Immediate Care of Marine Medicine は、第7 回の本会学術集会会長である故小濱正博先生(開催当時北部地区医師会病院副院長)が提唱し本学会で開発に取り組んだ高気圧酸素・潜水医学領域を対象とした研修コースである。
研修素材としては潜水医学の基礎知識、潜水と救急疾患、潜水適正に関する問題、海洋咬刺症、海洋細菌の5 章からなるテキストとそれぞれの章に対応するプレゼンテーション資料から構成される。テキストの発刊にあたっては、カラー画像が大量に含まれるため、これらをWebコンテンツとして利用する形式とした。研修コースは、半日コース(正味3 時間)+事前・事後継続学習用のCBTの組み合わせとして Instruction Design等を用いて設計した。これは普及を優先させるためで、素材としては上級者向けの1 日コースを行うことも可能である。
本研修は、これまで体系的な取り組みがなかった海洋医療の応急手当ての基礎知識を共有するものであり、今後の普及が望まれる。
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