定圧の条件下における4成分系の純物質および共沸組成の指数の和に関する位相幾何学的条件とそれらの沸点に関する熱力学的条件を利用して, 4成分共沸物の存在を判定する方法を開発した.4成分系における純物質の沸点, 2成分および3成分共沸物の組成と沸点が与えられれば, 各3成分共沸物につき1回ずつの実験によって4成分共沸物の存在を判定できるので, 実験回数を大幅に減らすことができる.また, この方法をAcetone-Methylacetate-Methanol-Hexane系に適用して, 4成分共沸物の存在を判定する手順を示す.
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