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クエリ検索: "看護学"
42,360件中 1-20の結果を表示しています
  • 小坂 やす子, 文 鐘聲
    太成学院大学紀要
    2012年 14 巻 63-68
    発行日: 2012年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    精神
    看護学実習を経験した学生の精神看護学
    実習前後の精神障がい者に対する状態不安・特性不安と偏見の変化と関連を明らかにし,今後の精神
    看護学の授業や精神看護学
    実習に関する示唆を得ることを研究目的とし,A大学
    看護学
    部3年生,精神
    看護学
    実習を履修する学生68人のうち同意を得られた学生52人(全員女性)を調査対象とした。学生の状態不安,特性不安,偏見を精神
    看護学
    実習前後で比較した結果,「状態不安」の平均得点,精神
    看護学実習後は精神看護学
    実習前より低く(p<0.001),「特性不安」の平均得点について有意差は認められなかった。「偏見」の平均得点は,精神
    看護学実習後は精神看護学
    実習前より低かった(p<0.01)。精神
    看護学
    実習前後における状態不安,特性不安,偏見の平均得点は,「精神
    看護学
    実習前偏見」と「精神
    看護学
    実習前特性不安」との間に正の相関が認められ関連していることが示された(p<0.05)。精神
    看護学
    実習開始までに,状態不安・特性不安の高い学生に対する不安の軽減,偏見の低減を図ることの必要性の示唆が得られた。
  • 健康促進と看護学部の地域貢献活動に対する住民ニーズに基づく検討
    渡邉 美樹, 篠原 亮次
    健康科学大学紀要
    2019年 15 巻 85-92
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/30
    ジャーナル フリー
    【目的】
     地域住民の健康および健康なまちづくりへのニーズや
    看護学部による地域貢献活動へのニーズに基づく看護学
    部の役割を検討すること
    【方法】
     対象は,A大学
    看護学
    部が設置されているB市に在住あるいは就業している成人171人である。調査方法は,質問紙調査を実施した。分析は,エンパワメント技術モデルに基づく目標戦略設計を用い,住民のニーズを反映させてB市の健康なまちづくりのために,
    看護学
    部がどう戦略的に役割を担うかの要因を抽出した。
    【結果】
    看護学
    部の役割として,《地域住民との交流》《住民の健康づくり支援》《地域で活躍できる看護職の育成と就職支援》《災害看護の拠点》《学校連携による継続的な健康教育》《関係機関との連携》の6領域9つの下位項目が分類された。
    【結論】
    看護学
    部による住民の健康維持・増進支援、地域で住民の健康づくりに貢献できる専門職の育成,関係機関との連携による住民の安全と安心を支える活動が
    看護学
    部の役割として示された。
  • 実習記録に記された学びに着目して
    中村 郁美
    桐生大学紀要
    2021年 32 巻 41-47
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/02
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    【目的】精神
    看護学
    実習における精神障害者の地域生活支援の学生の理解について,実習記録を分析する. 【方法】Berelson,B.の内容分析を参考にして分析した. 【結果】実習記録を分析した結果,281記録単位が得られた.【自己理解から他者理解へ】【その人らしい生活を目指す】の2カテゴリ,《自己表現できる関係づくり》《他者理解のための関係づくり》《安心できる居場所》《活動が生活の助けとなる》《本人の希望に寄り添う支援》《生活に合わせた支援》《役割に責任を持ち行動できる》《自己管理能力を身につける》《強みを生かし生活する》の9サブカテゴリが抽出された. 【考察】学生は,【自己理解から他者理解へ】と,利用者が地域で暮らすために必要な対人関係について,自己表現できる関係づくりから他者理解のための関係づくりを通して人との関係を築くことの重要性を学んでいた.また,人 の理解を基盤として,安心できる居場所で様々な活動に参加し支援を受けながら,強みを生かして【その人らしい 生活を目指す】ことの実際について理解を深めていた. 【結論】学生は,利用者が地域で暮らすために必要な対人関係について,自己表現できる関係づくりから他者理解の ための関係づくりを通して人との関係を築くこと,また,利用者がその人らしい生活を目指すうえで,居場所があ り活動すること,ストレングスを見出し利用者を尊重して支援することの重要性について理解を深めていた.
  • 加藤 昌代, 藤井 広美, 小松 実弥, 大木 幸子
    保健師教育
    2020年 4 巻 1 号 68-76
    発行日: 2020/05/31
    公開日: 2020/06/12
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    【目的】2年次に看護師教育として実施している地域包括支援センターあるいは地域活動支援センター等障害者施設での実習(以下地域ケア実習)について,学生の自己評価を用い,学習成果を明らかにすることを目的とした.

