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クエリ検索: "福島正幸"
30件中 1-20の結果を表示しています
  • 内野 浩二, 弦間 洋, 福島 正幸, 大垣 智昭
    園芸学会雑誌
    1989年 58 巻 3 号 499-506
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ハウス栽培におけるニホンナシ‘幸水’の果実発育と樹体生理を明らかにするため, 簡易なビニール被覆栽培の成木を用いて研究を行った.
    1. 被覆期間中の日最高気温は2~6°C, 地温は1~2°C露地区より高く推移し, そのためほう芽期, 開花期及び展葉期が約10日早まった. それに伴い果実の肥大及び成熟もハウス区は露地区より先行し, 収穫開始日はハウス区で8月4日, 露地区で8月17日であった.
    2. 収穫果実はハウス区の方が露地区より大きく, ハウス+80%着果量+GA区が最大であったが, ハウス区では果形指数が大きく腰高傾向が認められた. また, ハウス区と露地区との間には果実の糖代謝, 特にソルビートル及びブドウ糖の代謝に相違が認められた.
    3. 被覆樹は被覆期間中の高温と遮光の影響を受け, 露地樹に比べ葉が15%大きく, かつ薄くなる陰葉化現象が顕著であり, さらに新梢長は被覆樹が露地樹と比べ22%も長かった. LAIほはハウヌ区が2.53, 露地区が2.03であった. 9月26日における枝梢内の全炭水化物含量はハウス区の方が露地区より少なかった. 根の呼吸活性の季節的変化は両区共に類似していたが, 夏期はハウス区で高く, 秋期には逆転した.
  • 青木 宣明, 植田 尚文, 浅尾 俊樹, 内藤 整
    農業生産技術管理学会誌
    1995年 2 巻 1 号 9-14
    発行日: 1995/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    花芽分化開始の遅速は系統や品種により異なった。ハイブッシュ系'Northland'や'Rancocas'の花芽分化は6月上旬から始まり,7月上・中旬には雌ずい形成期に達した。ラビットアイ系の花芽分化開始についても品種間に差が見られ,早生の'Woodard'における花芽分化開始は8月上旬で,また雌ずい形成期に達するのは10月上旬であった。切り枝を出庫してから発蓄までの期間は,冷蔵期間が長くなるほど,また冷蔵開始時期が遅いほど短くなり,開花までの期間も短縮された。なお全処理区において,12月下旬までに開花した。以上の結果から,ブルーベリーの年内促成切り枝栽培では,10月中・下旬から40〜50日間冷蔵した後,促成栽培することにより可能であり,また促成鉢花の可能性が示唆された。
  • 栂野 康行, 藤本 順子, 小豆澤 斉
    農業生産技術管理学会誌
    2004年 11 巻 2 号 69-73
    発行日: 2004/11/15
    公開日: 2019/04/15
    ジャーナル フリー
    県内を代表する3種類の土壌とブルーベリー4品種を用いて発芽期,開花期,収穫期,樹体生育,収量及び果実品質を調査した.1.黒ボク土では生育前半の土壌pHが好適値よりやや高かったが、その他の土壌のpHはほぼ好適値内で推移した.2.土壌による生態的特性の差異は認められなかった.3.移植後3年目の樹容積は'ウッダード''ティフブルー'及び'ノースランド'の場合,粘質土で最も大きかったが,'ランコーカス'は粘質土で最も小さく,黒ボク土が最も大きかった.4.着果は移植後2年目からはじまり,3年目の1樹当たり収量は'ウッダード'と'ノースランド'が粘質土で最も多く'ティフブルー'はマサ土で多かった.'ランコーカス'の収量は黒ボク土で最も多かった.5.'ティフブルー'と'ランコーカス'では屈折計示土が粘質土で黒ボク土より高くなった.その他に果実品質の土壌による差は認められなかった.以上より'ウッダード''ティフブルー'及び'ノースランド'は粘質土壌でも土壌pHを適正値内で維持させれば経済栽培が可能と考えられた.
