管へと流れる.ここでは,トラップをつけた場合とつけない場合に,排水枡に溜まる芝葉とゴムチップの残存量を計測して比較をした.

     3)最後に,排水枡の深さにより,芝葉やゴムチップの流出に与える影響についてもシミュレーション実験を行って調べた.その際,トラップは使用せずに,排水枡の下水口までの深さを2段階に設定したコンテナを作製し,排水枡の深さの違いにより芝葉とゴムチップのコンテナ外への流出量が変化するかどうかを調べた.

    [結果]

     1)トラップをつけることにより,コンテナ内の芝葉とゴムチップの流出は,トラップをつけない場合と比べて大きく阻止された.

     2)実証試験においても,トラップをつけることにより,排水枡内の芝葉とゴムチップの流出は,トラップをつけない場合と比べて大きく阻止された.

     3)水深の深いコンテナでは,水深の浅いコンテナよりも芝葉とゴムチップの流出が少ないことが示された.

    [考察]

     今回,我々が作製した金網製のトラップは,人工芝競技場からの芝葉とゴムチップの環境への流出を防止することが可能であると考えられる.また,排水枡の深さを深くすることにより,より多くの芝葉とゴムチップが排水枡内に滞留することも明らかとなった.本研究で作製したトラップには,特別な技術や材料を必要とせず,材料の購入費用も安価であった.今後は,トラップの実用化に向けて,トラップの耐久性や維持管理方法およびその制作・設置にかかる労力について検討する必要がある.

  • 稲田 禎一, 高橋 里司, 松尾 徳朗
    パーソナルコンピュータ利用技術学会論文誌
    2015年 9 巻 1 号 34-39
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/03/23
    ジャーナル フリー
    筆者らがこれまでに開発した接着剤などの配合探索に有効な材料設計支援システム(弱条件組合せ線形計画法とその計算システム)により,複数の目標特性を満たす配合を見出すことが可能になった。しかし,先端の開発現場では,目標値が明確でない場合がある。本稿では,目標値が明確でない場合への本手法の活用を検討した結果,多様な特性を示す材料を設計・開発し,目標値を効率的に探索する手法を提案した。この手法により効率的に目標範囲の探索を行うことが可能である。
  • 泰将, 渡 和由
    デザイン学研究
    1989年 1989 巻 73 号 20-21
    発行日: 1989/05/15
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
  • 友定 彰
    沿岸海洋研究
    2005年 42 巻 2 号 111-117
    発行日: 2005年
    公開日: 2020/02/12
    ジャーナル フリー
  • 宇都宮 信博, 山田 勲男
    岡山医学会雑誌
    1953年 65 巻 2 号 165-168
    発行日: 1953/02/28
    公開日: 2009/03/30
    ジャーナル フリー
  • 「縄張り研究」の独自性を如何に構築するか
    木島 孝之
    建築史学
    2012年 59 巻 135-150
    発行日: 2012年
    公開日: 2018/06/28
    ジャーナル フリー
  • 大学生・大学院生を対象とした回想法による調査を通して
    *
    千晶
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2021年 63 巻 PG050
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 宮島 清富
    電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌)
    2016年 136 巻 10 号 629-634
    発行日: 2016/10/01
    公開日: 2016/10/01
    ジャーナル フリー

    The radiation field from the spark discharge on faulty insulators of distribution lines often influences broadcasting services of radio and television, and communication services. The spark discharge occurs due to loose connection in a metal-fittings connection of strain insulators. The rust of metal-fittings and the low-tension of wire are causes of loose connection. In this paper, the generation conditions of spark discharge were clarified by the basic experiment. And the radiation field which includes frequency component of several GHz due to the spark discharge was measured using a 6.6kV full-scale distribution line, and the amplitude probability distribution (APD) of electric field was analyzed.

