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クエリ検索: "照葉樹林"
2,566件中 1-20の結果を表示しています
  • 佐々木 高明
    写真測量とリモートセンシング
    1987年 26 巻 Special2 号 61-69
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 1.小哺乳類の生態的分布
    吉田 博一
    哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan
    1970年 5 巻 1 号 8-14_1
    発行日: 1970/06/30
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    福岡県山門郡瀬高町にある清水山で行なった1960年11月から1968年12月までの, 小型ハジキワナによる小哺乳類の採集結果をまとめた。採集地域の標高は40~, 200m, 亜山地帯に属し, 一部には
    照葉樹林
    が残存している。
    この採集でジネズミとハツカネズミとは各1頭が
    照葉樹林
    でとれたにすぎない。ヒミズは杉林をのぞいて
    照葉樹林
    , 竹林, 畑周辺などで安定して採れた。スミスネズミの採集個体数は少なかったが,
    照葉樹林
    に安定して分布していた。ヒメネズミとアカネズミの採集個体数は多く, 両者の間にはほとんど差はなかったが, ヒメネズミは森林に多く, 開けた所ではまれであった。一方, アカネズミは森林から開けた所まで広く分布しより一般的な野ネズミであるが, 暗い森林では生息数が減少する傾向がみられた。
    清水山の
    照葉樹林
    では一般に冬にアカネズミが多く, 春にヒメネズミが多いが, これには両種の繁殖期の最盛期のずれが反映していると思われる。
    清水山のような低山では, 5月頃から捕獲率が低下し, 7~9月に最低となり, 10月頃から徐々に上昇し12刀に普通の状態にもどる
  • *出嶋 千尋
    日本映画学会大会報告集
    2016年 12 巻
    発行日: 2016/11/26
    公開日: 2024/03/25
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 服部 保, 岩切 康二, 南山 典子, 黒木 秀一, 黒田 有寿茂
    保全生態学研究
    2010年 15 巻 1 号 47-59
    発行日: 2010/05/30
    公開日: 2018/02/01
    ジャーナル オープンアクセス
    宮崎神宮には照葉樹等の植林後約100年経過した照葉人工林等が保全されている。植林後の年数が明確な本樹林は各地で形成されている工場緑化林や緑地帯などの照葉人工林における植生遷移の予測や生物多様性保全の可能性および孤立林の維持管理方法などについての課題を明らかにする上でたいへん重要である。本社叢の種組成、種多様性、生活形組成の調査を行い、照葉二次林、照葉自然林、照葉原生林との比較を行った。宮崎神宮の社叢は林齢約100年の照葉人工林と林齢約45年の針葉人工林から構成されており、社叢全体に118種の
    照葉樹林
    構成種が生育し、その中には絶滅危惧種も含まれていた。植栽された植物を除くと多くの植物は周辺の樹林や庭園から新入したと考えられた。照葉人工林の種多様化に対して隣接する住宅地庭園の果たす役割が大きい。照葉自然林の孤立林に適用される種数-面積関係の片対数モデル式および両対数モデル式を用いて宮崎神宮の社叢面積に生育すべき種数を求めると、前者が119.0種、後者が158.6種となり、前者と現状の調査結果とがよく一致していた。後者の数値が適正だとすると宮崎神宮に十分な種が定着できないのは、地形の単純さと考えられた。社叢の生活形組成では着生植物、地生シダ植物の欠落や少なさが特徴であった。種多様性(1調査区あたりの
    照葉樹林
    構成種の平均種数)をみると宮崎神宮の照葉人工林(20.4種)は照葉原生林(42.9種)、照葉自然林(32.9種)と比較して、非常に少なく、照葉二次林ほどであった。1調査区あたりの生活形組成も照葉二次林と類似していた。宮崎神宮の照葉人工林は林冠の高さやDBHなどについては照葉自然林程度に発達していたが、種多様性、生活形組成では照葉二次林段階と認められた。
  • 人と自然
    2012年 23 巻 1-29
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/01/23
    ジャーナル フリー
    国内の
    照葉樹林
    にっいての群落生態学的研究を以下の観点から行い,それらの成果を参考に
    照葉樹林
    の群落体 系をまとめた. 1
    照葉樹林
    を構成する種の全体像 2
    照葉樹林
    構成種の分布中心地(西表島,沖縄本島, 奄美大島,屋久島,九州南部) 3地理的分布による
    照葉樹林
    構成種の区分(8地理的分布群の抽出) 4各種環境条件に対する
    照葉樹林
    構成種の分布 5南西諸島における
    照葉樹林
    構成種数と面積との関係 6
    照葉樹林
    構成種の最終氷期最寒冷期の避難地と後氷期の避難地からの分布拡大 7
    照葉樹林
    への± 地利用の影響
  • 大元 鈴子, 中川 千草
