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クエリ検索: "舌骨筋"
4,280件中 1-20の結果を表示しています
  • 忠重 悦次, 和田 雅史, 長谷川 真紀子, 高橋 剛男
    昭和医学会雑誌
    1990年 50 巻 5 号 499-506
    発行日: 1990/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    舌骨筋
    群の機能を比較解剖学的に明らかにするために, ラット4頭 (雄2, 雌2) から得られた
    舌骨筋
    群の各筋の筋線維をLDH染色によって分別し, 筋腹横断面の筋線維数および3筋線維型の比率と太さを比較検討した.結果は次の通りである.1.筋腹横断面積はラット
    舌骨筋群の中では顎二腹筋前腹と胸骨舌骨筋
    が他よりも大であったが, 下肢筋および体幹筋に比べて著しく少で, 性差は認められなかった.2.1mm2中の筋線維数は肩甲
    舌骨筋
    は最も少ない部類に属したが, 舌骨上筋群と甲状
    舌骨筋
    は比較した下肢筋および体幹筋よりも多かった.3.断面の筋線維総数は顎二塵筋前腹が最も多く, 比較した筋中最少の胸骨乳突筋に匹敵した.4.3筋線維型の比率は白筋線維が最も多い筋は顎二腹筋後腹, 胸骨
    舌骨筋および肩甲舌骨筋
    , 赤筋線維が最も多い筋は顎
    舌骨筋
    のみで, その他は中間筋線維優位であった.5.3筋線維型の太さは
    舌骨筋
    群では常に白筋線維, 中間筋線維, 赤筋線維の順に大で, 下肢筋や体幹筋に比べて白筋線維は著しく小で, 性差がみられなかった.また, 一般に各筋線維型とも胸骨
    舌骨筋と肩甲舌骨筋
    が大であったが, 赤筋線維では胸骨甲状筋も大で下顎横筋は常に最も小であった.以上のことから, 検査したラット
    舌骨筋
    群の筋線維は一般に白筋系で, 顎
    舌骨筋
    のみは赤筋的な要素が多く, 太さは下肢, 体幹の筋よりも著しく小であった.カニクイザルに比べて弱く, 特に舌骨の固定に与る筋ではその傾向が著しく, 系統発生的な運動姿勢の変化の差が
    舌骨筋
    群にも現われていると考えられた.
  • 泉 邦彦, 小沢 俊, 堺 拓之, 若月 英三
    歯科基礎医学会雑誌
    1982年 24 巻 1 号 96-112
    発行日: 1982/03/20
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    舌骨筋
    の起始部である顎
    舌骨筋
    線は一般に知られているように, 歯科臨床学上重要である。そこで, 筆者らは, インド人成人下顎骨体内面の石膏模型を作製して, モアレ縞等高線を応用しその形態を観察及び計測した。さらにX線を撮影し顎
    舌骨筋
    線と歯根尖との位置的関係をも併せて計測し, 比較検討した。今回, モアレ縞で観察した後大部の顎
    舌骨筋
    線は, 後端がM3の遠心または後方で直線的に経過するものが多く, 前端はP2の付近で終るのが半数をしめる。さらに, 顎
    舌骨筋
    線の最大豊隆部の位置は大部分がM3付近にあり, この部位の外形は点状及び線状形が多く, 梨形もみられる。X線による顎
    舌骨筋
    線と歯根尖の位置的関係は, 顎
    舌骨筋
    線と根尖とが一致するM1を中心として, P2とその前方歯では, この筋線より上方に, M2とその後方歯では, この筋線より下方に位置する。そして, この一致点は, 日本人ではM2でありインド人では少し前方にある
  • 鹿野 俊一
    口腔病学会雑誌
    1996年 63 巻 4 号 550-575
    発行日: 1996/12/30
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was to investigate the structure and the function of the part of the mandible where mylohyoid muscle originates.
    The bundle bone in the area of mylohyoid line and the tendon fibers on the surface of the bundle bone were observed by light microscopy and scanning and transmission electron microscopy.
    The conclusions were as follows:
    1. It seemed that remodeling occurs frequently in bundle bone in the area of the mylohyoid line.
