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全文: "縁上回"
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  • 金子 文成, 柴田 恵理子, 高橋 良輔, 長峯 隆
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1410
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】反復4連発磁気刺激(QPS)は,ある刺激間隔(ISI)を用いた4連発単相性経頭蓋磁気刺激を5秒間隔で反復するものである。一次運動野(M1)に対して5msecのISIでQPSを実施すると,運動誘発電位(MEP)振幅が部位特異的に増大し,従来の反復経頭蓋磁気刺激よりも長時間の促通効果を誘導することができる(Hamada et al., J Physiol, 2008)。これに対して,50msecのISIではMEP振幅が長期的に抑制される。この現象は,QPSによって刺激部位のシナプス可塑性が両方向性に誘導されたことに起因するものである。我々は運動知覚に関する研究の一貫で,M1や体性感覚野(S1)などにQPSを行い,それらの興奮性変化と知覚との関係を検証している。昨年度の本学術大会では,M1へのQPSによってS1から記録した体性感覚誘発電位の振幅に変化が生じることを報告した。本研究では,縁上回に対するQPSが皮質脊髄路の興奮性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は健康な成人7名(男性6名,女性1名)とし,測定肢位は安静座位とした。QPSは,左縁上回に対して30分間実施した。刺激部位は,事前に撮像したMRI画像をもとに決定した。刺激条件として,5msec(QPS-5),50msec(QPS-50)のISIでそれぞれQPSを行う条件,コントロールとして偽の刺激(Sham)を行う条件の合計3条件を設けた。QPSの刺激強度は,右第一背側骨間筋(FDI)の運動時閾値の90%とした。皮質脊髄路興奮性は,単発経頭蓋磁気刺激(TMS)により右FDIから記録されたMEP振幅を指標とした。TMSは,FDIから約1mVのMEP振幅が得られる強度とした。MEPの測定は,QPS前に2回(Pre1,Pre2),QPS直後,30分後,60分後(Post0,Post30,Post60)に実施した。得られたMEPから,Pre1を基準とした各測定時期の振幅比を算出した。統計学的解析として,刺激条件ごとに測定時期(Pre2,Post0,Post30,Post60)および刺激条件(QPS-5,QPS-50,Sham)を要因とした反復測定二元配置分散分析を実施し,さらに多重比較を行なった。有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は本学の倫理委員会の承認を得た上で,ヘルシンキ宣言に沿って実施した。また,事前に研究内容等の説明を十分に行った上で,同意が得られた被験者を対象として実験を行なった。【結果】QPS-5とQPS-50ともに,刺激後にMEP振幅が減少した(QPS-5:Pre2=0.96±0.05,Post0=0.71±0.31,Post30=0.71±0.16,Post60=0.86±0.14,QPS-50:Pre2=0.99±0.09,Post0=0.55±0.25,Post30=0.52±0.33,Post60=0.71±0.31)。二元配置分散分析により,交互作用が有意であり,二つの要因について主効果があった。多重比較の結果から,QPS-5ではPost0からPost30まで,QPS-50ではPost0からPost60までの間でMEP振幅の低下が有意であった。Shamでは,刺激前後でMEP振幅が変化しなかった(Pre2=0.94±0.09,Post0=0.90±0.12,Post30=0.92±0.10,Post60=0.98±0.15)。【考察】QPSなどの連発TMSで標的とされた部位におけるニューロン群の興奮性がどのように変化するかは,これまでにM1とS1で確認されている。複数の報告で,M1に対する連発TMSはS1からの体性感覚誘発電位振幅(SEP振幅)に影響するが,S1に対する刺激では,SEP振幅が変化しないことが示された。このことから,今回のQPSで縁上回において局所的に何らかの変化があったかどうかは明らかでなく,この点は本研究の限界である。しかし今回の結果から,縁上回に対してQPSを実施した場合には,そのISIに関わらず皮質脊髄路の興奮性が持続的に低下することが明らかとなった。解剖学的に,縁上回を含む下頭頂小葉から運動関連領野へは神経線維連絡が存在している。そのため,今回実施した下頭頂小葉へのQPSでは,それらの神経線維連絡を介してM1の興奮性を低下させるような入力が生じたものと推察する。縁上回へのTMSが皮質脊髄路興奮性に影響するという結果はこれまでに示されておらず,新規的知見である。このような影響を踏まえた上で,今後,知覚との関連について探索していく。【理学療法学研究としての意義】縁上回の興奮性変化が他の脳領域へ及ぼす影響はこれまでに示されていない。運動や感覚に関与する脳神経回路網の中で,どの領域がその中核的役割を担っているのか,本研究のような積み重ねによりその機構が明らかになっていくと期待される。その機構を解明することが,理学療法で標的とする脳部位を探索することにつながり,本研究は意義深い。
  • 東海 林幹夫, 針谷 康夫, 亙林 毅, 平井 俊策, 玉田 潤平
    脳卒中
    1988年 10 巻 2 号 97-105
    発行日: 1988/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    脳梗塞発症後早期から伝導失語を呈した2症例を検討した.失語症状として良好な聴覚的および視覚的理解に反して復唱障害を主に表出面総てに障害がみられた.X線CTでは症例1で左縁上回皮質下に, 症例2で左縁上回皮質・皮質下病変を認めた.PETによる検討では, rCBFは左縁上回皮質で平均36%, 白質で平均50%の低下がみられた。rCMRO2は左縁上回皮質で平均37%, 白質で平均45%低下していた.以上の結果から2症例における障害は左縁上回の白質ばかりでなく皮質にも及んでいるものと考えられた.伝導失語の責任病巣には白質病変ばかりでなく, 皮質病変にも注目する必要がある.
