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クエリ検索: "自然人類学"
520件中 1-20の結果を表示しています
  • 瀬口 典子
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2008年 116 巻 1 号 57-66
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/06/30
    ジャーナル フリー
    アメリカ
    自然人類学
    会(AAPA)の現状と動向を紹介し,その歴史に触れながら
    自然人類学
    のあり方の検討を行った。19世紀から20世紀前半のアメリカ
    自然人類学
    の研究テーマは「人種タイポロジー」的な理論と方法論が主であった。しかし,1951年のシャーウッド・ウオッシュバーンの「新しい
    自然人類学
    」の提唱後に,アメリカ生物人類学は,新しい方法論,理論,仮説検定に焦点をおく科学に変化を遂げた。形質人類学も生物文化的なアプローチを取り,生物考古学の視点やフェミニズムの視点をもって,ゆっくりではあるが,発展してきた。そして,
    自然人類学
    の枠だけに留まらず,考古学,文化人類学,言語人類学との融合性を目指した研究テーマを切り開こうと努力している。しかし,近年の司法人類学の人気に伴って,アメリカ
    自然人類学
    はウオッシュバーン以前の人種タイポロジー的なアプローチを取る古い形質人類学に引き戻されてしまう危機にも直面している。現在,アメリカ
    自然人類学
    会と研究者達は,これまで起こってきた矛盾,批判,反省,議論をアリーナとして,21世紀の社会に貢献するための新しい研究テーマと活動を模索している。
  • ―香川県高等学校生物教員の意識・実態調査結果から―
    藤枝 秀樹
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2007年 115 巻 1 号 49-52
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/07/07
    ジャーナル フリー
    高等学校理科では全般的に,
    自然人類学
    に関連した学習に割り当てられる時間は少ない。そこで,高等学校における人類学教育の現状について,どのような内容が扱われているか,教員の意識はどうかなどの視点から,香川県の高等学校生物教員を対象に,意識・実態調査を実施した。その結果,「生物教員の約半数が,授業で
    自然人類学
    の内容を扱っている」,「教員であっても,
    自然人類学
    の内容をよく知らない」,「教員の
    自然人類学
    についての意識は多様である」という実態が明らかになった。この調査結果は,日本人類学会として,今後,人類学教育にどのように寄与すべきか,その活動や方向性を検討する際の基礎資料になると考えられる。
  • 北村 こころ
    日本ジェンダー研究
    2004年 2004 巻 7 号 1-14
    発行日: 2004/09/01
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    “The Thousand Skins”, one of the fairy tales collected by Grimm Brothers portrays the fact of an incestuous marriage within a royal family. In the story, a king proposes to his own daughter. In spite of oppositions, the king makes his own daughter as the new queen. His former queen left a will before she died, which said the king had to remarry a woman more beautiful than she was, and whose hair had to be blonde. The king followed his wife's will, and found that his own daughter was the best woman for him to remarry. The former queen's will symbolically expressed the need of sustaining the orthodox royal family structure and more prosperity of the kingdom. It was their own daughter who had proper status, fortune, and welfare
    In the 19th century, people did not accept such story of a king marrying his own daughter as a fairy tale. “The Thousand Skins” was revised by the Grimm Brothers in the 19th century, because of the obvious expression of the “incest taboo”, since the king married his own daughter. The revised story has the king's daughter rejecting her father's proposal, and marrying another king. In the revised version, marriage between the king and his daughter had been eliminated completely. However, the revision made the story lose its true meaning.
    Incestuous marriage in “The Thousand Skins” has a great significance: Incestuous marriage has been prohibited, since it believed to be unhealthy for genetic makeup. But the recent eugenic study reports that the percentage of disabled offspring produced by incestuous marriages is quite low. Hence, there is a theory that suggests humans tend to lose sexual interest in those they nurtured. It means humans recognize their relatives by social interactions, not by biological fact. This theory was presented. by Westermarck in 1891, and had been ignored until Wolf presented his research about infancy marriage among Taiwanese tribes and children brought up in Kibbutz. Wolf employed the Westermarck's theory that introduces the new dimension to view the idea of “incest” itself, and made the Westermarck's theory come to life again.
    “The Thousand Skins” originally tells the story of incestuous marriage among the members of royal families until the modern age. In an aristocratic family, the father does not raise his child. Therefore there is no socially constructed relationship between father and child, and there is no reason to avoid sexual relationship, because they have no such relation as father and daughter.
