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クエリ検索: "棘筋"
735件中 1-20の結果を表示しています
  • 口田 圭吾, 加藤 浩二, 鈴木 三義, 三好 俊三
    日本畜産学会報
    2000年 71 巻 9 号 305-310
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    脂肪交雑ナンバー(Beef Mabling Standard number,以下BMSナンバーと略す)判定の際,頭半
    棘筋および背半棘筋
    の脂肪交雑程度が,補助的情報として利用されている.それらの情報を利用することが,画像解析によるBMSナンバー推定の精度に対する影響を検討した.BMSナンバーを持つ99頭の枝肉横断面の写真を用い,胸最長筋(胸),頭半
    棘筋
    (頭)および背半
    棘筋
    (背)に占める脂肪交雑の面積比,それぞれの筋肉において,脂肪交雑粒子面積を5つの階層に区分し,算出した粒子面積および形状係数の平均ならびに標準偏差,胸最長筋を4,9,25および100の小領域に分割したそれぞれの領域における脂肪面積比の標準偏差を,画像解析形質として算出した.BMSナンバーと各筋肉における脂肪面積比との相関係数は0.70(胸),0.38(頭),0.39(背)であった.胸最長筋のみの情報を利用した場合,格付の差(推定BMS-格付員によるBMS)が±0および±1以内であった割合は,それぞれ52.5,96.0%であったのに対し,頭および背半
    棘筋
    の情報を利用した場合,64.6,96.0%となった.
  • 久田 智之, 工藤 慎太郎, 颯田 季央
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 A-P-26
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】腰背筋群は内側筋群の多裂筋と外側筋群の最長筋・腰腸肋筋からなると言われており,内側筋群と外側筋群は神経支配,機能とも異なることが知られている.その中で,内側筋群である多裂筋の機能は姿勢保持や腰椎のコントロール,障害予防など臨床的に重要である.多裂筋の筋機能を測定するために表面筋電図が多く使われているが,筋電図学的には腰背筋群を脊柱起立筋群として捉えていることが多く,内側筋群・外側筋群を分けて考えられていない.また,多くの研究で使われている筋電図電極貼付け位置は海外の報告を引用していることが多く,日本人の体型に適しているのかという検討はされていない.さらに,我々は第47 回本学会において,超音波画像診断より内側筋群において多裂筋の同定は困難な例も存在し,横突
    棘筋
    と捉えることが望ましいと報告している.そこで,本研究の目的は超音波画像診断装置を用いて,多裂筋を含む横突
    棘筋
    における従来の筋電貼付け位置の妥当性を検討することとした.【方法】対象は腰部に障害を有してない健常成人男性20 名(平均身長172.8 ± 6.1cm,平均体重61.6 ± 9.2kg)の右側とした.超音波画像装置にはMyLab25(株式会社日立メディコ社製)を使用し,測定はBモード,プローブには12MHzのリニアプローブを使用した.腹臥位にてL2・4 棘突起から3cm,L4 棘突起から6cm外側の3 部位を測定部位とし,短軸像を撮影した.固有背筋の同定は先行研究に従い,横突
    棘筋
    と最長筋を同定し,L2・4 棘突起から3cm外側の位置での横突
    棘筋
    の有無を観察した.さらに(a)棘突起から横突
    棘筋
    外縁までの距離,(b)棘突起から横突
    棘筋
    最表層までの距離,(c)棘突起から3cmの位置に存在する筋の筋厚を計測した.すべての測定は同一検者が行い,測定方法においては検者内信頼性が高いことを確認した(ICC(1,1)=0.90 〜0.99).また,L2・4 の棘突起から横突
    棘筋
    外縁までの距離と身長,体重,腹囲,上前腸骨棘間の距離の関係をspeamanの順位相関係数により検討した.【倫理的配慮、説明と同意】対象には本研究の趣旨,対象者の権利を説明し紙面にて同意を得た.【結果】L2 レベルにおいて棘突起3cm外側に横突
    棘筋
    の存在した例は2 例,最長筋の存在した例は18 例であった.L4 レベルでは横突
    棘筋
    の存在した例は4 例,最長筋の存在した例は16 例であった.L2・4 レベルともに,横突
    棘筋
    の表層に最長筋が存在した.L4 棘突起6cm外側にはすべての例において腰腸肋筋が存在した.また,(a)棘突起から横突
    棘筋
