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クエリ検索: "羊水"
9,949件中 1-20の結果を表示しています
  • 千村 哲朗, 森崎 伸之, 高橋 長一郎
    CHEMOTHERAPY
    1989年 37 巻 9 号 1189-1194
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    妊娠26~42週の非感染時の
    羊水
    (N=20) を対象とし, 臨床分離されたStaphylococcus aureus, Escherichia coli, Streptococcus agalactiae の3菌種に対し,
    羊水
    単独,
    羊水
    +cefuzonam (CZON), lysozyme 追加時の抗菌活性と協力的作用について検討し, 以下の成績を得た。
    1)
    羊水
    単独の3菌種に対する抗菌作用は, 2/20 (10%) のみに認められた。
    2) CZONおよび
    羊水
    との協力的抗菌作用の検討では, E.coliに対しては認められず, S. aureusに対しては, 熱処理
    羊水
    追加時で4時間, 未処理
    羊水
    追加時で8時間の静菌作用を認めた。
    3) CZON+未処理
    羊水
    時のMICの変動では, E. coliでは認められず, S. agalactiaeで2/20 (10%), S. aureusで7/20 (35%) に各1管の低下を認めた。熱処理
    羊水
    追加時では, E. coliに2/20 (10%) で1管の上昇を認めた。
    4) Lysozyme追加の影響では, CZON+未処理
    羊水
    で3菌種に対し, 一部
    羊水
    でのMICの低下を認めたが, 熱処理
    羊水
    への影響は認められなかった。
  • 山出 一郎, 高倉 賢二, 木村 俊雄, 廣瀬 雅哉, 和久田 晃司, 野田 洋一
    産婦人科の進歩
    1996年 48 巻 4 号 411-418
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    羊水
    塞栓症はまれな疾患ではあるが,その致死率は高い.本症の正確な診断は剖検によってなされることが多く,生存例での診断は確実とはいえない.突然発症し急激な経過をたどるため治療は困難をきわめる.今回報告した2症例も,死産直後と帝王切開術中に発症し,急激な全身状態の悪化に引き続きDICを併発し母体死亡に至った.今回の2症例と本邦における過去10年間の26報告例をあわせて各臨床的項目について検討を行った.分娩周辺期で原因不明の呼吸・循環障害を認めた場合,本症の可能性を疑って診断のための検査と治療を早期に開始するとともに,引き続いて起こるDICに対応するためにも早急に高次医療機関へ搬送することが母体死亡を減らす努力として重要であると考えられた.〔産婦の進歩48(4);411~418,1996(平成8年7月)〕
  • 佐々木 義和, 常見 泰平, 今中 聖悟, 長安 実加, 赤坂 珠理晃, 佐道 俊幸, 小林 浩, 成瀨 勝彦
    産婦人科の進歩
    2017年 69 巻 3 号 326-329
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/29
    ジャーナル 認証あり
  • 岩井 艶子, 曽根 美智子, 山本 茂子
    医療
    2003年 57 巻 10 号 625-628
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    当院にて
    羊水
    染色体分析を行った122例について臨床的に検討したので報告する. 分析は全例可能で, 正常は116例(95.1%)で, 異常は6例(4.9%)であった. 異常の内訳は21トリソミーが1例, 18トリソミーが2例, 均衡転座の症例が2例, モザイクが1例であった. さらに, 未培養の
    羊水
    間期細胞において13, 18, 21, X, Y染色体のプローブを用いてFISHによる異数性染色体異常を検討した. 未培養
    羊水
    細胞のFISHの結果は, 培養細胞の染色体分析の結果と一致し, 臨床的に迅速な対応が必要な場合には有用であると思われた. 相互転座保因者の出生前診断においては, 染色体に特異的なテロメアプローブを用いてtwo-color FISHを行うことにより, 胎児染色体異常の有無の迅速で正確な診断が可能であった.