  • 多田 裕一, 松田 雅弘, 白谷 智子, 妹尾 淳史, 新田 收
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 身体意識の生起には、感覚器官を通して外界や身体の内部に関する刺激を受容して情報処理を行う必要がある。その中でも関節位置覚は重要であり、上肢の位置覚課題時の際における脳活動はこれまでに報告されてきた。しかし、足底面への刺激を変化させた条件で足関節の位置覚が脳機能にどのような影響があるのか明らかではない。そこで本研究の目的は、足底刺激の違いが足関節の位置覚を識別する課題時の脳活動に及ぼす影響を機能的MRI(functional MRI;fMRI)で分析することとした。【方法】 対象は健常成人12名(男性8名、女性4名)とし、平均年齢は22.2(20-25)歳であった。課題は他動的に足関節底背屈運動を連続的に実施した。識別課題は足関節20°底屈位を通過した回数を被験者自身に数えてもらうこととした。その際に、足底面への刺激を変化させ、課題Aは突起刺激なし、課題Bは突起刺激ありとして塩化ビニール樹脂製の約2mmの突起を10mm間隔に均等に設置したものを利用した。脳内活動の計測に用いたMRI装置は、フィリップスエレクトニクスジャパンのAchieva3.0TQuasar-dualである。MRIの測定条件は、標準ヘッドコイルを用い、gradient echo(GRE)型echo Planar(EPI)法にて、TR[msec]/TE/FA[deg]=4,000/35/90、FOV230mm、スライス厚5mm、スライス枚数25 枚、マトリックスサイズ128×128の条件で撮影した。全対象者は、MRI装置内で安静背臥位となり裸足、閉眼とした。また、右足部を被検足とした。スキャン時間はtaskおよびrestを各々40秒間とした。課題はそれぞれ3回ずつ繰り返し、課題の間にはrestをとった。なお、課題AとBはランダムにて実施した。解析と統計処理はSPM8を用いて解析を行った。解析はまず位置補正、脳の標準化、平滑化を実施した。その後、集団解析にて被験者全員の脳画像をタライラッハ標準脳の上に重ね合わせた。その上で、1)課題Aとrest、2)課題Bとrest、3)課題AとBのサブトラクションを行い、MR信号強度がuncorrectedで有意水準(pく0.001)をこえる部位を求めた。さらに関心領域は、一次体性感覚野や運動野、補足運動野、二次体性感覚野、前頭前野、角回、縁上回、大脳基底核、小脳とした。【倫理的配慮、説明と同意】 実験に先立ち被験者に内容を文書で説明し同意を得た。本研究は平成22年度首都大学東京荒川キャンパス研究安全倫理委員会の承認を得ている。なお、被験者に有害事象は発生していない。【結果】 課題Aとrest、課題Bとrestのサブトラクションの結果については、左半球の一次体性感覚野と二次体性感覚野、補足運動野が同じように賦活した。ただ、右半球の縁上回が課題Aにてより賦活していた。また、課題Aと課題Bのサブトラクションについては、「突起刺激あり」より「突起刺激なし」が左半球の補足運動野が6ボクセル、右半球の一次体性感覚野が23ボクセル、縁上回が8ボクセルとより有意に賦活していた。【考察】 「突起刺激なし」と「突起刺激あり」の条件にて共通に賦活していた領域については、左半球の一次体性感覚野、二次体性感覚野、補足運動野が賦活していた。先行研究により、補足運動野は運動の企画・初期、一次・二次体性感覚野から入力としての体性感覚応答としての役割が報告されており、本研究での足底への表在感覚入力による影響により賦活したことが示唆された。そして、二次体性感覚野は注意への感度、他動運動に反応としての役割が報告されており、本研究での足関節を他動的に動かし関節角度を識別した影響により賦活したことが示唆された。「突起刺激なし」が「突起刺激あり」の条件よりも賦活していた領域については、右半球の一次体性感覚野と縁上回が賦活していた。右半球は空間的注意に関与しているとの報告がある。縁上回は空間・位置に関する概念と自己の身体イメージが生じるとの報告や運動を誘発するための体性感覚空間の情報処理が行われ、系列運動の空間イメージが産生されるとの報告がある。また、一次体性感覚野は近位よりも遠位の運動が両側性投射をすることが明らかになっており、本研究は足関節にて実施しているため両側性投射をしやすかったのではないかと考えた。これらより、識別する際に右半球の縁上回に情報を効率的に伝達するために感覚情報が両側性投射され、「突起刺激なし」では、感覚情報が少ないために右半球の一次体性感覚野もより賦活しなくてはならず、この領域のネットワークがより活性化した可能性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】 「突起刺激なし」では右半球の縁上回と一次体性感覚野が賦活していた。これは,「突起刺激なし」では「突起刺激あり」と比較して表在感覚の条件が違うため、足関節位置覚を識別する際に脳内のネットワークを活性化することが示唆された。
