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クエリ検索: "氷河湖"
442件中 1-20の結果を表示しています
  • *梅村 順
    地盤工学研究発表会 発表講演集
    2003年 JGS38 巻 1091
    発行日: 2003/03/05
    公開日: 2005/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    ヒマラヤ地域では近年、モレーン堰き止め
    氷河湖
    の決壊洪水(GLOF)がしばしば発生している。著者は、東ネパールに位置し、その危険性が高いと言われているImja
    氷河湖
    を調査した。本文では、GLOFおよびImja
    氷河湖
    について紹介すると共に、GLOF対策に関する調査の一環として行ったImja
    氷河湖
    を堰き止めているモレーンの物理的性質およびせん断強さを調べた結果について報告する。
  • *内藤 望, 古田 孝行, 嶋田 幸太, 白井 佑毅, 矢吹 裕伯, 上田 豊
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2006年 2006 巻 P1-50
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/01
    会議録・要旨集 フリー
  • *内藤 望, 伊達 洋, 山田 智充, 藤本 亜希子, 矢吹 裕伯
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2007年 2007 巻 P-49
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/01
    会議録・要旨集 フリー
  • 山本 哲司, 磯部 邦昭, 杉村 俊郎
    写真測量とリモートセンシング
    2001年 40 巻 4 号 45-47
    発行日: 2001/09/04
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • *小森 次郎, 岩田 修二, Deo Raj Gurung
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2004年 2004 巻 A2-9
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/09/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 岩田 修二
    E-journal GEO
    2007年 2 巻 1 号 1-24
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/06/02
    ジャーナル フリー
    氷河湖
    決壊洪水(GLOF)による災害はブータンでも発生している.1998年と2002年に筆者を含むグループが
    氷河湖
    危険度調査を北西―北部ブータンで行った.その結果や過去の衛星画像の解析によると,ブータンのGLOFに関して最も危険とされるのはモレーンダム湖である.さまざまな
    氷河湖
    は,散らばった小氷河表面湖群 → 合体して巨大化した氷河表面湖 → 前面に氷体をもつモレーンダム湖 → モレーンのみのダム湖という発達段階のいずれかに位置づけられる.決壊洪水危険度査定のためには,定量的査定が試みられなければならない.危険な氷河として,ルナナ東部のトルトミ
    氷河湖
    ,モンデチュウ西支流源頭部
    氷河湖
    群,クリチュウ上流のチベット側
    氷河湖
    が挙げられる.モニタリングのための衛星情報の提供,現地調査の援助,クリチュウ上流チベット側での調査・研究を進めるための中国側との交流が,さしあたって,実施されるべき日本からの貢献になろう.
  • *内藤 望, 鈴木 亮平, 松田 好弘, 上田 豊, 藤田 耕史, 山田 知充, Karma
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2005年 2005 巻 A2-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/12
    会議録・要旨集 フリー
  • *曽根 敏雄, 福井 幸太郎, Strelin Jorge, Torielli Cesar, 森 淳子
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2005年 2005 巻 P1-42
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/12
    会議録・要旨集 フリー
  • *曽根 敏雄, 福井 幸太郎, 森 淳子, Strelin Jorge, Torielli Cesar
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2006年 2006 巻 P2-57
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/01
    会議録・要旨集 フリー
  • *知北 和久, 藪田 卓哉, 佐々木 新, 福井 弘道
    日本陸水学会 講演要旨集
    2008年 73 巻 1C21
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/13
    会議録・要旨集 フリー
  • 大泉 伝, 山敷 庸亮, 寶 馨
    土木学会論文集B1(水工学)
    2011年 67 巻 4 号 I_415-I_420
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/14
    ジャーナル フリー
    This study aims to reproduce the water temperature structure in the Imja glacial lake using the 3D-Hydrodynamic model "Imja-3D" and the hypothetic meteorological datasets at the Imja glacial lake. The one-year datasets of hourly average air temperature were hypothesized using the temperature datasets at Namche Bazaar in 2008. The datasets of the wind speeds and the wind directions were considered diurnal pattern of the regional climate features in the Solukhumbu region. The model reproduced the water temperature structure of the lake in July 2008. The thermocline appeared near the lake water surface. The water temperature (2-3 degree) distribution was shown in mid layer. These results showed the similar water temperature structure on the observed one in the Imja glacial lake in 1997.
  • -ブータン国での取り組み-
    小池 徹, 佐藤 剛, 小森 次郎
    日本地すべり学会誌
    2021年 58 巻 4 号 193-195
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/13
    ジャーナル フリー
  • 榊原 保志, 山下 さくら, 喜多 雅一
    理科教育学研究
    2020年 61 巻 1 号 119-127
    発行日: 2020/07/31
    公開日: 2020/07/31
    ジャーナル フリー