    2. Sharpey's fibers in bundle bone in the area of the mylohyoid line seemed to be flexible. This suggested that Sharpey's fibers can be adapted to the tension from directions that are different to a certain degree.
    3. Both directions of Sharpey's fibers in bundle bone in the area of the mylohyoid line and the tendon fibers on the surface of bundle bone were fundamentally the same as that of the muscle fibers of the mylohyoid muscle. But a few existing fibers crossed these fibers. Such Sharpey's fibers and tendon fibers seemed to prevent the exfoliation of the periosteum, and seemed to support main tendon fibers of the mylohyoid muscle when it is contracting.
  • 国武 博道
    日本耳鼻咽喉科学会会報
    1971年 74 巻 7 号 1155-1188
    発行日: 1971/07/20
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    (目的): 従来, 内喉頭筋に関しては呼吸, 嚥下, 発声等についての作動様式が詳細に検討されているが, 外喉頭筋に関しては呼吸, 嚥下, 発声等における一連の詳細な研究はごく少なく, また, 数多くの筋について行った研究は少ない. よって種々の動作および種々の発声 (歌唱) について筋電図学的に研究を行った.
    (研究方法): 双極有鈎線電極を声楽の訓練を受けたことのない正常男性6名において6つの外喉頭筋 (胸骨
    舌骨筋
    , 胸骨甲状筋, 甲状
    舌骨筋
    , 甲状咽頭筋, 輪状咽頭筋, 顎二腹筋前腹) に経皮的に挿入し, 筋放電を3チャンネル・データー・レコーダーおよびテープレコーダーにて磁気テープに記録し, ビジグラフにて描画し, 分析検討した.
    (結果): 外喉頭筋への電極挿入を確実に行う方法および確認法が得られた. また次の如き結論を得た.
    1. 開口, アクビでは胸骨
    舌骨筋
    , 胸骨甲状筋, 顎二腹筋前腹が関与し, アクビの深吸気時には甲状咽頭筋もわずかに影響を与える.
    2. 頸前傾には胸骨
    舌骨筋
    , 胸骨甲状筋, 甲状
    舌骨筋
    が関与する.
    3. 咳払いおよび咳嗽では, 咳払い音, 咳嗽音に先行して胸骨
    舌骨筋
    , 胸骨甲状筋が筋放電を呈し, 甲状咽頭筋, 輪状咽頭筋は両音と同時に筋放電を呈する.
    4. 嚥下においては図7の如く, 時間的に一定の関係を保って各筋が作動する. 輪状咽頭筋には常にinhibitionを認める. 胸骨
    舌骨筋
    , 胸骨甲状筋は関与する場合としない場合がある.
    5. 声の強さの調節に関係の深い筋は, 胸骨
    舌骨筋
    , 甲状
    舌骨筋
    , 顎二腹筋前腹である.
    6. 強弱両音を別々に発した場合とswelltoneではパターンが若干異なる.
    7. 声のピッチ調節に関係の深い筋は, 胸骨
    舌骨筋
    , 胸骨甲状筋である.
    8. 声区に関係の深い筋は, 胸骨
    舌骨筋
    , 甲状
    舌骨筋
    , 甲状咽頭筋, 顎二腹筋前腹である.
    9. 母音に関係の深い筋は, 胸骨
    舌骨筋
    , 甲状
    舌骨筋
    , 顎二腹筋前腹である.
    外喉頭筋の放電パターンは個人差が少なからず認められる. このことは声の音色に微妙な変化を与えていることを示唆している.
  • ―安全なポジショニングの提案に向けて―
    西北 健治, 井尻 朋人, 鈴木 俊明
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌
    2021年 25 巻 3 号 222-228
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2022/05/11
    ジャーナル フリー