  • 石川 駿二, 植村 直己, 塩谷 哲夫, 本間 英治, 真下 美佳
    農作業研究
    1999年 34 巻 1 号 39-52
    発行日: 1999/03/10
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    In Japan, the harvesting time for highbush blueberry cultivars coincide with the rainy season. Fruits quality has been low due to cloudy and rainy conditions. Fruits cracking can be a problem with very wet soil following rain.
    To protect fruits from the rain, we try to grow five cultivars of highbush blueberry, under artificial condition in a plastic house; included varieties were Weymouth, Earliblue, Collins, Darrow and Coville.
    1) In 1994 and 1995 the plants in the plastic house were covered with vinyl sheets from March to the harvesting time. In 1996 the vinyl sheets were removed from the plastic house after flower fell.
    2) The maximum daily temperature within the plastic house was 10°C-15°C higher than temperature in the open field. Due to these higher temperature, the plants sprouting date, leaf opening date, and first blooming date advanced by about 10 dats. Because of this advanced growth, harvest time in the plastic house began before the rainy season.
    3) The fruit sets from trees in the plastic house yielded a higher percentage than those tested in the open field. In 1994 and 1995 fruits sets from trees in the open field yielded varying berries of weight and size than those grown in the plastic house. In 1996, fruits grown in the plastic house tended to be larger.
    4) The experiment of 1996 showed that the plants protected by the plastic house resulted well with early ripning, in yield, in size and quality.
  • 叶 玉紅, 青木 宣明, 古西 尚幸, 加古 哲也
    園芸学研究
    2004年 3 巻 2 号 165-170
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    促成ブルーベリーにおけるマルハナバチの有効性や促成開始時期と収穫時期との関連を調査し,早期栽培に有効な品種の選択を試みた.促成栽培により開花日や収穫期が早くなり,またマルハナバチ放飼により,結果率は高くなった.ただし,品種や促成開始時期の違いにより,結果率に差が認められた.GA3処理は‘Northland’より‘Tifblue’において結果率の向上に効果が認められた.しかし,GA3処理区はマルハナバチ放飼区に比較し,収穫期が遅延し,果粒重も劣った.2月下旬からの促成栽培において,ノーザンハイブッシュブルーベリーおよびハーフハイブルーベリーの極早生から中生品種は,5月に収穫が可能であり,促成栽培に利用できると考えられる.なおその場合,マルハナバチは花粉媒介昆虫として有効であることが示唆された.
  • 岩崎 直人, 大垣 智昭, 川俣 恵利, 金 〓, 福島 正幸
    熱帯農業
    1985年 29 巻 2 号 85-91
    発行日: 1985/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    小笠原における生物防除によるミバエ類撲滅の達成が近いことにより, 同諸島産の亜熱帯性果実の大量内地輸送法を明らかにしようとした。常温輸送に対して, 低温海上輸送による果実品質の保持と, 耐久性の限界, およびそのための収穫適熟度を追究した。
    7月, および9月において, 樹上完熟状態より3日前の状態の熟度のものを, 採取~船積~海上輸送~内地において, 燻蒸等により寸断されることがあったが, 時間あたりの平均温度をほぼ9℃に維持した低温流通システムにおいた。その結果, 常温 (時間あたり平均温度ほぼ26℃) 輸送した果実の商品性が5日程度しか保ち得ないのに較べて, 低温輸送果は約10日間商品性を保持することが出来た。小笠原産のものを完熟に近い熟度で収穫し, 良品質で内地消費に供しうる。
    なお, ダンボール箱の吸湿度についても検討した。
  • 池田 隆政, 田村 文男, 吉田 亮
    園芸学研究
    2009年 8 巻 1 号 73-79
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/01/25
    ジャーナル フリー
    開花期から約40日間の気温がニホンナシ‘ゴールド二十世紀’の新梢伸長および果実発育に及ぼす影響について調査した.側芽から発生する10 cm以上の新梢本数は昼夜温度差(DIF)が大きくなるほど増加した.同程度の平均気温の場合,果実の生育は,DIFの少ない方が早くなった.以上の結果,DIFを考慮することにより,生育予測技術の精度向上およびハウス栽培における10 cm以上の新梢本数や果実の生育速度制御の可能性が認められた.