    ヒマラヤ山脈地域では

    氷河湖
    決壊洪水がたびたび発生する。防災教育の一環としてネパールの中等学校で
    氷河湖
    決壊洪水の仕組みを学習する授業を行った。教材の開発の方針は,簡単な構造で現象の仕組みを理解しやすいもの,現地で入手できる素材で製作できることなどとした。
    氷河湖
    モデルはペットボトルの側面を切り抜いたものである。子どもが記述式の回答に慣れていないことから,授業評価は子どもが答えやすい選択肢による質問肢法とした。
    氷河湖
    決壊洪水がネパール東部で発生しているので,授業対象校はネパール東部の中等学校の3校とした。これらの学校には青年海外協力隊として日本人現職教員が勤務し協力が得られやすい利点があった。生徒の生活環境や理解度の実態が十分把握できていないので,学習指導計画は大雑把なものとした。本時の学習指導の目標は
    氷河湖
    決壊洪水に興味を持ち,その仕組みを理解することである。この目標を意識しながら,生徒の発言をよく聞き,授業を行う必要があった。授業では,水をためた
    氷河湖
    モデルを斜面に埋め込み,氷河や土砂を見立てた石を落とし,
    氷河湖
    の水をせき止めているモレーンに相当する部分を壊し,洪水の流れを観察した。授業後に,質問紙調査を行い,授業の有効性を調べた。その結果,次のことが分かった。1)生徒は学校で教わってはじめて
    氷河湖
    決壊洪水について知るようになった。2)本授業を受け生徒は
    氷河湖
    決壊洪水の仕組みを理解できたと回答した。3)生徒にとって,今回の授業は楽しい授業であった。その理由として,授業の内容が理解できたことや授業の中で演示実験があったからであった。4)本授業は
    氷河湖
    決壊洪水に興味関心を高めるのに有効であった。

  • 小森 次郎, ツェリン プンツォ
    地学雑誌
    2010年 119 巻 3 号 iii
    発行日: 2010/06/25
    公開日: 2010/08/30
    ジャーナル フリー
     2009年4月29日,ブータン中部を南流するPho Chhu(Chhuは川の意味)右岸のTshojo(チョゾ)氷河から融氷水の急激な流出(以下では「異常出水」とする)が発生した.これによる被害は特に無かったが,氷河末端から70km下流の町トンサでは1994年に別の氷河からの
    氷河湖
    決壊洪水を経験しており,今回の異常出水でも住民が避難する騒ぎとなった.ここでは現地の写真と衛星画像をもとに概略を紹介する.
  • 山田 知充
    雪氷
    2000年 62 巻 2 号 137-147
    発行日: 2000/03/15
    公開日: 2009/09/04
    ジャーナル フリー
    地球温暖化の影響でネパール王国は, 1960年代以降少なくとも14回, 3年に一度以上の頻度で
    氷河湖
    決壊洪水 (Glacier Lake Outburst Flood, 略称GLOF) に襲われている.
    氷河湖
    は岩屑に覆われた氷河の末端に形成されて, モレーンで堰き止められている.モレーンは小氷期にできた不安定な堆積物である.容易に決壊し, 数百万m3から数千万m3の湖水が数時間のうちに一気に溢れ出すためGLOFは鋭い洪水波形をもつ.インフラや村落の生活基盤の破壊, 人命や家畜の損失に加えて, 斜面崩壊, 森林破壊, 河床への膨大な堆砂など, ヒマラヤの自然にも深刻な損傷を与える.多量の土砂を含むため土石流の様相を呈し, 破壊力が大きい.現在拡大を続けているネパールの
    氷河湖
    は1950~1960年頃に誕生した.その後急激に成長し, 長さ1~3km, 幅500m, 深さ80~130m, 貯水量3000~8000万m3もの大きさに拡大を遂げ, 今後のGLOF発生の危険は極めて高い。本総説では
    氷河湖を持つ氷河の特徴と氷河湖
    の分布,
    氷河湖
    決壊洪水の実態, その急激な成長過程を紹介し, 今後に残された課題を述べる.
  • 巨大な氷河湖の存在による氷河縮小への影響
    *内藤 望, 鈴木 亮平, 松田 好弘, 上田 豊, 山田 知充, Karma Karma
    日本雪氷学会全国大会講演予稿集
    2004年 2004 巻 P1-23
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/09/28
    会議録・要旨集 フリー
  • *ダイウロフ ミルラン, 奈良間 千之
    日本地理学会発表要旨集
    2024年 2024s 巻 P010
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/19
    会議録・要旨集 フリー

