福山平成大学
では平成15年度の前後期に,5段階評価法を用いて学生による授業評価アンケート調査を実施した.その際,前期調査の終了後,初めて調査結果を公表し,後期の授業に臨んだ.我々はこのデータを用いて回答の特徴を分析し,結果公表による効果について考察した.質問ごとの評価平均値の比較では,進む速さやテキスト等の使用法といった授業技術に関係する質問について改善が見られた.同時に,前期に評価の低かった授業が後期に上がり,高かった授業が下がる傾向も見られた.また,受講者数が増えると評価が下がる傾向も前後期同じように見られた.自己評価で受講態度が良いと答えた学生の評価は他に比べて高くなっているが,後期に入ってさらに格差が広がった.質間中の総合評価は他の質問から良い精度で予測されるが,総合評価に強く影響する質問には前後期で遠いがある.
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