    外縁までの距離はL2 レベルで2.55 ± 0.41cm,L4 レベルで2.76 ± 0.36cmであった.(b)棘突起から横突
    棘筋
    最表層までの距離はL2,L4レベルともに0.39 ± 0.07cmであった.(c)棘突起3cm外側に存在する最長筋の筋厚はL2 レベル2.69 ± 0.01cm,L4 レベルで2.63 ± 0.55cmであった.棘突起から横突
    棘筋
    外縁までの距離はL2 レベルにおいて,上前腸骨棘間の距離のみ相関関係を認めた(r=0.44,p<0.05).【考察】表面筋電における多裂筋の電極貼付け位置はVinksらにおけるL4 外側3cmの位置が多く引用されている.しかしながら,本研究の結果からL4 レベルにおいて棘突起から外側3cmの深層には多くの例で多裂筋を含む横突
    棘筋
    は存在しないことが明らかになった.さらに,多くの例でL4 レベルの棘突起外側3cmには最長筋を主とする外側筋群が2 〜3cmの厚みで存在する.そのため,現在までの表面筋電における報告は腰背筋群の外側筋群の筋電位を測定している可能性がある.表面筋電の電極貼り付け位置として,横突
    棘筋
    が最表層部に来る位置が考えられるが,棘突起から横突
    棘筋
    最表層部までの距離は3 〜4mmとなり,棘突起に非常に近く,アーチファクトの影響を受けやすいと考えられる.また,Vinksらは最長筋の表面筋電の電極貼り付け位置として,L2棘突起外側3cm を提唱している.今回の計測においても,L2 外側3cmには最長筋を主とする腰背筋群の外側筋群が存在していた.そのため同部位での筋活動の測定は最長筋の筋活動を測定できている可能性が高い.L2 棘突起から横突
    棘筋
    外縁までの距離と上前腸骨棘間の距離に相関がみられた.骨盤から起始し,下位腰椎に付着する横突
    棘筋
    は隣接する椎体に停止する線維束と幾つかの椎体をまたいで停止する線維束に分類できる.後者ほど筋束の外縁を走行するため,より高位の横突
    棘筋
    は骨盤の大きさと相関したと考えられる.つまり,Vinksらの結果は黄色人種と比較して,大きな人種を対象にしているため,今回の測定結果の相違が生まれたと考えた.【理学療法学研究としての意義】本研究により従来の多裂筋の表面筋電でよく引用されていた電極貼り付け位置は多裂筋ではなく外側筋群の筋電を測定していた可能性がある.そのため従来の研究結果は電極の種類や貼り付け位置を考慮する必要がある.
  • ―1例の肉眼解剖学的観察から得られた知見―
    上田 泰久, 小林 邦彦
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1613
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】臨床において,理学療法士が頸椎疾患の随伴症状である頭痛を呈する症例を担当することは少なくない。頸椎由来の頭痛には大後頭神経が関与している(矢島ら2005)。大後頭神経は第2頸神経の後枝であり後頭部の知覚を支配しており,この神経が圧迫および伸張されると後頭部に疼痛などを引き起こす。大後頭神経は深層から表層までの複数の筋の間を走行しており,圧迫および伸張されやすい部位(以下,圧迫・伸長部位)を知ることは神経の絞扼および牽引症状を理解する上で重要と考える。本研究の目的は,大後頭神経の肉眼解剖を行い,詳細に観察して神経の走行や圧迫・伸長部位について検証することである。【方法】80歳代男性の解剖用遺体1体を対象とした。まず腹臥位で後頸部の剥皮後,右僧帽筋上部線維(以下,右僧帽筋)上の頸筋膜を貫通する右大後頭神経を外後頭隆起の外側で剖出した。次に左では僧帽筋・頭板状筋・頸板状筋を飜転させて,右では僧帽筋を剥離して頭板状筋・頸板状筋を飜転させ,頭半
    棘筋
    を貫通する右大後頭神経を剖出した。また,右頭半
    棘筋
    と下頭斜筋間の大後頭神経を剖出した。さらに,右大後頭神経を貫通させたまま右頭半
    棘筋
    を起始部から切離して後頭骨へ飜転させた。頸椎を正中断して左頸部を離断したのち,右後頭下筋群を大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋に分離して右下頭斜筋を迂回する右大後頭神経を剖出した。右大後頭神経の走行について,右僧帽筋上の頸筋膜を貫通する部位(以下,僧帽筋貫通部)・右頭半
    棘筋
    を貫通する部位(以下,頭半
    棘筋
    貫通部)・右下頭斜筋を迂回する部位(以下,下頭斜筋迂回部)を肉眼で詳細に観察した。なお,本研究は名古屋大学大学院医学系研究科の主催する人体解剖トレーニングセミナーで得られた知見である。【説明と同意】名古屋大学人体解剖トレーニングセミナー実行委員会の承認を得て実施した。【結果】右大後頭神経の走行について深層から表層の順に記述する。大後頭神経は下頭斜筋の下を迂回して現れていた。下頭斜筋迂回部では,大後頭神経と下頭斜筋間に介在する結合組織は少なかった。下頭斜筋迂回部から出た大後頭神経は,鋭角に走行を変えて頭半
