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クエリ検索: "生理的欲求"
926件中 1-20の結果を表示しています
  • 福嶋 沙織, 松田 秀一, 石倉 愛, 増田 正和, 丸橋 孝昭, 大井 真里奈, 浅利 靖
    日本救急医学会関東地方会雑誌
    2020年 41 巻 2 号 352-355
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2020/03/31
    ジャーナル フリー

    覚醒下の体外式膜型人工肺 (ECMO) 管理を行った患者に多職種でアプローチし, 良好な転帰が得られた例を経験した。神経性やせ症のため行動制限療法中であった10歳代女性。溺水による急性呼吸窮迫症候群のため人工呼吸器管理を行った。鎮静管理やせん妄の治療に難渋し, 人工呼吸器との非同調による難治性気胸・縦隔気腫を併発したため, ECMOを導入した。患者の訴えは

    生理的欲求
    が未充足によるものが多いことがわかり, 多職種で協議しそれぞれ各職種の専門性を生かしたアプローチを行った。看護師では, マズローの理論に着目し,
    生理的欲求
    が満たされるよう看護ケアを行ったことでせん妄を発症せず, 覚醒下のECMO管理へ移行できた。覚醒下のECMO実現には多職種のアプローチが必要である。
    生理的欲求
    の充足に向けた看護的アプローチは有効であった。

  • 高橋 和良
    におい・かおり環境学会誌
    2014年 45 巻 2 号 100-107
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2018/02/13
    ジャーナル フリー

    香辛料は海の冒険者たちの夢を駆り立て,スパイス戦争を引き起こし,結果的には世界の歴史に大きな影響を及ぼしたのである.なぜ香辛料にはそのような影響力があったのかマズローの欲求段階説を用いて説明する.香辛料は薬や化粧品や食品として使用されたが,薬や化粧品に対する欲求は安全欲求と自我欲求である.これに対して,食べ物に対する欲求は

    生理的欲求
    である.この
    生理的欲求
    が世界の歴史に大きな影響を及ぼした原因であると考えられるのである.そこで,香辛料の歴史を使用方法の視点で見直すこととする.

  • 伏木 亨
    日本栄養・食糧学会誌
    2003年 56 巻 4 号 247-250
    発行日: 2003/08/10
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    実験動物を用いて, 人間の食物や飲料に対する嗜好性が推定できるかという問題についてシンポジウムで発表した内容の一部をまとめた。動物の嗜好は, 基本的には人間には当てはまらないが, 動物と人間に共通の特定の生理的条件のもとでは, 有用な解析の手段となる。ここでは, ビールの多飲料特性および, 脂肪に対する高い嗜好性について, 実験動物を用いた研究を紹介する。
  • 南 博
    社会学評論
    1950年 1 巻 3 号 9-16
    発行日: 1950/11/30
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
  • 伏木 亨
    栄養学雑誌
    2003年 61 巻 1 号 1-7
    発行日: 2003/02/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    Palatability involves complex factors and information processing in the brain. Recent advances in research enable some conclusions to be drawn and hypotheses presented for the mechanism underlying the generation of likes and dislikes for foods.
  • 楊 光, 王 碩玉, 楊 俊友, 石 碰
    バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集
    2022年 35 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/06/30
    会議録・要旨集 フリー
    Japan is now facing problems in various fields considering the shortage of caregivers caused by the elderly society. Care robots as one of the possible solutions to the elderly society has been effectively investigated. However, in most research, robots can only produce clear commands rather than unclear physiological desires such as "hungry" and "thirst". In this paper by introducing the distance-type fuzzy reasoning method, we have been able to (i) describe and represent the physiological desires with fuzzy sets, and (ii) reason for the most reasonable service with fuzzy reasoning. The effectiveness of the proposed method has been evaluated in simulations.
  • 茂利 久嗣, 野海 渉, 中西 佑治, 石川 博隆, 渡辺 一徹, 圓福 陽介, 蓑原 勝哉, 前原 孝政, 迫田 勇一郎, 小牧 宏和, 小牧 一麿
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 PF1-056
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】当院で提供しているリハビリテーションは地域にて選ばれる施設として位置付けされているのだろうかという疑問を基にアンケートにての顧客満足度調査を行ったので報告する。
    【方法】当リハビリテーション科が関与する2010年6月時点での外来患者様57名入院患者様35名通所リハ利用者様20名の中から各10名ずつを無作為抽出(以下,RCT)し計30名(男性4名女性26名平均年齢76.7±9.9歳)とした。なお, 除外規定として認知症等を有しアンケート回答不可である対象者の場合は再度RCTを行った。方法は,田中らの考案した顧客満足測定尺度(Customer Satisfaction Scale based on Need Satisfaction:CSSNS)を参考に当施設に合う質問項目に改変した。条件として,リハビリテーションを提供する前に聴取しリハビリテーション科 以外のスタッフの協力を得て聞き取り調査を行った。アンケート内容は、1.サービス担当者との関係性欲求の充足2.