    However, the notion against the “incest taboo” led the Grimm Brothers to rewrite the story and present the new concept of marriage, which is “marriage for love”. This concept demonstrates that for people to marry they do not need any status nor fortune but only need love. But marriage for love was not socially recognized until the 19th century. To change the concept of marriage, the Grimm Brothers found a way of emphasizing the beauty of women. “The Thousand Skins” is the best example that displays the conceptual change of marriage during the 19th century, and reveals the fact of incestuous marriage.
    Women living in this modern world make a great effort to look physically better in order to reach a marriage for love. They strive to go on a diet because they believe that if they are beautiful, they will have truly happy marriages. Are they victims of the Grimm Brothers?
  • 河内 まき子, 海部 陽介, 河野 礼子, 馬場 悠男
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2020年 128 巻 2 号 93-108
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/01/06
    [早期公開] 公開日: 2020/12/10
    ジャーナル フリー
  • 石田 英實, 木村 賛, 相見 滿, 五百部 裕
    霊長類研究
    2022年 38 巻 1 号 59-63
    発行日: 2022/06/20
    公開日: 2022/06/25
    ジャーナル フリー
  • 蔦谷 匠, 市石 博, 中務 真人, 松本 晶子, 山極 寿一, 河村 正二
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2022年 130 巻 1 号 85-96
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/06/24
    [早期公開] 公開日: 2022/04/26
    ジャーナル 認証あり

    日本の学会や学術研究を取り巻く状況は年々厳しくなっている。そうした状況に適切に対処していくための基礎データを得る目的で,2021年8–9月に,日本人類学会の会員に対してウェブ調査を実施した。(1)会員の職位による研究活動や教育活動の状況,(2)科研費小区分「

    自然人類学
    」に対する意識と申請状況,(3)会員の科研費審査への関与状況,(4)
    自然人類学
    の下支えのための方策についてのアンケートに対し,会員の23%にあたる123件の有効回答があった。分析の結果,任期の定めのない常勤職では研究・教育活動に割ける時間的余裕が圧倒的に不足している,有期雇用者(ポスドク,テニュアトラック,非常勤講師など)は研究活動に際して専門的な設備やフィールドにアクセスしづらく所属組織からの理解も得づらい,学生では研究に対する意欲を維持しづらい,という回答傾向があった。科研費小区分に「
    自然人類学
    」があるほうがよいと答えた回答者の割合は75%だったが,過去5年間以内に研究代表者として「
    自然人類学
    」に科研費を申請したことがある回答者の割合は34%だった。全体的に回答者は科研費の審査に対し誠実かつ協力的だったが,科研費の審査システムに改善が必要であると答えた回答者は半数を超えた(53%)。
    自然人類学
    を下支えするうえで学会がより力を入れることが望ましい方策については,関連する学会との共同企画・連携,および,若手研究者支援を選択した回答者の割合がともに最多(46%)となった。

  • 松村 秋芳
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2007年 115 巻 1 号 53-56
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/07/07
    ジャーナル フリー
    高校の各教科の教科書について
    自然人類学
    関連の記述を検討した。
    自然人類学
    関連分野の記述は,理科総合B,生物II,地理歴史などの各科目に分断されている。生物では
    自然人類学