    環境社会学研究
    2017年 22 巻 100-111
    発行日: 2017/02/20
    公開日: 2019/02/20
    ジャーナル フリー
  • *林 裕美子, 小寺 浩二, 中山 祐介, 五十嵐 誠, 高木 正博, 串間 研之, 大林 夏湖, 程木 義邦, 村上 哲生
    日本陸水学会 講演要旨集
    2007年 72 巻 P70
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 小南 陽亮, 永松 大, 佐藤 保, 齊藤 哲, 田内 裕之
    保全生態学研究
    2003年 8 巻 1 号 33-41
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    孤立化した
    照葉樹林
    における樹木個体群の構造変化を知る目的で,鹿児島県大口市にある3.4haの自然林内に設けた0.47haの調査区において1989年と2000年に毎木調査を行った.主要な樹種について樹高1.3m以上の幹を林冠木,亜高木,幼樹の3クラスに分け,サイズクラス別に11年間の幹数変化を分析した.調査区内の全52樹種を合わせた林冠木クラスの死亡率は加入率を上回り,変化率は-1.0%/年であった.最も優占的な高木種であるイスノキ(Distylium rocemosum)の個体群構造に大きな変化はなく,どのサイズクラスにも多数の幹がみられた.イスノキに次いで優占的なカシ類3樹種の個体群構造は1989年にはすでに亜高木クラス幹が少ない状態になっており.2000年では高木クラス,亜高木クラスとも幹数が減少した.また,いずれのカシ類でも幼樹サイズに加入した幹のほとんどは萌芽幹であり,椎樹バンクからの幹加入は極めて少なかった.
    照葉樹林
    を構成する主要な種群であるクスノキ科とツバキ科樹種の個体数は維持または増加した.これらの結果から不連続な個体群構造をもつカシ類は個体数を減らす可能性が高いと考えられたが,他の主要な構成樹種については40年以上孤立化が続いた時点でも大幅な個体数減少を予測させる傾向はみられなかった.本研究の結果からは孤立林分特有とみなせる構造や変化は検出されなかったが,低密度種の消失によって全体の種数が減少する兆候はみられた.多くの樹種において種子繁殖に由来する幹の加入が多数みられたことから,調査林分のようなケースでは当該林分が更新のコアとして機能できるうちに周辺の二次林等への侵入・定着を利用して多様性が高い林分の面積を拡大するのが望ましいといえる.
  • 服部 保, 石田 弘明, 橋本 佳延, 南山 典子, 田村 和也, 浅見 佳世
    日本生態学会誌
    2004年 54 巻 1 号 11-24
    発行日: 2004/04/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    The lucidophyllous forests at Shiratori, Kurino and Tatera in Kyushu, Japan, were investigated in order to clarify differences in species composition and species richness between closed canopy stands (mature phase) and canopy gap stands (gap phase). The mature phase was mainly characterized by the presence of many epiphytes which were component species of lucidophyllous forest (elements of Camellietea japonicae). The gap phase was primarily characterized by the presence of summergreen trees, summergreen shrubs, summergreen climbers and others which composed Rosetea multiflorae, Fico-Mallotetalia, Fagetea crenatae and Artemisietea principis. The gap phase was differentiated not only by the above species, but also by the component species of lucidophyllous forest. In the gap phase, the species richness of all occurring species and that of component species, except for epiphytes of lucidophyllous forest, were higher than those in the mature phase. Canopy gaps play an important role in the maintenance of species richness of component species of lucidophyllous forest as well as the process of lucidophyllous forest regeneration.
