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クエリ検索: "橋本美香"
38件中 1-20の結果を表示しています
  • 中国語母語、中朝バイリンガル、韓国語母語、非漢字圏の学習者を比較して
    松下 達彦, 佐藤 尚子, 笹尾 洋介, 田島 ますみ, 橋本 美香
    専門日本語教育研究
    2020年 22 巻 25-32
    発行日: 2020/12/31
    公開日: 2023/01/01
    ジャーナル フリー
    学術的文章に特徴的な語彙の約7割は漢語で、日常言語、文芸的文章等に特徴的な語彙とは異なり、特に非漢字圏の学習者にとって、学術的文章の理解は相対的に難度が高いと考えられる。本研究は日本語の学術共通語彙の理解が学習者言語(以下LL)の背景によりどう異なるのかを明らかにするため、日本語学術共通語彙テストVer. 2.0 を、日本語を学習対象言語とする、日本、韓国、中国などの大学に在籍する学生等229名に実施し、ラッシュモデルを用いて中(C)、中朝バイリンガル(KC)、韓(K)、その他(O)の四つのLLグループごとに項目難度を推定した。その結果、相対的項目難度はLLによる顕著な違いが表れた。CにとってOより相対的に難度の高い項目は「サンプリング」「ビジュアル」など上位4項目がすべて外来語だったのに対し、OにとってCより相対的に難度の高い項目は「案件」「激増」など上位22項目中20語が漢語だった。LLグループ別項目難度の相関係数を計算すると、KとCの相関がr =.508だったのに対し、KとOではr =.615で、KはCよりOに近く、必ずしも漢語系の学術語彙が韓国語知識で易しくなるわけではないことが示唆された。またKCはK(r =.480)よりもC(r =.666)に近かった。高度バイリンガルを対象に含む研究・教育では各種施策の判断に際して、L1だけでグルーピングすると実態を見誤るので注意が必要である。
  • ―大学生と小中学生の学年別比較―
    田島 ますみ, 松下 達彦, 佐藤 尚子, 橋本 美香, 笹尾 洋介
    リメディアル教育研究
    2022年 16 巻 145-159
    発行日: 2022/07/01
    公開日: 2022/08/20
    ジャーナル フリー

    学術的文章で専門分野を問わず使用頻度が高い学術共通語彙(松下,2011a)の理解度を測定するためのテストを開発し,小学4年生から中学3年生までの児童・生徒および大学生の計4,022名に実施した。学年の上昇に連れて理解度は上がるが,各学年の標準偏差はすべての学年で隣接学年との平均の差を上回り,小学校段階から同一学年内に大きな理解度の差がある。この理解度の差は大学まで続き,今回の調査では小中学生程度の理解に留まる大学生が確認された。また,大学間の差も見られ,理解度の分布が多様な大学と高水準で均質な大学に分かれた。大学生の理解度が低い語彙には,1)高頻度の基本語彙とみなされ正確に理解しているかを問われずにきた,2)抽象度が高い,3)文系学生にとっての理系語彙であるという特徴が見られた。学術共通語彙の頻度順位とテスト正答率との関係は直線的なものではなく,単にインプットを増量するだけでは教育的効果は大きくないことが推測される。

  • ―第一言語と学習期間の影響―
    松下 達彦, 佐藤 尚子, 笹尾 洋介, 田島 ますみ, 橋本 美香
    日本語教育
    2021年 178 巻 139-153
    発行日: 2021/04/25
    公開日: 2023/04/26
    ジャーナル フリー

