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クエリ検索: "武内享"
41件中 1-20の結果を表示しています
  • 武内 享介, 藤田 一郎, 望月 眞人, 中嶌 一彦, 北垣 壮之助, 古結 一郎
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1995年 11 巻 1 号 31-34
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/09/09
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  • 鈴木 千賀子, 高瀬 幸子, 渕脇 泰介, 鈴木 正明
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1998年 14 巻 1 号 141-145
    発行日: 1998年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 武内 享介, 小原 範之, 望月 眞人, 上田 康夫
    産婦人科の進歩
    1996年 48 巻 3 号 173-176
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2010/09/27
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    STZ誘発糖尿病妊娠母ラットにさまざまな血糖レベルを設定し,胎仔カルシウム代謝を母獣の血糖レベルから検討した.胎仔血清カルシウムイオン値は母獣血糖220--240mg/d1までは変化を認めなかったが,それ以上の血糖では著明に低下した.胎仔血清カルシトニン値は母獣血糖220~240mg/d1で正から負への相関の逆転を認めた.以上より,糖尿病妊娠ラットにおいて母獣血糖220~240mg/d1までは,胎仔血清カルシトニン値の上昇による骨からのカルシウム動員の阻害が新生仔低カルシウム血症の一因となっている可能性が示唆された.〔産婦の進歩48(3);173~176,1996(平成8年5月)〕
  • ―当科における症例の検討―
    武内 享介, 藤田 一郎, 望月 眞人, 井手 一夫, 中嶌 一彦, 北垣 壮之助, 古結 一郎
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1995年 11 巻 1 号 27-30
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 武内 享介, 小原 範之, 望月 眞人, 上田 康夫
    産婦人科の進歩
    1996年 48 巻 3 号 169-172
    発行日: 1996/05/01
    公開日: 2010/09/27
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    さまざまな血糖レベルのSTZ誘発DM妊娠ラットを作製することにより,母獣の血糖値とCa代謝環境の重加勺関係を検討した.血清Ca++濃度は血糖値に関係なく,ほぼ一一定であったが,血清1α,25(OH)、vitaminD、濃度と十二指腸Ca吸収能は血糖値と負の相関を示した.血清PTH濃度は220mg/dl近傍の血糖値で正から負へと相関の逆転を認めた.以上よりDM妊娠ラットでは血糖値依存性の血清1α,25(OH),vitaminD3濃度の低下と十二指腸Ca吸収能の低下が特徴的であり,母体副甲状腺は220mg/d1程度までの血糖値ではPTHの分泌充進により負のCabalanceに対応可能であるが,それ以上の血糖値ではPTH分泌機構に障害が生じている可能性が推察された.〔産婦の進歩48(3);169~172,1996(平成8年5月)〕
  • 西野 理一郎, 辻野 太郎, 森川 哲, 杉本 誠, 武内 享介
    産婦人科の進歩
    2012年 64 巻 3 号 387-389
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/01
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  • 多田 雅人, 澤田 美奈, 小野 一郎, 石橋 智子, 松尾 みどり, 光山 聡, 桑江 千鶴子, 北田 博大, 大塚 晴久
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1996年 12 巻 1 号 71-73
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/09/09
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  • 超音波下穿刺吸引細胞診の意義
    武内 享介, 望月 眞人, 北沢 荘平, 中罵 一彦, 北垣 壮之助, 古結 一郎
    日本臨床細胞学会雑誌
    1997年 36 巻 2 号 244-248
    発行日: 1997/03/22
    公開日: 2011/11/08
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    Multilocular peritoneal inclusion cyst (MPIC) は嚢腫様の中皮増殖を主体とする多房性の非上皮性嚢胞である.今回, 臨床的にMPICを疑った2症例に対して, 経膣超音波下に嚢胞内溶液の穿刺・吸引を行った後, 腹腔鏡による嚢胞切除あるいは薬物治療を行い再発を防止し得た.2症例とも2回の産婦人科手術の既往があり, いずれも下腹部不快感を主訴として来院した.来院時ダグラス窩に嵌入した無痛性の腫瘤を触れ, 画像診断にて骨盤壁, 腸管に沿って不規則な形で拡がる多房性嚢胞を認めた.既往歴および画像診断よりMPICを疑い経膣的穿刺吸引細胞診を施行し, きれいな背景の中に孤立散在性の反応性中皮細胞を確認した.これらの症例に対して, 腹腔鏡による嚢胞切除と薬物による卵巣機i能抑制を行い, 切除症例に関しては組織学的にもMPICを確認した.2症例とも術後2~3年の時点では再発徴候を認めていない.MPICは腹膜障害によって発生し, 頻回手術の原因ともなるので, できる限り腹膜への侵襲が少ない治療法を選択する必要がある.そのためには, 臨床的にMPICが疑われる症例に対して, その確定診断の一助として穿刺吸引による細胞診を適用するのが有用と考えられた.