    分野の中核をなす記述が,生物IIの「生物の分類と進化」の章の一部にある。これらの人類学に関する記述を繋げるような解説が追加され,それを生かした授業が行われることで,複合領域としての人類学が認識され,この分野への興味と理解を増幅できる可能性がある。学習指導要領は,生物IIにおいて,「生物の分類と進化」あるいは「生物の集団」(生態学)の章のいずれかを選択することができると定めている。この選択制は,多くの高校生からヒトを含む生物の進化について学習する機会を奪っている。高校教科書の内容は,今後に課題を残している。
  • 丸善出板,東京,2022年,206ページ 定価2,420円(税込)
    奈良 貴史
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2022年 130 巻 2 号 129-130
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/23
    [早期公開] 公開日: 2022/12/28
    ジャーナル 認証あり
  • 北原 隆
    人類學雜誌
    1977年 85 巻 1 号 57-64
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    野性チンパンジーの道具使用について約15年前からJ.グドーによって東アフリカにおける野生チンパンジの道具使用と製作に関する多くのデータが集あられてきた。このデータにもとついて今日までにたびたびチンパンジ-の道具行動はヒトの道具製作の準備段階であるという解釈がなされてきた。ところでこのような解釈は,チンパンジーが使用する道具が彼等のsubsistence patternの中で,原始人の場合と同じ機能を果しているという前提の上に立っていることを見逃してはならない。ここでこの前提の妥当性を検討することにしたい。
    W.ケーラーが1917年に記録したテネリフアの類人猿研究所のチンパンジーの自発的行動の中には,近年東アフリカのチンパンジ-について見られた道具使用行動によく似たものが多い。ケーラーはこの記録の中で,いくつかの重要な問題点を指摘している。まず彼は,道具使用行動の機能を解釈する場合非常に慎重でなければならないということを警告している。たとえば,チンパンジ-のいわゆる道具使用行動が,往々にして,「仕事」よりも「あそび」の特徴を多くもっていることを指摘しているのである。
    西田(1973)が発表したデータによって,ケーラーの指摘が東アフリカで観察されて野生チンパンジーの道具使用行動にもあてはまることが理解されよう。この可能性を検討した上で,チンパンジーの「道具」とヒトの生計活動における「道具」との間には,この機能の上で違いがあることを強調したい。このような考え方にたつならば,チンパンジ-の道具使用からヒトの道具製作へという発展の過程は一般にいわれているほど簡単なプロセスではなかったものと考えられよう。それは,自然陶汰が生活のたあに直接的に必要な技術と,生活には間接的にしか役立たない「あそび」のような行動とに,同じ力で働いてきたとは考え難いからである。
  • 松浦 秀治
    第四紀研究
    2010年 49 巻 5 号 293-298
    発行日: 2010/10/01
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
    第四紀の定義が改訂され,ジェラシアン期を含むように引き下げられることになった背景には,「ホモ属の出現」が暗黙の了解事項として存在していたが,本報告では,「初期ホモ属」という用語に関する今後の定義再検討,あるいは新しい標本の発見如何によって,必ずしも「ホモ属の出現時期はジェラシアンの基底に近い」とは言えなくなる可能性を指摘した.また,人類最初の出アフリカ(Out of Africa)による分布拡大の時期と様相に関しては,インドネシア・ジャワ島の初期人類,また,中国の元謀出土人切歯や泥河湾馬圏溝出土石器が,それぞれオルドヴァイ正亜磁極期近くに遡るという主張と相まって,「150万年前以前のカラブリアン初期における東方アジアへの人類拡散」は,近年の人類進化史観におけるひとつの「general model」になっていた.しかし,その基盤は脆弱であり,再考を要するものであることを示唆した.
  • 西田 正規
    人類學雜誌
    1973年 81 巻 4 号 277-285
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    遺跡から出土する木炭片からその樹種を同定する試みを行った.これを木炭分析とよぶことにする.これによって遺跡周辺の植生と当時の人々の生活を復元するための資料の一つとして利用できることが明らかになった.
    木炭試料は京都府桑飼下遺跡出土のものでこの遺跡は縄文後期中葉のものと判定されている.
    樹種同定法は,多数出土した木炭片から任意に選んだ100個の木炭片をミクロトームで切り切片プレパラートにして細胞構造を顕微鏡観察することによった.これは木材は炭化した後にも,その細胞構造の空間的配置がほとんど変っていないことが判明したからである,この研究の結果を要約すると.
    1.100個の標本中,切片作成不可能のもの5個,細胞構造が著しく壊されていたもの14個で,残る81個は同定可能であった.
    2.81個中,種名の確認ができたものは52個で15種,属名までの確認ができたものは27個で4属であった.2個は針葉樹とのみ確認できた.(表1)
    3.この中ではアカガシ亜属(Cyclobalanopsis)がもっとも多く20個,クリ(Castanea crenata)が13個,オニグルミ(Juglans mandshurica),ケヤキ(Zelkova serrata) の順である.