  • 小林 隆夫
    日本集中治療医学会雑誌
    2008年 15 巻 3 号 263-265
    発行日: 2008/07/01
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 細川 忍, 日浅 芳一, 尾形 竜郎, 鈴木 直紀, 高橋 健文, 岸 宏一, 谷本 雅人, 大谷 龍治
    日本内科学会雑誌
    2001年 90 巻 10 号 2074-2076
    発行日: 2001/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は32歳女性.生来健康で第2子の分娩目的で入院した.分娩中に突然意識消失,ショック状態となった.心肺蘇生下に経皮的心肺補助装置(PCPS)と組織プラスミノゲン・アクチベータ(t-PA)を使用し,血行動態は改善した.母胎の血中Syalyl Tn (STN)抗原値が2倍以上に上昇していたことから
    羊水
    塞栓症と考えた.急性呼吸,循環不全を伴う
    羊水
    塞栓症の救命にPCPSとt-PAが有効であることを示唆した症例と考えられた.
  • 石川 睦男, 相馬 彰, 高田 久士, 水上 明保, 北村 晋逸, 清水 哲也
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1988年 41 巻 11 号 1742-1750
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1. 妊婦30例を対象にImipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) 500mg/500mgを点滴瀞注し, 母体血, 臍帯血,
    羊水
    及び卵膜への移行と, 更に妊婦4例については, 母体血及び
    羊水
    への経時的移行性についても検討し, 以下の結果が得られた。
    (1) 分娩直前の妊婦に投与されたIPM母体血中の生物学的半減期は30分であった。
    (2) 臍帯血へのIPMの移行については, 30分で母体血中濃度の約70%という胎児移行を示した。
    (3) IPMの
    羊水
    への移行は比較的速く, 45分で1μg/ml以上となり, 約90分で母体血中レベルに達した。
    (4)
    羊水
    中のIPMの経時的変化は約90分で母体血中レベルを上回り, 以後漸増傾向を示した。
    (5) IPMは
    羊水
    へ急速に移行するため, 卵膜への移行については, 17分ですでに3.96μg/gという高い値を示したことから, 本剤は胎盤以外にも卵膜を介しての
    羊水
    への直接移行の可能性を示唆した。
    2. 12例の周産期感染症において, 著効3例, 有効7例, 無効1例, 判定不能1例という成績であり, 副作用としては1例で嘔吐を認めた。
  • 古賀 祐子, 草西 洋, 埴岡 啓介
    産婦人科の進歩
    2015年 67 巻 4 号 381-387
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/11/27
    ジャーナル 認証あり
    羊水
    塞栓症は,
    羊水および胎便中の胎児成分による肺内小血管の物理的閉塞および羊水
    中の液性成分によるアナフィラキシー様反応が原因とされる疾患である.今回われわれは,分娩中に
    羊水
    塞栓症を発症し,いったん心停止に陥り,救命できたものの重篤な神経学的後遺症が生じた症例を経験したので報告する.症例は32歳未経産で,妊娠経過はとくに異常なく,妊娠38週6日で陣痛発来にて入院となった.翌日,分娩第I期に破水し,子宮口全開大後に高度変動一過性徐脈が出現したためクリステレル圧出法にて男児を娩出した.分娩直後より子宮収縮は不良で子宮収縮剤を投与しても改善せず,分娩1時間後までに約1600gの出血をきたし,分娩から72分後に収縮期血圧が50mmHgまで低下し意識も消失した.昇圧剤投与,濃厚赤血球の輸血を開始したが,分娩から137分後に心肺停止となったため蘇生処置を行い心拍は再開した.抗DIC治療にもかかわらず子宮や静脈ライン留置のため皮膚を切開した右足踝からの出血が持続し,ICUでの総出血量は分娩17時間後までに10000gを超え,分娩翌日に開腹子宮摘出を行った.手術後,抗DIC療法を中心とした集学的治療にて出血傾向は改善したが,大量出血による多臓器不全のため2カ月間ICUでの管理を要した.脳虚血による低酸素脳症は回復することなく,意思疎通困難と左片麻痺のため自宅に退院することができず,分娩から半年後に介護専門病院へ転院となった.本症例では分娩直後から非凝固性の出血があり,分娩1時間後の血液データで著明な凝固・線溶系の亢進を認めたこと,血清中のシアリルTn抗原(STN)が異常高値を示したこと,および摘出子宮の組織診断で体部間質に著明な浮腫と体部筋層の血管内に
