ポリマー製造プロセスにおける分離, 後処理工程の設計にはポリマー系の
相平衡
データが重要となる。しかしながら, 低分子系に比べてポリマー系の
相平衡
データは少なく,
相平衡
データの相関法や推算法が必要とされている。特に, ポリマーは分子量分布を有するため,
相平衡
計算を行う際にはこれを考慮する必要がある。
そこで本研究では, 低分子-ポリマー系の気液平衡をよく表現する Schotte の状態方程式を用いて, エチレン-ポリエチレン系の高圧気液平衡計算を行った。その際, ポリエチレンの分子量分布をガンマ分布関数を用いて近似することを試みた。また, ラゲール-ガウスの求積法を用いて擬成分組成を導いた。求積点数を変えて計算を行い, 文献値と比較したところ, ほぼ良好な計算結果が得られた。
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