  • 鈴木 嘉穂, 森田 宏紀, 齋田 有紀, 生橋 義之, 森川 哲, 市田 耕太郎, 出口 雅士, 北尾 敬祐, 小原 範之, 丸尾 猛
    産婦人科の進歩
    2006年 58 巻 2 号 225-228
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/22
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  • ─とくにTCR後の妊娠,出産例の検討─
    河 元洋, 平野 仁嗣, 豊田 進司, 井谷 嘉男, 平岡 克忠
    産婦人科の進歩
    2006年 58 巻 2 号 172-175
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/22
    ジャーナル 認証あり
  • 久保田 喜久, 島田 長人, 本田 善子, 杉本 元信
    日本臨床外科学会雑誌
    2007年 68 巻 5 号 1175-1178
    発行日: 2007/05/25
    公開日: 2008/08/08
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    盲腸軸捻転症は本邦では比較的稀な疾患であり, 移動性盲腸に何らかの誘因が加わることで発症するとされており, 妊娠もその誘因の一つと考えられている. 今回われわれは妊娠を契機に発症した盲腸軸捻転症を経験したので報告する. 患者は38歳, 女性. 腹痛, 嘔吐にて来院した. 妊娠23週であったが, 本人に妊娠の自覚が全くなく, 初診医が腹部単純X線および腹部CT検査を施行した. 腹部単純X線検査では, 左上腹部に巨大な腸管ガス像とその右側に小腸ガス像を認めた. また腹部CT検査では, 巨大な大腸ガス像が左上腹部を中心に存在しwhirl signを認め, 下腹部には妊娠子宮が確認された. 以上から絞扼性イレウスと診断し緊急手術を施行した. 上行結腸と後腹膜とに索状物の付着を認め, これを中心に回盲部と上行結腸の一部までが時計回りに360度の軸捻転を認めた. 用手的に解除したが, 腸管壁に部分壊死を認めたため回盲部切除を施行した.
  • 武内 享介, 乾 昌樹, 森 敏之, 斉藤 雅文, 木村 明彦
    産婦人科の進歩
    1993年 45 巻 1 号 30-33
    発行日: 1993年
    公開日: 2011/07/05
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    A 43-year-old woman presented with an intraperitoneally disseminated malignant struma ovarii of the left ovary, diagnosed by histopathology. Preoperative thyroid function tests showed no evidence of abnormalities. Significant past medical history included right struma ovarii 11 years previously, for which the patient had undergone left salpingo-oophorectomy.
    Microscopic examination showed that the large cysts and follicles of varying size were lined by low cubic epithelium, and contained colloid. The follicles resembled those of normal thyroid tissue. The immunoperoxidase staining for thyroglobulin was positive for disease both in the tumor cells lining the follicles and in the colloid. We conclude that in case of struma ovarii, long-term follow-up is necessary.
  • 杉野 祥代, 森田 宏紀, 田邉 文, 横山 信喜, 山崎 友維, 小嶋 伸恵, 城 道久, 武内 享介
    産婦人科の進歩
    2021年 73 巻 3 号 340-344
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/07