  • 田川 日出夫
    Tropics
    1996年 6 巻 4 号 295-316
    発行日: 1996年
    公開日: 2009/05/31
    ジャーナル フリー
    夏雨暖温帯気候,亜熱帯及び熱帯多雨気候に成立する
    照葉樹林
    の世界規模の分布をこれまでに報告された数多くの文献を基に調査した。この森林は主としてブナ科,クスノキ科,ツバキ科,モクレン科,マンサク科などから構成されている。この森林の樹木は共通して革質の平滑な葉をもち,その表面から太陽光を反射して光る特徴をもっている。この森林は温帯では低地に分布するが,亜熱帯や熱帯では低山地帯や高山地得に分布する。その結果この森林は多様な名称でよばれている。吉良(1977) は
    照葉樹林
    にlucidophyll forest という新しい呼称を与えているが,
    照葉樹林
    以外でも照葉樹が見られるので,筆者は当該の森林をlucidophyll oak-laurel forest という呼称を与えたい。
    照葉樹林
    はアジア,ニュウギニア,マカロネシア,米国東南部,中央及び南アメリカの温帯,亜熱帯,熱帯に広く分布している。ナンキョクブナ林は唯一ニュウギニアで
    照葉樹林
    とともに同所的に分布している。そこではナンキョクブナ林は通常
    照葉樹林
    帯より上部にあるが, 一部で
    照葉樹林
    帯の下にも出現する。ナンキョクブナの葉の特性からみて,ナンキョクブナ林は南半球で進化繁栄した
    照葉樹林
    と考える。この考えが妥当なら,
    照葉樹林
    の分布は,ナンキョクブナが落葉樹となっているタスマニアを除くオーストラリア,ニュウジーランド,落葉樹となるパタゴニアのナンキョクブナ林を除く南アンデスにまで広がり,大きな森林群系となる。
  • 服部 保, 南山 典子, 松村 俊和
    植生学会誌
    2008年 25 巻 1 号 25-35
    発行日: 2008/06/25
    公開日: 2017/01/06
    ジャーナル フリー
      1. 水平分布の北限と垂直分布の上限の
    照葉樹林
    の種組成・種多様性を比較し,両者の相違を環境条件から考察した.
      2. 日本海側の北限においては秋田県,山形県,新潟県で26調査区,太平洋側の北限においては岩手県,宮城県で39調査区,上限においては栗野岳,紫尾山,高隈山で14調査区の調査を行った.
      3. DCA法によって79調査区を序列した結果,北限群と上限群の
    照葉樹林
    は各々異なった位置に序列された.
      4. 群落識別表によって北限群と上限群の
    照葉樹林
    の種組成を比較すると,北限群はタブノキ,オニヤブソテツなどの10種,上限群はアカガシ,シキミなどの16種によって区分された.北限群の識別種は準低温と潮風に耐性を持ち,上限群の識別種は低温に耐性を持つが潮風に耐性を持たないことが明らかとなった.
      5. 北限群と上限群の
    照葉樹林
    の生活形組成を比較すると,北限群は常緑多年草,上限群は照葉小高木,常緑着生シダの比率が高いことによって各々特徴づけられた.
      6. 
    照葉樹林
    の種多様性を比較すると,100m^2あたりの
    照葉樹林
    構成種数および県別・地域別の
    照葉樹林
    構成種数において北限の方が上限よりも少なかった.北限では低温条件以外に潮風条件が働くために,上限よりも種多様性が低いと考えられた.
  • 服部 保, 栃本 大介, 岩切 康二, 南山 典子, 橋本 佳延
    植生学会誌
    2007年 24 巻 2 号 73-83
    発行日: 2007/12/25
    公開日: 2017/01/06
    ジャーナル フリー

      1. 宮崎県綾町川中の
    照葉樹林
    において,照葉樹の樹幹・枝上に生育する植物(着生植物,つる植物,寄生植物)の調査を行い,着生植物の種多様性(種数)と照葉樹のサイズ,樹種との関係を考察した.