    生理的欲求
    の充足3.全体的な満足度4.施設の利用意向5.他者への推奨意向 6. その他の意見や希望とし,1から5の項目に関しては,強く感じる(5点)まあまあ感じる(4点)ふつう(3点)あまり感じない(2点)全く感じない(1点)とし点数化を行った。また,個人属性の調査項目として,年齢・性別・サービス利用期間・要介護区分(通所リハのみ)を用意した。統計処理として外来(A)・入院(B)・通所リハ(C)3群間での多重比較をMann-Whitney U-test with Bonferroni correctionを用い有意水準5%未満とした。なおデータは欠損のあるものは除外した。
    【説明と同意】当病院の倫理審査会にて承認を得,全ての対象者にインフォームドコンセントが得られた後調査を行った。
    【結果】アンケートの有効回答率は98%であった。個人属性に関しては,男性4名,女性26名で平均年齢76.7±9.9歳であった。サービス利用期間(平均)が外来(A)5.7ヶ月,入院(B)で1.5ヶ月,デイケア(C)で32.2ヶ月であった。デイケア利用者における要介護区分は,介護1が5名,2が2名,3が3名であった。アンケート結果として,全項目の総点(50点満点)での平均が(A)36.5点,(B)41.8点,(C)40.9点であった。項目別で比較すると項目1のサービス担当者との関係性欲求の充足(20点)において(A)13.6点,(B)17.7点,(C)17.5点でAにおけるB,C群間での比較にて有意差(p<0.01)を認めた。項目2の
    生理的欲求
    の充足(15点)が(A)9.8点,(B)11.8点,(C)10.8点で,項目3の全体的な満足度(5点)が(A)3.5点,(B)4.3点,(C)4.0点となり項目2・3ともにA,B間にて有意差(p<0.05)を認めた。項目4の施設の利用意向(5点)においては(A)4.4点,(B)4.0点,(C)4.6点で3群間に有意差は見られず,項目5の他者への推奨意向(5点)においては(A)3.5点,(B)4.0点,(C)4.2点でA,B間にて有意差(p<0.05),A,C間で有意差(p<0.01)を認めた。
    【考察】 外来にての関係性欲求の充足に満たない一因として,担当者の個別性や時間,手技,接遇によるインフォームドコンセントの相違が考えられた。これは,個々の患者また利用者に対してサービス提供者が異なること,顧客間での意見・情報交換によりサービスの相違を感受することが考えられる。当院での外来リハのシステムから考えると前者が顧客との関係性を阻害している因子であることが大きいため,担当制をより明確化させるために外来リハシステムの見直しが必要と考える。また,外来担当者とのマッチングを臨床での管理者が判断する必要がある。外来からリハオーダーされた患者様は理学療法を理解するまでに時間を要し,御自分の治療や内容に不安を抱えられているものと考慮し,それを解決する方法論を示唆された。項目別での比較をすると
    生理的欲求
    の充足が他項目と比べ低い点数を示した。
    生理的欲求
    の充足はリハビリをしてからの症状や健康面の改善をみるもので入院と外来での差は障害の回復段階に違いがあるため必然的に生じるものと推測される。この項目における満足度は治療効果に直結してくるものであり当院での理学療法技術の質をより高めていく必要性を示唆するものと考える。改善策として各スタッフの知識・技術向上のための努力は基より担当者の個別性を高めるためのリハシステムの見直しと当院での新人教育プログラム等のシステム見直しの必要性がある。PT質的問題は多くの施設にて存在する事だが, どうスタッフ間でスタンダード化を図っていき,それを顧客満足度向上へ反映させていくかが今後の課題であると考慮する。
    【理学療法学研究としての意義】我々が日常的に提供している理学療法に関して,どれだけ患者様からの希望,ニーズに対応できているのか客観的判断ができ患者満足度を更に高める為の理学療法士の質的問題と臨床現場での職場内研修の方法論を見直す事となった。
  • 楊 光
    ライフサポート
    2021年 33 巻 1 号 32
    発行日: 2021/03/31
    公開日: 2021/10/13
    ジャーナル フリー
  • 田辺 将也, 鳥毛 正弘, 木村 朗
    日本公衆衛生理学療法雑誌
    2020年 7 巻 3 号 25-30