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    腹腔鏡下子宮全摘出術後の卵巣茎捻転はまれであるといわれているが,卵巣茎捻転の危険因子であることを示唆する報告が散見される.腹腔鏡下子宮全摘出術後で卵巣茎捻転が起こりやすくなる原因として,腹腔鏡手術では術後の癒着が少ないこと,後腹膜を展開し骨盤漏斗靭帯が遊離されることで卵巣の可動性が増すことが挙げられる.また,腹腔鏡手術では手術中に腹腔内の湿度が保たれ,術後の離床が早く術後の感染症が少ないことから術後の癒着が少なくなると考えられている.さらに,卵巣に手術中にガーゼなどの異物が接触しないことで卵巣機能が保ちやすく,術後も排卵サイクルを保つことができるため,卵巣茎捻転の危険因子である卵巣腫大や嚢胞を形成しやすいという見解も示されている.今回,腹腔鏡下子宮全摘出術後の卵巣茎捻転を経験したので報告する.症例は,2年前に腹腔鏡下子宮全摘出術の既往歴のある42歳の女性で,右下腹部を主訴に当科受診した.経腟超音波検査にて圧痛を伴う6 cm大の右卵巣腫瘍を,骨盤MRI検査にて右卵巣に5 cm大の多房性嚢胞を認め,右卵巣茎捻転と診断し腹腔鏡手術を施行した.腹腔内所見で右卵巣は5 cm大に腫大し,時計周りに540度捻転しており,暗赤色に変色し壊死が疑われたため右卵巣を切除した.本症例において,捻転した右卵巣周囲に癒着は認めなかった.また,2年前に当院にて腹腔鏡下子宮全摘出術施行の際に,尿管や子宮動脈を同定するために後腹膜を一般的な開腹術に比して大きく展開した.そのため骨盤漏斗靭帯の可動性が増加し捻転が比較的生じやすくなったことが考えられた.近年の手術技術の進歩や合併症の減少に伴い腹腔鏡下子宮全摘出術は増加しており,腹腔鏡下子宮全摘出術後の患者が下腹部痛を訴えたら卵巣茎捻転も鑑別疾患として考慮するべきと考えられた.〔産婦の進歩73(3):340-344,2021(令和3年8月)〕

  • 廣岡 映治, 篠塚 望, 小山 勇
    日本臨床外科学会雑誌
    2007年 68 巻 7 号 1727-1730
    発行日: 2007/07/25
    公開日: 2008/08/08
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    22歳, 妊娠32週6日の妊婦. 平成17年10月19日午前2時ごろ腹痛を主訴にかかりつけの産婦人科を受診. 腸閉塞の疑いで当院産婦人科へ搬送された. 徐々に腹痛が増悪し児心拍の低下 (rate decelaration) を認めたため緊急手術となった. 帝王切開後に腹腔内を検索すると回腸末端から口側10cmに回腸のループが形成され, さらに口側40cmにMeckel憩室を認めいずれも右卵巣・卵管に癒着しておりその口側腸管は著明に拡張していた. 癒着を剥離しMeckel憩室を切除した. 術後経過は良好であり12病日に退院した. 妊娠中のイレウス症状は妊娠に伴う諸症状と紛らわしいため診断に苦慮することも多い. しかし診断・治療の遅れは母児双方の生命予後に大きく影響するため絞扼性イレウスと診断されれば手術治療が原則である. 妊娠中にMeckel憩室によるイレウスを発症した症例は稀であり若干の文献考察を加え報告する.
  • 安部 智之, 梶山 潔, 祗園 智信, 播本 憲史, 由茅 隆文, 長家 尚
    日本腹部救急医学会雑誌
    2010年 30 巻 7 号 969-972
    発行日: 2010/11/30
    公開日: 2011/01/12
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    症例は30歳女性。5年前,先天性胆道拡張症に対して総胆管切除術+胆摘出術+胆管空腸吻合術を施行されていた。妊娠27週までは母児ともに経過良好であったが,突然の嘔吐と腹痛を主訴に当院を受診した。理学的には腹部膨満はあるが,腹膜刺激症状はなかった。癒着性イレウスと判断し,入院加療となった。しかし,入院24時間後に腹痛が増強し,ショック状態となった。腹部単純CT検査で絞扼性イレウスと診断し,緊急開腹手術を施行した。腹腔内には多量の血性腹水を認め,横行結腸間膜の間隙で小腸が内ヘルニアとなり絞扼されていた。胎児機能不全であったため帝王切開術で児を娩出した。その後,壊死小腸を切除し,総肝管断端は縫合閉鎖した。胆汁は右肝管より外瘻化した。術後22日目に胆道再建術を行い,術後34日目退院となった。妊娠中の絞扼性イレウスの確定診断は容易ではなく,早期診断・早期治療の重要性において極めて示唆に富む1例を経験したので報告する。
  • 田邉 文, 山崎 友維, 黄 豊羽, 小嶋 伸恵, 森田 宏紀, 田中 宇多留, 武内 享介, 登村 友里
    産婦人科の進歩
    2021年 73 巻 3 号 277-282
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/07
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    子宮捻転は子宮が長軸に沿って45度以上回転したものと定義される.非常にまれで,症状も非特異的であることから術前診断に苦慮することが多い.今回術前診断が可能であった閉経後子宮捻転の1例を経験したので報告する.78歳女性,3妊2産,突然の右下腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部超音波検査にて骨盤部腫瘤を指摘され精査加療目的で当院紹介となった.腹部CT検査にて子宮底部右側に8 cm大の石灰化した子宮筋腫と子宮頸部に渦巻き状に捻じれるような構造を認めた.さらに,造影骨盤MRI検査を施行したところ,単純CT検査では右側に認めていた子宮筋腫が左側に移動し,子宮体部は造影不良で虚血を疑う所見であった.子宮捻転による子宮筋層の壊死を疑い,緊急開腹手術を実施した.子宮体部と両側付属器は子宮峡部を中心に630度捻転しており,暗赤色調に変化していたため子宮壊死と診断し,子宮全摘ならびに両側付属器切除を実施した.術後経過は良好で9日目に退院となった.この症例においては,閉経後,女性に発症する子宮捻転は腫大した子宮筋腫により子宮が牽引されることに加え,加齢に伴う子宮支持組織の脆弱化等により起こると考えられている.子宮筋腫を有する高齢女性が下腹部痛を認める場合には,本疾患を鑑別として考慮に入れることが重要であると考えられた.〔産婦の進歩73(3):277-282,2021(令和3年8月)〕