      2. イチイガシ,コジイ,タブノキ,イスノキなどの照葉樹24種,168個体に付着する植物を調査し,ノキシノブ,マメヅタ,フウラン,カタヒバなどの着生植物20種,テイカカズラ,ヒメイタビ,イタビカズラなどのつる植物11種,オオバヤドリギの寄生植物1種を確認した.
      3. 各々の照葉樹種に対する固有の着生植物の種組成は認められなかった.
      4. 着生植物種数(種多様性)とDBHあるいはH×胸高周囲とは有意な高い正の相関が認められ,出現種数とDBH(全樹種,イチイガシ,コジイ,タブノキ)との有意な回帰式(y=0.07x-1.45,y=0.08x-0.56,y=0.06x-1.96,y=0.06x-0.02)を得た.回帰式は宮崎県中部一帯の照葉自然林,照葉二次林には適用できなかった.
      5. 着生植物種数とDBHを両軸とする座標上に各調査木を配置し,その点上に着生植物の有無を種別に示した.着生植物の分布の傾向をもとに3つの種群を区分した.
      6. 照葉自然林および照葉二次林において着生植物の種多様性が低いのは,照葉自然林,照葉二次林では着生植物の供給源が失われているためと考えられた.
      7. 大径木の存在と着生植物の多様性は,
    照葉樹林
    の自然性を評価する指標として優れており,調査地の
    照葉樹林
    は,栗野岳,大森岳,竜良山,春日山の
    照葉樹林
    と同じく原生状態にあると推定された.
  • 朱宮 丈晴, 小此木 宏明, 河野 耕三, 石田 達也, 相馬 美佐子
    保全生態学研究
    2013年 18 巻 2 号 225-238
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の照葉樹自然林の残存面積は、潜在的な分布域が国土面積の約半分であるのに対して約1.6%しかなく、消失の危機に瀕している。本稿では、
    照葉樹林
    を地域とともに守っていくために宮崎県綾町で実施された取り組みを紹介する。2005年から宮崎県綾町周辺の約1万haの森林において九州森林管理局、宮崎県、綾町、公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)、てるはの森の会(市民団体)が協定を締結し、官民協働で人工林を間伐し、自然林を復元する取り組みがはじまった。多様な主体が関わる意志決定の場が設定されたこと、人と自然が共生した持続可能な地域づくりを目的の一つとしたことなど、多くの成果を挙げてきた。町民の関心を高めるために日本自然保護協会が中心となり、地域住民が自然とのかかわりを考えるための「ふれあい調査」を実施した。また、「国際
    照葉樹林
    サミット」を開催し、
    照葉樹林
    に関係する内外の専門家や保全活動を行っている団体に呼びかけ、保全活動を進めていくことを再確認した。さらに新たにユネスコエコパーク(生物圏保存地域)への登録を通して、綾町の里山エリアを含めた地域を保護地域とし、町民自身が主体的に地域の
    照葉樹林
    の保全を含めた地域づくりに参加する仕組みを作る活動を進めた。2011年9月に綾の
    照葉樹林
    がユネスコエコパークに推薦され、2012年7月に正式に登録された。綾町における取り組みは、
    照葉樹林
    のような保護上重要な生態系を、地域とともに保全するための具体のプロセスを提示した価値ある事例と考えられる。特に、保護地域のゾーニングを中心とする施策の枠組みを利用し、地域を巻き込む保全体制づくりを進められた点が、この取り組みの特色である。
  • 黒田 有寿茂, 石田 弘明, 岩切 康二, 福井 聡, 服部 保
    植生学会誌
    2015年 32 巻 2 号 95-116
    発行日: 2015/12/25
    公開日: 2016/01/01
    ジャーナル フリー
    1. 屋久島低地部のスギ人工林における
    照葉樹林
    構成種のハビタットとしての機能について検討するために,下層植生(低木層および草本層)の発達したスギ人工林を対象に,植生調査を行った.この下層の発達したスギ人工林の種組成および種多様性(種多様性の尺度は調査区あたりの出現種数)の特徴を明らかにするために,先行研究で収集された照葉二次林,照葉原生林の植生調査資料を用い,3森林タイプ間で比較解析を行った.
