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クエリ検索: "火砕流台地"
352件中 1-20の結果を表示しています
  • 宮坂 省吾, 英 弘
    地すべり
    1985年 22 巻 3 号 28-33_1
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    最近, 登別市付近では豪雨に起因する斜面崩壊が発生した。
    1980年8月28~31日には, 総降雨量が576mmに達し, 降雨強度は8月31日午前6時に60mm/hとなった。この降雨記録は海岸地域の幌別町で得られ, 海岸型降雨であった。大部分の斜面崩壊は幌別町から富浦町にかけての地域に集中しており, そこでは先行雨量200mmを伴う40~60mm/hの降雨が記録されている。
    1983年9月24~25日には, 総降雨量が508mmに達し, 降雨強度は9月25日の午前4時に126mmとなった。この降雨記録は札内台地で得られ, 丘陵型降雨であった。多数の斜面崩壊, 土石流, 河床浸食が, カムイヌプリから札内台地, 倶多楽湖へかけての地域に発生した。ここでは先行降雨はなく, 250~300mmの降雨であった。
  • 井上 恒久, 小川 恭男
    日本草地学会九州支部会報
    1991年 21 巻 2 号 33-34
    発行日: 1991/08/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • *森脇 広, 田上 善夫, 稲田 道彦
    日本地理学会発表要旨集
    2016年 2016s 巻 P093
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/08
    会議録・要旨集 フリー


    はじめに: 地形は観光やジオパークの資源として,重要な役割を果たしている.火山地形もその中の重要な一つである.ここで検討するニュージーランド(NZ)北島のタウポ火山帯と南九州の火山地域はきわめてよく似た火山景観を持ち,ともに観光資源として利用されてきた.タウポ火山帯では,世界自然遺産であるトンガリロ火山群,南九州では,日本ジオパークの霧島火山や桜島火山がよく知られているところである.これらは,いずれも美しく,壮大で見栄えのいい「正の火山」であるが,突出した山を持たないカルデラと,これを給原として突出した噴火規模によって形成された広大な
    火砕流台地
    は,様々な魅力ある地形を持ち,観光資源として高く評価すべき地形である.
    両地域は,多数の巨大カルデラが分布し,ここを給原とする多数の巨大火砕流噴火が生じ,多数の火砕流堆積物が累積している点と,そのうちの最新の噴火がともに最終氷期最盛期頃で,これが広大な
    火砕流台地
    地形を形成しているという点でよく類似する.すなわちNZ北島にはタウポカルデラの2.5万年前のオルアヌイ/カワカワ噴火,南九州には姶良カルデラの3万年前の入戸火砕流噴火による
    火砕流台地
    (「シラス台地」)が広く分布する.いずれも,カルデラ周辺数十キロメートルにわたって,厚い火砕流堆積物からなる台地を形成している.
    観光資源,ジオパークなど,地域活用としてのカルデラ・
    火砕流台地
    への主要な関心は,こうした地形から知られる噴火の様子と災害などが主であるが,
    火砕流台地
    に関わるテーマは,そうした噴火に関わる問題から,地形・地質,人々との関わりなど,多岐に及び,それぞれが観光資源としての可能性をもっている.ここでは,ニュージーランド北島と南九州において,噴火規模・年代の類似したカルデラと
    火砕流台地
    でみられる特徴的な地形景観について,特に台地形成前後の地形変化に注目して比較検討し,観光資源としての可能性を考える.
    方法:現地観察に加えて,NZでは,Land
    Information New Zealand (LINZ)による等高線の数値地図データを,南九州では,基本的には2.5万分の1数値地図を主に使用し,その等高線の解析からカルデラ,
    火砕流台地
    でみられる特徴的な地形を抽出し,現地観察によって確認した.
    ニュージーランド北島,タウポカルデラとカワカワ/オルアヌイ
    火砕流台地
    タウポカルデラはタウポ火山帯でもっとも活動的なカルデラの一つである.その地形的範囲はカルデラ縁が南九州のカルデラほど明瞭でないために,この
    火砕流台地
    の水系は,カルデラの範囲外においても全体として火山帯の地溝の長軸方向,または凹地となっているカルデラ方向に流域を持ち,火山帯の全体の構造に支配されている.この
    火砕流台地
    には多数の風隙,河川争奪の特徴的な地形がみられる.これまで,この火砕流流下に伴うワイカト川中流部の大規模な河道変遷が知られている.ここで注目したタウポカルデラ東方のカインガロア台地と東側の山地流域との間には,
    火砕流台地
    と関係したいくつかの風隙が認められる.カワカワ/オルアヌイ噴火の前後でいくつかの河道変化が起こったことを示す.
    南九州,姶良カルデラと入戸
    火砕流台地
    入戸
    火砕流台地
    (「シラス台地」)にも多くの風隙,河川争奪地形が存在する.こうした地形は入戸火砕流堆積前と堆積後には河道変化があったことを示し,全体として大規模な地形変化が生じてきたことがわかる.これまでの研究では堆積前と堆積後の河道の位置は同一河谷をとるとされているが,ここでの結果は,こうした先行研究に必ずしも当てはまらない例があることを示す.ここでは,姶良カルデラ南東の
    火砕流台地
    などの地形からそうした例を明らかにする.さらに,火砕流噴火前後の河道変化を示す地形とその分布を検討する. 
    まとめ: NZ北島と南九州においてみられる噴火規模・年代のよく似たカルデラと
    火砕流台地
    には,風隙,河川争奪地形などの特徴的な地形が存在し,巨大火砕流の噴火・運搬・堆積・侵食過程においていくつかの類似した特徴をもつ.こうした地形は,観光・教育資源として高く評価すべき地形であると考える.
  • *高波 紳太郎
    日本地理学会発表要旨集
    2023年 2023s 巻 235
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/06
    会議録・要旨集 フリー