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    背景:我々は、施設入所要介護高齢者におけるウェアラブルカメラを用いた観察により、身体活動の動機の違いが身体活動量の多寡に及ぼすことを報告した。身体不活動はこれまで脈波伝搬速度の悪化を促進することが知られている。身体活動の促進は動機を評価し、環境設定も含めたアプローチが必要とされるが、実際、健康関連指標である脈波伝播速度への影響が及ぶ程度は不明である。 目的:施設入所生活における身体活動を伴う行動の理由の違いが身体活動量の多寡に及ぼす脈波伝搬速度の悪化に及ぼす影響を明らかにすることであった。 対象と方法:対象は要介護老人保健施設で生活する脳血管障害の既往がある8 名、認知症の診断があるもの 3名であった。男性 2 名、女性 9 名の計 11名、男性平均84 歳、女性 90 歳であった。方法は、対象者の 24 時間の行動の理由について、胸部据え置き型定時画像撮影装置(recolo IR7;キングジム) と IC レコーダー(ICD-PX440;SONY)を用いて行動記録、逐次聞き取りを行い、各個人の身体活動の動機を分類し、生理的要求に基づく活動、非生理的要求に基づく活動の別に分け、その合計時間の中央値で2群に分けたものと脈波伝搬速度の悪化に及ぼす影響を対応のないt検定にて評価した。 結果:身体活動の動機を類型化した活動群において、本人の非
    生理的欲求
    に基づく活動の合計時間の多寡による身体活動量は、非
    生理的欲求
    に基づく活動の合計時間が 198.5 分より多い群と 198.5 分以下の群について、身体活動量が有意な平均値の差を示した。 結語:非
    生理的欲求
    に基づく活動の多寡は、身体活動量の多寡に有意な影響を示した。非
    生理的欲求
    に基づく活動の利活用が身体不活動性の症候群の予防にとって有効な方法になることが期待される。
  • 梅澤 啓一
    美術教育学:美術科教育学会誌
    1985年 7 巻 133-140
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2017/06/12
    ジャーナル フリー
  • 松下 寛
    紙パ技協誌
    1979年 33 巻 10 号 614-623
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
  • ―東京都立大学 プレミアム・カレッジ生の調査から―
    鈴木 美樹, 倉田 陽平
    日本観光研究学会全国大会学術論文集
    2021年 36 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/06/04
    会議録・要旨集 フリー
    トラベルキャリアと中高年層の阻害要因が中高年層の旅行動機に与える影響について東京都立大学主催の「プレミアム・カレッジ」に通う 51~76 歳を対象に、海外旅行に関して選択回答式 web アンケートを実施した。その結果、旅行回数が増えると旅行の動機が高次化するという Pearce の Travel Career Ladder の考え方とは異なり、本研究では、阻害要因の影響も含め、動機の高次化の傾向は見られなかった。むしろ低次とされる「
    生理的欲求
    」「安全欲求」動機を中高年層はより重要視することがわかった。
  • 常見 美紀子
    デザイン学研究特集号
    2002年 9 巻 4 号 1-
    発行日: 2002/03/31
    公開日: 2017/11/27
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • *加賀谷 みえ子, 木村 友子
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2009年 61 巻 3D-12
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/02
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 間食の意識・実態を調査することで、間食の役割やあり方を検討することを目的とした。専門分野別での間食への意識の違いはあるかを検討し、若干の知見を得たので報告する。 【対象および方法】1. 女子大学生233名を対象とし、選択式による意識調査(調査項目は、生活習慣、間食習慣、食習慣項目)を2008年5月に実施した (回収率100%)。2. 食品栄養学科の学生118名を対象者として、2008年9月22日~30日までの連続7日間の実態調査(調査項目7項目)を実施し、1週間後に回収した(回収率81%)。 【結果および考察】1. 意識調査では、間食習慣がある者はほとんどであり、間食は
    生理的欲求
    面と嗜好面を満たすのに大きな役割を担っていた。食生活や栄養成分表示への関心は食品栄養学科が他学科の学生に比べ顕著に多く、有意差がみられた(食生活P<0.001 栄養成分表示P<0.001)。 2. 実態調査では、間食習慣や間食費用、一週間あたりの摂取熱量などが全体的に低い傾向にみられ、意識調査と比較して顕著に少なかった。意識調査が5月、実態調査が9月であったため、嗜好状況には季節や食べやすさ、持ち運びやすさが影響していることが伺えた。 間食は