    棘筋
    深層に入り込み筋表層へ出現していた。頭半
    棘筋
    貫通部では,大後頭神経と頭半
    棘筋
    間に介在する結合組織は殆どなく大後頭神経は頭半
    棘筋
    を貫通していた。また頭半
    棘筋
    貫通部の大後頭神経を前後に動かすと,頭半
    棘筋
    の中で容易に移動させることができた。頭半
    棘筋
    を出た大後頭神経は,僧帽筋を貫通して皮下の頸筋膜の表面に達していた。僧帽筋貫通部では,大後頭神経が結合組織で密に固定されており大後頭神経を容易に移動させることはできなかった。【考察】頭頸部の末梢神経分布には,大後頭神経・大耳介神経・小後頭神経・頸横神経・第3後頭神経・鎖骨上神経が関与している。前頸部・外側頸部の感覚は,第1~4頸神経の前枝である大耳介神経・小後頭神経・頸横神経・鎖骨上神経の支配を受ける。後頭部・後頸部の感覚は,第2~3頸神経の後枝である大後頭神経・第3後頭神経の支配を受ける。特に大後頭神経の障害は頭痛に深く関与している。大後頭神経は下頭斜筋を迂回した後,鋭角に走行を変化させて頭半
    棘筋
    を貫通し僧帽筋起始部で線維性に固定されており,これらの圧迫・伸長部位で大後頭神経が障害されて絞扼および牽引症状を引き起こすと考えられる。さらに堀江らは,大後頭神経の走行を5部位に区分して,頸椎の運動との関係について報告している。頸椎の運動に伴い大後頭神経が大きな形態変化を生じる部分は,椎間孔から頭半
    棘筋に至る部分と頭半棘筋
    から僧帽筋に至る部分であり,特に最も外力が集中する部位は下頭斜筋迂回部であると推測している。特に上位頸椎の運動では,下頭斜筋を含めた後頭下筋群の形態は容易に変化する(上田ら2011)。また下頭斜筋迂回部では脂肪組織が介在することなく大後頭神経が軸椎椎弓に密着しており,頸椎の過伸展により下頭斜筋迂回部で軸椎椎弓に押し付けられ損傷をきたすものと考えられる。【理学療法学研究としての意義】大後頭神経の肉眼解剖から神経の走行と筋の位置関係を詳細に観察して,圧迫・伸長部位について検証した。大後頭神経は下頭斜筋迂回部・頭半
    棘筋
    貫通部・僧帽筋貫通部で圧迫および伸長されやすい特徴を有していた。また頸椎の伸展・屈曲により筋の位置が変化して大後頭神経が圧迫および伸長される特徴も有していた。本研究は解剖用遺体1体の観察ではあるが,大後頭神経の圧迫および伸長される部位について詳細に検証した研究であり,理学療法士として頭痛の症例に対する評価および治療を展開する上での基礎的情報になると考えられる。
  • 山田 一成, 小川 寛恭, 石丸 大地, 清水 孝志, 堀 裕彦
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2007年 50 巻 4 号 657-658
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/23
    ジャーナル 認証あり
  • 白石 将史, 矢津 匡也, 大槻 周平, 吉良 貞政, 田村 竜一, 石津 恒彦
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2011年 54 巻 1 号 109-110
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/19
    ジャーナル 認証あり
  • *足立 真, 齋藤 昭彦, 田村 清隆
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 316
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】体幹筋群をグローバル筋(体幹浅層にある大きな筋群)とローカル筋(体幹深層にある筋群)に分けて考えた時、1つ以上の脊椎分節にまたがっているローカル筋システムの活動は、脊椎分節の安定性を供給する上で極めて重要である。頚部の分節的安定性に必要とされる頚部の深部筋に対するトレーニング方法およびその効果に関して科学的根拠を記した報告は少ない。頚半
    棘筋
    は頚部ローカル筋群に属し、頚部の分節的安定性に関与するとされるが、頚部の深部に位置するため従来の徒手筋力検査法ではこの筋のみに焦点を当てて評価することはむずかしい。先行研究により腰部のローカル筋群である腹横筋の超音波画像上の筋厚の変化と針筋電活動量との間に強い相関があることが知られており、頚半
    棘筋
    に関しても超音波画像上から筋活動量を推定することが可能であることが示唆される。本研究では頚半
