文部省の掲げる教育改革の一環として中高一貫教育が標傍され、各地に公立学校におけるパイロット校が設置され実践研究が始まっている。理科教授内容に関しては、高度情報化社会に生きる人々のサイエンス・リテラシーの更なる必要性が叫ばれつつある中、授業時数の削減により内容の精選が行われている。このような中、多くの私立学校はそれぞれ独自に六年一貫のカリキュラムを構築し、既に長年にわたる実践を積んできている。そこで本発表は、茗渓学園の理科における六年一貫のカリキュラムの内容(特に中学校物理分野)を例にとり、今後広く実践される公立学校の中高一貫教育について示唆を与えるものである。
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