    【目的】本研究は,体幹傾斜角度と頸部の角度を変化させたリクライニング車椅子姿勢と嚥下困難感との関係を明らかにすること,また顎

    舌骨筋と胸骨舌骨筋
    の座位姿勢の筋活動量と嚥下困難感との関係を明らかにすることを目的とした.

    【方法】対象は健常成人10名とした.課題は ① 姿勢保持の筋活動の測定,② 9パターンの姿勢での嚥下動作,③ 各姿勢での嚥下困難感の回答とした.座位姿勢は頸部屈曲20°,中間位,伸展20°の3 パターンと体幹傾斜80°,70°,60°の3 パターンを組み合わせた9 パターンを設定した.嚥下困難感は安静座位(頸部中間位,体幹鉛直位,股関節,膝関節共に屈曲90°,足底は床面接地)での嚥下を基準として,10 が最も飲み込みやすいとした0~10 で回答させた.筋活動の測定は顎

    舌骨筋と胸骨舌骨筋
    とした.

    【結果】頸部屈曲20°,中間位,伸展20°いずれにおいても,体幹傾斜60°が80°より有意に嚥下困難感の値が低値であった.そして,体幹傾斜60°かつ頸部伸展20°は他の肢位と比べ嚥下困難感の値が最も低値であった.またリクライニング車椅子座位姿勢時の顎

    舌骨筋
    ,胸骨
    舌骨筋
    の姿勢時筋電図積分値相対値と嚥下困難感に有意な負の相関を認めた.顎
    舌骨筋
    r =-0.50,胸骨
    舌骨筋
    r =-0.54 であった.

    【結論】体幹傾斜60°かつ頸部伸展20°は,他の肢位と比べ嚥下困難感の値は低値であり,その要因として,姿勢保持時に顎

    舌骨筋と胸骨舌骨筋
    の筋活動の大きさが関係すると考えられた.嚥下困難感を生じさせないためには,顎
    舌骨筋と胸骨舌骨筋
    の筋活動が少ないポジショニングを検討することも一つの指標になると考えられた.

  • 伊介 昭弘
    昭和医学会雑誌
    1986年 46 巻 5 号 645-653
    発行日: 1986/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    カニクイザルの成獣5頭 (雄: 2, 雌: 3) の舌骨上筋について, 筋線維型を分類, 筋腹横断面積, 筋線維の数, 太さおよび密度を計測し, サルの他筋およびヒトの舌骨上筋と比較してその特徴を明らかにした.筋線維の分別はSudan Black B染色によった.結果は次の通りである.1.筋腹横断面積, および断面における筋線維総数は, 舌骨上筋中オトガイ
    舌骨筋
    が最も優り, 顎二腹筋前腹がこれに次ぎ, 茎突
    舌骨筋
    が最も劣っていた.2.3筋線維型の頻度は各筋とも赤筋線維が最も多く, 以下, 白筋線維, 中間筋線維の順で, 各筋における太さは白筋線維, 中間筋線維, 赤筋線維の順に大であった.3.筋線維の太さは, 全平均では顎二腹筋後腹が最も大で, オトガイ
    舌骨筋
    がこれについだが, 筋線維型別には白筋線維と中間筋線維はオトガイ
    舌骨筋
    が, 赤筋線維は顎二腹筋後腹がそれぞれ他よりもまさる傾向が見られ, 以下は常に顎二腹筋前腹, 顎
    舌骨筋
    , 茎突
    舌骨筋
    の順であった.4.カニクイザルの他筋と比較すると, 特に四肢筋に比べ1mm2中の筋線維数は多く, 筋線維の太さは小であり, 白筋線維の比率は少なかった.5.ヒトの舌骨上筋と比較すると, 舌骨上筋の中でオトガイ
    舌骨筋
    が最も発達し, 茎突
    舌骨筋
    が最も劣っていたことは共通であった.しかし, 筋腹断面積及び筋線維総数では, サルは顎二腹筋前腹が, ヒトは顎
    舌骨筋がそれぞれオトガイ舌骨筋
    に次いでいた.
  • -表面筋電図による基礎的横断研究-
    足立 明久, 牧原 由紀子, 青木 章乃, 西田 裕介
    理学療法の科学と研究
    2024年 15 巻 1 号 15_21-15_25
    発行日: 2024/03/20
    公開日: 2024/03/20
    ジャーナル オープンアクセス

     【目的】本研究では,嚥下を阻害する因子の一つとしてForward Head Posture(以下,FHP)に着目し,FHPが

    舌骨筋
    群の活動に与える影響を明らかにするために,若年者を対象に
    舌骨筋
    群の筋活動を検証することを目的とした。【方法】対象は若年健常成人30名とした。安楽姿勢,耳垂-肩峰-大転子が一直線に並んだ修正姿勢,FHP姿勢において,嚥下中における
    舌骨筋
    群の表面筋電図を測定し,一元配置分散分析,多重比較法にて3姿勢を比較検証した。【結果】3姿勢における
    舌骨筋
    群の活動時間に有意な差はみられなかった。嚥下前平均振幅,嚥下中平均・最大振幅は,FHPにおいて有意に高かった(p<0.05)。【結語】FHPにおける嚥下前・嚥下中の舌骨上下筋の筋活動増加は,嚥下時間の延長を防ぐ代償活動であると推察できる。
    舌骨筋
    群の筋力が低下したFHPの高齢者では,代償ができず,誤嚥する可能性があると考える。

