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  • 遠藤 壮馬, 淺井 仁
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-KS-09-4
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
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    【はじめに,目的】

    これまで我々は座位における前後方向の体幹位置知覚能の測定法を検討し,前後方向における位置知覚能は体幹参照角度毎に一様ではなく体幹位置の影響を受けることを明らかにした。ところで座位では体幹傾斜角度が同じであっても,骨盤傾斜角度によって脊椎の弯曲は大きく異なる。さらに骨盤の傾斜角度によって,筋活動や固有受容器からの感覚情報,坐骨結節や仙骨における座圧分布状態が変化すると考えられる。したがって,骨盤の傾斜角度は座位における体幹位置知覚能に影響すると考え,健常若年者を対象に座位における骨盤の前後傾が体幹の前後方向の位置知覚能に及ぼす影響について検討した。

    【方法】

    対象者は健常若年者13名(男性8名,女性5名,22±1.0歳)であった。体幹傾斜角度は肩峰と大転子を結んだ線と垂線とのなす角度とし,傾斜角度計(イトー社,BM-801)を取り付けた体幹角度計で測定された。この角度計は軸を中心に矢状面上を180°回転する。また,角度計全体が前後にスライドし軸を着座時の大転子の位置に一致させることができる。

    開始肢位は以下のように定めた。被験者を座面高が可変な測定用椅子に着座させ,大腿部が水平,膝関節が90°屈曲位,足関節0°で足底面全体を接地させた。

    体幹位置知覚能は被験者が参照した体幹の傾斜角度と,それを再現した角度との絶対誤差で評価された。被験者は閉眼および手を胸元で交差し,以下の手順で知覚能の測定が行なわれた。①被験者は安静座位を3秒間保持する。②被験者は体幹を前後傾し,体幹角度を参照角度に一致させる。③被験者は参照角度を3秒間保持し,その位置を記憶する。④被験者は安静座位に戻らず起立し,安静立位を3秒間保持する。⑤その後,被験者は着座し安静座位を3秒間保持する。⑥被験者は参照角度を再現し,検者がその角度を測定する。参照から再現までが短期記憶の保たれる20秒以内に行われた。体幹角度は垂直位を0°とし前傾をプラス,後傾をマイナスとした。-15,-10,-5,0,5,10および15°の7つの体幹角度での参照と再現がそれぞれ5試行ずつランダムな順序で測定された。また,以上の試行が骨盤前傾位,中間位,後傾位の3条件にてそれぞれ別日に測定された。

    【結果】

    体幹再現角度の絶対誤差に体幹参照角度および骨盤傾斜角度が及ぼす影響を検討するため二元配置分散分析を行った結果,両者の交互作用が認められた。その後の多重比較検定の結果,体幹を15°前傾したとき,骨盤前傾位に比べ後傾位で絶対誤差が有意に大きかった。すなわち,座位における体幹位置知覚能は,体幹が前傾したときのみ,骨盤前傾位と比べて骨盤後傾位で有意に低かった。

    【結論】

    座位における骨盤傾斜角度は,体幹前傾位においてのみ体幹位置知覚能に影響を及ぼす可能性が示唆された。しかし,体幹後傾位および中間位付近では別の要因が影響する可能性が考えられた。

