N, N, Nt, N,-テトラメチルエチジアミン(TED)と二塩化ナキシン(XDC)の遂次Menschutkin反応によって生成される積層型ポリカチオン重合体の鎖長について,溶媒,反応時間,反応温度,反面系の濃度,単量体の仕込み比などの反応条件を変化させ極限粘度()から検討した。鎖長は反応時間一定の場合,溶媒,反応温度,単量体の仕込み比によってかなり異なりこれらの条件を選択することから任意の鎖長のポリカチオソが合成できる一方,系の濃度を高めることによる反応速度の増加は到達する鎖長に影響しない。また,生長反応にともないポリカチオンは系外に析出するが,不均一下でも生長反応は進行し徐々に鎖長は増加する。
これらの結果を,反応速度と積層型ポリカチオン重合体の溶解性の二面から考えると,反応速度を速めることが鎖長を 申ぼすにはまず必要で,溶解性が二次的因子となる。
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