アスベストによる健康被害が大きな社会問題化する中, 昭和40年代に農業農村整備事業 (県営かんがい排水事業) で造成された揚水機場建屋において, アスベスト含有率が30%を超え飛散性の高い吹き付け建材の使用が確認され, 急遽徳島県下初「特定農業用管水路等特別対策事業」でアスベスト除去対応を行うこととなった。本報では, このアスベスト吹付け建材の撤去工事について, アスベスト含有建材使用実態調査経緯から事業化, 事業概要, 関連法令の概要, 工事発注事務, 工事の特殊性など実施状況までの流れを報告する。
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