    【方法】地域ケア実習の履修学生84名を対象に,実習前後における地域のケアに関連する学習目標28項目の習得状況について,集合法による無記名自記式質問紙調査を実施した.実習前後で回答の得られた72名を分析対象とし,記述統計,ウィルコクスンの符号順位検定,及び自由記述の分析を行った.

    【結果】地域包括支援センターで実習を行った学生は,地域のケアに関連する学習目標全28項目において,実習前より実習後で自己評価が高くなり有意差がみられた.地域活動支援センター等障害者施設で実習を行った学生をみると,有意差がみられた項目は28項目中23項目であった.

    【考察】2年次の地域での実習は学生の地域ケアに関する実践力の習得に有効であることが示唆された.

  • 大木 幸子, 表 志津子, 桑原 ゆみ, 鈴木 美和, 平野 美千代, 藤井 広美
    保健師教育
    2017年 1 巻 1 号 53-54
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/02/07
    ジャーナル フリー
  • 髙畑 正子, 日浅 友裕, 奥村 玲子
    国際情報研究
    2020年 17 巻 1 号 15-21
    発行日: 2020/12/26
    公開日: 2020/12/28
    ジャーナル フリー

    The purpose of this study is to clarify the characteristics of “vicarious experiences” that enhance the self-efficacy of nursing students in practice of adult nursing. A questionnaire survey was conducted on 69 students who completed the practice of adult nursing at Faculty of Nursing, A University. As a result, four factors were extracted from the "vicarious experiences". They are 1 “relationship with respected patients", 2 “development of nursing by other students", 3 "education of patients toward reorganization of life" and 4 "nursing practice by certified nurses". It is found that the first three factors are directly related to self-efficacy, while the last factor, which nursing students rarely experience on their behalf, is also intimately related to self-efficacy, but in a different way.

  • 伊澤 淳
    信州医学雑誌
    2019年 67 巻 3 号 222
    発行日: 2019/06/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー
  • 髙畑 正子, 日浅 友裕, 奥村 玲子
    国際情報研究
    2019年 16 巻 1 号 70-77
    発行日: 2019/12/24
    公開日: 2019/12/24
    ジャーナル フリー

    In teaching practices of nursing care for grown-up patients, if you as students can improve your ways of action to perform assigned tasks and achieve goals properly, then can you get more self-efficacy? The purpose of this study is to examine whether there is any connection between the two issues.A questionnaire survey was carried out of 65 students who took adult nursing practice at Faculty of Nursing, A University. The practice evaluations of “Understand patients and their families,” “Practice nursing care to solve health problems,” “Understand nursing aids for changing patients’ way of life” and “Find nurses’ own tasks for learning” were related to awareness of students’ self-efficacy. And further, “Relationship with patients,” “Relationship with bedside training teachers,” “Relationship with instructors of coping with surrounding conditions” were related to the same category. “Relationship with patients” was related to two factors necessary for raising levels of self-efficacy: “Human relationship formation skills” and “Basic nursing skills.”

