本研究は、日本の「道の駅」が地域性をどのようにして意匠計画にとり入れられているか明らかにすることを目的としている。 まず、月刊誌「新建築」の17作品から地域性を表す語句を抽出し、9項目に分類した。 これらの項目を使用して、国土交通省が選定、認定した145のモデル「道の駅」・重点「道の駅」を分類した。 その結果、それらの半分は、意匠計画に関する地域性の記述がなかった。 つまり、モデル「道の駅」・重点「道の駅」は建物として地域性を取り入れることは重要視されていない。 そのほか、41の「道の駅」は「モチーフ」を使って地域性をとり入れていた。 モチーフは「道の駅」の意匠計画で地域性を表現する手段である。 地域性は分類した9項目をはじめ、さまざまな形で表現することができる。
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