    棘筋
    の筋活動を超音波画像から推定する前段階として、超音波画像から頚半
    棘筋
    を特定することを目的とする。
    【方法】対象は健常男性1名とし、研究の主旨と方法に関しての説明を十分に行い、承諾を得て実施した。超音波診断装置はTOSHIBA製CAPASEE SSA-220Aを使用、プローブはTOSHIBA製コンベックスタイプ3.75MHz R40を使用する。検査肢位としてはベッド上背臥位、頭頚部の可動域は各々0度とした安静肢位とした状態で、対象者の第5頚椎棘突起と第6頚椎棘突起の間の水平断面画像を、超音波診断装置を用いてイメージングした。画像上で頚半
    棘筋
    、多裂筋、C6頚椎棘突起を同定した。
    【結果】超音波画像から、頚部後面にC6頚椎棘突起と椎弓、片側4層の筋を確認することができた。超音波画像とCT scan画像での頚半
    棘筋
    、多裂筋、C6頚椎棘突起の形状と位置的関係が類似していた。また軽度の等尺性頚部伸展を行なわせた場合、頚半
    棘筋
    や多裂筋と思われる部分の形状は、楕円形から円形に変形することが確認された。
    【考察】超音波画像とCT scan画像での頚半
    棘筋
    、多裂筋、C6頚椎棘突起の形状と位置的関係の類似性が確認された。C6頚椎の高さでの水平断面において、解剖学的に椎弓より後面には主に筋組織のみが存在し、軽度の等尺性頚部伸展を行なわせた場合、頸半
    棘筋
    や多裂筋の形状が変化することから、これらの筋活動を画像上の変化として捉えられることが示唆された。
  • *竹村 雅裕, 永井 智, 鶴巻 俊江, 古川 拓生, 河野 一郎
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 315
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】コンタクトスポーツでは頸部周囲筋力強化は重要である.周径囲の計測は日常的に用いられる簡易的な方法であり,筋断面積の増減の評価を目的の一部としている.頸部周径囲は「正立位で頚椎点(第7頚椎棘突起先端)を通り,喉頭隆起の下を通過するように」測ると定義されている.しかし他のレベルに比べC4-C5レベルで得られた筋断面積と頸部伸展筋力の間に有意な相関が認められ,このレベル付近での頸部周径囲の計測が望まれる.そこで我々は頸部周囲のランドマークを利用してC4-C5レベルに近い部位の頸部周径囲の計測方法を考えた.本研究の目的はこの頸部周径囲の計測方法と頸部筋力との相関を示すことである.
    【方法】対象は,測定時に頸部痛や頸部に傷害のないT大学男子ラグビー選手60名(平均年齢20.3±1.4才,平均身長175.2±6.6cm,平均体重79.8±10.6kg).MicroFET(Hoggan Health Industries社製)を用いて頸部伸展・屈曲・側屈(左右)筋力をそれぞれ腹臥位・背臥位・側臥位で測定した.頸部周径囲は直立位で第2頚椎棘突起と第7頚椎棘突起を結んだ中点と,胸鎖乳突筋の起始部・停止部を結ぶ中点を通るようにメジャーを当て計測した.分析にはピアソンの相関係数検定を用いた.
    【結果】平均頸部筋力は,伸展290.4±37.8Nm,屈曲213.5±52.9Nm,左側屈290.0±42.0Nm,右側屈298.9±47.1Nmであった.頸部周径囲の平均は,39.6±2.4cmであった.頸部周径囲と頸部各筋力の相関は伸展R2=0.32,屈曲R2=0.31,左側屈R2=0.34,右側屈R2=0.32で,いずれも有意な相関関係(p<0.001)が認められた.
    【考察】我々の周径囲の計測方法は頸部筋力と有意な相関があったことより,頸部筋力の増減の評価に有用であると考える.頸部周径囲と頸部筋力の相関を示した研究は複数あるが,頸部周径囲の計測方法を明確にしている研究は限られている.さらに頸部伸展筋力と相関のある深層筋の断面積と周径囲の検討はされておらず,今後検証する必要がある.また今回用いたランドマークは頭・頸部の伸展・屈曲に応じて容易に移動するため,計測の再現性の検討が必要である.
     MicroFETは操作が簡単かつ軽量で信頼性の高いポータブル筋力測定機器である.しかし頸部筋力の測定ではベッドや数人の検者を要すること,また値段を考慮すると,トレーナーやドクターのいないチームやトップレベルでない選手の間では普及しにくい.頸部周径囲の計測はスポーツ現場で頸部筋力の変化を評価するためにより簡易的で利便性の高い方法と考える.
    【まとめ】 ラグビー選手に対して頸部筋力と頸部周径囲を測定した.頸部の伸展・屈曲・側屈筋力はいずれも我々が提案した方法による頸部周径囲と有意な相関を示した.頸部筋力の増減を反映する評価として,さらに本方法の信頼性を検討することが望まれる.

