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クエリ検索: "狻猊"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • -実地調査に基づく錫工芸の実態的観察・記録
    翁 群儀
    デザイン学研究
    2015年 62 巻 2 号 2_89-2_98
    発行日: 2015/07/31
    公開日: 2015/10/25
    ジャーナル フリー
    台湾における錫工芸は中国大陸漢民族の台湾移住とともにもたらされたもので,伝統的祭事道具,婚礼用具などの品目を主としながらも,200年以上の歴史を刻んできた。しかしながら,制作過程,技術・技法,装飾紋様など,総じて台湾錫工芸の意匠特質はほとんど明らかにされてこなかった。その事由は,錫工芸師匠たちの技術伝承が父子ないしは親族の間でなされてきたことに象徴されるように,個々の師匠がそれらを秘匿することによって自らの錫工芸のアイデンティティを堅持したいと強固に観念していたからである。本稿では,今日の台湾における錫工芸を代表する師匠の協力を得て,制作現場での観察・記録のみならず,錫工芸作品の諸特質を把握することができた。本稿では,それに基づいて台湾錫工芸の意匠特質を整理するとともに,今後の錫工芸の進展を志向するには,①漢民族の伝統的価値観を反映する意匠,②非日常的生活領域に集中しすぎてきた錫工芸であるとの内省に基づき,③伝統錫工芸技術の再現と記録を行うことが大切であることを論じた。
  • 笹栗 拓
    洛北史学
    2017年 19 巻 66-89
    発行日: 2017/06/03
    公開日: 2023/07/21
    ジャーナル フリー
    高槻市成合遺跡群は近年の大規模な発掘調査によって、特に八・九世紀の寺院に関わる遺構・遺物や窯跡、墓など多岐にわたる成果が蓄積されている。本稿ではこの成合遺跡群に焦点をあて、考古資料の通時的な分析から八世紀後半に遺跡の内容に大きな変化があること改めて整理し、一連の調査で得られた成果はまさにこの地に創建された安満寺や悉檀寺といった古代寺院に関わる遺構・遺物であることを論じた。このように八世紀後半を境として、山間部の成合谷は独立した小地域から流域全体の宗教拠点としての性格を帯びるようになるが、この変化の背景に隣接する梶原の衰退と軌を一にした嶋上郡東部における主導権の変化や、勅使田に代表されるような地域の大規模開発が進展したことを要因として挙げた。さらにこのような九世紀前半の古代寺院の衰退と発展をめぐる動きは、定額寺編入をめぐる広域的な現象とも連動する動きとして評価できることも併せて指摘した。
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