  • 青果物の減圧貯蔵法に関する研究(第1報)
    弦間 洋, 大垣 智昭, 福島 正幸, 山田 唯雄, 能勢 吉弘
    日本食品工業学会誌
    1989年 36 巻 6 号 508-518
    発行日: 1989/06/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    Effect of low pressure was investigated on the preservation of avocado and papay a Fruits with a view of applying this technique to the storage of fruits by using a pract ical apparatus. Effects of a low partial pressure of oxygen at a low temperature were clearly de monstrated on the retardation of ripening, prevention of deterioration and decay compared w ith normal pressure storage at a low temperature. The maturity of papaya fruit stored at a low pressure and low temperature was dalayed by 3 weeks compared with the fruits kep t at a normal pressure and low temperature during 40 days storage, when the fruits used were immature at the time of harvest or prior to transportation. The firmness and the peel coloration of the papaya fruits could be kept in better condition during 40 days storage period by treatment with hot water dips, than those of the fruits not subjected to hot water dips.
  • / 福島 正幸, 岩堀 修一, Shuichi Iwahori
    園芸学会雑誌
    2003年 72 巻 1 号 13-17
    発行日: 2003/01/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ニュージーランドで育成した北部ハイブッシュブルーベリーの3品種'Nui'.Turu'および'Reka'について,肥料形態と施肥方法の異なる条件下での栄養生長を比較した.無肥料区を対照区とし,市販の化成肥料を施肥する固形肥料区,植物がすぐ吸収できる状態に希釈した培養液を点滴方式で毎日灌水する液肥区の3処理を設けた.処理は2001年5月中旬から2001年9月中旬まで行い,処理終了後に植物を部位別に解体して生長量を測定した.乾物重は3品種の全てについて,液肥区が最も優れ,固形肥料区の2~3倍の生長量になった.対照区の生長は固形肥料区より少なかった.'Nui'は3処理区ともに乾物重が少なく,液肥区において有意差の見られる乾物重の増加は主に地上部であった.根系には処理による差異がなかった.'Reka'は最も生長が早く,液肥区の根系は固形肥料区の2,9倍になった.'Puru'.の乾物重は中間であった.ブルーベリーの商業的栽培は,養液栽培方法により増収の可能性があると認められた.
  • 壽松木 章, 清水 知昭, 青葉 幸二
    園芸学会雑誌
    1998年 67 巻 5 号 739-743
    発行日: 1998/09/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ブルーベリー果実の成熟および品質に対する葉果比と受粉の影響を, 無加温温室内で鉢栽培のハイブッシュブルーベリー'Bluecrop'および'Northland'を用いて検討した.実験で得られた結果は以下の通りである.1. 葉果比がおおむね1 : 1, 2 : 1および5 : 1の結果枝における果実の肥大, 成熟および品質を比較した結果, 葉数の多い5 : 1区の果実が他の区より可溶性固形物含量, 滴定酸度, 1粒重および早期収穫率で優っており, 葉果比の違いが果実品質に影響を及ぼすことが認められた.2. 開花翌日受粉果は当日受粉果よりも種子数が多く, 果実肥大も優った.また開花当日受粉果間では受粉回数の多い果実で褐色種子数が多く, 受粉頻度が果粒肥大に影響することが認められた.3. 果粒肥大および成熟に関与する要因間の単相関係数を比較した結果, 種子数が多く, 開花日および収穫日が早く, 生育期間の短い果実で1粒重が増加する傾向が認められた.また収穫日は開花日と相関が高かったことから収穫期間の短縮には開花期間を短縮することが有効と考えられた.