  • 布施 裕子, 時田 幸之輔, 小島 龍平, 影山 幾男, 相澤 幸夫, 熊木 克治, 平﨑 鋭矢
    日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集
    2024年 2.Suppl.No.1 巻 YOS-10-1
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/03/31
    会議録・要旨集 フリー

    【緒言】

    臨床経験の中で、疾患や重症度に関わらず腰痛を訴える患者は多いと感じる。ヒトは二足直立姿勢を獲得した中で腰椎が前彎し、腰痛の発生しやすい構造となった。胸腰椎の運動には固有背筋が関わる。固有背筋は脊髄神経後枝によって 支配され、外側枝は腸肋筋や最長筋、内側枝は横突

    棘筋
    群(半
    棘筋
    、多裂筋、回旋筋)を支配する 。ヒトの固有背筋の構造、特に横突
    棘筋
    群は 二足直立位を獲得する過程で特殊化したと推測される。そこで四足歩行動物の構造と比較することで、ヒトの特徴を再考し、腰痛予防の理学療法を提案する。

    【方法】

    ヒト(肉眼解剖学セミナー新潟)1体1側、ニホンザル(京都大学ヒト行動進化研究センター共同利用・共同研究)1体1側の液浸標本を使用した。これらの横突

    棘筋
    群と、脊髄神経後枝内側枝を肉眼解剖学的に詳細に観察した。記録は線描画にて行った。

    【結果】

    ヒトでは、第2胸椎棘突起には直下から10個尾側までの各椎骨横突起より起始する計10本の筋束が付着した。尾側より起始した筋束ほど浅層を構成した。第3胸椎棘突起以下では、付着する筋束数は徐々に減少し、第11胸椎棘突起で最小となり 3本付着した。第12胸椎棘突起では5本筋束が付着し、以降再 び減少した。内側枝は、1つの椎骨棘突起に付着する筋束数に応じた筋枝を分岐した。内側枝の走行経路は、上位胸神経は半