  • 佐藤 巌, 神津 正明, 恩田 聰, 猪口 清一郎
    昭和医学会雑誌
    1983年 43 巻 5 号 657-668
    発行日: 1983/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ヒトの
    舌骨筋
    群の機能を形態学的に解析するために, 最大筋腹横断面における筋線維の数, 太さおよび密度を計測し, ヒトの他筋と比較検討した.材料はホルマリン・アルコール注入屍14体 (♂: 10, ♀: 4) から得られたもので, 組織標本はツェロイジン包埋, H・E染色によった.結果は次のごとくである.1.
    舌骨筋
    の筋腹の横断面積, 1mm2中の筋線維数, これらを元にした断面の筋線維総数, 筋線維の太さの平均値 (μ2) , および密度はいずれも手の筋のそれに最も近かった.
    2.以上の筋線維総数, 筋線維の太さおよび密度によって
    舌骨筋
    群を分類すると最もよく発達した顎二腹筋前腹とオトガイ
    舌骨筋
    , 中等度の顎
    舌骨筋
    , 甲状
    舌骨筋
    , および胸骨
    舌骨筋
    , これよりもやや劣る胸骨甲状筋と肩甲
    舌骨筋
    の上・下腹, 最も劣っていた茎突
    舌骨筋
    に分けることができた.
    3.以上のことから
    舌骨筋
    の筋線維構成は喉頭の挙上と前方移動に関与する筋ではよく発達し, 後方移動に関与する筋はやや劣り, 舌骨の固定維持のみに関与する筋ではさらに弱いと考えることができた.
    4.筋線維の太さの大小は必ずしも年齢とは一致しなかったが, 筋線維の太さの分布型から見て, 正規分布型が基本で, 筋線維の減少に伴って代償性の筋線維肥大を起こし, 低分布型となり最後にすべての筋線維が小さくなって急峻型を示すという退縮過程が考えられた.
  • 加賀谷 斉, 馬場 尊, 才藤 栄一, 横山 通夫, 尾関 保則, 三串 伸哉, 岡田 澄子, 村岡 慶裕, 肥田 岳彦
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌
    2005年 9 巻 2 号 195-198
    発行日: 2005/08/31
    公開日: 2020/12/26
    ジャーナル フリー

    嚥下障害の中で喉頭挙上が不十分な咽頭期嚥下障害に対して機能的電気刺激による喉頭挙上再建が提唱され始めているが,舌骨上筋群のモーターポイントについて詳述した報告はみられない.われわれはオトガイ

    舌骨筋
    ,顎二腹筋前腹,顎
    舌骨筋
    のモーターポイントの検索を解剖学的に行った.藤田保健衛生大学2004年度解剖学実習遺体4体の舌骨上筋群への神経筋枝が筋膜を貫通する部位と筋枝長を測定した.オトガイ
    舌骨筋
    枝が筋膜を貫通する部位は舌骨上縁から平均2.1cm頭側,正中から平均0.8cm外側であり,筋枝長は平均2.8cmであった.顎二腹筋前腹筋枝は舌骨上縁から平均2.3cm頭側,正中から平均2.2cm外側で筋膜を貫通し,筋枝長は平均2.7cmであった.顎
    舌骨筋
    枝は顎二腹筋前腹と同じ部位で筋膜を貫通し,筋枝長は平均2.2cmであった.機能的電気刺激に用いる埋め込み電極には筋内電極,筋膜上電極,神経周囲電極,神経内電極の4種類があるが,現時点では電極としては筋内電極が第一選択と思われた.