  • 成田 福子, 武内 享介, 水鳥 真和, 丸尾 猛
    産婦人科の進歩
    2001年 53 巻 4 号 319-322
    発行日: 2001年
    公開日: 2002/09/27
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    流早産の原因である絨毛膜羊膜炎の病態は, 各種の炎症性サイトカインや顆粒球エラスターゼに反映されることが明らかにされつつあり, 頸管粘液中あるいは羊水中の顆粒球エラスターゼやInterleukin-6は絨毛膜羊膜炎の管理に応用されている. 著者らは合併症あるいは切迫流産徴候のない妊娠14∼17週の羊水穿刺を行った15症例に対しインフォームド·コンセントを得たうえで, 羊水中顆粒球エラスターゼ, Interleukin-1β(IL-1β), Interleukin-2(IL-2), Interleukin-6(IL-6), Interleukin-8(IL-8)および子宮頸管粘液中の顆粒球エラスターゼ濃度を測定し検討した. 羊水中の細菌培養は全例陰性で, 胎児染色体異常を示した症例は存在しなかった. その結果, 羊水中のIL-6濃度は羊水中IL-8濃度と有意な正の相関を示したが, 羊水中顆粒球エラスターゼ濃度とは有意な相関関係を示さなかった. 一方, 頸管粘液中の顆粒球エラスターゼ濃度と羊水中顆粒球エラスターゼ濃度が強い正の相関を示した. これらの事実より, 臨床的な絨毛膜羊膜炎がない段階では, 炎症過程のようにサイトカインにより顆粒球エラスターゼの産生が影響を受けることはないと考えられた. また現在一般的に行われている切迫早産時の頸管粘液中顆粒球エラスターゼの測定が, 妊娠中期においても絨毛膜羊膜炎の診断法の1つとなる可能性が示唆された.
  • 佐竹 宣法, 繁木 麻里, 山田 順子, 工藤 英治
    日本臨床細胞学会雑誌
    2016年 55 巻 1 号 20-25
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/02/16
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    背景 : Benign multicystic mesothelioma (以下, BMM) は, 骨盤内, 腹腔内等に発生する中皮細胞由来の多房性囊胞性病変である. 現在まで 130 を超える症例が報告されているが, 細胞所見, 細胞学的特徴に関する報告は少ない. 今回われわれは骨盤内腹膜に発生した BMM を経験したので報告する.
    症例 : 30 歳代前半女性. 左下腹部痛があり近医を受診後, 当院産婦人科に紹介された. 経腟超音波検査, 胸腹部 CT, 骨盤 MRI 検査にて骨盤部に限局する多房性囊胞性病変を指摘され, 腹腔鏡下生検が施行された. 囊胞内容液穿刺吸引細胞診ではシート状の中皮細胞集塊とともに, 球状, 乳頭状中皮細胞集塊が多数出現していた. 術中迅速捺印細胞診, 囊胞内容液穿刺吸引細胞診とも併せて, 病理組織学的に BMM と診断された.
    結論 : 捺印細胞診, 囊胞内容液穿刺吸引細胞診が BMM の病理組織診断に有用であった.
  • 青木 卓哉, 西村 麻由, 辻野 太郎, 藤本 美樹, 塩田 麻理, 角井 和代, 武内 享介, 濱西 正三
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2007年 23 巻 1 号 202-205
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 杉本 敦史, 福岡 達成, 前田 清, 永原 央, 渋谷 雅常, 井関 康仁, 松谷 愼治, 平川 弘聖, 大平 雅一
    日本腹部救急医学会雑誌
    2019年 39 巻 4 号 755-758
    発行日: 2019/05/31
    公開日: 2020/05/27
    ジャーナル フリー

    症例は68歳男性。難治性腹水で加療中に臍部膨隆で当科受診した。腹部CTで多量腹水と小腸の臍ヘルニア嵌頓を認めた。用手還納は困難であったため,緊急手術を施行した。ヘルニア内容は小腸で壊死所見を認めたため,切除吻合し,ヘルニア門は縫合閉鎖した。腹水検査でADA48.8U/L,血液QFT検査陽性であることから結核性腹膜炎に続発した臍ヘルニア嵌頓と診断した。術後合併症なく経過し,抗結核菌薬により改善した。結核性腹膜炎は結核感染者の0.1〜1.5%とまれな疾患であり,確定診断に難渋することが多いため,難治性腹水として長期間経過し急性腹症を続発する場合がある。本症例は結核性腹膜炎による長期間の腹水貯留および腹圧上昇が原因となった臍ヘルニア嵌頓と考えた。難治性腹水を伴う急性腹症は結核性腹膜炎を鑑別にあげ,術中に腹膜結節の検索や腹水の採取など行うことが重要である。

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