南関東の沿岸域の完新世後期における地殻変動を明らかにするため,房総半島南部,三浦半島,大磯-国府津地域の完新世海成段丘の分布,形成年代,高度などを調査した。
明瞭な完新世海成段丘は,房総半島南部では4段(I～IV),三浦半島では3段(野比I～野比III),大磯-国府津地域では3段(中村原,前川,押切)に区分することができる。従来よく知られていなかった三浦半島の完新世段丘(野比I～野比III)の形成年代は,約6000年前,4600年前,3100年前であり,I～III面にほぼ対比できるものと思われる。しかし,IV面に対比される段丘面が三浦半島や大磯-国府津地域に見られないことは,段丘面の離水が南関東において一斉に行われているとは限らないことを示している。
完新世最高海面期(約6000年前)に形成された完新世最高位海成段丘面(I面,野比I面,中村原面)の高度分布は,内陸への傾動に西北西-東南東方向の軸を持つ波曲が重なっていることを示している。この高度分布は,元禄型,大正型の地震隆起だけでは説明できない。
完新世段面は,三浦半島の活断層および国府津-松田断層により変位しており,これらの断層が完新世後半においても活動していることを示している。
完新世最高位段丘形成後の平均隆起速度は,更新世後期以降の平均隆起速度より大きいので,更新世後期に比べて完新世の地殻変動はより活発であると思われる。

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Crude niobium has been purified by a refining process consisting of molten salt electrolysis and electron beam melting. The molten salt electrorefining was carried out galvanostatically using a FLINAK bath (26.3 mass%LiF-10.5 mass%NaF-47.0 mass%KF-16.2 mass%K₂NbF₇) at 963 K under Ar atmosphere. After the molten salt electrorefining and the electron beam melting, the contents of metallic impurity components in the purified niobium were determined by ICP emission spectrography analysis. Refractory metals such as tantalum, tungsten and molybdenum in crude niobium could be eliminated by means of molten salt electrorefining. Especially, the molten salt electrorefining method using fluoride bath was remarkably effective for the removal of metallic tantalum in crude niobium. Nonmetallic impurity components such as oxygen and nitrogen could be also removed by electron beam melting.
Crude niobium of 99.8 mass% purity was found to be purified to 99.99 mass% by this refining process.

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機能亢進ノ状態ニアル肝臟ノ「チトクローム」含有量ヲ測定シタ處、使用シタ藥物ノ作用機轉ニ依ツテ其變化ヲ異ニスル事ガ分ツルタ。

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すでに著書として『日本の精神構造序説』、訳業としてウェーバーの『アジア宗教の救済理論』、ウィルソンの『セクト-その宗教社会学』、共訳ではベラーの『日本近代化と宗教倫理』などを世に送っておられる池田教授が、ちかごろ執筆された諸論稿をまとめられたものが、この著作である。発表の折々に拝見したもの、未見であった重要な論文などに、あらためて接しえて、わが国におけるウェーバーの宗教社会学理解の水準の高さを確認することができたのは、まことに幸福である。
扱われれている論題が多岐にわたるので、一〇篇の論文の標題を、繁をいとわずに掲げて、この著作の豊かな内容をうかがう、一つの手がかりともしたい。

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