  • 田川 皓一
    高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
    2007年 27 巻 1 号 1-10
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/04/01
    ジャーナル フリー
      失語症者における画像診断の目的は,基礎疾患を診断し,責任病巣や発現機序を明確にして病態の理解や予後の推定に役立てることにある。脳梗塞による失語症者を対象として,前頭葉損傷と失語症,伝導性失語の責任病巣,ならびに境界型梗塞と失語症について検討を加えた。左の前頭葉損傷では種々の失語症が出現する。純粋語唖の責任病巣は中心前回であり,ブローカ領野に限局した病巣では超皮質性感覚性失語を呈する。この両領域が障害され運動性失語となる。ブローカ領野の周辺領域や前頭葉内側部の障害では超皮質性運動性失語が出現する。伝導性失語症の典型例では左の縁上回を中心とする領域に病巣が存在した。なお,このタイプの失語症は中心後回の病巣でも出現しうる。表層型の境界域梗塞では超皮質性失語が出現しうる。また,主幹動脈の閉塞による深部型の境界域梗塞では重度の失語症を呈すことがあり,この場合大脳半球にも重度の脳血流代謝の障害をみる。
  • 山川 恵子, 湯本 真人, 杉下 守弘
    認知神経科学
    2000年 2 巻 1 号 59-62
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
  • 益田 慎, 長嶺 尚代, 福島 典之
    AUDIOLOGY JAPAN
    2017年 60 巻 5 号 375
    発行日: 2017/10/30
    公開日: 2018/03/01
    ジャーナル フリー
  • 益田 慎, 長嶺 尚代, 福島 典之
    AUDIOLOGY JAPAN
    2017年 60 巻 5 号 374
    発行日: 2017/10/30
    公開日: 2018/03/01
    ジャーナル フリー
  • 阿部 晶子, 遠藤 邦彦, 柳 治雄, 市川 英彦, 井佐原 均
    失語症研究
    2001年 21 巻 4 号 261-271
    発行日: 2001年
    公開日: 2006/04/25
    ジャーナル フリー
    本研究は,失語症例における語音弁別障害と周波数変化の弁別障害との関連性を検討することを目的とした。対象は,左半球損傷の失語症 9例と,健常成人 11名であった。言語音の弁別検査と非言語的な周波数変化音の弁別検査を行った。言語音の弁別検査では,検査刺激に,速いフォルマント遷移を持つ /ba/と/da/,および遅いフォルマント遷移を持つ /wa/と/ra/ を用いた。非言語音の弁別検査では,検査刺激に,/ba/,/da/ の第2フォルマント (F2) 遷移に対応する速い周波数変化を持つ純音,および /wa/,/ra/ のF2遷移に対応する遅い周波数変化を持つ純音を用いた。その結果,失語症例の言語音の弁別障害は,横側頭回の損傷による周波数変化の知覚障害に起因するとは言えないものの,言語音の中でも速いフォルマント遷移を持つ /ba/,/da/ の弁別に関しては,知覚レベルの障害の影響が大きいことが示された。
  • 志塚 めぐみ, 小嶋 知幸, 加藤 正弘
    失語症研究
    2002年 22 巻 4 号 306-315
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/04/25
    ジャーナル フリー
    約10年間で経験した8例の伝導失語症例について報告した。8例における利き手および大脳損傷半球の内訳は,右手利き5例,非右手利き3例,大脳左半球損傷例6例,右半球損傷例2例であった。8症例における病巣の画像所見,言語以外の高次脳機能所見について調査した結果,右手利き左半球損傷例5例における共通病巣は縁上回であり,通常の半球側性を有するヒトにおける音韻の選択・配列機能は左縁上回に局在していると考えられた。一方,変則的な半球側性が疑われる非右手利き症例の場合,言語情報処理過程の中で音韻の選択・配列にかかわる機能のみが独立して一側の半球に局在する場合のあることが示唆された。また,全例に口部顔面失行を認めたことから,流暢型失語に伴う高次口部顔面動作と音韻の選択・配列機能は,大脳における局在という点で親和性が高いことが示唆された。