  • 山﨑 さやか, 黒田 梨絵, 三木 喜美子
    健康科学大学紀要
    2018年 14 巻 217-229
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/10
    ジャーナル フリー
    【目的】高齢者への看護について専門的に学ぶ前段階にある
    看護学
    生において、老年
    看護学
    概論の受講前後での高齢者観の変化を明らかにすることである。
    【方法】私立大学
    看護学
    部の1 年生54名を対象に、老年
    看護学
    概論受講前後で高齢者観についての質問紙調査を実施した。
    【結果】回収率は受講前調査で51名(94.4%)、受講後調査で42名(77.7%)であった。受講前と比べて受講後の正解割合が有意に高かった項目は、「単独世帯(χ²=28.34, p‹.001, OR=3.20)」、「記憶力(χ²=8.77, p=.003, OR=4.90)」、「性興味(χ²=5.68, p=.017, OR=1.40)」、「非効率(χ²=4.93, p=.026, OR=1.90)」であった。
    【結論】高齢者への看護について専門的に学ぶ前段階にある
    看護学
    生において、老年
    看護学
    概論受講によって正確な高齢者観を養うことができる可能性が示唆された。
  • ―独立行政法人化後の社会のニーズに対応する人材育成―
    山内 英生, 清岡 佳子
    医療
    2004年 58 巻 4 号 234-235
    発行日: 2004/04/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    平成16年度より国立病院・療養所はナショナルセンターとハンセン病施設を除きすべて独立行政法人機構に移行する. これはわが国における大きな行政改革の1つであるが, 附属
    看護学
    校も当然運営面で強い影響を受けると考えられる. このような大きな改革の背景の下, 本シンポジウム開催の主旨は2つに分けられる. 1つは, わが国全体の看護師需給の面からみた国立病院・療養所附属
    看護学
    校存続の意義であり, 他の1つは国立大学
    看護学
    部, 民間の看護大学,
    看護学
    校が並存する中で国立病院・療養所附属
    看護学
    校が社会に対して有意義な看護師を養成することができるというメッセージを示せるかである.
    厚生労働省からは現在の看護師需給の面から, なお国立
    看護学
    校の存続意義は大きく, また, 専門性の高い看護師, とくに認定看護師(CEN)の育成や, 卒後看護臨床研修制度の必要性が示された. さらに, 看護大学からは大学院構想が, 国立
    看護学校からは国立看護学
    校のネットワークを利用する教育方針が, ナショナルセンターからは全国唯一の看護大学校に加えて全国8拠点に大学校の増設や, 大学校と専門学校との連携などの提言があった.
  • 田辺 幸子, 鈴木 英子, 中澤 沙織
    日本健康医学会雑誌
    2020年 28 巻 4 号 376-393
    発行日: 2020/01/31
    公開日: 2020/10/06
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,

    看護学生における領域別看護学実習への不安と基礎看護学
    実習の経験の認識との関連を明らかにすることである。

    同じカリキュラムで進行する協力の得られた看護専門学校5校の

    看護学
    生436名を対象に,2016年6月~2016年7月の領域別
    看護学
    実習開始前に調査を実施した。領域別
    看護学
    実習に対する不安を評価するため,3因子(脅威的感情,挑戦的感情,有害な感情)17項目からなる臨床実習用ストレス尺度(鹿大版CSQ)などを用いた無記名自記式質問紙による横断研究を行なった。

    436名の対象者に対し,回収数334名(回収率76.6%)であった。有効回答は321名(73.6%)であった。臨床実習用ストレス尺度(鹿大版CSQ)の3因子それぞれを目的変数として,重回帰分析を行ったところ,自由度調整済み決定係数は,脅威的感情を目的変数にした場合,R2=0.429であった。最も寄与の大きい説明変数は,「今後の領域別

    看護学
    実習で看護過程を展開することが不安である」であった。挑戦的感情を目的変数にした場合,R2=0.394であった。最も寄与が大きい説明変数は,「看護が好きである」であった。有害な感情を目的変数にした場合,R2=0.431であった。最も寄与が大きい説明変数は,「看護が好きではない」であった。

    また,重回帰分析の結果より「基礎

    看護学
    実習の課題の量が適切ではなかった」「基礎
    看護学
    実習中に失敗をして辛い思いをした」「基礎
    看護学
    実習の到達度に満足していない」「グループメンバーとの関係性が良好でなかった」という基礎
    看護学実習の経験の認識が領域別看護学
    実習の不安に関連していると考えられた。

    以上のことは,基礎

    看護学
    実習の経験から看護過程の展開への不安,コミュニケーションが得意ではないこと,看護が好きではないことが,領域別
    看護学
    実習での不安の関連要因であることを示している。したがって,基礎
    看護学実習終了後の看護学
    生への個々の到達度に合わせた支援をすることで領域別
    看護学
    実習への不安も軽減できると考える。