    1.はじめに

    中央アジアの天山山脈を構成するキルギス山脈では,近年の温暖化の影響により,多くの

    氷河湖
    が存在する(Janský et al., 2010; Daiyrov et al., 2022).この地域では,短期間で形成と消滅する短命
    氷河湖や変動を繰り返す不安定な氷河湖
    が多く確認されている.これらはたびたび
    氷河湖
    決壊洪水を引き起こすため,
    氷河湖
    のモニタリングは重要な課題である(Narama et al., 2010, 2018; Kattel et al., 2020; Daiyrov et al., 2022).しかしながら,長期間の氷河縮小と最近の
    氷河湖
    形成の動向については十分に把握されていない.そこで本研究では,Corona KH-4,Landsat(7,8,9,10),Sentinel-2,PlanetScopeなどの衛星画像を用いて,キルギス山脈における1968年~2021年の
    氷河湖
    の動向を調べた.さらに,最近の
    氷河湖
    形成と氷河縮小との関係も考察した.

    2.手法

    キルギス山脈において,1964年と1968年に撮影されたCORONA KH-4衛星写真を使用して,この時期の

    氷河湖
    と氷河のポリゴンデータを作成した(図1).さらに,1990年~2010年 の Landsat 7/ETM, 2010年~2021年 の Landsat8/ OLI,2016年~2021年 の Sentinel-2, 2016年~2021年 の PlanetScopeの衛星画像を用いて,2000年頃,2020年頃の
    氷河湖
    と氷河のポリゴンデータを作成した.1964年と1968年の
    氷河湖
    の不明瞭な部分については,CORONA KH-4オルソ画像から作成したDSMを使用して,湖表面の傾斜10度以下であれば水域が存在すると仮定し,水域を検出した.さらに,
    氷河湖上の影や積雪で氷河湖
    の境界が不明瞭な場合はデータから除外した.
    氷河湖
    面積は,>100m2のみの
    氷河湖
    を取得した.

    3.

    氷河湖
    の数と面積の変化

    1968年と2000~2021年の時期に,キルギス山脈中央部で最多の

    氷河湖
    が確認された.キルギス山脈では,1968年には417の
    氷河湖
    が存在したが,そのうち2000年頃までに305の氷河が消滅した.残った112の
    氷河湖
    は大きな面積変動を示すものもあったが,2000年代以降も継続的に拡大した.2000年頃~2021年には543の
    氷河湖
    が確認されたが,このうちの79%は新規に出現した
    氷河湖
    であった.
    氷河湖
    の総面積は1968年の0.87km2から2021年には5.21km2に拡大した.また,
    氷河湖
    の56%は小規模(0.0001~0.001 km2)であった.
    氷河湖
    の総面積の拡大とともに,標高3500m以上の
    氷河湖
    の高度分布で出現頻度が高くなった.調査地域では,氷河前面に埋没氷を含む岩屑地形であるモレーンコンプレックスが形成されている.
    氷河湖
    は,1968 年に氷河に接触した湖 (161),接触していない湖 (98),サーモカルスト湖 (158) の 3 種類の
    氷河湖
    が確認された (図 3).3 つのタイプの湖はいずれも不安定な変動を示し,約50 年間でタイプが変化するものも確認された.