    支笏

    火砕流台地
    は後期更新世に支笏カルデラから噴出した大規模火砕流の堆積物で構成され,石狩低地や野幌丘陵,勇払低地に接する.地下を含めた支笏火砕流堆積物の分布は山元(2016)によって明らかにされているが,火砕流堆積後の侵食に起因する地形変化の過程に関しては九州の
    火砕流台地
    に比べてあまり研究されていない.本発表では支笏
    火砕流台地
    における侵食に関連した河川地形の特徴について報告する.

     支笏火砕流堆積物(Spfl)から成る台地のうち,千歳川流域以北の部分を対象とした.具体的には厚別川・漁川・千歳川の3流域が該当する.支笏湖西側の千歳川流域は山地部のため含めなかった.

     厚別川・漁川・千歳川とその主な支流(周囲に台地のない低地部を除く)を対象に,以下の手順で滝の地形を抽出した.まず,最新の2.5万分の1地形図に描画されている滝の記号および1896(明治29)年測図の仮製5万分の1地形図に表示された滝の記号の位置を取得した.基盤地図情報数値標高モデル(5 mメッシュ)を,QuickDEM4JPプラグインの機能を用いてQGISに読み込み,現流路の中心に沿って設定したライン上でProfile toolプラグインにより河床縦断形を作成し,遷急点(滝)を検出した.流路上のDEMデータが欠損している場合は,近傍の最低所の標高で代替した.  結果,いずれの流域でも上流側に比高10 mを超える規模の滝がみられ,それに対応する(分裂したと思われる)支流の滝も確認された.漁川と千歳川ではこれらの滝から5 km以上も下流側に小規模な滝が本流上に存在した(ダム湖に没し現存しない滝の規模は不明).

     支笏

    火砕流台地
    における河成段丘の存在は,土井・小山内(1955)が漁川中流部(現在のえにわ湖以東)で現河床との比高約5~10 mに認めたものを除けばほとんど言及されていない.本研究での空中写真判読と現地踏査からは,漁川支流のラルマナイ川河谷に段丘地形と段丘堆積物が新たに見出された.段丘面は現河床から20~30 mの高さにあり,滝の落差と調和的なうえ,砂礫層はSpfl溶結部を直接覆っていた. 土井・小山内(1955)が指摘した段丘地形は2段に細分できた.漁川河谷では考古遺跡が発見されておらず(恵庭市史編さん委員会,2022),段丘の形成年代に関してはさらなる調査を要する. 厚別川および千歳川には段丘地形が確認できなかった.千歳川谷底に位置するウサクマイN遺跡では,円礫層上位の泥炭層中に白頭山-苫小牧テフラ(B-tm)が認められている(北海道埋蔵文化財センター,2001)ため,千歳川河岸の平坦面は沖積低地と判断した.