    羊水由来成分を認めたことから羊水
    塞栓症と考えられた.〔産婦の進歩67(4):381-387,2015(平成27年10月)〕
  • 千村 哲朗, 森崎 伸之
    CHEMOTHERAPY
    1989年 37 巻 9 号 1184-1188
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    妊娠26~42週の非感染時の
    羊水
    (N=19) を対象とし,
    羊水
    中の抗菌物質とそれに関連した物質を測定し, 以下の成績をえた。
    1) 妊娠週数に伴って増加する物質は, lysozyme (y=x/92.68-0.305x, γ=0.907), transferrin (y=x/57.87-0.170x, γ=0.893), IgG (y=2.08×10-19x0.45769, γ=0.921), C8 (y=x/328.65-0.771x, γ=0.719) であった。
    2) 妊娠経過に伴い一定の相関関係を認めない物質として, elastaseでは妊娠末期で62.22±11.51ng/dlを, Znで18.0±6.13μg/dlを示した。またC4, C5, Feでも相関関係を認めない。α1-antitrypsinはく45mg/dlを示した。
    羊水
    中のaminoacidのパターンは, 9種類のamino acid以外で正常健人の血中より低値を示した。
    以上,
    羊水
    中の抗菌物質は妊娠週数の増加に伴い増量する物質が存在するが, これらは胎児発育と代謝に関連し, 感染の発生と生体防御面から重要な役割を果していることが示唆される。
  • 三鴨 廣繁, 和泉 孝治, 伊藤 邦彦, 玉舎 輝彦, 渡辺 邦友, 上野 一恵
    CHEMOTHERAPY
    1992年 40 巻 2 号 179-182
    発行日: 1992/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    妊娠26-38週の非感染時の
    羊水
    10例, 感染時の
    羊水
    12例を対象として,
    羊水
    中の抗菌物質とそれに関連した物質を測定し, 以下の結果を得た。
    1)
    羊水
    中のリンは, 単独では,
    羊水
    感染の指標にはなり得なかった。
    2)
    羊水
    中のトランスフェリンは, 感染時には高値を示した。
    3)
    羊水
    中のIgGは, 感染時には高値を示した。症例数は少ないが,
    羊水
    中のIgMは, 感染時でも感染初期相で高値を示した。
    羊水
    中のIgAは, 感染時でも, 非感染時でも変動を認めなかった。
    4)
    羊水
    中のC3は, 感染時に増加するものがあった。
    羊水
    中のC4は, 感染時でも, 非感染時でも変動を認めなかった。
    以上,
    羊水
    中の抗菌物質とそれに関連した物質は,
    羊水
    感染により変動するものがあり, 生体防御機構のうえで重要な役割を果たしているものと考えられた。
  • 平林 知子, 永昜 洋子, 大門 篤史, 布出 実紗, 澤田 雅美, 杉本 敦子, 藤田 太輔, 大道 正英
    産婦人科の進歩
    2023年 75 巻 3 号 330-335
    発行日: 2023/08/01
    公開日: 2023/08/01
    ジャーナル 認証あり
    羊水
    過少の妊娠中期における頻度は0.5-5.5%であると報告されている1).妊娠中期の
    羊水