    4.氷河面積の変化

    氷河湖
    の動態と氷河縮小の関係を理解するために,氷河面積の変化を調べた.キルギス山脈では,1968年の氷河面積は374.3 km2で,2021年の総面積は292 km2であった.氷河面積は約50年間で30%減少した.キルギス山脈の中央部の氷河面積は 71%であり,西側と東側はそれぞれ 19% と 9%であった.中央部では,氷河が集中しているにもかかわらず,中央部の氷河面積の減少(27%)は東部(40%)や西部(36%)に比べて小さかった.

    5.氷河縮小と

    氷河湖
    形成の関係

    約50年間で30%の氷河面積の減少が確認されたが,

    氷河湖
    数はわずかに増加しただけだった.しかしながら,現在の
    氷河湖
    の8割は2000年頃以降に新規に出現した
    氷河湖
    であり,
    氷河湖
    は氷河縮小とともに継続的に維持されないことを示した.さらに,
    氷河湖
    面積が1968年から約50年間で5倍になっており,明らかに
    氷河湖
    面積が以前より拡大していることを示した.これら変化の要因として,氷河縮小だけでなく,モレーンコンプレックスの埋没氷の融解による凹地の発達とサーモカルスト湖の増加が関係しているものと考えられる.さらに,モレーンコンプレックスの地形変化は,
    氷河湖
    面積の季節変動を増加させた.このように,キルギス山脈における
    氷河湖
    の動態は,氷河縮小とモレーンコンプレックス内部の氷の融解が引き起こした結果であると考えられる.