     本研究では「漢字変換テスト」(KCT)を開発し,「日本語を読むための語彙サイズテスト」(VSTRJ-50K)(田島ほか,2015;佐藤ほか,2017)と合わせて日本語L2学生を対象に実施した。日本国内の3大学における日本語L2学生では,中国語L1学生の推定理解語彙量が平均3万語以上なのに対し,非漢字圏出身学生は2万語に満たなかった。二つのテストの相関は高かったが,ラッシュ分析でVSTRJ-50Kの一次元性が低かったためL1グループ別にDIF分析したところ,各グループ内ではモデルへの適合度が増し,L1によって難度の異なる語が多く存在した。特に語種による違いは顕著であった。1語・1漢字あたりの平均学習時間を検証したところ,初級から中上級にかけて短くなっていき,上級から超上級にかけて再び長くなることが明らかになった。L1/L2の語彙力・漢字力を包括的に見たカリキュラム開発が必要である。

  • 稲田 朋晃
    リメディアル教育研究
    2021年 15 巻 99-
    発行日: 2021/06/01
    公開日: 2021/06/10
    [早期公開] 公開日: 2021/03/01
    ジャーナル フリー
  • 國弘 保明, 橋本 美香, 北澤 正志, 黒江 理恵
    全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集
    2023年 145 巻
    発行日: 2023/11/04
    公開日: 2024/03/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 橋本 美香
    リメディアル教育研究
    2013年 8 巻 2 号 216-219
    発行日: 2013/09/30
    公開日: 2017/06/01
    ジャーナル フリー
  • コーパス分析に基づく語彙研究は何を目指すべきか
    松下 達彦
    専門日本語教育研究
    2017年 19 巻 19-24
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2020/09/08
    ジャーナル フリー
    語彙リストを教材やコース開発に活かすのは簡単ではない。語の習得にはそれなりの手間がかかること、初見で類形語や類義語をまとめて学ぶことには弊害が多いこと、専門的な語は辞書的な語彙の理解では不十分なこと、などがその理由である。むしろ語彙リストは、文章の語彙的負荷の測定や語彙テスト開発、チェックリストとしての活用、さらには学習者自身が使える学習ツールの開発に活かすことができる。語彙リストの開発と利用に当たっては、コーパスの代表性、解析の単位とレベル、語の意味の専門性のレベルなどに注意が必要である。また、頻度と重要度と難度が異なることを理解し、学習者の母語に応じた利用法を考えるべきである。語彙リストを活かすため、自然言語処理の技術者との協力によるツールの開発が望まれる。領域特徴語のリストの開発や応用に当たっては、当該領域の専門家との協力が望ましい。それには言語教育側も専門領域別にグループを作って研究をすることが考えられる。
  • ―認知症支援者へのインタビュー調査から―
    橋本 美香
    死の臨床
    論文ID: JJRD-D-23-00007
    発行日: 2024年
    [早期公開] 公開日: 2024/03/21
    ジャーナル 認証あり 早期公開

    研究目的は,グループホームにおける入居者本人の看取りの意思決定支援モデルを開発することである。地域の認知症支援者9名を対象に半構造的インタビューを実施し,文献検討を加えて意思決定支援モデルを開発した。結果,意思決定支援に必要な要素として,「入退居を通した継続的な意向尊重」「認知症の人の意向に沿った個別ケア」「地域の社会資源との情報共有」「十分な教育を受けた認知症支援者の協働」の4つカテゴリが得られた。

    開発した本意思決定支援モデルは,認知症の人本人の意思を基軸としており,地域の社会資源とグループホームが入退居を通して連携し,入居者本人の意思の実現につなげるものである。また,家族は認知症の人の意思決定を支援する立場にいる人であり,この点について社会の理解を深める必要がある。

  • 大橋 一男, 原 克俊, 北折 典之
    Electrochemistry
    2002年 70 巻 7 号 536-542
    発行日: 2002/07/05
    公開日: 2019/09/10
    ジャーナル フリー

    We developed a monitoring system for determining the excretion and urinary volume based on the changes in impedance of disposable diaper. This method has an advantage over other methods in that urinary volume can be measured without direct contact. The urinary volume was calculated based on the change rate of impedance. We found that the correlation coefficient between the urinary volume and the change rate of impedance was 0.96, suggesting the possibility of quantitative analysis. In addition, it was found that the slope between the urinary volume and the change rate of impedance was shifted by the movement of a person. The slope corrections were carried out using two acceleration sensors. Furthermore, we evaluated the monitoring system in a nursing home. The sensor output chart agreed with the motions obtained in a daily schedule and showed the urinary incontinence time.