  • 深谷 泰山, 鈴木 重行, 宮崎 学, 岩田 全広, 松尾 真吾, 浅井 友詞, 波多野 元貴
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0748
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
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    【はじめに,目的】静的ストレッチング(static stretching:以下,SST)は,即時的に柔軟性を改善することが広く知られている。近年,SSTの伸張強度が高いほど柔軟性改善効果は大きくなるが,高強度SSTの実施中には伸張部位に疼痛を伴うことが報告されている。そのため,痛みを伴わずに大きな柔軟性改善効果を得るSST方法の検討は,効果的かつ効率的なSST実践に向けた方法論の確立に寄与すると考えられる。一方,SST中の変化に着目すると,他動的な抵抗の指標である静的トルクは時間経過とともに次第に低下することから,対象筋に加わる張力は相対的に減弱する。したがって,「痛みの出る直前」の伸張角度でSSTを実施した後,改めて「痛みの出る直前」の伸張角度を再設定し,再びSSTを実施することで,より大きな柔軟性改善効果を得ることが期待できる。しかし,このSST方法や再設定の頻度による柔軟性改善効果は明らかではない。そこで,本研究はSSTにおける伸張角度の再設定が柔軟性に与える影響について検討することを目的とした。【方法】被験者は健常学生12名(男性8名,女性4名,平均年齢21.4±0.9歳)とし,対象筋は右ハムストリングスとした。被験者は股関節および膝関節をそれぞれ約110°屈曲した座位(以下,測定開始肢位)をとり,等速性運動機器(BTE社製PRIMUS RS)を用いて測定を行った。SSTの実施時間は合計300秒とし,大腿後面に痛みの出る直前の膝関節伸展角度にて行った。実験は,伸張角度の再設定を,1)行わない場合(300秒×1回群),2)60秒毎に行う場合(60秒×5回群),3)30秒毎に行う場合(30秒×10回群)の3条件で行った。評価指標はstiffness,最大動的トルク,ROMを用い,測定開始肢位から大腿後面に痛みの出る直前の膝関節伸展角度まで5°/秒の角速度で他動的に伸展させた際のトルク-角度曲線より求めた。Stiffnessは膝関節最大伸展角度からその50%の角度までの回帰曲線の傾きと定義し,最大動的トルク及びROMはそれぞれ膝関節最大伸展角度における値とした。実験はまず,stiffness,最大動的トルク,ROMを測定し,15分の休憩後,各条件のSSTを行い,同時に静的トルクと伸張角度を測定した。SST終了後は,再びSST前と同じ手順でstiffness,最大動的トルク,ROMを測定し,SST前後の値を比較した。なお,被験者は,全ての実験を24時間以上の間隔を設け行った。【結果】SST中の静的トルクは,全ての群において,低下が確認された。伸張角度の再設定を行った60秒×5回群と30秒×10回群では再設定後に伸張角度と静的トルクの増加が確認された。Stiffnessは,SST終了後に全ての群で有意に低下した。最大動的トルクおよびROMは,SST終了後に全ての群で有意に増加した。Stiffnessの変化率は,300秒×1回群よりも60秒×5回群ならびに30秒×10回群の方がそれぞれ有意に低値を示した。最大動的トルクの変化率は,300秒×1回群よりも30秒×10回群の方が有意に高値を示した。ROMの変化率は,300秒×1回群よりも60秒×5回群ならびに30秒×10回群の方がそれぞれ有意に高値を示した。【考察】本研究結果より,SST中の静的トルクが全ての群で低下したことから,SSTが適切になされたことが確認された。また,伸張角度の再設定を行わない300秒×1回群よりも伸張角度の再設定を行った60秒×5回群,30秒×10回群の方がROMが増加した。ROMの増加の要因は,伸張に対する痛み閾値を反映するとされる最大動的トルクの増加と筋腱複合体の粘弾性などの力学的特性を反映するとされるstiffnessの低下の関与が報告されている。このことから,本研究では,再設定を行った2群の方が再設定を行わない300秒×1回群よりも最大動的トルクの増加およびstiffnessの低下が大きかったため,ROMの増加が大きくなったと考えられる。先行研究にて,静的トルクを一定に保つストレッチング後のROMの増加とstiffnessの低下は伸張角度を一定に保つストレッチングよりも大きくなり,その要因として対象筋に加える張力の増加が報告されており,今回の結果では再設定後に静的トルクの増加が確認されたことから同様な要因が考えられる。【理学療法学研究としての意義】SSTを施行する際はSSTを一定時間伸張し続けるよりも,繰り返し伸張角度を再設定して行った方がstiffness,最大動的トルク,ROMの改善効果が認められることが示唆される。
  • 櫛谷 國松
    地学雑誌
    1894年 6 巻 6 号 347-348
    発行日: 1894/06/25
    公開日: 2010/10/13
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  • 大崎 雄介, 渡辺 正敏, 恵土 孝吉
    武道学研究
    1986年 19 巻 2 号 157-158
    発行日: 1986年
    公開日: 2012/11/27
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  • 山本 修, 中村 武司, 三木 典子
    理学療法学Supplement
    1988年 1988.15.1 巻
    発行日: 1988/03/31
    公開日: 2017/07/07
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  • 髙松 敬三
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1137
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
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    【はじめに,目的】等速性運動による筋力評価において,膝伸展筋力に対して屈曲筋力が低下している際は前十字靭帯(以下,ACL)損傷を引き起こしやすく,特に女性では膝屈伸力比が低値傾向との報告がある。ACL損傷は女性,スポーツ動作中の方向転換や着地動作,膝関節屈曲外反位での受傷が多い。ACL損傷後の筋力評価では等速性運動によるピークトルクが注視される傾向にあり,臨床で多用されている。しかし,膝屈曲と伸展のピークトルクやピークトルク発揮角度は条件によって差異が生じるとの報告もあり,平均パワーは不十分なこともある。本研究の目的は,等速性運動におけるパラメータと膝関節屈曲位荷重での筋放電量との関連について検討することである。【方法】対象は下肢に既往疾患のない健常女性27名(平均身長162.5±2.3cm,平均体重52.2±1.1kg,平均年齢21.6±1.6歳),対象者の利き足は全て右側であり,右膝屈曲筋の等速性筋出力と荷重下筋放電量を測定した。等速性筋出力はCYBEX HUMAC NORM(メディカ社製)を用い,測定パラメータには角速度60度/秒と180度/秒における膝屈筋のピークトルク,ピークトルク発揮角度,平均パワーを採択した。測定する角速度で軽い運動を1回行い,30秒間の休息をいれた後,最大努力による膝関節伸展屈曲運動を連続5回実施,運動範囲は膝屈曲90°から0°で行い,各々の角速度の間には1分間の休息を設けた。また,荷重下筋放電量は表面筋電計(日本メデイックス社製バイオモニターME6000)を用い,膝15°屈曲位と60°屈曲位(ともに体幹前傾角度60°)における右側片脚スクワット肢位保持での筋放電量を測定した。電極は右側の半腱様筋と内側広筋に貼付し,膝屈曲角度と体幹前傾角度は角度計と電子傾斜計で確定した。測定肢位にて7秒間の最大随意収縮を各々1回行い,7秒間の前後2秒間を除いた3秒間の筋放電波形を解析対象とした。なお,等速性筋出力と荷重下筋放電量の測定は数日の間隔をあけて実施し,order effectを考慮して対象者毎に順序を入れ替えて実施した。膝15°屈曲位と60°屈曲位における荷重下筋放電量の差については対応のあるt検定,等速性運動測定時に得られるパラメータと荷重下筋放電量との関連にはPearsonの相関係数を用いて検定した。なお,有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】対象者には研究目的や測定方法を十分に説明し,同意を得て行った。【結果】荷重下筋放電量は,60°屈曲位に比べて膝15°屈曲位が有意に大きかった(p<0.05)。