1.研究動機 農家を営む祖父の家に行ったとき、土着微生物を作っている様子を見た。土着微生物について興味を持ち、文献を参考にして実際に有機肥料を作り、その効果を確かめ、肥料として入れた場合の土壌成分の変化を調べた。
2.研究目的 (1)化石燃料に頼らない肥料作り。(2)誰でも手軽に作れる肥料を目指す。(3)土着微生物をもとに作成した肥料を土に戻した場合の変化を調べる。(4)製作過程で化石燃料を必要としない、肥料作り。
3.研究方法 校内の雑木林から土着微生物を採取した後、液体にしてさらに米ぬか等を混ぜる。2ヶ月間発酵させ、完成した肥料をプランター入れ、畑土と混ぜる。化成肥料を同じように畑土に混ぜ、土壌中のpH、リン酸、アンモニウム濃度を測定し、比較する。
4.研究結果 (1)校内の雑木林から採取できた微生物は、アオカビと思われる。(2)製作過程で化石燃料を原料としたものは必要としなかった。(3)pH測定の結果は土着微生物がわずかながら高かったが、平均的にみると化成肥料と大差がないということがわかった。(4)有機材料(米ぬか、米飯、砂糖)で肥料を作成することができた。
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