近年の用水利用の実態としては下流受益者優先の考えから, パイプラインも供給主導型のオープンタイプから, 需要主導型のクローズドタイプやセミクローズドタイプに移行してきている。
今回, 大口径の低圧管水路で長大なオープンタイプに設置されているチェックスタンドに, 改良型定量分水装置を設置することによってセミクローズドタイプとし, これにより幹線水路内の撹乱分水量の発生を極力抑えると同時に, サージングや水撃作用の発生を完全に無くすることができた。
今後, 水管理を考慮したパイプラインの設計に大いに参考になるものと期待される。
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