膝15°屈曲位での筋放電量が大きかった19名はピークトルク発揮角度が30.6±1.4°,膝60°屈曲位での筋放電量が大きかった8名はピークトルク発揮角度が61.6±2.2°であった。また,角速度180度/秒での平均パワーと膝15°屈曲位における荷重下筋放電量との間に有意な正相関(r=0.58,p<0.01)が認められたが,その他の項目間には有意な相関は認められなかった。【考察】右膝屈筋の荷重下筋放電量は,60°屈曲位に比べて膝15°屈曲位が有意に大きかった。荷重下動作時の膝屈曲角度と筋活動の関係について,膝軽度屈曲位になると膝伸筋の筋活動は低下し,膝屈筋の活動が増加するとの報告がある。今回の結果も先行研究と一致しており,膝屈曲角度は小さいほうが荷重下での膝屈筋力は大きくなることが示唆された。膝屈曲角度の違いにおける筋放電量の大きさでピークトルク発揮角度を比較すると,膝15°屈曲位での筋放電量が大きかった19名はピークトルク発揮角度が30.6±1.4°と浅い角度へシフトしており,膝60°屈曲位での筋放電量が大きかった8名のピークトルク発揮角度61.6±2.2°であった。このことから,等速性運動時のピークトルク発揮角度の違いで,膝屈曲筋の荷重下筋放電量に変化が生じる可能性はあるかもしれない。また,等速性運動時のパラメータと荷重下筋放電量との関連をみると,角速度180度/秒での平均パワーと膝15°屈曲位における荷重下筋放電量との間に,中等度の相関が認められた。すなわち,角速度180度/秒での平均パワーが大きいほど,膝15°屈曲位では荷重下筋放電量が高いという関係が示唆された。以上のことから,等速性運動測定時に得られるピークトルク発揮角度と平均パワーは,膝屈曲角度によっては荷重下筋放電量を反映する指標になり得るものの,動作能力を推定するためには更なる検討が必要と考えられる。【理学療法学研究としての意義】ACL損傷後の膝屈曲筋への理学療法介入では体幹前傾位スクワット動作を,筋力評価ではスポーツ復帰時期の検討として等速性運動を実施することが多い。よって,等速性運動による測定結果から種々の動作能力を推定していくことは,理学療法士が考慮すべき重要な課題の一つではないかと考える。
  • ~二次元的角度計測の測定誤差と臨床応用~
    高橋 茂樹, 竹内 智也, 立花 瑞恵
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 E-O-06
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
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    【はじめに、目的】要介護高齢者における反復立ち上がり動作と転倒、ADL動作能力、歩行能力などとの関連性は多くの報告がされているが、反復立ち上がり動作の速度との検討が多い。しかしながら、動作分析においては速度や回数など量的な視点のみではなく、立ち上がり動作の関節角度変化や質的な視点も重要な要素である。しかしながら、動作の定量評価は施設や在宅など限られた検査機器しかない環境では非常に難しく、それが質的な評価の実施を困難にしている一要因であると考える。本研究の目的は、臨床における動作観察の定量評価として有用と思われる二次元的な角度計測の最小可検変化量と回旋や撮影高さの条件の有無における誤差を検討した上で、反復立ち上がり時の下腿前傾角度を計測し、反復立ち上がり動作時の下腿前傾角度の変化量や質的な評価として用いた変化量の変動係数と歩行能力、バランス能力との関連性について明らかにすることである。【方法】(1)二次元的な角度計測の信頼性と測定誤差の検討として、スマートフォンを使用し、2m離れた40度と60度のゴニオメーターを撮影した。水平方向に回旋した条件と高さを変化させた条件でそれぞれ撮影した。回旋条件は0度、10度、20度、30度、40度、45度回旋とし、高さ条件は水平、50cm上方、50cm下方とした。撮影した画像はパソコンに取り込み、フリーソフトの角度計測ソフトを使用し、角度計測を行った。検討項目はA各撮影条件での角度計測の検者内、検者間再現性、最小可検変化量、B各撮影条件での実際のゴニオメーターの角度との誤差角度とした。(2)反復立ち上がり動作時の下腿前傾角度と動作能力との関係を検討するために、デイサービス利用の要介護高齢者10名(平均年齢84歳、男性3名、女性7名)に対してパフォーマンステスト(以下テスト)として10m歩行時間、Timed Up & Go test(以下TUG)、30秒間立ち上がりテスト(以下CS-30)、Functional reach test(以下FRT)を計測した。CS-30時の矢状面の動画をスマートフォンで撮影し、最初の5回の立ち上がり時の下腿前傾角度を計測した。角度計測は動画を30フレーム/秒で静止画に変換し、フリーソフトの角度計測ソフトを使用した方法で行い、1回目から5回目の立ち上がり時の下腿前傾角度の変化量(最大角度-最小角度)の平均値と変動係数(標準偏差/平均値)を算出した。検討項目は変化量の平均値、変動係数と各テストの関係性とし、統計処理には(1)ではICC(1.1)、(2.1)、Bland-Altman分析、(2)ではSpearmanの順位相関係数を用い、有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】本研究は所属法人の倫理委員会において受諾を得て実施し、対象者には研究に対する説明を行い、同意を得た。【結果】(1)の結果としてICC(1.1)、(2.1)はともに0.99であった。最小可検変化量は検者内が1.97度、検者間は1.43度であった。撮影条件の変化における実際のゴニオメーターの角度との誤差角度は、回旋角度が大きくなるにつれ、誤差角度も大きくなり、30度以上の回旋では5度以上の誤差角度が生じていた。高さ条件の変化では回旋0度であれば、50cm上方、下方ともに1度程度の誤差角度であった。(2)の結果として変化量の平均値と各テストとの間に有意な相関関係は認められなかった。変化量の変動係数と10m歩行時間、TUG、CS-30、FRTとの間に有意な相関関係が認められた。(10m歩行時間:R=0.79、TUG:R=0.79、CS-30:R=-0.79、FRT:R=-0.73)【考察】二次元的な角度計測は回旋要素に注意するなど適応を考慮すれば、臨床において有用な評価手段であると考えられた。反復立ち上がり動作時の下腿前傾角度と動作能力の関係については、反復立ち上がり時の質的な評価として用いた下腿前傾角度変化量の変動係数と歩行速度やバランス能力との間に関連性が認められたことから、反復立ち上がり動作時の下腿前傾のばらつきは要介護高齢者の動作観察を行う上で有意義な一指標となる可能性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】簡便で安価な手法での二次元的な角度計測方法の信頼性と最小可検変化量、回旋要素における誤差角度を明らかにすることが出来たことから、適応を考慮した上での臨床応用が期待される。また、同じ手法を用いて臨床応用を行い、要介護高齢者における質的な評価の重要性が示唆できたことは、今後、臨床における質的な評価の実施に向けて一助を得たと考えられ、このことは臨床的な意義が大きいと考える。
  • ―身長差が剣道の打突動作に及ぼす影響について―
    川上 有光, 佐藤 成明, 横山 直也, 香田 郡秀, 高橋 健太郎
    武道学研究
    2001年 34 巻 Supplement 号 54
    発行日: 2001年
    公開日: 2012/11/27
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  • 是澤 晃平, 久保田 健二, 森 彩乃, 高尾 隆一, 濱本 学大, 宮武 慎
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0765
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