    生理的欲求
    を満たし、精神面に良好な影響を与える大きな役割を担っていた。また、食知識の有無は間食行動に影響を及ぼすことが示唆された。
  • 村杉 健, 三木 信一
    日本経営工学会誌
    1983年 34 巻 1 号 44-50
    発行日: 1983/04/15
    公開日: 2018/12/17
    ジャーナル フリー
    本研究は, HerzbergのM-H理論の理論的前提としてMaslowの欲求理論を実証的に検討したものである.Maslow理論の構造から, 基本的欲求(basic needs)の性質と種類, 欲求階層性(need hierarchy), 欲求先行性(need priorities)等の問題について提起し, desire-provision方式のモラール・サーベイを実施した3社400名について, desireとprovisionの関係を分析することで, それらの問題を検討した.その結果,
    生理的欲求
    と安全の欲求は欠如欲求といえ, しかも両者の間に階層性も先行性も認められないので欲求のH因子とし, 尊重の欲求と自己実現欲求は成長欲求といえ欲求のM因子とし, 社会的欲求はどちらともいえず別の欲求であるR因子と考えられる.それゆえ, 本研究は, 欲求のM-R-H仮説を提起するものである.
  • 川久保 陽基, 東 和信, 小杉 信
    映像情報メディア学会技術報告
    2002年 26.33 巻 AIT2002-110/ME2002-4
    発行日: 2002/05/24
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    自然な景観画像に今や人体は欠かすことは出来ない.しかし,現在の手法では予め指定する定まった動作生成が主流であるため作業が煩雑で結果の多様性にも欠ける.そこで,本研究では人間の動作の源泉を心理学に求め,自律的な動作生成を行う.まず,各人の性格や好みの定義と時間依存の変動パラメータを用い,葛藤を表現する事で行動選択に人間味を持たせた.また,他者に対して相対魅力値を評価することで対人関係に親密度を表現した.このようにして,各人体の
    生理的欲求
    と社会的欲求を自律的に生成し,具体的には大学における学生の行動をシミュレートした.
  • 村上 洋介
    日本小児循環器学会雑誌
    2017年 33 巻 6 号 409-410
    発行日: 2017/11/01
    公開日: 2018/01/10
    ジャーナル フリー
  • 白鳥 和生
    生活協同組合研究
    2013年 453 巻 68-69
    発行日: 2013/10/05
    公開日: 2023/04/13
    ジャーナル フリー
  • 排便造影検査(Defecography)による研究
    槌野 正裕, 荒川 広宣, 石井 郁江, 西尾 幸博, 高野 正太, 山田 一隆, 高野 正博
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 OF1-012
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】アブラハム・マズローは、人間の基本的欲求を低次元から、1.
    生理的欲求
    、2.安全欲求、3.愛情欲求、4.承認欲求、5.自己実現欲求と5段階に分類している。生きていくうえで欠かすことの出来ない
    生理的欲求
    には、食欲、性欲、睡眠欲、排泄欲などが含まれている。リハビリテーション医療分野では、排泄欲に対する機能訓練は皆無である。排泄に関する問題は、個人だけではなく、その家族や介護者にとっても社会参加の阻害因子となり、Quality of Life(QOL)の重要な要素となる。我々は、大腸肛門病の専門病院として第43回当学会から継続して、排便に関する研究を行ってきた。今回、排便時の動態を調査することを目的として、排便姿勢の違いにより、直腸肛門角(anorectal angle:ARA)がどのように変化し、また、排出量に及ぼす影響について、排便造影検査(Defecography)を用いて検討したので以下に報告する。【方法】対象は、2010年1月~6月にDefecographyを行った160例とし、以下の3項目について検討した。1.排出時(strain)での伸展姿勢と前屈姿勢を撮影できた59例(男性21例、女性38例、62.2±18.7歳)を対象としてARAを比較した。2.大腿骨頭を頂点とし、仙骨上端(岬角)と尾骨先端との為す角(α)を計測できた23例(男性13例、女性10例、60.1±25.1歳)を対象として、排便姿勢の違いによる仙骨の傾きを比較した。