    過少の原因は前期破水や胎児腎尿路障害などがあり,原因不明の
    羊水過少に対し人工羊水
    注入は原因の診断に有用である2).今回われわれは,重度
    羊水過少症に対して羊水
    注入行い正期産児を得た1例を経験したので報告する.症例は28歳,2妊0産であり,自然妊娠で妊娠成立した.妊娠19週5日の胎児超音波では胎児発育および
    羊水
    量に問題を認めなかった.妊娠23週1日,胎動減少を主訴に前医を受診したところ重度の
    羊水
    過少および胎児発育不全と診断され,当院へ搬送となった.原因不明の
    羊水
    過少に対し,インフォームドコンセントのうえ,診断目的に
    羊水注入を行ったところ羊水
    量は増加し以後減少は認めなかった.以後,胎児心拍モニタリングにおいても改善を認めた.妊娠26週2日に胎児の腹部腫瘤の出現を認め,以後は
    羊水
    量および腹部腫瘤ともに著変なく経過した.骨盤位のため妊娠37週0日に選択的帝王切開を行った.児は2257 g(-0.9 SD)で出生した.同日,手術所見より囊胞性胎便性腹膜炎と診断し,緊急開腹術および囊胞ドレナージを施行した.以後,児は経過良好であり術後16日目に退院となった.現在,2歳であり発育は順調である.今回の症例は妊娠中期の重度
    羊水
    過少に対し,人工
    羊水
    注入を行った.その後の胎児発育は良好であり,
    羊水
    量を維持し正期産児を得ることができた.〔産婦の進歩75(3):330-335,2023(令和5年8月)〕
  • 笠原 恭子, 高倉 賢二, 木村 俊雄, 和久田 晃司, 山出 一郎, 竹林 浩一, 喜多 伸幸, 廣瀬 雅哉, 後藤 栄, 秋山 稔, 布留川 浩之, 山本 嘉昭, 野田 洋一, 小玉 正智, 谷 徹, 花澤 一芳, 野坂 修一, 佐井 義和, 島田 司巳, 青谷 裕文, 長谷 貴将, 松野 修一, 江口 豊, 萬代 良一
    産婦人科の進歩
    1998年 50 巻 3 号 265-274
    発行日: 1998/05/01
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    突発的に起こる産科急性疾患は,迅速で適切な治療を要するが,重症例の治療を産婦人科医だけで行うのは困難で,各専門分野におけるエキスパートの協力を速やかに得ることが必要である.当院では,産科ショックやDICを含む周産期の重症急性疾患に対応するため,1994年9月「滋賀医科大学産科DIC救急班」を結成した.当救急班は,産婦人科を中心に,外科,麻酔科,小児科,救急部・集中治療部の熟練した医師の参加を得ており,産科的処置にとどまらず,重症例に対する集学的管理を速やかに行える体制を整えるとともに,円滑な病診連携を心がけている.今回われわれは,発足以来約3年間に経験した症例40例について報告する.〔産婦の進歩50(3);265~274,1998(平成10年5月)〕
  • 長町 典夫, 武本 幹彦, 西内 憲, 辻 正子, 浜田 嘉徳, 森 啓一郎
    医療
    1987年 41 巻 4 号 341-345
    発行日: 1987/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    当院における
    羊水
    量異常とそれに伴う新生児疾患について, 過去11年間の症例を集計して検討した.
    羊水
    過多症は21例,
    羊水
    過少症は7例で分娩総数に占める割合は各々0.3%, 0.1%で, 男児が多かつた. 昭和58年1年間の正常分娩475例を対照として検討したところ, ともに早産, IUGRの傾向を示し, Apgar scoreも低く, 児の死亡率, 奇形率は
    羊水
    過多症で58.3%, 45.8%,
    羊水
    過少症で50%, 50%と高い傾向を示した.
    児の奇形は中枢神経系に多く,
    羊水
    過多症では無顎症, 過少症ではPotter症候群の症例もあつた.
    羊水
    の循環動態, 調節機構はまだ不明の点が多いが, 胎児奇形との関連が高いと考えられることからも胎児情報源としての
    羊水
    の意義は大きい.
    羊水
    量異常が疑われる症例では超音波断層法, 染色体分析, 胎児造影法などの出生前診断がより必要であろう.