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    【はじめに,目的】膝前十字靭帯(ACL)損傷は頻発するスポーツ外傷であり,それに伴う損失は莫大なものである。Drop vertical jump(DVJ)中の初期接地(IC)時膝外反角度の増大がACL損傷の主要なリスクファクターであると報告されているが,ACL損傷者と同程度の膝外反角度を呈する非損傷者が多く存在し,膝外反角度のみでACL損傷リスクの判断は不十分である。この問題点として,動作中の一時点のみの膝関節キネマティクスしか評価していないことが挙げられる。ACL損傷の危険因子に関して,動作中の膝関節キネマティクスを連続的に評価した研究は存在しない。本研究の目的はACL損傷者の受傷前におけるIC時膝外反角度と膝関節運動を非損傷者と比較し特徴を明らかにすることとした。【方法】本研究は1年間の前向きコホート研究における3ヶ月時点の中間報告である。対象は高校女子バスケットボール,バレーボール部に所属する者35名とした。除外基準は測定時に整形外科的疾患・内科的リスクを有する者とした。動作課題は30cm台から着地後直ぐに最大垂直跳びを行うDVJとし,反射マーカーを上前腸骨棘(ASIS)と膝蓋骨中央,足関節中央,大転子,大腿骨外側上顆,外果に貼付した。市販のビデオカメラにてDVJを前額面と矢状面の2方向より撮影した。解析対象は着地中のICから膝最大屈曲(MKF)時とした。解析は撮影した動画をQuickTime Playerにて60fpsの静止画に変換した後,解析ソフトImage Jにて膝外反角度と屈曲角度を算出した。膝外反角度はASISと膝蓋骨中央,足関節中央の3点,膝屈曲角度は大転子と大腿骨外側上顆,外果の3点がなす角度を180°から差し引いた角度と定義し,正の値を膝内反,負の値を膝外反とした。膝関節運動の指標として,Relative frontal motion(RFM)を考案した。これは1/60秒間の膝屈曲角度変化量を膝前額面角度変化量で除して算出する。ICからMKFの間にRFMの値が1以上(1/60秒間に膝屈曲角度より膝前額面角度の変化の方が大きい)となった回数をカウントした。各膝関節キネマティクスの算出後に,ACL損傷発生の追跡調査を実施した。【結果】本研究の対象者数は35名中,33名であった。2名は測定時に整形外科的疾患を有しており,対象者から除外した。追跡期間中にACL損傷は1件発生した。ACL損傷者1名,非損傷者32名であるため,統計解析は未実施である。ACL損傷者の年齢は15歳,身長は170cm,体重は63.1kg,非損傷者の平均年齢は16歳,身長は160.8cm,体重は54.7kgであった。IC時膝外反角度はACL損傷者3.6°,非損傷者-3.4°,1以上のRFMはACL損傷者3回,非損傷者2回であった。【考察】現在まで動作中の膝外反角度の増加がACL損傷の主要なリスクファクターであると考えられている。Hewettらは,非損傷者と比較しACL損傷者の方がIC時の膝外反角度が大きいことを前向き研究にて明らかにした。本研究はACL損傷者のIC時膝外反角度は膝内反位であり,先行研究とは異なる傾向を示した。IC時の膝外反角度によるACL損傷リスクの評価は不十分かもしれないが,統計的に検討が行えていないため継続的な調査が必要である。本研究ではRFMが1以上となる回数をアウトカムとした。RFMが1以上となる場合は膝屈曲角度の変化量よりも膝前額面角度の変化量の方が増加していることを指す。膝屈曲角度が漸増的に増加する着地動作において,矢状面変化よりも前額面変化量が大きくなるのは正常とは異なる膝関節運動の可能性がある。今後は一時点の膝関節前額面角度だけでなく,膝屈曲角度に対する前額面角度の変化量や,その運動方向等にも着目し,動作を連続的に評価する必要があると考える。【理学療法学研究としての意義】本研究結果は着地動作中の膝外反角度のみではACL損傷リスクの評価は不十分である可能性と,動作中に膝屈曲角度変化量に対し前額面角度変化量の方が大きくなるタイミングが存在することが示された。臨床においては,動作中の膝外反の増減だけでなく,膝関節の動態も評価することが必要かもしれない。
  • - 静的ストレッチとホールドリラックスによる比較 -
    林 直樹, 瓜谷 大輔
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 C-S-01
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】膝のスポーツ外傷の一因として関節位置覚機能(Joint Position Sense:以下JPS)低下が挙げられている。JPSに関与する器官として、関節包、関節包内器官、皮膚受容器の影響は少ないとされており、近年、筋紡錘の役割が注目されている。ストレッチのJPSへの影響に関する先行研究は静的ストレッチ(以下SS)でしか検討されておらず、見解も一致していない。一方、筋紡錘の活動性は等尺性収縮により高まるとされており、等尺性収縮を用いるホールドリラックス(以下HR)では筋紡錘の活動性が高まりJPSが維持、改善するのではないかと考えられる。そこで、ハムストリングスに対するSSとHRでの膝JPS変化の違いを明らかにすることを本研究の目的とした。【方法】健常大学生28名(男性13名、女性15名、平均年齢21.3±0.9歳)を対象とし、取り込み基準は非利き足膝関節に重大な疾患の既往がなく、股・膝関節90度屈曲位からの膝伸展角度が75度未満の者とした。ストレッチは、背臥位にて股・膝関節90度屈曲位から膝関節を伸展させた。SSは痛みのない範囲で30秒間最大伸張させた後、開始肢位にて30秒間休息を与える操作を3回行った。HRでは膝伸展可動域の中間域にて膝屈曲最大等尺性収縮を7秒間行った後、強い伸張は与えないよう膝伸展最終域を23秒間保持した。その後開始肢位にて30秒間休息を与え、この操作を3回行った。各被験者1日以上間を空けて両ストレッチを実施した。施行順序はランダムに決定した。柔軟性測定は、被検者は背臥位で非検査側大腿部をベルトにてベッドに固定し、検査側股・膝関節90度屈曲位からの膝伸展角度(以下膝伸展角度)を電子角度計で測定した。電子角度計は、大転子と大腿骨外側上顆を結ぶ線上、腓骨頭と外果を結ぶ線上にキネシオテープにて固定した。ストレッチ前後での膝伸展角度、ストレッチ前後の膝伸展角度変化量を算出した。膝JPS測定は、test-retest間の再現性が高いとされるReproduction of a set angleを用いた。腹臥位で膝関節軽度屈曲位をStart-Position(以下SP)とし、目標角度(屈曲45度)まで他動的に屈曲させ、その位置を被検者に自動的に5秒間保持させ記憶させた。そして他動的にSPまで戻した後、自動運動で目標角度を再現させ、3秒間保持させた再現角度を電子角度計にて連続で3回測定し、その平均値を求めた。JPS評価は目標角度(屈曲45度)から再現角度を引いた誤差角度の絶対値(絶対的誤差角度:Absolute Angular Error 以下AAE)を算出した。統計処理はWindows Microsoft Excel 2010を使用し、SS、HR前後での膝伸展角度とAAEはPaired-t検定を用いて比較し、SS前後とHR前後における膝伸展角度変化量とAAE変化量の群間比較はStudent-t検定を用いて比較した。有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】対象者には事前に研究内容について十分に説明を行い、同意を得たうえで実施した。なお本研究は畿央大学研究倫理委員会の承認を得たうえで実施した。【結果】膝関節伸展角度はストレッチ前後でSS群では65.7度から70.0度へ、HR群では64.8度から68.2度へと増加しており、両群において有意な増加が認められた。両群の膝伸展角度変化量間、両群におけるストレッチ前後でのAAEの変化、両群におけるAAE変化量間に有意差は認められなかった。【考察】SS、HR両群でストレッチ後に膝伸展角度は有意に増加し、ストレッチの効果は認められた。しかしSS、HR両群でJPS変化は認められなかった。HRで膝JPSが変化しなかった理由として、等尺性収縮を行うことで筋紡錘の活動性は高まると考えられるが、活動性の高まりは筋収縮時のみという一時的なものであり、筋収縮後に効果が持続しないためではないかと考えた。SSで膝JPSが変化しなかった理由としては、SSにより膝JPS低下を報告している先行研究とは異なり、本研究では自動運動を用いて膝JPSを測定したことが考えられる。SSにより筋紡錘感度が低下すると考えられるが、自動運動でのJPS測定時に生じる筋収縮により筋紡錘感度が回復したためJPSに変化がなかったのではないかと考えた。また、等尺性収縮による筋紡錘活動性の高まりに必要な収縮レベルは最大随意収縮の5%以下とされ、SS時の伸張が強すぎたことで最大随意収縮の5%程度の防御収縮が生じたことで筋紡錘感度が保たれ、膝JPSに変化が認められなかったのではないかと考えた。【理学療法学研究としての意義】ストレッチの効果について柔軟性改善に関しては見解が一致しているが、ストレッチ実施後のパフォーマンスに与える影響については手技による効果がそれぞれ異なる。そのため、ストレッチ手技による柔軟性以外の側面へ与える影響の違いを明らかにすることは、目的に応じて実施すべきストレッチを選択する際の参考になると考えられ、理学療法のみならずウォーミングアップやクールダウンに適用する際の根拠として重要であると考える。
  • 岡田 修一, 籔根 敏和, 山崎 俊輔, 永木 耕介, 徳田 眞三, 矢野 勝
    武道学研究
    2002年 35 巻 Supplement 号 48
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • ―若年者と高齢者の比較―
