明仁天皇の「退位」に関して,女性週刊誌がどのように報じたかを言説分析から明らかにすることが本論文の目的である.「退位表明」から「特例法」の成立までは,天皇(皇室)と政府との「象徴」「天皇」「皇位継承」についての認識の違いと対立を明確にする「フレーム」が見出された.「特例法」制定以降から「退位」までは,「退位」以前の皇族の公的・私的行為を,一般庶民になぞらえて描く「大衆社会」の皇室像に回帰した.
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