  • 高守 裕樹
    介護福祉学
    2023年 30 巻 1 号 31-41
    発行日: 2023/09/30
    公開日: 2024/03/31
    ジャーナル フリー

    [目的]本研究は,外国人介護士の課題やサポートの研究動向を把握し,専門職育成のモデルを構築することにある.[方法]外国人介護士の課題やサポートについて文献レビューを行った.[結果]外国人介護士の課題は,3つありそれらが個別または複数同時に発生している一方で,外国人介護士のサポートは,課題に対して個別または2つの課題に対してサポートされている研究もあったが,すべての課題への段階的なサポートを意識した研究は見られず,外国人介護士の育成モデルの構築が必要であることが示唆された.[結論]外国人介護士を専門職として育成していくためには,まず土台に「生活面の支援」に,「日本語・コミュニケーションの課題」「文化・生活習慣の課題」を中心にサポートすることで,異文化適応が進む.そして,「専門職育成の課題」は,専門職を育成する方法であるスーパービジョンの視点を踏まえたサポートが必要であることが示唆された.

  • 古川 徹生, 巽 純子, 溝口 佳寛, 百溪 英一, 武部 啓
    医療情報学
    2001年 21 巻 1 号 41-46
    発行日: 2001年
    公開日: 2017/08/21
    ジャーナル フリー

     日本ダウン症ネットワークの運営するデータライブラリは,情報提供を通じたダウン症を持つ人々およびその家族の支援を目的とするインターネット上のデータベースである.1997年に設立されて以来,数多くの利用者が本ライブラリを訪れた.本システムは利用者への適切かつ責任ある情報提供を行うため,ユーザーインタフェースや管理システムにさまざまな工夫を凝らしている.本論文では,データライブラリのシステム概要および運営状況について報告するものである.

  • 中川 健司
    JSL漢字学習研究会誌
    2013年 5 巻 103-111
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    EPA (経済連携協定)に基づく看護師・介護福祉士候補者の受け入れに伴って医療分野で用いられる漢字に社会的な注目が集まっている。近年,医療分野の漢字については研究が進み,漢字学習の効率化のための調査も複数あるが,いずれも,一定の漢字知識で用語リスト全体で用いられている延べ漢字をどの程度カバーできるかという「文字単位」のカバー率に着目したものであり,リスト中のどの程度の用語中の漢字がカバーできるかという「語単位」での調査はまだ十分ではない。本研究は,先行研究で選定された基礎医学術語リスト(全7073語)のうち漢字を含む6293語を調査対象とし,出現頻度が高い漢字を優先的に学ぶことにより,どの程度の基礎医学術語中の漢字をカバーできるかを「文字単位」「語単位」という2つの観点から検証するものである。
  • 国語科教育
    2024年 95 巻 68-72
    発行日: 2024/03/30
    公開日: 2024/03/30
    ジャーナル フリー
  • ─看取りのPDCAサイクルを用いた検討─
    小山 美香, 小松 美砂
    日本地域看護学会誌
    2022年 25 巻 3 号 20-28
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/23
    ジャーナル フリー

    目的:介護老人福祉施設における高齢者の看取りについて,看取りのPDCAサイクルを用いて看護職の役割を明らかにする.

    方法:看取り介護を導入している介護老人福祉施設に所属する看護職12人に半構造化面接を行い,データを質的帰納的に分析した.