  • 内野 浩二, 岩田 浩二, 久木田 等, 熊本 修
    熱帯農業研究
    2019年 12 巻 2 号 59-64
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/02
    ジャーナル フリー

    ビワ‘なつたより’における大果生産技術を確立するために,果実重と開花日,果房当たり果実数および積算温度との関係を調査した.果実重は,11月中旬~1月上旬開花では60 gを超え,1月中旬開花では最小であった.果房当たり果実数2個では同3個および4個よりも,果実重がやや大きかった.開花が遅くなると,果形指数は大きくなり,果実縦断面の形は短卵形から円形になった.果実重と成熟日数および基準温度0 ℃の積算温度との間には,有意な二次相関が認められ,果実重は成熟日数145~160日,基準温度0 ℃の積算温度1,750~1,900 ℃・日で最大となった.積算温度の基準温度を0~13 ℃の範囲で1 ℃単位で変更した場合,基準温度10 ℃のとき,積算温度の変動係数は最も小さく,そのときの積算温度は532 ℃・日であった.

  • 井上 弘明, 高橋 文次郎, 白戸 一士
    熱帯農業
    1992年 36 巻 1 号 45-50
    発行日: 1992/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    アボカドの花粉の形態を走査型電子顕微鏡にて観察し, 稔性調査は酢酸カーミン染色法により光学顕微鏡にて行った.乾燥花粉はほぼ球形であり, 一部に変形花粉が観察された.花粉の外壁表面には多くの刺状の突起をもつものと顆粒状の突起をもつものがあり, 品種によって異なっていた.発芽孔は外部からは観察されず, 2核性の花粉であった.花粉稔性率は‘Fuerte’が高く, ついで, ‘Zutano’, ‘Bacon’で, ‘Mexicola’が最も低かった.また, 各品種とも開花前より開花中の稔性率が高かった.花粉の大きさは, 稔性花粉が不稔花粉より大きい.4品種とも, 直径が25~72μmの範囲に分布し, 稔性花粉においては‘Fuerte’は44μm, ‘Zutano’は39μm, ‘Bacon’は37μmにピークがあった.‘Mexicola’のピークは認められなかった.なお, 供試品種の内稔性率が高く, 花粉の大きい品種ほど収量が高い傾向がみられた.
  • 第2報 雑草植生および土壌動物相
    山岸 主門, 弦間 洋
    農作業研究
    1996年 31 巻 3 号 191-202
    発行日: 1996/09/20
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    In order to investigate a multi-sided efficacy of “A no-tillage and mulching farming system incorporated fruit cropping”, this paper presents some influences of several mulch and tillage methods on weed vegetation and soil fauna.
    1) In tillage treatments, perennial weeds with bulb and rhizome dominated, but biennial and perennial weeds of Compositae disappeared, while weed vegetation in no-tillage treatments was unripen farm type including many perennial weeds with long subterrancean stem.
    2) It seemed that the number of species, coverage and species diversity in weed decreased as the artificial effect of tillage treatment and the degree of the addition of mulch increased.
    3) It was observed that many naturalized weeds invaded the fields in mulch and no-tillage treatments, but influences of artificial disturbance varied for individual species.
    4) The individual numbers and numbers of species of macrofauna decreased by tillage treatments and the following bare ground condition. A maintaining the mulch and no-tillage management resulted in the change of species and appearance of several rare species.
  • 内野 浩二, 弦間 洋
    園芸学会雑誌
    1990年 59 巻 3 号 503-508
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ハウス栽培におけるニホンナシ‘幸水’成木を落葉後に掘り上げ解体し, 器官別乾物重構成および貯蔵養分含量を露地栽培のそれらと比較した. また, 落葉後の花芽着生状況をも調査した. ハウス区は3月上旬から5月中旬までビニル被覆を行った.
    1. ハウス区の栽培樹は露地区のそれに比べて発育枝および2年生枝の乾物重が大きく, 逆に地下部のそれらは小さかった. そのためS/R率はハウス区の栽培樹が露地区のそれよりも大きかった.
    2. ハウス区の貯蔵炭水化物含量はすべての器官で露地区より低く, とくに地下部で顕著であった. 地下部の1樹当たりの全炭水化物含量はハウス区が露地区の70%であった. また, 短果枝における糖含量にも差がみられ, ハウス区でのソルビトール含量は露地区の52%であった. 無機成分含量はほとんどの器官でハウス区が露地区よりも低く, ハウス栽培によって‘幸水’の貯蔵養分は著しく減少することが明らかになった.