    2. 下層植生の発達したスギ人工林において第一低木層に到達していた樹種は,トキワガキ,モクタチバナ,ヤマビワ,ヒメユズリハなど,被食散布型のものが主であった.屋久島の
    照葉樹林
    の代表的な林冠構成種である重力散布型のスダジイ,イスノキも第一低木層でみられたが,その出現頻度や平均被度は被食散布型の樹種のそれと比較して小さかった.スギ人工林では,これら被食散布型の一部の樹種が優勢に下層植生を形成していくと考えられた.
    3. 
    照葉樹林
    構成種の種多様性はいずれの森林タイプでも常緑高木,常緑低木,常緑木生藤本,地上生シダで高く,夏緑低木や草本では低かった.この傾向は,年間を通じて温暖湿潤な屋久島低地部が常緑性の木本種や比較的大型の地上生シダの生育に適しており,これらとの競合により夏緑性の種や短茎の草本が排除されやすい環境であることに起因していると考えられた.
    4. 群落適合度にもとづく表操作と調査区あたりの出現種数の比較から,スギ人工林では地上生シダが豊富であり,
    照葉樹林
    構成種の種多様性は照葉二次林と同程度であることがわかった.一方,スギ人工林では常緑高木,常緑低木,着生シダが貧弱で欠落傾向にあり,
    照葉樹林
    構成種の種多様性は照葉原生林に及ばないことがわかった.このような種組成および種多様性の差異は,スギ人工林の造成・管理時の人為攪乱と,人為攪乱に伴う立地環境の変化に起因すると考えられた.
    5. 常在度級III以上を示した
    照葉樹林構成種の種数比率はスギ人工林と照葉樹林
    で25%前後と同程度であった.また,
    照葉樹林
    で常在度級III以上を示した
    照葉樹林
    樹林構成種の約66%がスギ人工林でも常在度級III以上を示し,普通種として出現していた.一方,
    照葉樹林
    で常在度級I以下を示した
    照葉樹林
    構成種のうち,スギ人工林で常在度級III以上を示したものは約10%と少なかった.
    6. 屋久島低地部のスギ人工林は
    照葉樹林
    構成種のハビタットとして重要な存在といえる一方,人工林管理の継続される林分が有する一時的ハビタットとしての機能のみでは
    照葉樹林
    構成種の全ての要素を保全することは困難であり,その実現のためには,林相転換による永続的ハビタットの創出が不可欠と考えられた.
  • *林 裕美子, 串間 研之, 程木 義邦, 大林 夏湖, 小寺 浩二, 高木 正博, 村上 哲生
    日本陸水学会 講演要旨集
    2008年 73 巻 P052
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/13
    会議録・要旨集 フリー
  • 栃本 大介, 服部 保, 岩切 康二, 南山 典子, 澤田 佳宏
    植生学会誌
    2008年 25 巻 1 号 63-72
    発行日: 2008/06/25
    公開日: 2017/01/06
    ジャーナル フリー
      1. 宮崎県綾町綾南川上流の大森岳に分布する
    照葉樹林
    において,樹木の樹幹・枝上に付着する植物の調査を行い,着生植物の種多様性と樹木の個体サイズとの関係について解析した.また,同一地域の低海抜地で得られた川中の資料を用いて,両調査地における着生植物の種組成を比較した.
      2. アカガシ,イスノキ,タブノキなどの照葉樹14種,夏緑樹1種の133個体に付着する植物を調査した結果,マメヅタ,ヒメノキシノブ,マメヅタラン,シノブなどの着生植物22種,テイカカズラ,イタビカズラなどのつる植物10種,ヒノキバヤドリギなどの寄生植物2種,総計34種を確認した.
      3. 着生植物の種数と樹木サイズ(DBH,樹高,樹高と胸高周囲の積)には有意な強い正の相関が認められ,全樹種,アカガシ,イスノキ,タブノキにおける着生植物種数とDBHとの関係を表す有意な回帰式を得た.
      4. 出現頻度と平均被度面積(m^2)の比較表とDCAを用いて,今回の調査地である高海抜地と低海抜地(川中)における着生植物の種組成を比較したところ,両者には明瞭な違いが認められた.