  • 宮本 俊彦
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2008年 116 巻 2 号 194-198
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/27
    ジャーナル フリー
    アンケート調査により新潟県の中等教育段階の生徒が,生物学上の進化をどのように理解しているかについて調べた。その結果,「進化と変態を区別できていない」,「進化を進歩ととらえている」,といった事実が明らかになった。中等教育段階の生徒は生物学上の「進化」という現象を誤解しており,これが生物学理解の妨げになっているように思われる。このような誤った認識の改善を目的として,
    自然人類学
    の内容に基づいた進化に関する授業を行なった。事前事後に行ったアンケート調査から,授業によって進化の理解が進んだことがわかった。今回の試みにより,中等教育において
    自然人類学
    を扱う利点が存在することが確かめられた。
  • 生態・社会の比較と課題
    伊谷 純一郎
    アフリカ研究
    1974年 1974 巻 14 号 1-13
    発行日: 1974/12/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    A Comparison of the ecological characteristics and social structure among three species of African great apes have been discussed. T. Kano brought the first ecological data of pygmy chimpanzees (Pan paniscus) last year. He indicated several specific features in the food habit, behaviour and grouping of this species. General remarks on this species seem to be more similar to chimpanzees (P. troglodytes) than to gorillas (P. gorilla). However, the data are not enough in comparing the social structure of pygmy chimpanzees with that of chimpanzees and gorillas. In this paper, I tried to contrast chimpanzees with gorillas especially in the habitat, food habit, spacing of unit-groups and social structure. In spite of the long-termed studies of chimpanzees, the sustaining mechanism of their social structure remains unexplained. I presumed four possible types of the structure on the basis of the data which have been collected so far. Clarifying the life history of male chimpanzees and the functions of male-bonding in unit-group of chimpanzees should be very important problems for the future studies. Recently Dian Fossey has made it clear that the society of gorilla rotates by means of kidnapping of young females by a male. Although the two societies have a common feature that they are neither matrilineal nor patrilineal, the social structure of both species is conspicuously different. If they were derived from a common ancestor, more detailed comparative studies of the ecology, behaviour and social structure should solve riddles of speciation process of both species, chimpanzees and gorillas.
  • 東京大学出版会,東京,2021年,280ページ 定価2,750円(税込)
    松村 秋芳
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2021年 129 巻 2 号 77-78
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/27
    [早期公開] 公開日: 2021/11/27
    ジャーナル フリー
  • 松村 秋芳, 高山 博, 高橋 裕
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2008年 116 巻 2 号 202-206
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/27
    ジャーナル フリー
    高等学校理科の検定済教科書における
    自然人類学
    に関連した記述(1952年以降)について調査した。これまでの学習指導要領の改訂の機会に学会の新しい情報がどの程度改訂版の教科書に盛り込まれてきたかについてしらべたところ,更新された記述内容は必ずしもその時代の新しい知見を反映していなかった。最近2回の学習指導要領の改訂では,霊長類としてのヒトという視点から基礎事項の記述が充実してきていることが見出された。人類の起源と進化について理解し,生物としてのヒトの本質を知るために,どのような教材が適切か,どの程度最新の知見を考慮すべきかは難しい問題だが,複合領域としての特性を生かした記載がなされるよう,配慮がなされる必要があると思われる。
  • その回顧と展望
    石田 英実
    アフリカ研究
    1984年 1984 巻 25 号 50-58
    発行日: 1984/03/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 石鐵に關する二三の試み
    赤堀 英三
    人類學雜誌
    1929年 44 巻 3 号 87-105
    発行日: 1929/03/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 松村 秋芳, 馬場 悠男
    Anthropological Science (Japanese Series)
    2007年 115 巻 1 号 41-42
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/07/07
    ジャーナル フリー
  • 内堀 基光
    文化人類学
    2021年 86 巻 3 号 499-502
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2022/04/14
    ジャーナル フリー
  • 多賀谷 昭, 池田 次郎
    人類學雜誌
    1976年 84 巻 3 号 204-220
    発行日: 1976年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    現代琉球人男性頭骨の17計測値について,沖縄地方と奄美地方を比較した結果,両地方間に明瞭な差がみられ,本州,九州の6地方型とこの両地方の分析では,琉球人が日本人の地方型の一つであることが明らかとなった。次いで琉球,西日本,東日本を朝鮮,中国,台湾,インドネシアの諸種族および八雲アイヌと比較した結果,南方のいくつかの種族が本州,九州に次いで琉球に近いこと,比較集団中,アイヌにもっとも近いのが琉球であることが示された。最後に,縄文,弥生,古墳人骨との比較では,琉球はこれらおよび現代日本人,アイヌに同程度に近く,朝鮮人とは比較的遠いという結果がえられた。
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