電子楽器「テルミン」は,奏者の手の動きによって発振周波数が変化する2台のLC
発振回路
の出力を合成し,可聴音を出力する。この原理を利用して,音波やうなりの性質を演示する実験教材を製作したいと考えた。しかし,
発振回路
の周波数が接近すると,発振が停止するなど,再現性に問題があった。そこで,コイルに磁性体を接近させることで発振周波数を変化させる「マグテルミン」を開発した。強磁性体以外の物体をコイルに近付けた場合にも発振周波数の変化が観察され,これにより渦電流の存在を説明できることが分かった。
抄録全体を表示