  • 山田 知充
    雪氷
    2001年 63 巻 2 号 223-234
    発行日: 2001/03/15
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    モレーンで堰き止められた
    氷河湖
    の置かれている気象・水文環境と急激な拡大をもたらす熱環境について,ネパール東部のツォーロルパ
    氷河湖
    を例に述べる.
    湖は11月中頃から4月末の5.5ヶ月間結氷している.湖の吸熱期は5月から冷たい融解水が多量に流入し始める6月中旬までの1ヶ月半に限られる.夏期,湖の集水域の融解水と雨水は,全て一旦氷河内部の水系に取り込まれ,湖水中に開いた氷河の開口部から,多量の浮遊粒子を含む0℃の水となって湖に流入し,エンドモレーンを超えて流出している.高濁低温の流入水・湖面での熱収支・定常的に吹く谷風が,湖の温度構造・浮遊粒子濃度分布・湖水の運動を決めている.湖水のみかけ密度は水温よりも深さと共に増加する浮遊粒子濃度に依存している.湖は年間を通して安定成層状態を保っているので,全層に亘る循環を起こす時期はない.
    湖は誕生以来42年間に,長さ3.2km,平均深さ55mへと急成長した.拡大は,夏期に限られる氷河末端氷崖の湖への崩落による長さ方向と,年間を通してほぼ一定速度で起こっている湖底に融け残っている氷河氷の融解による深さ方向との2方向に生じている.熱収支解析から,急激な拡大が起こるに充分な熱環境にあることが検証された.
  • 陳 文波
    日本リモートセンシング学会誌
    2015年 35 巻 3 号 191
    発行日: 2015/07/03
    公開日: 2016/02/04
    ジャーナル フリー
  • *奈良間 千之, 風晴 彩雅, 山本 美菜子, 浮田 甚郎, 池田 菜穂, 田殿 武雄
    日本地理学会発表要旨集
    2014年 2014s 巻 P015
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/03/31
    会議録・要旨集 フリー
    1 はじめに
     調査地域である中央アジアの天山山脈やインド北西部のラダーク山脈(インド・ヒマラヤ西部)には,小規模な
    氷河湖
    が多数分布する.これまでの我々の調査結果によると,天山山脈北部地域に分布する781の
    氷河湖
    のうち約80%が1980年代以降に出現した新しい
    氷河湖
    であった.天山山脈では,1963年に多くの犠牲者がでた
    氷河湖
    決壊洪水(GLOF)をはじめ,多数のGLOFが1950~1970年代に起きた.最近では1998~2012年に再び犠牲者をともなうGLOFが1998年7月にギッサール・アライ地域(5万m3,犠牲者多数),2002年8月にパミール(10万m3,犠牲者24人),天山山脈北部地域(45万m3,犠牲者3人)の3回生じている.一方,ブータン・ヒマラヤにおいては,2000~2010年に急速に拡大した
    氷河湖
    は全体のわずか1~3%であった.東ヒマラヤでは1994年以降犠牲者をともなうGLOFは生じておらず,
    氷河湖
    の脅威は以前よりも減少している.東ヒマラヤではGLOFの脅威が減少する一方,天山山脈では1980年代以降に出現・発達した次世代の
    氷河湖
    が2000年以降再びGLOFを起こしはじめているのである.もう一つの対象地域であるインド北西部のラダーク山脈(インド・ヒマラヤ西部)では,天山山脈と同様に小規模な
    氷河湖
    が多数分布する.2010年,2011年,2012年と立て続けにGLOFが生じ,その特徴は両地域で多くの類似点を持つ.このような状況を鑑み,本研究では,小規模
    氷河湖
    分布地域である二つの山岳地域を対象に,
    氷河湖の現状分析と氷河湖
    決壊洪水の被害状況とその推定をおこない,氷河災害軽減に向けての対策を提案することを目的とする.

    2 方法
     氷河災害の軽減に向けて,本発表では以下の2点について報告する.(1)発生誘因である小規模
    氷河湖
    の基礎的な知識の獲得,(2)過去の洪水履歴からの災害実績図.天山山脈とインド・ヒマラヤ西部のラダーク山脈では,世界的にも報告例の少ない短命
    氷河湖
    が複数確認されている.短命
    氷河湖
    とは,1年~数か月の短期間で出現・決壊する
    氷河湖
    を指す.天山山脈のテスケイ山脈では2008年7月にわずか2か月半で
    氷河湖
    が出現・決壊して,45万m3の水を流出し,3人の犠牲者をだした短命
    氷河湖
    のGLOFが生じた.2012年7月には,同地域のキルギス山脈で1年前に出現した
    氷河湖
    (6万m3)が決壊し,首都ビシュケクを含む上流の村々の住民は突然の洪水に混乱した.インド北西部のラダーク山脈では2011年に出現した
    氷河湖
    が2012年7月に決壊し2つの橋を流出した.この短命
    氷河湖
    の現状を把握するため,空中写真,Corona,Landsat TM/ETM+など複数の衛星データを用いてモニタリングをおこなった.

    3 結果と考察(1)氷河の現状と小規模
    氷河湖
    の基礎的な知識の獲得
     キルギス山脈において,ALOS AVNIR-2/PRISM画像を用いて
    氷河湖
    分布を調べたところ,229の
    氷河湖
    (0.001㎞2以上)の
    氷河湖
    を確認した.その中でも比較的大きな
    氷河湖
    は山脈西側の北斜面に集中している.衛星画像を用いた面積の変動を調べた結果,短命・繰り返し型と変動型(拡大・縮小)の二つのタイプが存在していた.短命・繰り返し型の
    氷河湖
    タイプが3割近くを占めていることがわかった.さらに,過去の
    氷河湖
    決壊洪水の記録をみると,短命
    氷河湖
    タイプの出水が多いことが明らかになった.詳細は学会において報告する.
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