    潮平 健太, 金子 秀雄, 梶山 顕弘
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-KS-31-3
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】臨床でしばしば観察される跛行の1つに,体幹の前傾や側方傾斜がある。これらの定量的評価に3次元動作解析装置が用いられるが,機器が高価で操作に熟練を要し,測定場所が限定される。そのため,近年は小型で軽量であり,測定場所の制約を受けにくい加速度や角速度センサが注目されている。しかし,角速度センサを用いて体幹傾斜を測定し,健常者の体幹傾斜がどの程度であるかを示した報告はない。そこで本研究では,角速度センサを用いて健常な若年者と高齢者における体幹傾斜角度の測定を試み,体幹傾斜角度の参考値を得ることと加齢による影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は,性別と体型によりマッチングさせた健常若年者20名(男性9名,年齢24±2歳,身長161.4±6.8cm,体重56.4±7.1kg,BMI21.6±2.1kg/m2:若年群)と独歩で日常生活が自立した地域在住の健常高齢者20名(男性9名,年齢68±3歳,身長159.6±7.5cm,体重56.0±7.3kg,BMI21.9±1.5 kg/m2:高齢群)とした。除外基準として,明らかな脊柱変形,整形外科的疾患または神経学的疾患を有する者とした。使用機器は,外形寸法40mm×20mm×30mm,質量約30gの角速度センサ(LOGICAL PRODUCT製:以下,センサ)を用い,10m歩行(加速・減速路3mの計16m)の体幹傾斜角度を測定した。測定手順は,椅座位にて体幹直立位で胸骨体に合わせて装着した胸部固定用ベルト(GoPro Chest Mount Harness WGCHM30)にセンサを貼付した。なお,センサの鉛直はデジタル水準器(アカツキ製作所DI-100M)を用いて確認した。センサ装着後,裸足にて快適速度での10m歩行を3回試行した。サンプリング周波数は500Hz,測定時間は30秒間とし,測定データに対してドリフト補正を行った。データ解析は,歩行開始5歩目~10歩目を解析区間とし,解析区間における最大側方傾斜角度,最大前傾角度,平均側方傾斜角度(1歩行周期毎の最大側方傾斜角度の平均),平均前傾角度として算出し,3試行の平均値を分析に用いた。統計処理はSPSS statistics 22(IBM)を用いた。若年群と高齢群の最大体幹傾斜角度,平均体幹傾斜角度の比較には対応のないt検定を用いた。有意水準は5%とした。【結果】前額面において,体幹の最大側方傾斜角度は若年群2.5±0.9°,高齢群3.9±1.3°,平均側方傾斜角度は若年群1.8±0.9°,高齢群3.2±1.2°,矢状面において,最大前傾角度は若年群3.5±4.1°,高齢群2.1±2.9°,平均前傾角度は若年群2.2±3.8°,高齢群0.93±2.9°であった。若年群と高齢群の最大側方傾斜角度,平均側方傾斜角度に有意差を認めた(p<0.05)が,最大前傾角度,平均前傾角度に有意差は認めなかった。【結論】角速度センサにより測定した歩行時の側方傾斜角度は先行研究に類似した値を示し,高齢者は若年者より側方傾斜角度が有意に増加していることがわかった。これらの結果から角速度センサは,体幹傾斜の定量的評価や加齢変化の識別に有用であることが示唆された。
  • 荷重センサーによる骨盤の動きの推定
    中泉 大, 淺井 仁
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P1-B-0115
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
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    【はじめに,目的】ハムストリングスは二関節筋であり,下肢伸展挙上(以下SLR)時に伸張され,起始部(坐骨結節)に加わる張力により骨盤が後傾すると言われている。Bohannonら(1984年)は上前腸骨棘と上後腸骨棘とに皮膚反射マーカーをつけ,動画により骨盤後傾を測定した。その結果,SLR角度が増えると骨盤後傾角度も増えることを明らかにした。しかし,SLR時に皮膚が伸張されると,皮膚反射マーカーによる角度測定の信頼性が低くなる可能性があるので,方法論の吟味が必要である。一方,Muyorら(2011年)やLópez-Miñarroら(2012年)は,最終可動域でのハムストリングスの伸張性と体幹前屈時の骨盤傾斜角度との関係を報告している。しかし,ハムストリングスの短縮程度が強いほど,SLR時の骨盤傾斜角度に対する影響が可動域の初期あるいは中間域からも出現する可能性がある。そこで,今回我々は骨盤の後傾度合が上後腸骨棘部から受ける荷重量によって間接的に評価できるのではないかと考え,ハムストリングスの伸張性とSLRの角度を変えた場合の骨盤後傾に伴う荷重量の変化との関係を検討した。研究仮説は以下の通りである:ハムストリングスの伸張性の制限が強いほど小さなSLR角度で骨盤後傾に伴う荷重量が増える。【方法】被験者は神経学的,整形外科的疾患を有していない18~24歳の20名(男性10名,女性10名)であった。ハムストリングスの伸張性により被験者をH群(最大SLR角度80°以上)とR群(最大SLR角度75°以下)とに分けた。実験手順は以下の通りである。(1)ハムストリングスの伸張性は,他動的SLR角度によって評価された。ハムストリングスの伸張効果を避けるために,SLRを左右それぞれ1回ずつ測定し,検査側はSLR角度の小さい側,もしくは左右の角度が同じ場合は左側とした。(2)骨盤部の荷重量の測定は,荷重センサーを取り付けた測定板上で背臥位にて行われ,上後腸骨棘部を荷重センサー部に一致させた。上前腸骨棘上をベルトにて測定板に固定した。開始肢位(SLR0°)での荷重量を0とし,測定角度は5°から最大SLR角度までを5°刻みに設定され,これをランダムな順番で試行した。一回毎の試行手順:測定角度まで検査側下肢が他動的に動かされ,測定角度で3秒間保持されているときの荷重量を測定した。測定条件は非検査側の大腿部の固定のあり,なしの2つである。それぞれの条件での測定は別の日に実施された。得られた荷重量を体重で除した値(%荷重量)をデータ分析に用いた。統計処理にはSPSS Statisitics19.0を用いた。下肢固定の有無の影響を検討するために,すべての被験者がSLRを行うことのできた55°までのデータについて,対応のある反復測定2元配置分散分析が用いられた。下肢固定の有無による主効果が認められなかったため,以下の分析は下肢固定なし条件でのデータを用いた。SLR角度に対するR群とH群との%荷重量の違いを検討するために対応のない反復測定2元配置分散分析を行い,交互作用が認められた場合,角度毎の%荷重量の差を対応のないt検定を用いて分析した。有意水準は5%とした。【結果】R群は9名で,最大SLR角度は55°~75°に,H群は11名で,同じく80°~90°に,それぞれ分布した。両群ともにSLR角度と%荷重量との関係は2次式で近似できた(R群r=0.996;H群r=0.998)。SLR角度55°までの角度と%荷重量との関係においてR群とH群との間に交互作用が認められ,R群とH群とではSLR角度に対する荷重の程度が異なることが示された。角度ごとに両群の%荷重量を比較すると25°および35°以降ではR群の%荷重量が有意に大きかった。【考察】両群ともにSLR角度と荷重量との関係は2次式で近似できたことから,今回の方法の妥当性が確認された。R群ではH群に比べ,小さい角度から%荷重量が有意に大きかったことから,ハムストリングスの伸張性が低下すると,小さいSLR角度から骨盤後傾による代償が行われると考えられた。また本研究では下肢固定の有無による有意な影響はなかったため,下肢固定の有無による骨盤後傾への影響はない可能性が考えられる。【理学療法学研究としての意義】これまでハムストリングスの伸張性はSLR最大角度によって評価されていた。しかし本研究の結果から同じSLR角度でもハムストリングスの伸張性によって骨盤後傾の程度に違いがある可能性が示唆された。そのためハムストリングスの伸張性は,最大SLR角度に加えて,SLR角度と骨盤の動きとの関係から評価する必要があることが示された。
  • 駒村 智史, 梅原 潤, 宮腰 晃輔, 市橋 則明
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 O16-2
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
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    【はじめに、目的】