      5. 両調査地において着生植物の種組成に差異がみられた要因としては,海抜差に基づく気温条件や雲霧,降水量条件の違いが考えられた.
      6. 着生植物種数とDBHとの回帰式には,高海抜地と低海抜地で差が認められた.高海抜地では回帰式の傾きが大きく,着生植物の付着しにくいイスノキでも有意な回帰直線が得られた.高海抜地では雲霧の発生頻度が高く,着生植物の生育にとって好適な環境条件にあることから,低海抜地と比較して着生植物の種多様性が高くなるものと推察された.
  • 佐々木 高明
    調理科学
    1994年 27 巻 3 号 197-203
    発行日: 1994/08/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 石井 溥
    民族學研究
    1984年 49 巻 3 号 273-280
    発行日: 1984/12/30
    公開日: 2018/03/27
    ジャーナル フリー
  • 前迫 ゆり
    日本生態学会誌
    2022年 72 巻 1 号 5-
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/11
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,
    照葉樹林
    に侵入した外来種として、国内外来種ナギNageia nagi (Thunb.) Kuntzeと国外外来種ナンキンハゼTriadica sebifera (L.) Smallの拡散と定着について述べる。春日山原始林に隣接する御蓋山の天然記念物ナギ林から拡散したナギは
    照葉樹林
    に侵入し、シカが採食しないことから、数百年かけて拡散し、イチイガシQuercus gilva Blume林の一部はナギ林に置き換わった。ニホンジカCervus nippon subspp.の採食環境下において、耐陰性の高い常緑針葉樹ナギ林から
    照葉樹林
    に戻る可能性はきわめて低いことから、この植生変化はシカの影響による森林の不可逆的変化ともいえる。一方、1920年代に奈良公園に植栽されたナンキンハゼは奈良公園一帯および春日山原始林のギャップに広域的に拡散し、ナンキンハゼ群落を形成している。
    照葉樹林
    における空間分布の調査から、生態的特性が異なる外来木本種2種の拡散を定量的に把握した。シカの不嗜好植物でもある外来木本種の群落形成にはシカが大きく関与していると考えられた。過密度シカ個体群が生息する
    照葉樹林
    の保全・管理についても議論する。
  • 金澤 晋二郎, 伊月 亜有子, 河越 幹男
    日本土壌肥料学雑誌
    2005年 76 巻 4 号 459-470
    発行日: 2005/08/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    世界遺産春日山天然林を代表する
    照葉樹林
    (B_D型),天然杉林(B_D型)および秀吉杉林(P_w型)下の土壌における理化学的性質および培養法と直接検鏡法を用いて微生物の数量を調べた。1)培養法および直接検鏡法による微生物数はともに,有機物層のFおよびH層で多く,鉱質土層では著しく減少していたことから,有機物層で活発に物質代謝が行われていることが推察された。2)培養法で得られた細菌数は直接検鏡法のそれの1%未満しか計数されないことから,森林土壌は農耕地土壌と比べ培養不可能な細菌が多く存在していることが見出された。3)直接検鏡法による全細菌数および糸状菌菌糸長はH層がF層よりも多く,培養法とは異なっていた。H層はF層より微生物の基質となる有機物量が少ないため,富栄養条件の培養法では生育できない細菌および糸状菌が多く存在していることが示唆された。4)糸状菌バイオマス(F_m)と細菌バイオマス(B_m)との比,F_m/B_mは
    照葉樹林
    では両杉林に比べて低く,相対的に糸状菌バイオマスが少ないことが明らかとなった。また,本森林土壌のF_m/B_mは農耕地土壌のそれに比べて著しく高いことから,森林土壌は糸状菌バイオマスの占める割合が極めて高いことが示された。5)全炭素量に占めるバイオマス炭素量の割合は,0.11〜4.62%と農耕地土壌のそれに比べて低い傾向が認められた.細菌および糸状菌の存在量は,易分解性有機物が多量に集積している
    照葉樹林
    の方が天然杉林よりも著しく多く,両杉林間では容積重の大きい秀吉杉林の方が多少とも多かった。
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