  • 臨地実習後の学生の認識からの評価
    小野 千沙子, 佐藤 栄子
    桐生大学紀要
    2014年 25 巻 39-45
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/07/22
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    A 大学
    看護学
    部3年次79名を対象に,2年次で実施した慢性期患者事例を用いた看護過程演習の臨地実習に対する 効果を検討するため,実習終了時に自記式質問紙調査を行った.74名の学生から回答を得た(回答率93.7%).看護 過程演習が実習で有用だったと認識していた学生は83.8% だった.看護過程演習の実習への有用性に関して,学生 が記述した内容の意味を反映するように要約,抽象化してコードを作成し,意味内容の類似性,相違性からカテゴ リーを作成した.学生の記載は【看護過程の展開方法】が最も多く,他に【慢性疾患やがんの患者の特徴や看護援 助の考え方】や【グループ学習の効果や重要性】などのカテゴリーが抽出できた.さらに実習終了時点での看護過 程演習の評価として,8割強の学生が看護過程演習は今後の実習や卒業後に役に立つ,8割弱の学生が演習は満足と 回答していた.したがって,看護過程演習の学習効果は,臨地実習においても認められることが示唆された.今後 の看護過程演習に対する改善意見内容では,【患者事例情報に既往歴や合併症を追加して個別性をだすこと】,【演 習方法の工夫】などのカテゴリーを抽出できた.今後は今回の学生の主観的評価だけでなく客観的評価も加え,慢 性期看護領域における,より効果的な看護過程演習の教授方法について,検討していく必要がある.
  • 林 裕栄, 武田 美津代, 張 平平, 畔上 光代, 水間 夏子, 木村 伸子, 福田 彩子
    保健医療福祉科学
    2018年 7 巻 59-65
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル フリー

     

    看護学
    生と地域高齢者との世代間交流は、地域における高齢者の活躍の場の拡大及び地域の活性化につながるだけでなく、高齢者の老人力(知恵・経験・技)を
    看護学
    生に継承する上でも極めて重要である。また地域包括ケアシステムの構築が進められる中、
    看護学
    生のうちから地域を知り、そこで暮らす人々への関心をもち、交流を図っておくことも必要である。そこで本研究では、平成27〜29年度の3年間にわたり
    看護学
    生と地域高齢者との世代間交流を行い、参加した
    看護学
    生及び高齢者双方からの質問紙調査により、3年間の成果と課題についてまとめた。その結果、地域高齢者は健康維持のためにプログラムに参加しており、
    看護学
    生との交流を通して活力を得ていた。
    看護学
    生も世代間交流の意義や地域高齢者の理解など高齢者看護の基礎を学ぶ機会となっていた。双方が学びあえたことや世代間交流の継続を希望することなどが示され、本プログラムの有用性が伺えた。

  • 1877年から1991年の看護書の分析
    三木 園生, 大川 美千代
    桐生大学紀要
    2014年 24 巻 77-85
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/08/14
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は,入浴できない対象における身体の清潔法に関する看護書の記述内容を分析し,現在の清潔に関する看 護技術を検討するための基礎資料とすることを目的とした.1877(明治10)年から1991(平成3)年の115年間に発 刊された看護書から,研究目的に該当する19冊および現在本学で使用しているテキストを分析対象とした.身体の 清潔法に関する記述内容を精読し,研究者らが作成した分析フォームを用いて分類した.時期区分は,第一報から 得られた「身体の清潔」の目的に関する知見から,3期に区分し分析した.また,身体の清潔に関する実施方法の 変遷から普遍的要素を検討した.その結果,1)Ⅰ期(明治10年から明治29年)は,入浴が主で清拭という概念が なかったが,病床にあっても身体の清潔を保てることが紹介された時期であった.2)Ⅱ期(明治29年から昭和19 年)は,主に家庭における重症者に,身体の負担なく入浴と同様の効果を得る清拭の方法を説明していた.一方, 身体の清潔が重要であるとしながらも,戦争の影響から救護看護婦養成のための看護書である性質上,傷の清潔に 焦点をあてた内容となっていた.3)Ⅲ期(昭和22年から平成3年)は,身体の清潔の目的が成文化されたことによ り,目的を達成するための方法が実証され詳細に記述が加えられた.4)身体の清潔における実施方法の変遷から 普遍的要素6項目が明らかとなった.
  • ― 日本老年看護の概観を通して ―
    張 平平, 正木 治恵
    文化
    看護学
    会誌

    2010年 2 巻 1 号 1_40-1_47
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2018/11/13
    ジャーナル フリー

     世界人口の高齢化につれ,先進国や新興国,開発途上国を問わず世界各国における高齢者への関心が高まっている。高齢者をとりまく環境が急速に変化している中,多角的側面から高齢者に焦点をあてた学問体系が求められる。
     戦後の日本は,経済成長に伴い,医療保健福祉制度が整備されつつあるなか,先進諸国の中でも類を見ない速さで超高齢社会に突入した。このような社会要請のため,1990年に老人

