詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "泛緑連盟"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • 河原 清志, 岡部 菜穂子, 阿部 千穂子
    メディア・英語・コミュニケーション
    2014年 4 巻 1 号 181-205
    発行日: 2014/08/30
    公開日: 2023/10/25
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿は「メディア意識論」を基盤にして組み⽴てた “Media English”という⼤学の学部で の授業実践報告である。授業概要やシラバスを紹介するとともに、受講⽣2 名の研究発表の成果を掲載する。1 つめは「マイノリティ報道の比較分析」と題し、セクシュアルマイノリティの権利に関する各国の報道の比較をもとに、現代において必要とされるメディアリテラシーについて議論するものである。多様性の尊重が叫ばれる現代、マイノリティの権利に関する報道をする際は、特に賛否両論を尊重していくことが求められる。そこで、各国メディアにおけるマイノリティの扱いに着目し、その問題点を探ったうえで、私たち読者がこのような報道をどのように受け止めていくべきか議論する。もう1つは「科学ニュースについての報道比較」と題し、2013 年1 月以降、「なんだかよくわからないけれども、中国から飛んできた、PM2.5 と呼ばれる非常に危険な物質」のように恐怖や不安を煽られる形で受容を余儀なくされるに至った「PM2.5 問題」を題材に、日本や中国、その他の国の報道を比較して、目に⾒えにくい対象を扱う科学的なニュースを、どのように捉えるべきかを提案する。 メディア英語を対象にした研究の成果を教育分野に応用することは、マルチ・グローバル・デジタルなどといった多様な形容詞と結びつきうる「メディア」の重要性に鑑みると、喫緊の課題であると⾔える。それは単に、情報を媒介するメディアである英語という⾔語の構造を理解したり、マスメディアが発信するニュースの英⽂の表層的な意味や内容を理解したり、あるいは時事英語の語彙数をより多く習得したりすることの促進に留まるものではない。これは、近時提唱されている「メディア意識」の向上を図るという、もっと⼤きな課題に取り組むことを意味している。

feedback
Top