  • 泉 邦彦
    昭和歯学会雑誌
    1986年 6 巻 1 号 53-70
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    日本人, インド人の下顎骨内面の硬石膏模型を作製し, モアレ縞等高線を撮影し, その内面の形態観察および計測を行い, 統計的に両者を比較検討した.下顎骨体内面は顎
    舌骨筋
    線を基準として竹トンボのようなねじれがみられるが, 日本人でこの傾向が強い.顎
    舌骨筋
    線の最豊隆部の位置は第3大臼歯付近が多いが, 日本人のほうがやや後方よりにあり, 豊隆の形は点および線状型が多く, 日本人ではくの字型もみられた.またこの横断面の蛮曲頂と顎
    舌骨筋
    線とは一致して下顎底へ向かって低くなるものが多くこの筋線の隆起は日本人で強く, とくに下顎底寄りのほうが隆線の傾斜は急であった.これを咬合面側から見ると, その経過はインド人でく型が多いが, 日本人ではそのほかに直線型がみられ, 後方から前方にいくにつれて離れていくハの字型を呈した, 舌下腺窩は, 顎
    舌骨筋
    線を越え顎下腺窩へ続くものがみられるが, 日本人では, このほかに顎
    舌骨筋
    線を越えないものもみられ, 最深部は日本人で狭い.顎下腺窩は前方は舌下腺窩へ続くものと下顎底へ続くものがみられ, 後方もΣ形が多い.このくぼみは前方は浅く後方が深いものは日本人で多く, 顎下腺窩の最深部位のみられるものはイソド人で多い.下顎角部付近の最頂部の形はインド人は紡錘形で, 日本人は点および線状形であり, その最頂部の位置は日本人のほうが少し後方で高く, 突隆も強い.翼突筋粗面は, 両者とも直線に経過する隆線のみのものが多く, 隆起は少なかった.この結果と先人の報告と比較し著者のこの方法はより客観性が優ることが示唆された.
  • 斉藤 博, 伊藤 一三
    歯科基礎医学会雑誌
    2001年 43 巻 1 号 8-16
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2010/06/11
    ジャーナル フリー
    舌骨は嚥下や発声において複雑な運動を示す。茎突
    舌骨筋
    は舌骨を後上方に引き上げる筋であるが, 舌骨に付着する部位はこれまで明確にされていなかった。SEMを用いて観察した結果, 茎突
    舌骨筋
    は正中部を除く舌骨体下面に広く付着していることが明らかになった。この筋の付着部に, 厚さ0.5-1mm, 長さ10-17mmの線維軟骨塊が舌骨体の下面に沿って認められた。茎突
    舌骨筋
    の腱線維束は線維軟骨に入る前に, ほかの舌骨付着筋と錯綜していた。また線維軟骨塊の内部においても同様の錯綜が認められた。これらの錯綜は互いの筋が結合を強めあうことを示していると考えられた。このように線維軟骨塊に多くの筋が入り込むことは, 嚥下運動などにおいて, 筋で支持されている舌骨がその位置を変える運動を円滑にしている。また嚥下運動において, 舌骨は同時に回転運動を行うことがすでに知られている。多くの筋が線維軟骨塊に入り込むことは, この線維軟骨塊を固定することを可能にしている。したがって, 舌骨は線維軟骨塊を軸として, オトガイ
    舌骨筋や甲状舌骨筋
    により前後に回旋すると考えられた。
  • アイヌ人に於ける甲状腺擧筋に就て
    平光 吾一
    人類學雜誌
    1930年 45 巻 4 号 144-150
    発行日: 1930/04/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 福島 理恵, 角田 武也, 孫 泰一, 時安 喜彦, 渡部 茂
    小児歯科学雑誌
    2002年 40 巻 2 号 398
    発行日: 2002/04/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
  • 中嶌 哲
    昭和医学会雑誌
    1990年 50 巻 4 号 417-424
    発行日: 1990/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    資源調査のため, 水産庁遠洋水産研究所で捕獲されたオットセイの雌9頭につき, 甲状
    舌骨筋
    の筋線維構成をヒトおよび他の動物と比較して, オットセイ生態の特徴としての開口, 発声, 嚥下に関与する同筋の特性ならびに年齢的変化を検討した.筋の比較はHE染色ならびにSudan Black B染色によった.結果は次の通りである.1) オットセイの甲状
    舌骨筋
    の筋線維構成はHE染色標本でヒトのそれと比較すると, 筋腹横断面積と筋線維の太さは小であったが, 1mm2中の筋線維数と断面の筋線維総数は多くて密度が高かった.すなわち, ヒト
    舌骨筋群中最も発達した顎舌骨筋
    に近く, ヒトに比較して著しく発達していると考えられた.2) Sudan Black B染色標本によるカニクイザルの舌骨上筋群の各筋と比較すると, オットセイの甲状
    舌骨筋
    は筋腹横断面積は大, 筋線維総数も多く, 1mm2中の筋線維数および筋線維の太さは顎
    舌骨筋
    および顎二腹筋前腹とおおよそ等しくて他よりも優り, 密度はすべての筋よりも高い傾向が見られた.また, 筋線維型によって見ると, カニクイザル舌骨上筋の各筋よりも白筋線維が多く, その太さは顎