    棘筋
    ―多裂筋間を、下位胸神経より尾側では回旋筋の深層となった。ニホンザルの横突
    棘筋
    群は、第1胸椎棘突起に12本の筋束が付着した。より尾側で減少し、第7胸椎棘突起には3本の筋束が付着した。以降再び筋束数は増加し、第12胸椎棘突起に9本の筋束が付着した。内側枝は、1つの椎骨棘突起に付着する筋束数に応じた筋枝を分岐した。内側枝の走行経路は上位胸神経では半
    棘筋
    ―多裂筋間を、下位胸神経より尾側では回旋筋の深層を走行した。

    【考察】

    腰部では、1分節の内側枝が支配する横突

    棘筋
    群に着目すると、椎骨数の違いからニホンザルよりもヒトの方が飛び越す椎骨数は少ない。ヒトでは、1分節の内側枝の分布が狭いと予測され、疼痛は局在的に発生しやすいと考えられる。その為、体幹の粗大的な運動よりも、各分節の分離運動を行う方が腰痛予防に効果的であると考えられる。

    【結論】

    ヒトの腰部は、各分節の分離運動の獲得により疼痛を予防することができる。

    【倫理的配慮】

    ヒトは、日本歯科大学新潟生命歯学部解剖学第一講座の医学教育と研究の為に供された実習体を使用した。これらの所見の使用にあたっては、日本歯科大学新潟生命歯学部解剖学第一講座、影山幾男教授の許可を得ており、「死体解剖保存法」と「医学および歯学教育のための献体に関する法律」に準拠し調査を行った。ニホンザルの使用にあたり京都大学ヒト行動進化研究センター利用・共同研究拠点専門委員会の審査を受け、承認されている。

  • 谷脇 孝博, 堀江 康徳, 藤井 弘毅, 松井 孝嘉
    超音波検査技術抄録集
    2021年 46 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/14
    会議録・要旨集 フリー
  • 永原 亮一, 宮田 誠彦, 吉田 真, 奥村 朋央, 藤田 裕
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2008年 51 巻 3 号 505-506
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/06/28
    ジャーナル 認証あり
  • 渡辺 亮平, 石松 朝輝, 鎌田 丈弘, 米内 美晴, 村元 隆行
    日本畜産学会報
    2020年 91 巻 4 号 403-409
    発行日: 2020/11/25
    公開日: 2020/12/12
    ジャーナル フリー

    黒毛和種去勢牛の枝肉(n=11)の第6から第7肋骨間の切開面に認められる8筋肉および皮下脂肪について,接触型電極を装着したLCRメータを用いて,1Hz,120Hz,および100kHzにおけるインピーダンスを測定し,またガスクロマトグラフィー法により脂肪酸組成を分析した.胸最長筋では,すべての周波数でオレイン酸割合とインピーダンスとの間に有意な相関が得られた.この結果は,すべての周波数でインピーダンスを測定することにより,胸最長筋のオレイン酸割合を推定できることを示している.皮下脂肪のオレイン酸割合と1Hzにおけるインピーダンスとの間には有意な相関が得られた.胸最長筋のオレイン酸割合と皮下脂肪のオレイン酸割合との間にも有意な相関が得られた.これらの結果から,1Hzで皮下脂肪のインピーダンスを測定することにより,胸最長筋のオレイン酸割合を間接的に推定できることが示された.