    肩甲骨は、投球動作を行う上で重要な役割を担っている。投球動作時の肩関節最大外旋位(MER)では肩や肘の関節にかかる力が大きくなるとされており、その力を軽減させるためにも、MERにおける肩甲骨運動は重要である。野球選手の肩関節機能において、安静時の肩甲骨肢位の評価や、肩関節90°外転位(肩2nd)での外旋可動域の評価は一般的に用いられているが、それらの肢位における肩甲骨の角度と、実際の投球時の肩甲骨角度との関連を明らかにしたものはない。本研究の目的は、安静時および肩2nd外旋時の肩甲骨角度と投球動作のMERにおける肩甲骨角度との関連を明らかにすることとした。

    【方法】

    大学生野球選手21名を対象とした(年齢20.7±0.9歳、身長169.8±6.2cm、体重65.6±9.7kg)。安静時および肩2nd外旋時、投球動作時の肩甲骨角度を計測した。肩甲骨角度は、6自由度電磁気式動作解析装置(Liberty;Polhemus社製)を使用し、肩甲骨の外旋、上方回旋、後傾の各角度を計測した。安静時の計測は、座位にて上肢下垂位で5秒間姿勢保持した。肩2nd外旋時の計測は、肩90°外転位にて他動的に外旋し、伸張感が疼痛に変わる直前の強度で5秒間静止した。安静時、肩2nd外旋時ともに、解析には中間の3秒間の平均値を使用した。投球動作時の肩甲骨角度の計測については、全力投球を行い、投球中に上腕骨が最大外旋位となった時点をMERと定義し、MERでの肩甲骨角度を用いた。投球動作は3回行い、MERでの肩甲骨角度の3回の平均値を解析に使用した。統計解析には、Peasonの相関分析を用いて、肩甲骨外旋、上方回旋、後傾それぞれについて、安静時の肩甲骨角度とMERでの肩甲骨角度との相関および肩2nd外旋時の肩甲骨角度とMERでの肩甲骨角度との相関を分析した。有意水準は5%未満とした。

    【結果】

    安静時とMERでの肩甲骨角度の相関は、上方回旋(r=0.632, p=0.002)、後傾(r=0.670, p=0.001)はそれぞれ有意な相関がみられた。肩甲骨外旋角度については有意な相関がみられなかった(p=0.907)。また、肩2nd外旋時とMERでの肩甲骨角度の相関は、外旋(r=0.543, p=0.011)、上方回旋(r=0.894, p=0.000)、後傾(r=0.718, p=0.000)全てに有意な相関がみられた。

    【考察】

    MERにおける肩甲骨角度は、安静時の肩甲骨外旋角度を除き、安静時および肩2nd外旋時の肩甲骨角度と関連があることが明らかとなった。安静時の肩甲骨外旋角度に相関がみられなかった原因として、肩甲骨外旋角度は上肢の挙上面の影響を受けやすく、MERの上肢挙上面が安静肢位の肩甲骨面と異なると考えられる。本研究の結果から、MERでの肩甲骨角度は、肩2nd外旋時の肩甲骨角度とより強い関連があり、MERにおける肩甲骨角度の評価には肩2nd外旋肢位での肩甲骨角度の評価がより有効である可能性が示唆された。

    【結論】

    安静時および肩2nd外旋時の肩甲骨角度と投球動作時のMERにおける肩甲骨角度に相関がみられることが明らかとなった。

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究はヘルシンキ宣言を遵守し、本学の医の倫理委員会の承認(C1247-1)を得て実施した。対象者には紙面および口頭にて研究の趣旨を説明し、同意を得た。

  • 梅原 潤, 八木 優英, 廣野 哲也, 上田 泰之, 宮腰 晃輔, 駒村 智史, 市橋 則明
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 O16-1
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに、目的】肩関節疾患患者において肩甲骨異常運動は頻繁に生じ、それは上肢の挙上運動時より下制運動時に認められやすい。したがって、挙上と下制における肩甲骨運動の差異とその誘因に着目することは重要である。これまでこの肩甲骨運動の差異に対して、肩甲骨周囲筋の筋活動量の違いが調べられてきた。だが筋収縮様式は挙上では短縮性収縮、下制では伸張性収縮であることを考慮すると、収縮様式により変化する可能性がある運動単位の活動を検討することは興味深い。運動単位の活動を間接的に評価する方法として、筋電図の周波数解析がある。本研究の目的は、上肢の挙上と下制における肩甲骨運動と肩甲骨周囲筋の周波数特性を明らかにすることとした。