  • 森崎 純子, 森崎 伸之, 千村 哲朗
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1990年 43 巻 2 号 318-320
    発行日: 1990/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    妊娠25日目の家兎にCefmetazole (CMZ) 100mgをOne shotで静注し, 母体血清中及び子宮筋層, 胎盤, 卵膜,
    羊水
    , 胎仔肺の各子官内組織のCMZ濃度を測定したところ, 次の結果が得られた。
    1.母体血清, 子宮筋層, 胎盤内のCMZ濃度は投与30分後に最大値を示し, 以後急速に低下した。
    2.卵膜内濃度は投与30, 60分後に最大値を示したが, その後は低下してほぼ一定値を保つた。
    3.
    羊水
    中では投与30分後に最大値を示し, 以後いつたん低下したが, その後上昇傾向を不した。
    4.胎仔肺では投与後徐々に上昇し, 90分で最大値を示した後低下し, その後はほぼ一定値を保つた。但し, その濃度は他の組織と比較すると低く, 治療のためにはかなり高濃度を要すると思われた。
  • 山崎 嘉和
    産婦人科の進歩
    1984年 36 巻 4 号 329-339
    発行日: 1984/07/01
    公開日: 2011/10/11
    ジャーナル フリー
    羊水
    組成の母児依存性の決定に関連し,
    羊水
    中ABH(O)型物質を217例の
    羊水
    試料を用いて検討を加えた. その結果175例(80.6%)は分泌型(H-positive)で,
    羊水
    で判定された血液型は新生児血液型と一致した. 残り42例(19.4%)はH-negative非分泌型で型判定が不能であった. そこで非分泌型
    羊水
    中酵素, 酵素(-D-N-Acetylgaiactosa-minyl transferase, -D-Galactosyl transferase)活性を検索したところ新生児型特異的酵素活性が検出された. その結果,
    羊水
    中型物質, および両酵素の検索により胎児ABO式血液型を判定する方法がここに確立された.
  • 中山 理, 岩成 治, 都 仁哉, 北尾 学
    日本レーザー医学会誌
    1990年 11 巻 Supplement 号 473-476
    発行日: 1990年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 板垣 有亮, 瀧 健治, 山下 寿, 三池 徹, 古賀 仁士, 為廣 一仁, 林 魅里
    日本救急医学会雑誌
    2014年 25 巻 2 号 57-62
    発行日: 2014/02/15
    公開日: 2014/06/10
    ジャーナル フリー
    症例は33歳の初産婦。妊娠41週0日に1児を正常分娩した。出産後1時間で子宮より2,800mL の出血を認め,ショック状態となり当院へ転院となった。救急搬入時にショック状態が継続していて,搬入後7分でpulseless electrical activity(PEA)となった。9分間のcardiopulmonary resuscitation(CPR)にて心拍再開し,出血性ショックに対してtranscatheter arterial embolization(TAE)後にintensive care unit(ICU)へ入室となった。ICU入室後に
    羊水
    塞栓症によるdisseminated intravascular coagulation(DIC)と診断し,人工呼吸器管理下でDICの治療を行い,3日間のmethylprednisoloneの投与と第1病日,第2病日に血漿交換を行った。第9病日に抜管に至り,抜管後意識レベルはGlasgow coma scale(GCS)15であったが,第19病日に脳静脈洞血栓症を合併し,ヘパリンによる抗凝固療法を開始した。第23病日に再度子宮内出血を認め,超音波検査と血管造影検査にてuterus arteriovenous malformation(子宮AVM)または胎盤遺残と診断し,同日子宮全摘術を施行した。病理結果は第1群付着胎盤遺残であり,子宮筋層血管内にムチン成分と上皮成分を認め,第1群付着胎盤遺残,
    羊水
    塞栓症と診断した。術後状態は安定し,第134病日にmodified Rankin Scale Grade 1で独歩退院した。
    羊水
    塞栓症は稀な疾患であるが,予後不良な疾患である。
    羊水
    塞栓症の診断治療には複数科に渡る早急な判断と集中治療協力体制が肝要である。
  • 宮元 勝則, 竹中 章
    産婦人科の進歩
    2001年 53 巻 2 号 134-139
    発行日: 2001年
    公開日: 2002/09/27
    ジャーナル 認証あり
  • 原因不明の羊水過少を2回繰り返した症例を含めて
    横田 光博, 伊原 由幸, 森田 賢司, 井田 憲司, 由良 茂夫, 鶴田 優子, 佐川 典正, 森 崇英, 藤井 達哉, 松村 正彦, 南部 光彦
    産婦人科の進歩
    1993年 45 巻 1 号 22-29
    発行日: 1993年
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
    Ten pregnancies complicated with oligohydramnios (OHA) which were not due to fetal distress or premature rupture of the membranes are presented.One patient exhibited chromosomal abnormality (2 trisomy) and two each prune-belly syndrome, obstruction of the fetal urinary tract, renal dysplasia, and Potter's syndrome. In one patient, OHA recurred twice, and was suspected to have been caused by cytomegalovirus (CMV) infection each time, as both maternal and infant plasma were positive for anti-CMV antibody. In two patients treated by intra-amniotic infusion of saline and postnatal operation, live infants were born.
