Cefoxitin (CFX-商品名: マーキシン注射用) は,
Streptomyces lactamdurasが産生するセファマイシンCの誘導体として最初に関発された新らしいセファマイシン系抗生物質である。CFXは, 特にグラム陰性桿菌のうち,
Escherichia coli, Klebsiella, Proteusに対して従来のセファ・スポリン剤に優る抗菌力をもつことが報告されている1)。また, セファロスポリン, ペニシリン, アミノ配糖体系薬剤等の多くの抗生物質に耐性を亦すといわれる嫌気性菌
Bateroides fragilisに対して, きわめて有効であるといわれている1)。
著者らは, 外科的感染症に対して, CFXを使用し, 臨床効果, 副作用および起炎菌に対する感受性について他のセファロスポリン系薬剤と比較検討をおこなつたので報告する。
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