    舌骨筋
    および顎二腹筋前腹とおおよそ等しくて他よりも著しく大であった.3) 下咽頭収縮筋との比較では, 同一オットセイのものよりも筋腹横断而積は小で筋線維総数は少なかったが, 1mm2中の筋線維数はほぼ等しく, 密度はむしろ高かった, また, 3筋線維型の頻度はほぼ等しく, 太さは何れも大であった.さらにヒトのそれよりも白筋線維が太く筋線維の密度は高かった, 4) 年齢的にオットセイ資料の4歳以下と5歳以上では筋腹横断面積には画然とした差が認められ, 筋線維については4歳以下の例では1mm2中の筋線維数は多く, 筋線維の太さは小で, 筋線維総数と密度は5歳以上と差がなかった.すなわち, 4歳までは発育期であり, 筋線維数はその前に一定数に達していると考えられた.5) HE染色標本とSudan Black B染色標本の比較では, 前者の収縮率は切片断而積の35%に対し, 筋線維の太さでは30%で比較的一定し, この差は筋線維問結合組織の差によると考えられた.
  • 吉崎 文彦
    岡山医学会雑誌
    1961年 73 巻 1-3 号 173-175
    発行日: 1961/03/30
    公開日: 2009/03/30
    ジャーナル フリー
    The anterior belly of the left digastric muscle of a 75 year old woman was found to be innervated both by the mylohyoid nerve, which entered the deep surface, and by a branch of the stylohyoid branch of the facial nerve, which was distributed in the lateral two-thirds of the more superficial half of the muscle belly. The stylohyoid muscle attached to the hyoid bone by two insertions, neither of which, however, passed superficial to the intermediate tendon of the digastric. It may not be quite impossible to regard this anomaly as showing a transitional stage of the innervation change (Futamura 1906), but origin and course of the anomalous nerve does not agree with that of the embryonal stage. It is suggested, that the part of the normal stylohyoid muscle, which lies superficial to the intermediate tendon, would have been fused to the anterior belly.
  • 英國獸醫雜誌一九二六年十一月號
    廣江 巖
    中央獸醫會雑誌
    1927年 40 巻 7 号 691-699
    発行日: 1927/07/20
    公開日: 2008/10/24
    ジャーナル フリー
  • 中央獸醫會雑誌
    1920年 33 巻 12 号 721-226
    発行日: 1920年
    公開日: 2008/10/24
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 哲也, 大木 明子
    日本補綴歯科学会誌
    2016年 8 巻 1 号 18-23
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/02/28
    ジャーナル フリー
    松田論文で述べられる全部床義歯の印象採得に関わる問題提起に対して,1)印象圧については,加圧部位よりも無圧部位に留意した印象採得が臨床的には妥当であること,2)顎
    舌骨筋
    線を超えての床縁の延長は必須だが,その長さよりも研磨面形態に留意すること,3)後顎
    舌骨筋
    窩では舌のスムーズな運動を妨げないことを第一に考え,維持力を期待しての床縁の過度な延長は慎むことを現時点での見解とした.臨床においては,義歯の形態にも優先順位はあり,その時々で到達すべき目標を即座に判断する能力が補綴歯科専門医に求められる.そこで,印象採得の本質を理解していれば,術式ありきではない柔軟な診療が可能となる.
  • 平光 吾一
    人類學雜誌
    1932年 47 巻 7 号 252-256
    発行日: 1932/07/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 村越 温子, 菊地 菊地, 道脇 幸博, 小池 卓二, 橋本 卓弥
    バイオフロンティア講演会講演論文集
    2015年 2015.26 巻 B209
    発行日: 2015/10/01
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
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