    結果:介護老人福祉施設において高齢者を看取るための看護職の役割として,【高齢者と家族が安心して施設で最期を迎えるための仕組みづくり】【職員が安心して看取りを実施するための教育的支援】【看取りにおいて医療的に必要となるケア計画の立案】【看取りにおいて適切な医療を提供するための臨床判断】【高齢者にとって苦痛のない看取りを実施するための多職種間の調整と情報共有】【看護職の不在時に看取りを行う介護職への支援】【家族の思いや意向に沿った支援】【高齢者への看取りに関する振り返りの実施】【看取りを経験した家族や介護職への配慮】の9カテゴリーと30サブカテゴリーが抽出された.

    考察:施設での看取りにおける看護職の役割についてPDCAサイクルを用いて検討した結果,看護職は体制の整備〔Plan〕・看取り介護〔Do〕・振り返り〔Check〕において医療的側面から関わり,さまざまな役割を有していることが示された.しかし,体制の改善〔Action〕に関するカテゴリーは生成されなかったことから,看護職が医療的ケアの実施状況等の評価を行い,課題を明確化するといった役割を担うことによって,看取り介護の体制の改善につなげる必要があると考える.

  • 橋本 美香
    死の臨床
    2020年 43 巻 1 号 185-192
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/06/22
    ジャーナル フリー

    The aim of the research is to clarify the experience of the bereaved families of end-of-life care for nursing at the special nursing home. After conducting a semi-structured interview survey with the bereaved family of six cases of care, we performed a qualitative analysis. Six Categories that characterized bereaved families’ experience with older adults living and dying in nursing homes were identified: (1)preparing the place they lived to be the place of death, (2)Anxiety due to poorly explained end-of-life care processes, (3) Relief from family support of experts, (4) Appreciation for the dedication of end-of-life care staff, (5)Satisfaction with choosing a nursing home as a place for end-of-life care, (6)acceptance of natural death.

    This suggested the necessity to improve communication skills with informed consent so that there is no anxiety for bereaved families.

  • ―国際学力調査から見た我が国の子どもの姿,教え合い学習の試行―
    伊藤 博
    太成学院大学紀要
    2019年 21 巻 13-22
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/04
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    現在の日本の学校教育の基本は系統学習であり,本人の興味関心にかかわらず,積み上げ学習が中核となっている。特に小学校や中学校での算数・数学では一斉学習による指導で,本人の理解深度にかかわらず先に先にと進んでしまう傾向にあり,「算数・数学嫌い」を多発することになりかねない。 そこで,「上級生が下級生を教える」を核として2017年度から兵庫県内S中学校の協力を得,「全校一斉の数学の教え合い学習(Sトレ)」の基礎研究・試行実践を行った。この基本コンセプトは,エドガー・デール(Edgar Dale)の「経験の円錐」で,これは「他の者に教える」という行動により,その本人の知識が定着しやすいという理論である。この学習の推進で「教える側」と「教えられる側」の双方に学習効果が高まることを期待して,研究を進めている。さらに,デシの「内発的動機づけ」理論も参考にし,数学に対する「やる気」を惹起させたいとの考えからの学校の教員にもアドバイスを行った。
  • 森脇 義弘, 春日 聡, 奥田 淳三, 成田 公昌, 大谷 順, 太田 龍一
    日本病院総合診療医学会雑誌
    2023年 19 巻 6 号 399-402
    発行日: 2023/11/30
    公開日: 2023/12/08
    ジャーナル フリー
    高齢者で軽症中等症の経口摂取・喀痰排泄困難例の退院後受け皿となる高齢者生活施設でも,通常生活外の支援を要する胃瘻, 輸液, 頻回喀痰吸引, 自己注射, 気管切開, 看取りケアなど(特殊状態・病態)があると受入れ困難ともなる。非都市部辺縁地域人口非密集地(医 療過疎地)の当圏域内 8 施設の特殊状態・病態受入れ能力の推移を検証した。受入れ可能施設は 2014 年から 2019 年に増加した。気管切開や自己注射例の受入は困難なままであった。当院で実施した院外介護・福祉関係者や組織, 施設やその職員との連携,啓発,情報共有活動は,2013 年までは年 3 件程度が, 2014 年以降出前講座や非公式勉強会, 会合兼意見交換会など積極的に活動を拡大展開し, 互いの役割や立場,能力や限界の理解を図った。器具や資機材, 管理法の進歩に加え, 連携活動の充実,知識の向上や過剰な懸念の払拭により, 施設の受け入れ能力が向上する一事例を示せた。
  • 言語選択の視点から
    彭 悦, 梁 震, 笹尾 洋介
    言語文化教育研究
    2022年 20 巻 335-356
    発行日: 2022/12/23
    公開日: 2023/01/29
    ジャーナル フリー