  • 玉置 拓夫, 兼光 智, 黒川 典男, 松下 明成, 森貞 近見
    整形外科と災害外科
    1962年 11 巻 2 号 125-128
    発行日: 1962年
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
  • 荒瀧 慎也, 中原 進之介, 竹内 一裕, 高橋 雅也
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2010年 53 巻 1 号 61-62
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/02
    ジャーナル 認証あり
  • 久田 智之, 工藤 慎太郎, 颯田 季央
    理学療法科学
    2014年 29 巻 2 号 259-263
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/22
    ジャーナル フリー
    〔目的〕超音波画像診断装置を用いて,多裂筋を含む横突
    棘筋
    の従来の筋電図の電極貼付け位置の妥当性を検討する.〔対象〕健常成人男性20名とした.〔方法〕腹臥位にてL2,L4棘突起から外側3 cm,6 cmの右側腰部4部位を撮影し,各部位で表層に存在する筋,棘突起から横突
    棘筋
    外縁までと最表層までの距離を計測した.〔結果〕日本人の若年者においては,L2,L4レベルともに棘突起3 cm外側に横突
    棘筋
    は多くの例で存在せず,最長筋をはじめとした外側筋群が存在していた.〔結語〕L2,L4棘突起から外側3 cmの部位における電極貼り付け位置は多裂筋ではなく,外側筋群の筋活動を測定していた可能性がある.したがって,従来の研究結果は貼り付け位置を再考する必要が示唆された.
  • 菊池 泰弘, 小島 龍平, 布施 裕子, 木下 勇貴, 岡 健司, 藤野 健
    霊長類研究
    2021年 37 巻 2 号 161-175
    発行日: 2021/12/03
    公開日: 2021/12/07
    [早期公開] 公開日: 2021/11/16
    ジャーナル フリー
  • 常石 英作, 中西 雄二, 平野 清, 小路 敦, 松崎 正敏, 柴 伸弥
    西日本畜産学会報
    2006年 49 巻 103-105
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 柴山 元英, 高橋 育太郎, 長尾 沙織, 川端 哲, 長谷川 一行, 太田 弘敏
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2007年 50 巻 6 号 1139-1140
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/01/16
    ジャーナル 認証あり
  • *車谷 駿一, 難波江 裕之, 遠藤 玄, 鈴森 康一
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
    2018年 2018 巻 2A1-I10
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/25
    会議録・要旨集 フリー

    Musculoskeletal back mechanism with 56 degree of freedom driven by thin Mckibben muscles has been developed. Back mechanism of conventional musculoskeletal robots is simplified or underactuated and do not have all muscles of human because it is difficult for conventional motors to be attached. Because thin McKibben muscles are small enough to be densely attached, we can overcome these problems by applying them to the back of the musculoskeletal robot.

  • *新倉 敦彦, 難波江 裕之, 遠藤 玄, 郡司 芽久, 森 健人, 新山 龍馬, 鈴森 康一
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
    2020年 2020 巻 1P1-L03
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/11/25
    会議録・要旨集 認証あり

    The neck of Giraffe has excellent characteristics as a long robot mechanism. The neck of giraffe can move violently represented in necking, a motion striking necks each other. Further, in a necking motion, a neck of a giraffe wards off impacts and adapts to the shape of the opponent. On the other hand, conventional robot mechanisms have hardly achieved both powerfulness and kinematic and dynamic flexibility to the opponent. In order to apply these excellent characteristics of necks of a giraffe to robot mechanisms, we developed a half-size musculoskeletal robot prototype based on anatomical knowledge of the neck of giraffes and the skeletal shape of an actual giraffe. The musculoskeletal robot protype is actuated by thin McKibben pneumatic artificial muscles, which bent flexibly, and we confirmed adaptability to an external force.