    看護学が成人看護学
    から独立し,老年看護の学問としての確立が一気に加速化された。20年間の発展を通じて日本の老年看護は,これらの老年
    看護学
    の専門知識を活用し,教育や研究,そして,実践の場で専門性を充分に発揮することにより,多くの実績を蓄積し,高齢化の急速な進展に立ち向かいながら多大な貢献を成し遂げている。
     目覚しい経済発展を迎えてきている近年の中国は社会保障制度が未だ健全に整備されないまま高齢化社会に臨んだ。先立った日本老年看護の概観により,中国の老人医療社会保障システムの整備が契緊の課題となる同時に,基礎看護教育における老年
    看護学
    の確立や大学院教育の強化,教員の資質確保,老年看護専門看護師の育成,老年
    看護学会の設立等の老年看護学
    という学問体系の形成に関する具体的な取り組みも今後の課題と示唆された。更に,これらの課題を解決するには,アジアの手本となる日本老年看護の国際発信が必要と示された。

  • ―小地域における親子保健活動技術の明確化に焦点を当てて―
    岩本 里織, 大木 幸子, 滝澤 寛子, 平野 美千代, 鈴木 美和, 下山田 鮎美, 橋本 文子, 波田 弥生, 佐伯 和子
    保健師教育
    2021年 5 巻 1 号 56-65
    発行日: 2021/05/31
    公開日: 2021/06/09
    ジャーナル フリー HTML

    目的:本研究は,「生活基盤としての地区/小地域」(以下,小地域)を対象とした親子保健活動における公衆衛生看護技術を明らかにすることを目的とした.

    方法:対象は地区活動に関する条件を満たす4市の保健師とし,半構成質問紙による面接調査を行った.逐語録から地区における親子保健活動技術を抽出し分類した.本研究は,北海道大学大学院保健科学研究院倫理審査委員会の承認を受け実施した.

    結果:地区を対象とした親子保健活動技術は,【生活基盤としての地区/小地域での親子保健に関する情報収集・アセスメント】【生活基盤としての地区/小地域での親子保健に関する活動計画・評価】【生活基盤としての地区/小地域での親子保健に関する活動展開】の3つ技術に分類され,大技術項目21,中技術項目94が抽出された.

    考察:本研究の結果,「生活基盤としての地区/小地域を対象とした親子保健に関する公衆衛生看護技術」が明らかなった.今後,親子保健に限定しない公衆衛生看護技術の抽出が課題である.

  • 渡邊 章子, 諏訪 さゆり
    文化
    看護学
    会誌

    2017年 9 巻 1 号 1_1-1_9
    発行日: 2017/05/24
    公開日: 2018/11/13
    ジャーナル フリー

    目  的
     中等度,および重度のアルツハイマー型認知症高齢者(以下,認知症高齢者)の家族と専門職の視点を通して,日本の仏式葬送文化の中で認知症高齢者がどのような喪の過程を辿るのかを明らかにし,認知症高齢者の喪の過程への看護支援について示唆を得ること。
    方  法
     データ収集は,認知症高齢者の家族と専門職の各々に60分間の半構造化面接をし,認知症高齢者が辿っている喪の様相を抽出し質的内容分析をした。
    結  果
     対象者は家族3名,専門職2名であった。面接で語られた内容を喪の過程の時期別,および重症度別に並べ分析した。認知症高齢者の喪の過程では,【死別時-葬儀時】では,死別時や葬儀時には配偶者との死別を認識していたが記銘できなかった。【葬儀時-一周忌】では,配偶者がいると思い行動しており,配偶者を想起できる自宅では配偶者のことを尋ねていたが,自宅以外では尋ねなかった。【一周忌-三回忌】では配偶者と一緒に行っていた家族行事の写真撮影時などに「お父さんもっと長生きすれば一緒にいられたのに」と死別を認識する発言が聞かれた。死別から約2年間は,認知症高齢者に家族が同じ説明を繰り返し行っていた。
    考  察
     認知症高齢者の喪の過程では認知症高齢者が葬儀などの儀式に参加するだけでは死別の記銘・保持につながらないことが示唆された。認知症高齢者が現実見当をつけやすくする方法として,認知症高齢者の培ってきた生活習慣などを考慮した説明が重要であることが示唆された。