    The decision to continue or terminate a pregnancy complicated with OHA should be made on a case-by-case basis after consideration of the etiology of the OHA. In the former case, intra-amniotic infusion of saline should be started early to prevent fetal pulmonary hypoplasia.
  • 板垣 智昭, 千葉 博, 斉藤 裕, 矢内原 巧, 丸山 正義
    昭和医学会雑誌
    1990年 50 巻 5 号 469-476
    発行日: 1990/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    脱落膜からのプロラクチン (PRL) 分泌調節機序は, まだ不明な点が多い.今回, 正常分娩例で得られた脱落膜組織を用い, インキュベーション実験を行い, 妊娠週数とともに増加する妊娠性ステロイドが, いかにPRL分泌に影響を与えるかを検討した.また気管支喘息を合併する妊婦8例に, 選択的帝王切開時, グルココルチコイドのbeta-methasone (β-M) を投与し, 母児並びに
    羊水
    中のPRLとステロイド濃度を測定した.それらを非投与例の選択的帝切例と比較し, グルココルチコイドの母児および
    羊水
    中の内分泌環境に与える影響を検討した.さらに, 帝切時得られた脱落膜のインキュベーション実験により, グルココルチコイド母体投与の脱落膜由来PRL (d-PRL) 分泌に及ぼす影響を検した.正常分娩例の脱落膜に, cortisol (F) 10-7M~10-5M, estradiol (E2) 10-6M, estrio1 (E3) 10-5M, dehydroepiandrosterone-sulfate (DHA-S) 10-5M, ならびにβ-M2×10-5M, をそれぞれ添加してインキュベーションすると, F添加によりd-PRL分泌の平均値は増加し, 無添加時を100とした時のパーセント変化率ではF10-5M添加にて有意の上昇がみられた.また, F添加によるd-PRL分泌刺激効果はactinomycin D (AC-D) 添加により抑制された.一方, E2, E3, DHA-Sおよびβ-M添加にてその変化はみられなかった.β-M投与により, 母体血および
    羊水
    中PRL値は低値を示したが, 胎児血PRL値に変化は認められなかった.副腎性ステロイドのF, DHA, DHA-Sは, 投与例にすべて低値を示し,
    羊水
    (AF) のDHA, 臍帯静脈血 (UV) のDHA-Sを除くすべてのサンプルに有意差を認めた.同時に得られた脱落膜のインキュベーション実験で, 対照群と比較して投与例のd-PRL分泌は減少していた.これらの結果より, 母体に投与されたグルココルチコイドは胎児のステロイド環境に強く影響を及ぼし, さらに
    羊水
    中PRL値並びにd-PRL分泌を抑制しているものと考えられ, Fがd-PRL生成分泌に関与している可能性を示唆している.さらに, Fにより促進される胎児肺成熟に,
    羊水
    中のPRLも関与している事が推察される.
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