    3. ハウス区は露地区に対して腋花芽が49%も多かったが, 短果枝上の花芽は46%も少なかった. また, 前者は後者に比べ発育枝数は多かったが, 細く短かった.
  • 持田 圭介, 小豆沢 斉
    農業生産技術管理学会誌
    1999年 6 巻 2 号 27-32
    発行日: 1999/10/01
    公開日: 2019/04/16
    ジャーナル フリー
    ニホンナシ'新水'は早生品種であり,施設栽培によって果実肥大が多少促進され,早熟性の利点をさらに高めることができる。しかし,'新水'は施設栽培を行っても,糖含量はそれほど高まらない。本実験では,'新水'の収穫前6週間CO_2施用をすることで,どの程度果実の肥大や糖含量を高めることができるかをみる目的で,純同化率,器官別乾物増加率を調査した。CO_2施用はLPガス燃焼法で行い,天井のみ被覆したハウス内の棚面付近のCO_2濃度を,6月3日から7月14日まで(毎日8時〜17時)500〜600ppmに維持した。1.平均果重はCO_2施用区で307gであり,対照区より約30g有意に優れた。2.CO_2施用区における側枝単位の乾物増加量は約93gで,対照区より45%多く,果実の乾物増加量は80gで対照区より49%多かった。CO_2施用区における側枝単位の乾物増加率は約176%で,対照区より56%高く,果実の乾物増加率も施用区が約130%で,対照区より87%高かった。3.純同化率(NAR)はCO_2施用区が3.45で,対照区より約45%有意に高かった。4.果実糖度はCO_2施用区が13.6%で,対照区より1.7%有意に高く,特に施用区のショ糖含量が対照区の2倍以上高かった。以上の結果,天井のみ被覆した開放ハウス内でも,送風ダクトを均一に配置することで棚面付近のCO_2濃度を500〜600ppm程度まで高めることができた。また,側枝単位の乾物増加率が約176%まで上昇し,果実のショ糖含量は対照区の2倍以上高まったことから,収穫前のCO_2施用はナシ'新水'の品質向上に有効であると考えられた。
  • 近藤 悟, 井上 興一, 鈴木 栄司
    農業生産技術管理学会誌
    1996年 3 巻 1 号 1-5
    発行日: 1996/04/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    オウトウ'佐藤錦'の早期加温栽培における加温時期,温度条件と樹体発育,結実および果実品質について調査した。また,根域制限下での樹体発育と無機成分含有率,結実率との関連について検討した。1.加温時期が早く,また同時期からの加温でも萌芽前の温度が高温ほど,結実率が大きく低下した。しかしながら前年の夏季のPBZ処理により新梢伸長が抑制された場合,結実率が向上した。このようなことから,萌芽以前の温度条件の結実への影響が示唆され,また萌芽以降の新梢伸長との養分競合を抑えることにより,結実率を高めることが可能と考えられた。加温栽培では露地栽培に比べ,短果枝あたり花数,新梢および短果枝あたりの葉数,葉面積も減少する傾向があった。2.加温栽培では露地裁倍に比べ,可溶性固形物およびリンゴ酸含量のいずれもが増加した。満開後40〜50日の加温栽培下の光量子量は露地に比べ減少したものの,光合成速度はむしろ高くなる傾向があった。3.40Lコンテナへの植栽樹は300Lコンテナへの植栽樹に比較し,樹冠面積,新梢伸長および新梢中位葉の葉面積が小さくなった。一方,結実率およびN,Ca,Mg含有率が高く,逆にP,K含有率が低下しており,葉色や形状に,これらの欠乏と考えられる徴候が強く表れた。
  • 伊藤 寿, 西川 豊, 前川 哲男, 輪田 健二
    園芸学研究
    2007年 6 巻 1 号 71-76
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/03/06
    ジャーナル フリー
    加温ビニルハウスまたは露地で生育したカキ‘前川次郎’について,満開後50日から収穫期までの果実肥大と気温との関係を解析した.平均気温は果実成長第I期にはハウス区が露地区より低かったが,第II期以降はハウス区の方が高く推移した.果実成長第I期の長さは,満開後の日数で表すとハウス区が露地区より長かったが,満開後の積算温度で表すと両処理区とも約2,300℃・日であり,積算温度と果径日増加量との間の関係は両処理区で近似する一次回帰式で表された.一方,果実成長第II~III期においては,ハウス区,露地区ともに,果径日増加量と平均気温との間に負の相関が認められ,関係が認められた時期の長さはハウス区の方が長かった.このことから,ハウス区では露地区に比べて,高温によって果実の肥大が抑制される期間が長いことが示された.