3.排便困難を主訴とした症例の中で、排便姿勢を変えて排出量の測定が可能であった20例(男性7例、女性13例、64.6±13.7歳)では、伸展姿勢と前屈姿勢での排出量の差を比較した。Defecographyは、小麦粉と粉末バリウムを混ぜ合わせた疑似便(1回量225g)を直腸内に注入し、安静時(rest)、肛門収縮時(squeeze)、排出時(strain)の3動態と一連の動きを動画で撮影する。撮影された画像は、放射線技師が電子ファイル上で計測を行った。検定は、関連あるT検定と相関係数を用いて、有意水準5%未満を有意と判断した。【説明と同意】当院倫理委員会の許可を得て、臨床当研究に取り組んだ。【結果】59例の主訴の内訳は、便秘(排便困難含む)22例、便失禁(尿失禁含む)9例、脱出12例、肛門痛17例、その他21例(重複あり)であった。1.StrainでのARAは、伸展姿勢で114.1°±21.0°、前屈姿勢で134.6°±16.8°となり、前屈姿勢で有意に鈍角であった。また、相関係数は、0.716と高い正の相関を示した。2.α角は、伸展姿勢で84.9°±10.8°、前屈姿勢で92.4°±10.7°となり、前屈姿勢で有意に鈍角であり、仙骨はうなずいていた。相関係数は、0.826と高い正の相関を示した。3.排出量は、伸展姿勢で90.1g±18.3g、前屈姿勢で140.7g±20.9gであり、前屈姿勢で有意に排出量が増大した。【考察】今回、Defecographyを用いて、排便姿勢の違いはARAにどのような変化をもたらすのかを検討した。ARAに関する報告は多数存在するが、排便姿勢の違いによる報告は見当たらない。臨床場面での経験から、排便困難症例では、息めば息むほど背筋を伸ばした伸展姿勢となる症例が多く存在する。そのような症例に対して、排便姿勢の指導を行うことで排便困難が改善する症例もみられていた。今回の研究結果から、排便時は前屈姿勢の方がARAは鈍化し、排出量が増大する結果となり、姿勢指導の方法が妥当であったと考えられる。排便に関しては、まず、便意の出現が重要であることは言うまでもないが、その他の要素として、前屈姿勢になることで骨盤帯は後傾方向への動きとなる。骨盤が後傾することで仙骨は前方へ倒れ、うなずき運動を伴う。直腸は、仙骨前面の彎曲と一致することから、仙骨が前方へうなずくと、骨盤底の後方ゾーンで重要とされる肛門挙筋が緊張し、直腸を後上方へ引き上げるためARAは鈍化したと考えられる。【理学療法学研究としての意義】生きていく上で、また、在宅生活を遂行する上で、排泄は大きな課題となる。日常生活動作に直結する排泄動作に関して、理学療法士が排便の仕組みを知ることで、適切なアドバイスが提供できるようになると考えられる。それは、例えば、介護分野で数年前から言われている、「寝たままのオムツでの排泄ではなく、トイレでの排泄を介助する。」ことの根拠となり、また、運動学的知識が豊富な理学療法士が、骨盤周囲の運動機能の評価・治療を行うことで、排便を行いやすくできる可能性があると考えられる。
  • ─リハビリテーションサービスにおける調査研究─
    田中 亮, 戸梶 亜紀彦
    理学療法科学
    2009年 24 巻 4 号 569-575
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/24
    ジャーナル フリー
    〔目的〕本研究の目的は,我々が開発を進めている「欲求の充足に基づく顧客満足測定尺度(Customer Satisfaction Scale based on Need Satisfaction: CSSNS)」の信頼性と内容的妥当性および基準関連妥当性を検証することである。〔方法〕顧客満足の下位概念として「有能さの欲求の充足」「自律性欲求の充足」「参加者との関係性欲求の充足」「担当者との関係性欲求の充足」「
    生理的欲求
    の充足」を想定した。CSSNSに含める計19項目を作成し,項目内容について心理学の研究者からチェックを受けた。外的基準として全体的満足度,施設の利用意向,施設の変更意向,他者への推奨意向を測定した。リハビリテーションサービスの利用者250名のデータを用いて,探索的因子分析,信頼性分析,相関分析を行った。〔結果〕探索的因子分析の結果,想定された5因子が抽出された.信頼性分析の結果,下位尺度のα係数は .799以上であり,CSSNS全体は.882であった。相関分析の結果,CSSNSの合計得点と各外的基準の得点との相関係数はすべて有意であり,相関係数は.325から.452の範囲にあった。〔結論〕以上より,CSSNSの信頼性と内容的妥当性および基準関連妥当性が検証された。
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