  • 笹岡 貴史, 乾 敏郎
    日本認知心理学会発表論文集
    2014年 2014 巻 O2-2-4
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/05
    会議録・要旨集 フリー
    刺激中の人物の視点からの対象の見えをイメージする視点取得課題中の実験協力者の脳活動を計測した.連続/離散的に人物が移動する条件の比較により,前者で右側頭頭頂接合部(TPJ)と左運動前野,後者で右縁上回と右上頭頂小葉,小脳に活動が見られた.右頭頂葉は対象中心座標系でのイメージ生成への関与が知られており,両条件での右頭頂葉の活動は他者視点でのイメージ生成を反映していると考えられる.特に右TPJは電気刺激により体外離脱体験が生じることが報告されており,連続的に人物が移動する条件では刺激中の人物に自己を移入させることで他者視点でのイメージ生成が行われていたことが示唆される.両条件で移動量が大きいとき内側前頭前野(mPFC)の活動が見られた.mPFCは自己視点でのイメージの抑制に関わっていると考えられ,mPFCと右頭頂葉によって視点取得機能が実現されていることが示唆された.
  • 遠藤 邦彦
    失語症研究
    1994年 14 巻 1 号 1-10
    発行日: 1994年
    公開日: 2006/06/06
    ジャーナル フリー
    左半球損傷による口・顔面失行 (BFA) 27例の臨床症状を分析した結果,動作の種類によって誤反応が異なり,呼吸に関連する動作を演じる時は声の漏出が,摂食に関連する動作では錯行為が多かった。誤りの内容は合併する失語のタイプによっても異なり,運動失語では声の漏出が,感覚失語や健忘失語では錯行為が多かった。また,重い口・顔面失行が構音失行や語音認知障害に合併すると構音に影響を生じることが示唆された。口・顔面失行例と,口・顔面失行のない左半球損傷例の病巣の比較から,口・顔面失行の責任病巣は左縁上回前下部から左中心後回後下部に至る領域と考えられた。口・顔面失行と上肢の失行は左頭頂葉の病巣の高さに対応して独立して生じたり合併したりするが,基本的に同じ仕組みの神経情報処理機構が損傷されて出現すると推察された。失行症の出現のメカニズム,および失行症の臨床症状の差異のメカニズムを行動理論を用いて説明を試みた。
  • 森 浩一, 蔡 暢, 岡崎 俊太郎, 岡田 美苗
    音声研究
    2013年 17 巻 2 号 29-44
    発行日: 2013/08/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    To elucidate the neural basis of stuttering, brain activation for reading words was compared between adults who do and do not stutter (AWS/ANS) with functional MRI. Japanese native speakers read aloud familiar (F), unfamiliar (U) and pseudo- (P) words of 4 or 5 syllables. P contained much fewer native syllable sequences than F or U. F primarily activated the left angular/supramarginal gyri (lAG/SMG), U Broca's area, and P the left ventral premotor/motor areas (lvPMA/MA), respectively, in ANS. AWS showed lower activation in lAG/SMG and Broca's area, but higher activation in lvPMA/MA, implying that AWS cannot read native syllable sequences as efficiently as ANS.