    【方法】対象は健常成人男性18名とし、立位にて前額面での挙上と下制(内転・外転運動)を実施した。運動速度は4秒で最大挙上、4秒で下制するものと規定した。電磁気式動作解析装置および表面筋電図を用いて、挙上と下制における肩甲骨運動と肩甲骨周囲筋の筋活動を計測した。対象筋は僧帽筋上部線維(UT)・中部線維(MT)・下部線維(LT)、前鋸筋(SA)とした。筋電位信号の振幅(%MVC)は最大随意収縮時の振幅で正規化した。また周波数解析として連続ウェーブレット変換を行い、瞬間平均周波数(IMNF)を算出した。肩甲骨運動はオイラー角を用いて内外旋、上下方回旋、前後傾として表した。肩甲骨運動と%MVC、IMNFに関して、挙上と下制の各フェーズの上腕角度30 – 120°の範囲における10°ごとの値を解析に利用した。統計学的解析にはフェーズと上腕角度を2要因とする反復測定分散分析を用いて、交互作用が認められた場合には事後検定として対応のあるt検定もしくはWilcoxonの符号付順位検定を行った。有意水準は5%とした。

    【結果】肩甲骨運動に関して、挙上時と比較し下制30 – 70°において内旋が減少し、下制90 – 120°において後傾が増加した。筋電位振幅に関して、UT、MT、SAではすべての角度、LTでは90 – 120°において%MVCが挙上時と比較し下制時に低値を示した。周波数解析に関して、UTとSAでは30 – 70°、LTでは90 – 120°においてIMNFが挙上時と比較し下制時に高値を示した。またMTでは、すべての角度においてフェーズによるIMNFの違いは認められなかった。

    【考察】肩甲骨運動の変化と肩甲骨周囲筋のIMNFの高周波化は下制時の類似した上腕角度で生じた。筋の伸張性収縮では運動単位の動員順序が変化することが報告されている。本研究で下制時に認められたIMNFの高周波化は、肩甲骨周囲筋が伸張性収縮をすることにより生じた運動単位の動員の変化を示唆しており、この変化が肩甲骨運動に関与した可能性がある。

    【結論】上肢の挙上と比較し、下制では肩甲骨の内旋の減少と後傾の増加が認められた。また下制において肩甲骨周囲筋の%MVCは減少しているにも関わらず、IMNFの高周波化が生じていることが明らかとなった。

    【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言を遵守し、本学の医の倫理委員会の承認(R1347)を得て実施した。対象者には紙面および口頭にて研究の趣旨を説明し、同意を得た。