  • 掲載論文による文化看護学研究の発展について
    望月 由紀
    文化
    看護学
    会誌

    2016年 8 巻 1 号 1_35-1_38
    発行日: 2016/05/18
    公開日: 2018/11/13
    ジャーナル フリー
  • 丸谷 美紀, 佐藤 紀子, 大澤 真奈美, 宮﨑 美砂子, 雨宮 有子, 細谷 紀子
    文化
    看護学
    会誌

    2016年 8 巻 1 号 1_2-1_13
    発行日: 2016/05/18
    公開日: 2018/11/13
    ジャーナル フリー

    目  的
     筆者らが開発した〔‘住民の価値観・生活・つながり’を大切にする保健指導方法ABC〕(以下,保健指導方法ABC)は,対象者の生活行動が文化に影響を受けた価値観や規範に導かれていることを明確に意識し,保健指導者の価値観を自覚した上で援助ができること,即ち,保健指導者の文化的能力を発展させることを目指している。本研究では,保健指導方法ABCの研修を実施し,受講者が実践していく過程に見られる,自己の保健指導に関する認識,及び,実践する際の課題を調査し,既存の文化的能力の発展過程と照らし合わせて,受講生の文化的能力の発展を考察する。
    方  法
     研究参加者は保健指導方法ABCの研修受講者のうち研究参加への同意が得られた17名だった。研修前の「自己の保健指導技術に関する課題」の記述内容,研修時の「グループワークの逐語録の内容」,研修後の「振り返りシートの記述内容」をデータ源とした。データ源から,研修の進行に沿って,受講者の保健指導に関する認識,及び,保健指導方法ABCを実践する際の課題を質的帰納的に分析した。
    結  果
     受講者17名の職種は,保健師が15名と栄養士が2名だった。所属は,行政が9名,健診センターが7名と職域が1名で,保健指導に従事した年数は3年から21年(平均9年)だった。
     受講者の保健指導に関する認識:研修受講前は,医学的知識や保健指導時間を重視していたが,研修の進行と共に,コミュニティの文化や保健指導者の文化に気づき,対象者の文化に即した保健指導を実践したことで意義を実感していた。また,文化を共有するための記録を作成したり,新人へ伝承する意欲を示したり,個別保健指導を通じてコミュニティへ働きかける必要性に気づいた。
     保健指導方法ABCを実践する際の課題:第1回研修直後は,地域を把握したり文化を変えたりしていくこと等に困難感を述べていたが,研修の進行に従い,文化に基点を置いた基礎教育や人生経験の必要性,さらに,コミュニティへの働きかけや制度改善の必要性に言及した。
    考  察
     保健指導方法ABCの研修受講により,受講者は総体的に既存の文化的能力の発展過程に沿って,文化的能力を発展させていた。さらに文化を伝承する意欲を喚起し,個別保健指導を通じて健康的なコミュニティの文化を育むことを見据えることができ,文化そのものをケアする視点をも養い得たと推察される。

  • 井上 万寿江
    文化
    看護学
    会誌

    2015年 7 巻 1 号 1_30-1_33
    発行日: 2015/05/31
    公開日: 2018/11/13
    ジャーナル フリー

     近年,欧米の医療分野では禅仏教やチベット仏教,インドのヴィッパーサナー瞑想等をストレス低減方法として用いている。南西スコットランドにある治療共同体のLothlorien Therapeutic Communityでは,西洋心理学と仏教心理学を取り入れた治療的アプローチをとっている。他者に対する共感と寛容がコミュニティの基盤にあり,精神的健康問題からの回復の手助けとなっている。さらに,マインドフルネスやリラクゼーションの手段としてTara Rokpa TherapyやR. D. Laing (1995)の実存的-現象学的方法,Loren Mosherの地域精神保健活動方法などを採用していた。このような治療アプローチによって,利用者は,自分自身に対する気づきと他者との関係の築き方を学んでいた。お互いを思いやりながら共同生活を行なうことは,入居者にとって社会とのつながりや人間関係を築く上で大切な体験となっていた。今後も,欧米において,仏教心理学における理論面での調査が行われ,臨床における仏教の心理療法への応用が進んでいくものと思われる。一方,仏教に影響を受けた日本では,欧米と同様に臨床における仏教心理学の応用が進むと考えられるが,他者に対する共感と寛容といった文化的価値観からコミュニティにおけるメンタルヘルスケアおよび支援ネットワークを再考する必要がある。

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