  • ─横突棘筋の断層構造の個体差に注目して─
    工藤 慎太郎, 颯田 季央, 久田 智之, 小松 真一
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 固有背筋は脊柱起立筋と横突
    棘筋
    に分類され,横突
    棘筋
    のうち,多裂筋の機能は臨床的に注目されており, 超音波画像から同筋の筋厚の測定を行った報告も散見される.しかし,多裂筋,長・短回旋筋からなる腰部の横突
    棘筋
    は,一見すると一塊を成している事が知られている.そのため,超音波画像診断装置を用いた多裂筋の描出の妥当性には疑問が残る.肉眼解剖学的には支配神経と,起始・停止から筋の同定がなされるが,超音波画像では両者ともに困難であるため,組織の層構造から同定を行う事が多い.また,最長筋は肉眼解剖学的には半羽状筋の形態をとることが知られているが,健常成人での報告はない.そこで,本研究の目的は,超音波画像診断装置を用いた固有背筋の構造を明らかにすることとした.【方法】 対象は腰部に障害を有していない健常成人男性21名(平均年齢21.8±3.1歳,平均身長170.4±6.5cm,体重59.5±7.8kg)の右側とした.超音波画像診断装置にはMyLab25(株式会社 日立メディコ社製) を使用し,測定モードはBモード,プローブには,12MHzのリニアプローブを利用した.腹臥位にて第2及び第4腰椎棘突起から3cm外側部の2部位を撮影部位とし,長軸及び短軸像を撮影した.まず,短軸像で胸腰筋膜浅葉を確認し,その深層に位置する固有背筋を確認した.その後,固有背筋内に存在し,棘突起から腹外側に向かう高輝度で描出される腱膜構造を確認した.その内側部をm,外側部をlと分類し,mの区画における固有背筋の断層構造を観察した.さらに,長軸像より最も表層の筋の羽状角を測定した.また,mの断層構造と身長,体重,BMI,皮脂厚,羽状角の関係を検討した.統計学的手法には,対応のあるt検定,一元配置分散分析を使用し,有意水準は5%未満とした.【倫理的配慮、説明と同意】 対象には本研究の趣旨,対象者の権利を説明し,紙面にて同意を得た.【結果】 l,mの境界は全例で確認できた.mの区画内を分類できた例はL2で10例,L4で15例であった.分類できた例のうち,表層(m-s)と深層(m-p)の2層に分類できた例がL2で8/10例,L4で11/15例であった.m-sがさらに2層に分類でき,計3層に分類できる例がL2で2/10例,L4で4/15例であった.羽状角はL2・L4間で対応のあるt検定の結果,有意差がなかった.断層構造と身長,体重,BMI,皮脂厚,羽状角の関係は分散分析の結果,いずれも有意差がなかった.【考察】 固有背筋は脊髄神経後枝内側枝の支配を受ける内側群と,外側枝の支配を受ける外側群に分類される.また,内側群と外側群は胸腰筋膜浅葉から深部に向かう腱膜構造によって遮られているため,肉眼的に両群を分けることは可能である.今回の超音波画像診断装置によって描出した画像においても,棘突起から腹外側に向かう腱膜構造はL2・4レベルともに,全例で観察可能であり,そのmの区画は内側群の,lの区画は外側群の区画であると考えられた.また,mの区画が2層に分類される例と3層に分類される例が存在した.この断層構造と身体組成に関するデータに差が見られなかったことから,この断層構造の違いは,アーチファクトなど,超音波画像の描出に関わる問題ではなく,個体差であると考えた.mの区画に存在する多裂筋と長・短回旋筋は,一塊を成すことが知られており,そのためL2・4レベルともに1層に観察できる例が存在した.一方,2層の例では,m-sが多裂筋,深層のm-pが長・短回旋筋と考えられる.また,L4の区画には,L1~3の棘突起に停止する多裂筋が存在しており,多くの筋束が存在するため,m-sを細分して観察できる例が存在したと考えられる.一方,多裂筋の発達は尾側に移行するほど良くなるため,L2レベルでは,明瞭な境界を成さなかったと考えられる.つまり,超音波画像による多裂筋の筋機能を評価する試みがなされているが,多裂筋のみを描出することが困難な例も存在することから,横突
    棘筋
    としてmの区画の面積や筋厚を測定することが望ましいと考えられる.lの最表層に位置する最長筋の筋束は背尾側から腹頭側へ走行し,羽状角はL2・4で変わらなかった.同筋のストレッチは体幹の屈曲方向への運動と共に筋を圧迫する,ダイレクトストレッチが有効とする上原らの報告を支持する結果であった.【理学療法学研究としての意義】 近年の超音波画像診断装置の普及により,超音波画像による筋機能評価の試みは今後の研究が期待される.腰部の分節的安定化に寄与する多裂筋の超音波画像診断による機能評価も今後増加することが考えられる.しかし,同筋の同定は困難な例も存在することが明らかになった.そのため,多裂筋として捉えるよりも,横突
    棘筋
    として捉えることが望ましいと考えられ,今後の超音波画像による筋機能評価に有用になると考えられる.
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