CO2排出削減と維持管理性の向上を狙い,セメントを用いることなく高強度で低収縮を実現したコンクリート(以下,サスティンクリート)と,錆びないアラミドFRPロッドを組み合わせて,環境負荷の小さい長寿命なPC橋梁を実用化した。サスティンクリートは,蒸気による促進養生により材齢6日で150MPaという超高強度を発現すること,また,模型梁の載荷試験結果から,曲げ挙動やせん断耐力は,一般の高強度繊維補強コンクリートと同様の方法で評価できることを明らかにした。本稿では,短繊維補強したサスティンクリートの開発とプラントでの製造,プレテンション桁の架設と構造の検証,モニタリングまで一連の検討とその結果について報告する。
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