  • 杉浦 俊彦, 本條 均, 小野 祐幸, 朝倉 利員, 鴨田 福也, 佐久間 文雄
    農業気象
    1993年 48 巻 4 号 329-337
    発行日: 1993/03/10
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    日射の制御実験を行い, その結果をもとに, ニホンナシ果実の生長と日射量の関係を, 満開33日後 (摘果期) から123日後 (収穫始期) までについてモデル化した。
    1. 任意の期間の果実生長量は, 摘果期の体積をVtとすると, Vtp(p=0.580) に比例した。
    2. 任意の期間の果実生長量は, 日射量をSとするとSb(b=0.639) に比例した。
    3. 果実の生長速度FVGRと1日の日射量Sdの関係は
    FVGR=kn・Sdb・Vtp
    であった。
    4. knは果実の生長速度と日射量の関係を決める係数で, 時期によって変化し, 初め小さく, 徐々に大きくなり, 収穫始期ごろ低下した。
  • 佐久間 文雄, 片桐 澄雄, 多比良 和生, 梅谷 隆, 桧山 博也
    園芸学会雑誌
    2000年 69 巻 3 号 283-289
    発行日: 2000/05/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    果実へのビニル袋被覆処理とワックスおよびアブシジン酸(ABA)散布処理によって, ニホンナシ'豊水'のみつ症発生に及ぼす蒸散抑制の影響を検討した.ビニル袋のみで果実を被覆した結果, 満開後90日から収穫期までの果実生育後期処理でみつ症が著しく発生した.また, 水を入れたビニル袋で果実を被覆した結果, みつ症が多発した.特に, 満開後30日以降果実生育の早い時期から収穫期まで被覆した場合, 最も多く発生した.また, ワックス散布処理によって, 果実比重が低下して, みつ症の発生が助長された.す入り症状の発生も併せてみられた.アブシジン酸の散布処理でもみつ症の発生が増加する傾向がみられたが, 大きな差ではなかった.以上の結果, 果実のビニル袋被覆またはワックス散布処理によってみつ症発生が助長され, みつ症発生と高温および蒸散抑制の関係が示唆された.
  • 村井 泰広, 原田 久, 望岡 亮介, 尾形 凡生, 塩崎 修志, 堀内 昭作, 向井 啓雄, 高木 敏彦
    園芸学会雑誌
    1999年 68 巻 3 号 648-654
    発行日: 1999/05/15
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    ウメの緑枝挿し繁殖の可能性と発根と枝梢中成分として特に炭水化物との関係について検討した.ウメの緑枝挿しはIBA 4000ppm溶液の浸漬処理を行えば6月上旬-8月上旬に採取した挿し穂で高い発根率が得られた.発根能は芽の自発休眠が誘導されるにつれて低下した.また, 枝梢中成分としてはソルビトール含量が高い時期に発根能が高かった.挿し木後の挿し穂中成分の消長を調査したところ, 発根率の高かったIBA処理区では対照区に比べて早い時期に挿し穂基部の全糖, 特にソルビトール含量が顕著に増加した.in vitro条件下でソルビトール, スクロース, グルコースおよびフルクトースを添加したWP培地でシュートを発根させたところ, ソルビトール添加培地でもっとも発根率が高かった.
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