    本研究では,中国語を母語とする日本語学習者を対象に,教室外で日本語の映像作品を視聴する際の字幕言語選択について調査した。527名の協力者による質問紙の回答と199名の協力者による音声語彙サイズテストの回答を用いて,(1)選択される字幕タイプはどのような傾向があるか,(2)字幕の言語選択に影響を与える要因は何か,(3)日本語語彙知識の量によって字幕タイプの利用傾向及びその影響要因に変化があるか,(4)字幕タイプが語彙学習に与える影響について学習者はどのように認識しているかという4つの課題について分析を行った。その結果,(1)日本語よりも母語である中国語が入っている字幕が多用され,中国語と日本語以外の第三言語の字幕の利用が少ないこと,(2)映像作品の内容への興味の深さが字幕の言語選択に最も強い影響があり,日本語字幕の利用頻度は語彙学習意欲の強さによって変動しやすいこと,(3)語彙サイズによる字幕の言語選択およびその要因への影響が弱いこと,(4)語彙学習意識が高まると中国語字幕よりも日本語字幕の補助が求められることなどが示された。これらの知見を踏まえて映像作品の字幕利用について提案をした。

  • 熊谷 大輔, 河村 明和
    介護福祉学
    2022年 29 巻 1 号 24-32
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

    [目的]本研究では,高齢者福祉施設にて介護就業する外国人介護職員を対象に,自己有能感と指導行動との関連を明らかにし,教育担当者が外国人介護職員の教育において,どのような関わりを持ち,働きかけを行っているのかという指導行動を検討する.[方法]高齢者施設(312施設)にて勤務する外国人介護職員を対象に有能感尺度(12項目)およびPM理論尺度(20項目)を用いて自記式調査法による郵送調査を実施した.[結果]外国人介護職員は教育担当者による指導を「集団維持機能」として認知する傾向が見られた.外国人介護職員のうち,「集団維持機能」に加え「集団目標達成機能」を認知している場合,自己有能感が有意傾向で高いことが確認された.[結論]教育担当者が外国人介護職員を指導する際には,仕事の進捗管理,目標達成計画,ルールや規則を守るといった集団目標達成機能を明確に提示する必要がある.配属先施設にて外国人介護職員の職場定着を促す上でも集団維持機能に加え,集団目標達成機能による指導を強化し,外国人介護職員の自己有能感を高めることが重要である.

  • 武田 香陽子, 石突 諭, 大野 裕昭, 島森 美光
    医学教育
    2015年 46 巻 2 号 161-170
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

    目的 : 卒業基準を満たさなかった学生の学習状況の実態を把握し学習支援の在り方を検討する.

    方法 : 学習状況のアンケート調査を行い, その内容を成績別で比較した. さらに支援期間中の成績変化を解析した.

    結果 : 成績下位者は授業が理解できないため自習を希望していた. また, 卒業延期決定後から次年度授業開始までの顕著な成績低下が認められた.

    考察 : 授業が理解できず自習を希望する成績下位者に対しては授業前後の個別指導が必要と考えられた. また, 短期間で成績低下しないような分野 (領域) 横断型の勉強法の指導が有効と考えられた.

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