  • 若林 正彦, 天岩 靜子
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2008年 50 巻 PC2-39
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/03/30
    会議録・要旨集 フリー
  • 岩崎 真紀子, 白川 哲夫, 泰羅 雅登
    小児歯科学雑誌
    2007年 45 巻 2 号 212
    発行日: 2007/04/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
  • 小林 仁美, 関 啓子, 三村 將
    昭和医学会雑誌
    2010年 70 巻 1 号 90-96
    発行日: 2010/02/28
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    被験者実演課題(Subject-performed tasks:以下SPT)は記銘学習の際,実物を用いた実演を通じて記憶する方略で,言語だけで記銘する言語課題(Verbal-tasks:以下VT)よりも再生レベルが高いとされている.これらは被験者実演効果(以下SPT効果)と呼ばれている.このSPT効果の理由としては,実演の際,視覚や聴覚,運動感覚,触覚など複数のモダリティーを用いて符合化することが有効であるという説や,運動プログラムなどの構成要素に効果が起因する説など,いくつかの説が提出されているが,その詳細な脳内基盤は明らかとなっていない.そこで本研究では,SPT効果のメカニズムを検討する目的で,学習時にVT条件とSPT条件で記銘し,fMRIを用いて再認時の各条件における脳内賦活部位を撮像し,比較検討を行った.functional MRI(fMRI)撮像には1.5T GE SIGNA MRIを用い,撮像条件はvoxel size 4.7×4.7×5.5,TR=3sec,TE=60msec,EPI BOLD法とした.被験者は右利き健常者8名(平均年齢59.4歳)であった.まず,行為文の学習をVT条件 (文字・音声呈示),SPT条件 (文字・音声呈示+物品+被験者の実演)の2条件で実施した.その後20分の休止をおき,記銘した行為文と同数のディストラクターを含む行為文の再認をfMRI (Event-design) 撮像下で実施した.行動指標では,VT条件よりSPT条件で再認正答率が高かった.fMRIにおいては,VT条件での再認では,両半球ともに有意な賦活が認められなかったにもかかわらず,SPT条件では,左右補足運動野および左の中心前回,中心後回で顕著な賦活が認められた.さらにSPT-VT条件では補足運動野に加えて縁上回での賦活も認められた.左右の運動野に賦活が認められたことから,SPT条件の再認の検索時に運動の再現が行われた可能性が示唆された.また,VT条件では認められなかった縁上回での賦活については,SPT条件での学習の際,被験者自身の行為の実演によって,運動覚を介して得られた視覚,触覚,物品に関する情報,さらに空間感覚および体性感覚情報などの多感覚から受容した複数のモダリティー情報が縁上回で統合され,再認時の検索に効果的に作用したことが,SPT効果に結びついたと考えられた.
  • 横山 絵里子, 長田 乾
    認知神経科学
    2001年 3 巻 2 号 128-133
    発行日: 2001年
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
  • 脇阪 圭子, 大角 幸雄, 山鳥 重
    失語症研究
    1989年 9 巻 4 号 255-261
    発行日: 1989年
    公開日: 2006/07/25
    ジャーナル フリー
    症例は67才,右利き,男性.右半球に陳旧性病巣を持ち,左縁上回病巣の梗塞で失語症を呈した.症状は,理解良好で,発語,特に呼称・復唱など意図的な発語に障害が顕著であったことから伝導失語と診断した.しかし,音の誤り方は特異で,目標語の語尾に新造語が付加され,音節数の増加したジヤーゴンになることが多かった (例 : サイフ…サイフサグ) .これらのジヤーゴンの成立機転について若干の考察を加えた.そして,右半球陳旧性病巣の関与が無視できない可能性を指摘した.また,伝導失語弓状束原因説についても考察を加え,弓状束説では最近の音韻学的データの多様性を矛盾なく説明するのは困難であるとの考えを述べた.
  • 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
    2010年 30 巻 1 号 102-104
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2011/05/11
    ジャーナル フリー
  • 四條 友望, 菅野 重範, 澁谷 聡, 及川 祟紀, 大沼 歩, 望月 廣
    臨床神経学
    2014年 54 巻 9 号 726-731
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2014/10/03
    ジャーナル フリー
    症例は31歳の男性である.急に話し言葉が聞き取れなくなった.言語所見では話し言葉の聞き取りのみが困難であり,純粋語聾の臨床像を呈していた.頭部MRIでは左上側頭回後方から左縁上回にかけての皮質と皮質下に異常信号をみとめ,脳血流シンチグラフィーでは同部位に限局した血流増加をみとめた.脳波では左側頭部全体に波及する多棘徐波複合をみとめた.ミタゾラムの投与直後に脳波上てんかん波が消失し,話し言葉が聞き取れるようになり,てんかん部分発作によって純粋語聾を呈したものと考えられた.本例は左半球の機能低下のみで純粋語聾が生じえる可能性を支持するもので,言語音認知における左上側頭回後方領域と左縁上回の重要性を示唆した.
  • 細川 晃, 芳川 洋, 鈴木 美弥子, 和田 明博, 市川 銀一郎
    AUDIOLOGY JAPAN
    1999年 42 巻 5 号 561-562
    発行日: 1999/09/16
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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