  • 曹 永慶, 山内 陸平
    デザイン学研究
    1997年 44 巻 1 号 23-32
    発行日: 1997/05/31
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 日本・中国・韓国の3国のものの形態に対するイメージの差異を明らかにしようとすることにある。その基礎的研究として, 基本的形態(幾何学的立体)と道具的形態(機能を持つ形態)のそれぞれについて調査サンプルを作成し, アンケート調査を中心に考察を行なった。その結果, 次のようなことが明らかになった。(1)基本的形態に対するイメージは, 日本・中国・韓国の3国間に微細な差異はあるもののそれほど顕著な差異がない。(2)生活文化を反映する道具的形態に対する使い方のイメージは, 3国の生活文化とプロポーション, ディテールが相関し, それぞれ固有のものとなる。(3)好ましい形態には, その明確な使い方のイメージを持つものが多い。
  • 消費者教育
    2001年 21 巻 999-
    発行日: 2001年
    公開日: 2021/10/31
    ジャーナル フリー
  • 富田 直秀
    生体医工学
    2014年 52 巻 Supplement 号 PD-1-PD-2
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/04
    ジャーナル フリー
    Safety designing is one of the most important tasks for medical technology development. However, the risks tend to arise unexpectedly and the safety designing is sometimes done just to avoid responsibility. "ANSHIN" designing is now started in collaboration of Kyoto University and Kyoto City University of Arts, where "Ethnography" the methodology of human-centered designing is used for medical-engineering development. The "ANSHIN" designing is also one of realization of NBM (Narrative Based Medicine) to cover the unexpected risks. These concepts will be explained taking an example of vitamin E-blended polyethylene development.
  • 前屋敷 芳樹, 佐藤 清隆, 岡田 正和
    日本結晶成長学会誌
    1981年 8 巻 2 号 107-
    発行日: 1981/07/15
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
  • 多田 文男, 木内 信藏, 花井 重次, 岩生 周一
    地学雑誌
    1943年 55 巻 1 号 42-43
    発行日: 1943/01/15
    公開日: 2010/10/13
    ジャーナル フリー
  • 百合田 真樹人, 香川 奈緒美
    日本教育学会大會研究発表要項
    2017年 76 巻 324-325
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 千晶, 橋本 創一, 渕上 真裕美, 堂山 亞希, 熊谷 亮, 杉岡 千宏, 李 受眞
    発達障害研究
    2019年 41 巻 1 号 66-71
    発行日: 2019/05/31
    公開日: 2025/04/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,全国の特別支援学校(知的障害,肢体不自由)の特別支援教育コーディネーターの教員に質問紙調査を実施し,保護者を対象とした教育相談について検討を行った.その結果,特に傾聴,受容,共感等の相談全体を通した保護者への姿勢・態度が大切にされていた.そのほかには,情報収集・聞き取り事項や主訴を明確にしていくこと,助言方法・内容が重視されてい た.これらのアプローチには,保護者の心情(内面)へのアプローチと保護者の表出を促す外面へのアプローチがあり,どの相談にも共通する対応と保護者により異なる個別の対応があることが示唆された.またアセスメントをしたり,相談の成果を出したりしていくことよりも,相談における姿勢・態度や情報収集・聞き取り事項,助言が重視される傾向が示された.より具体的な支援・指導や進路について検討するには,アセスメントツールの活用や専門機関との連携を促すことが必要 だと考えられる.
  • 豊田 孝義, 中島 敏光
    沿岸海洋研究
    2002年 40 巻 1 号 43-48
    発行日: 2002年
    公開日: 2020/02/12
    ジャーナル フリー
  • 総合健診
    2022年 49 巻 1 号 216-218
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/10
    ジャーナル オープンアクセス
  • 瀬戸内海島嶼部における遠征猟グループを事例に
    *中島 柚宇
    日本地理学会発表要旨集
    2025年 2025a 巻 546
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/09/30
    会議録・要旨集 フリー

    はじめに

    高度経済成長期以降,日本の狩猟人口は大幅に減少しているが,減少分のほとんどは銃猟であり,1970年から2020年までの50年間で約45.6万人(全体の93%)から約3.6万人(全体の41%)にまで縮小している(環境省 2023).銃猟の中でも最も一般的な方法とされているのが,猟犬を用いて集団で山を囲む「巻き狩り猟」である.既往研究では巻き狩り猟が持つ多面的な機能や意義が指摘されており,狩猟文化の継承・存続の観点からも,衰退著しい現代巻き狩り猟の実態を把握することは重要である(

    2011). 本研究では,狩猟を実施する上で最も重要な要素の一つである「猟場」をめぐる実践に着目し,狩猟者がどのように猟場を選定し,また猟場環境を利用しているのかを明らかにすることを目的とする.なお,日本では一部制限区域を除き自由に猟場を選択することができる「乱場制」と呼ばれるシステムが採用されている.そのため,猟場の選定には狩猟者による選好が強く作用する.

    調査対象および方法

    調査対象は高知県在住の狩猟者を中心とした巻き狩りグループであり,彼らは猟期に瀬戸内海島嶼部に一部常駐して遠征猟を行っている.彼らが高知から瀬戸内海へ,マクロなスケールで猟場を移動してきた経緯の詳細については過去に発表済みのため今回の発表では割愛する(中島2024). 2024年11月〜2025年1月に現地調査を行い,計40回の巻き狩り猟に同行し参与観察およびGPSによる計測等を行った.朝拠点に集合してから夕方に解散するまで活動に参加し,山での本猟だけでなく,拠点での解体作業や猟に関する相談内容についても観察・記録した.

    調査結果

    調査の結果,猟場は大きく2段階に分けて選定されていた.まず,出猟頻度や過去の経験に応じて大まかにどの島でやるか,島内のどちら側でやるかなどが相談される.その後,現地にて「見切り」という作業が行われる.見切りとは一般的に,山の周囲の足跡から猟場にイノシシが存在するかを判定する,巻き狩り猟において非常に重要な行程である.見切りにおいて重要なのは,山肌に残された足跡を発見し,新旧を判定する技術であり,調査中は熟練したメンバーが中心となって見切りを実施していた.見切りは,猟場周辺の獲物の生息密度が非常に高いと省略されることもある.逆に生息密度が低い場合は,見切りの精度が猟の成否に大きく影響する. また,巻き狩り猟では猟犬が利用される.猟犬は山での働き方によって「追い鳴き」「咬み止め」などいくつかの種類に分けられる.調査対象グループでは「吠え止め」タイプの犬を用いていた.吠え止め犬は,吠える技術によってイノシシと対峙した状況を長時間継続することができ,獲物が静止状態になるため,射撃がしやすくなる.このような犬の特性や,その日出動する猟犬の体サイズ,勢子の数によっても,どの山,どの猟場を採用するかが決められていた.当日の参加メンバーや人数も猟場を選定する上で重要となる.年末年始には多くのメンバーが高知から参加してくるが,その時のために一定の大きさの猟場を「とっておく」対応が見られた. 島の山は小さく,道路によって山頂部,中腹,山麓部に分割されている.また,柑橘類の耕作地および放棄地に巡らされた鉄柵によってさらに分割されており,さながら天然の猟区(または釣り堀)のような環境になっていた.調査対象グループは,巻き狩り猟の基本的な技術や知識に加えて,島の環境におけるこれらの物理的な制約をさまざまに利用して巻き狩り猟を行っていた.

  • 東 俊雄, 佐藤 佑二
    日本物理学会年会講演予稿集
    1964年 19.2 巻
    発行日: 1964/10/05
    公開日: 2018/03/23
    会議録・要旨集 フリー
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