  • 岡川 修士, 岩田 晃, 上田 顕丈, 亀本 理美, 宇山 享介
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0461
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
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    【はじめに,目的】臨床において,座位で重心を側方へ移動させ,頭部と体幹を垂直に保持するよう指示する運動が頻繁に用いられている。これは,座面が傾斜した場合や,腕を側方へ引かれた場合に,頭部と体幹が地面に対して垂直を保つという立ち直り反応が根拠になっていると考えられる。しかし,これらは自動運動ではなく,他動的に座面が傾斜した場合や,他者から外乱を加えられた場合に見られる反応であり,自動運動において出現する反応であるのか明らかにされていない。そこで本研究は,健常者において,自動での座位側方重心移動運動で,頸部と体幹が垂直を保つような反応,つまり立ち直り反応が出現するか否かを検証し,この運動の臨床的意義を見直すことを目的とした。【方法】対象者は若年健常女性20名とし,理学療法・作業療法の知識を有する者は除外した。座位側方重心移動運動の開始肢位は,上肢を胸の前で組み,足底を接地しない端座位とし,前方を注視させた。身体指標として,両耳垂,第7頸椎棘突起(以下,C7),両肩峰,両上後腸骨棘(以下,PSIS)にマーカーを貼付した。両耳垂を結ぶ線と床面のなす角度を頸部傾斜角度,両肩峰を結ぶ線と床面のなす角度を体幹傾斜角度,両PSISを結んだ線と床面のなす角度を骨盤傾斜角度とし,移動側への傾斜を+,反対側への傾斜を-とした。また,頸部傾斜角度と骨盤傾斜角度の差を骨盤に対する頸部の立ち直り角度,体幹傾斜角度と骨盤傾斜角度の差を骨盤に対する体幹の立ち直り角度とそれぞれ定義した。立ち直り角度の値が0°以下のとき,骨盤に対して頸部・体幹の立ち直り反応が出現していることを意味する。対象者には,まず,課題①として,条件を課さずに可能な限り側方へ重心移動運動を行わせた。次に,課題②として,移動側とは反対側の殿部下に厚さ2.5cmの板を置き,その板から殿部を挙上させ,骨盤の傾斜を強調させた状態から,可能な限り側方へ重心移動運動を行わせた。両課題とも最大側方移動した状態で5秒間静止させ,運動中は前方の注視と可能な限り体幹回旋が起こらないよう指示した。各課題前に1回ずつ練習動作を行わせた。両課題とも左右へ3回ずつ重心移動運動を行い,対象者の後方3mの位置からデジタルビデオカメラで撮影した。試技3回のうち,最もC7が側方へ移動した状態を最大側方移動とし,その際の画像を画像処理ソフトウェア(ImageJ)に取り込み,頸部・体幹・骨盤の各傾斜角度と頸部・体幹の各立ち直り角度を求めた。統計処理として,課題①と課題②の各傾斜角度と頸部・体幹の立ち直り角度の比較については,対応のあるt検定を用いた。全ての統計解析にはSPSS Ver. 22.0を用い,危険率5%未満を有意とした。【結果】対象者の年齢は26.7±4.8歳であった。座位側方重心移動運動の頸部傾斜角度は課題①で34.4±15.6°,課題②で25.9±14.1°,体幹傾斜角度は課題①で34.4±10.3°,課題②で27.4±8.6°,骨盤傾斜角度は課題①で24.6°±8.8°,課題②で30.8±6.5°であった。頸部の立ち直り角度は課題①で9.7±17.2°,課題②で-4.8±15.7°,体幹の立ち直り角度は課題①で9.8±11.8°,課題②で-3.4±10.5°であった。また,課題①と比較し,課題②では頸部・体幹傾斜角度が有意に低値を示し(p<0.01),骨盤傾斜角度が有意に高値を示した(p<0.01)。同様に,課題①と比較し,課題②では骨盤に対する頸部・体幹の立ち直り角度が有意に低値を示した(p<0.01)。【考察】座位における立ち直り反応は,頸部・体幹が座面の傾斜に関わらず地面に対して垂直を保つと報告されている。しかし,課題①の頸部・体幹傾斜角度はともに34.4°,課題②の頸部傾斜角度は25.9°,体幹傾斜角度は27.4°であった。つまり,両課題とも頸部・体幹が垂直を保つような立ち直り反応は出現しなかった。ただし,課題①と課題②の比較から,移動側への骨盤の傾斜を強調させると,頸部・体幹傾斜角度は有意に低値を示した。また,課題①と課題②の比較から,課題②の頸部・体幹の立ち直り角度は有意に低値を示し,その値は0°以下であった。つまり,自動での座位側方重心移動運動で頸部・体幹の立ち直り反応を促す場合は,骨盤の傾斜を強調するべきだと示唆された。【理学療法学研究としての意義】自動での座位側方重心移動運動で起こる頸部・体幹の立ち直り反応を検証し,運動療法として取り入れる際の一指標となった。
  • 春田 みどり, 大矢 敏久, 太田 進, 内山 靖
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
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    【はじめに、目的】 加齢変化により頭部の前方突出を呈することが知られている。また、頸部痛では頸部の屈曲の程度が強いことや、頸部の位置と顎関節の機能に密接な関連があるとの報告がされている。これまで、姿勢評価として胸椎や腰椎の彎曲角度を測定する方法は数多く報告されているが、頸椎では、頭部や頸部の屈伸角度を測定するものの頸椎の彎曲を測定することは少なく、非侵襲的な測定方法は確立していない。そこで本研究では、非侵襲的で臨床適用が容易でかつ信頼性の高い頸椎彎曲の測定方法を検証することを目的とする。【方法】 対象者は健常大学生10名(年齢23.6±3.0歳)であった。頸椎彎曲の測定は3方法で行った。方法1(以下;「二次元法頸椎彎曲角度」)は、ビデオカメラによる二次元動作解析により頸椎彎曲角度を算出した。被験者は7か所にマーカーを装着し、5秒間前方の印を注視して座位を保持し、ビデオカメラ1台にて計測した。方法は、Kuoの方法に準じて行った。第2・5・7頸椎棘突起を結ぶ角度を頸椎彎曲角度とした。また、鼻翼・耳孔・第1胸椎棘突起を結ぶ角度を頭部伸展角度、耳孔・第一胸椎棘突起・胸骨丙を結ぶ角度を頸部伸展角度とし、頭・頸部のアライメントの指標とした。方法2(「ゲージ法彎曲指数」)は、型取りゲージを用いて第2頸椎棘突起から第7頸椎棘突起の形状を計測し、彎曲の頂点の高さを第2・7頚椎棘突起の距離で割った値を頸椎彎曲指数とした。方法3(「定規法彎曲指数」)は、自在曲線定規を用いて「ゲージ法彎曲指数」と同様に頸部後面の形状を計測し、頸椎彎曲指数を算出した。3方法を異なる日に同様に測定を行い、再現性を検討した。統計処理は、級内相関係数(ICC)を用いた。3方法から算出した各測定値と頭・頸部伸展角度との相関はPearsonの相関係数を用い、有意水準は5%とした。【倫理的配慮、説明と同意】 所属施設生命倫理審査委員会の承認を得た上で行った。被験者には、個別に研究内容の説明を行い文書により同意を得た。【結果】 3方法から算出した各測定値は、「二次元法頸椎彎曲角度」は160.3±8.1°、「ゲージ法彎曲指数」は0.1±0.0、「定規法彎曲指数」は0.1±0.0であった。検者内のICCは、「二次元法頸椎彎曲角度」は0.72、「ゲージ法彎曲指数」は0.84、「定規法彎曲指数」は0.55であった。また、二次元法の頭部伸展角度は106.3±10.2°(ICC 0.93)、頸部伸展角度は89.0±6.0°(ICC 0.71)であった。「二次元法頸椎彎曲角度」は頭部伸展角度と負の相関(r=-0.7)、「ゲージ法彎曲指数」と頭部伸展角度は正の相関(r=0.7)がみられたが、頸部伸展角度ではいずれの彎曲角度・指数とも有意な相関関係はみられなかった。【考察】 「二次元法頸椎彎曲角度」と「ゲージ法彎曲指数」では高い再現性が得られた。各測定値と頭・頸部伸展角度の相関関係は、「二次元法頸椎彎曲角度」では頭部伸展角度と負の相関関係、「ゲージ法彎曲指数」では頭部伸展角度と正の相関関係が認められ、頸椎の彎曲が大きいほど頭部が伸展することが示された。よって「二次元法頸椎彎曲角度」と「ゲージ法彎曲指数」は、頭部伸展に伴う頸椎彎曲のアライメント変化を表している可能性が考えられる。「二次元法頸椎彎曲角度」は、二次元動作解析を用いて頭部や胸椎、腰椎、下肢の関節を全身のアライメントを測定する際に同時に頸椎の彎曲を測定することが可能であるという点で有用であると考える。高齢者の姿勢変化を脊柱変形のみでなく頭部位置にも注目した報告があり、加齢による姿勢の変化は、胸椎や腰椎のみだけでなく頸椎にも及んでいると考えられる。そのため、加齢による姿勢変化を胸椎や腰椎のみの測定だけでなく頸椎彎曲角度を測定することで新たな知見を得ることが出来ると考える。「ゲージ法彎曲指数」は、3方法のうち最も再現性が高く、より簡便であったため頸椎のアライメントを測定する際には、臨床適用が容易な方法である。頸部痛や顎関節機能障害などにおいて頭頸部の水平軸に対する傾きを評価指標にすることが多いが、頸椎の彎曲アライメントを測定することで新たな知見を得ることが出来ると考える。今後、X線画像によって計測した頸椎彎曲角度との比較などから妥当性を検討する必要がある。【理学療法学研究としての意義】 臨床適用が容易で非侵襲的な頸椎の彎曲角度を作成するための基礎資料が得られ、加齢による姿勢変化を呈する高齢者の姿勢評価や治療法への発展が期待できる。
  • 舟橋 明男
    体育学研究
    1967年 11 巻 5 号 229-
    発行日: 1967/07/05
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー
  • 田中 久雄, 有沢 一男
    体育学研究
    1967年 11 巻 5 号 229-
    発行日: 1967/07/05
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー
  • 成田 崇矢, 野村 孝路
    水泳水中運動科学
    2013年 16 巻 1 号 27-30
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
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