     Spflの層厚は支笏湖より東側の千歳川河谷と厚別川上流部で最大100 m,漁川上流部で200 mに達し,各河川の下流側へ向かって減少する傾向にある(山元,2016).同堆積物の分布は台地から低地の地下へと連続しており,台地末端の位置とは対応していない.厚別川と千歳川の滝については溶結部の下流端で形成され後退したと考えられるが,漁川流域の滝は漁川ダム以東の本流と,ラルマナイ川やモイチャン川に分布し,いくつかの流路はそれらと同等の規模の滝をもたない.これには漁川ダム付近のSpflが局所的に層厚40 mと薄く,河床がSpfl下位の基盤にまで達している(北海道開発局石狩川開発建設部編,1981)ことや,滝の従順化(減傾斜)が影響している可能性がある.

  • 大西 由梨
    堆積学研究
    2015年 74 巻 1 号 59-62
    発行日: 2015/06/30
    公開日: 2015/09/04
    ジャーナル フリー
  • 早川 康夫
    日本草地学会誌
    1998年 44 巻 Separate 号 206-207
    発行日: 1998/08/25
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 萱島 昭二
    日本醸造協会誌
    1992年 87 巻 11 号 815
    発行日: 1992/11/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
  • *後藤 芳彦, 三好 正晃, 檀原 徹, 東宮 昭彦
    日本火山学会講演予稿集
    2020年 2020 巻 P01
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/02/01
    会議録・要旨集 フリー
  • 守屋 以智雄
    日本火山学会講演予稿集
    1996年 1996.2 巻
    発行日: 1996/11/05
    公開日: 2017/02/10
    会議録・要旨集 フリー
  • 山形県肘折カルデラ北方の銅山川地すべり
    八木 浩司, 井口 隆
    日本地すべり学会誌
    2012年 49 巻 2 号 89-90
    発行日: 2012年
    公開日: 2015/09/29
    ジャーナル フリー
  • 横田 修一郎
    日本地質学会学術大会講演要旨
    1997年 1997 巻
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 福田 泰英, 籾倉 克幹
    日本地質学会学術大会講演要旨
    1997年 1997 巻
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 池田 光良, 堀内 康光, 川副 透
    地下水学会誌
    2006年 48 巻 1 号 39-48
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 村岡 洋〓, 山口 靖, 仲澤 敏
    地質学雑誌
    1983年 89 巻 11 号 661-664
    発行日: 1983/11/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
  • 柳井 清治, 薄井 五郎
    砂防学会誌
    1989年 42 巻 2 号 3-10
    発行日: 1989/07/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    Recurrence times of the slope failure during the last 930 years were revealed with tephrochronological method. Two regions in central Hokkaido, where severe rainfall disasters occurred recently, were selected as investigated areas. Two airfall tephra: Us-c erupthd in A. D. 1663 and B-Tm in about 930 years ago were used for key layers. Sediments were classified into three types: talus cone, alluvial cone and alluvial fan. Trenches dug out on the sediments were observed and recurrence times of the slope failure were estimated by counting failure deposits above tephra layers. Average of the slope failure during the last 300 years was 1. 3 times in the marine terrace and 1. 8 times in the pyroclastic flow plateau. With respect to the sediment morphology, several mudflow deposits were observed in the alluvial fan and talus cone, whereas deposits in alluvial cone was very few. As the result, active and dormant types were recognized regarding to the catchment failure activity. The former type implied that the slope failure had recurred during the last 300 years, whereas the latter implied that the slope failure had not taken place more than 300 years and sometimes 930 years. This classification was useful for evaluating the high risk area for the slope failures.
