企業内における情報処理技術者教育は、最近の産業構造の変革と急激なコンピュータ技術の革新により、従来からの技術教育の在り方を変えようとしている。当社においては、このような変化に対してここ数年来、CAIの導入とその適用拡大を図るなど一応の成果を挙げてきた。しかし、CAIによる個別学習の劾用を認めつつも、一方、教授者の立場としてみると、現状のCAIに対してその機能不足 (特に教授方略の貧困) に飽き足りなさを覚えるものである。そこで本論文では、① 産業構造に伴う受講者層の変化、② ソフトウェア技術の進歩に伴う新基礎能力の開発に対応したプログラム設計用学習システム「INDEX」について報告する。このシステムは日本語の文章構成システムを有しており、また、構造化設計の概念を中心としたソフトウェア一貫生産システムに準拠するものであるから、プログラム設計教育に有劾であると思われる。
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