  • 白尾 元理, 守屋 以智雄
    火山.第2集
    1987年 32 巻 1 号 81
    発行日: 1987/04/30
    公開日: 2018/01/15
    ジャーナル フリー
  • 早川 由紀夫, 由井 将雄
    日本火山学会講演予稿集
    1988年 1988.1 巻
    発行日: 1988/07/16
    公開日: 2017/02/10
    会議録・要旨集 フリー
  • 中埜 貴元
    地図
    2020年 58 巻 4 号 19
    発行日: 2020/12/31
    公開日: 2022/04/19
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 桂子
    火山
    2014年 59 巻 4 号 283-286
    発行日: 2014/12/31
    公開日: 2017/03/20
    ジャーナル フリー
  • *吉田 英嗣, 高波 紳太郎, 大坂 早希, 疋津 彰, 石井 椋, 早川 裕弌
    日本地理学会発表要旨集
    2016年 2016s 巻 P028
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/08
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,約11万年前に形成された阿多多
    火砕流台地
    を開析する神ノ川水系に複数みられる遷急点,すなわち「滝」に着目し,その後退過程を復元することによって,大規模
    火砕流台地
    の解体過程に係る一知見を得ることとした.
    神ノ川流域において阿多火砕流は,その噴出中心である錦江湾から遠ざかるほど,層厚を減じつつも堆積面高度を増す.その結果,神ノ川は錦江湾に向かって西流する.阿多火砕流堆積物の中部は,厚さ10~30 mの強溶結凝灰岩の様相を呈す.そのため,
    火砕流台地
    面を刻む神ノ川やその支流による火砕流堆積物の下刻は,河床位置が溶結部に達すると容易ではなくなる.結果的に,河川が平衡状態に至るまでの長期間にわたり,遷急点(区間)としての滝が存在し,また,平衡化のために滝は後退していく.神ノ川流域のとくに下流部(現河口から4km以内)には,このようにして成立したと考えられる滝が少なくとも6つ存在し,それらは形態,高さなどの地形的特徴に共通点がみられる.神ノ川流域の大部分は阿多火砕流堆積物分布域であることから,河床礫は少ない.したがって,各滝の上流区間の河床には基盤岩としての阿多火砕流堆積物の溶結凝灰岩が露出し,滝は平行後退を継続してきたと考えられる.  
    房総半島での調査から構築された,滝の後退速度についての経験式(Hayakawa and Matsukura 2003;Hayakawa 2005)は,日本国内のみならず,諸外国においてもその汎用性が認められている.そこで神ノ川における6つの滝について,この経験式を用いて後退速度を算出した.これらの算出値に対しては、次にように評価できる.もとは1つだった滝が支流との分岐点まで後退すると2つの滝に分かれ,それ以降はそれぞれが本流および支流で後退し続ける,とすれば,現時点で分岐点の上流側に存在する2つの滝は,同じ時間を経て分岐点から現在位置まで後退したことになる.このとき,2つの滝についての分岐点から現在位置までの距離の比は,両者の後退速度の比をもあらわす.そこで,分岐点から現在位置までの距離の比に対する,経験式から求められた後退速度の比を,検討可能な4つの組み合わせについて評価すると,許容される3倍以内の後退速度が算出されていることが分かった.したがって,経験式に基づく後退速度は確からしい値であると判断される.  
    このことは,神ノ川の滝の起源の推定を可能とする.6つの滝のうち,神ノ川本流に懸かる大滝は,元来単一であったはずの初生的な滝に直接由来すると位置づけられ,現在の河口から3.6 kmの位置にあり,その後退速度は6-8 cm/yと推定された.神ノ川水系の成立が阿多火砕流堆積後であることは確実であり,かつ,初生的な滝は,火砕流堆積面におよぶ流水が火砕流堆積物のうち上部の非溶結部をすみやかに下刻することによって,火砕流堆積後まもなく形成されたと考えられる.また,阿多火砕流噴出時の海水準は−20 m程度であった.これに,本地域における最近約10万年間の隆起量(12~13 m)を加味すると,大まかには、現在の錦江湾における水深10 m付近の位置が火砕流噴出当時の海岸線だったことになる.一方,阿多火砕流堆積物は錦江湾に面する海食崖においては80 m程度の層厚を有しており,その噴出時に錦江湾底の阿多(北部)カルデラに向かって同じ層厚で堆積したと仮定すると,当時の水深80 m以浅の水域は火砕流堆積物に埋積されたことになる.つまり,現在の錦江湾における水深90 m付近が,火砕流噴出直後に「新しい」海岸線となったと考えられる.この付近は,推定されているカルデラ位置の南東縁におおむね一致する.神ノ川水系は,そうした火砕流堆積面がすみやかに下刻されることで発達し,阿多火砕流堆積後から顕著な時間間隙を経ずに約10万年前から現在にかけて,6−8 cm/y程度の速度で滝を後退させてきたと考えられる.したがって,初生的な滝は,現在の河口からさらに2.5−4.5km程度西方(西北西)に発生したと推定される.この位置は,現在の錦江湾における水深90 m付近,すなわち阿多(北部)カルデラ縁の位置に近い.阿多火砕流堆積後,最終氷期極相期までは,海水準は基本的に低下の一途をたどったことから,火砕流堆積後に形成された滝は5−6万年前には現在の河口位置に達し,その後は現在の神ノ川の流路を辿って,各支流に滝を分派させつつ,現在の位置にまで到達した.
    〔文献〕Hayakawa, Y. and Matsukuram Y. (2003) ESPL, 28, 675-684.; Hayakawa. Y.S. (2005) Geographical Review of Japan, 78, 265-275.
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