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クエリ検索: "荒川岳"
109件中 1-20の結果を表示しています
  • *天井澤 暁裕, 小山 拓志, 増沢 武弘
    日本地理学会発表要旨集
    2006年 2006s 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/05/18
    会議録・要旨集 フリー
    南アルプス南部の千枚岳,
    荒川岳
    をへて赤石岳に至る稜線上には連続性を欠くが,周氷河性平滑斜面が分布している.本地域の周氷河作用については,
    荒川岳
    と赤石岳の鞍部にあたる大聖寺平で斜面物質移動量の計測があるにすぎず(岡沢ほか,1975),周氷河性平滑斜面についての記載も少ない.周氷河性平滑斜面の発達が顕著な
    荒川岳
    の丸山において,地形形成営力と斜面物質移動量を明らかにするため,南アルプス南部,悪沢岳周辺にみられる周氷河性平滑斜面にて現地調査を実施した.
  • *大場 孝裕, *大橋 正孝, *大竹 正剛, *山田 晋也, *片井 祐介, *石川 圭介, *伊藤 愛
    霊長類研究 Supplement
    2013年 29 巻 D2-8
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/02/14
    会議録・要旨集 フリー
     南アルプスでは,高山・亜高山帯へニホンジカが侵出し,高茎草原やシラビソ林等の植物群落へ過度の影響を及ぼしている.高山植物保護のため,不明な点の多い南アルプス亜高山帯を利用しているニホンジカの行動を明らかにし,捕獲等の対策を講じていく必要がある.
     そこで,2010~ 2012年に,聖岳南側にある聖平周辺と,椹島北側の千枚管理道路(特種東海製紙 _社有林管理道路)周辺で,麻酔銃及びくくりわなにより生体捕獲したニホンジカ 10頭(メス5頭,オス5頭)に,GPS首輪を装着して詳細な追跡調査を行った.
     聖平で生体捕獲し追跡できたメス3頭は,11月に聖平を離れ,いずれも聖平から南西方向に 13km以上移動し,南アルプス深南部で越冬した.聖平 _6と8は一緒には行動していなかったが,近い場所で越冬した.聖平を利用しているメスが,南アルプス深南部と呼ばれるこの地域で多く越冬している可能性がある.しかし,越冬場所でも標高 1,800mより下に移動することはほとんどなく,越冬場所での捕獲はアプローチが大変で困難と考えられた.越冬場所へ向かう移動経路もアプローチしづらい場所であった.したがって,聖平での捕獲を模索していく必要がある.聖平へは5月下旬から6月の間に戻ってきた.聖平には5~6か月間滞在した.
     千枚 No.1は,11月に捕獲地点から約 15km南の畑薙第一ダム左岸まで移動し6月に戻ってきた.夏季の位置データが回収できた4頭(千枚 _1,2,4,5)は,標高 2,300mより上まで移動していた.千枚 No.4は,
    荒川岳
    西カールに設置されたセンサーカメラで撮影された.得られたデータからは,10月中旬~5月中旬に小石下,椹島で捕獲を行うことで,夏季に奥西河内流域(
    荒川岳
    ・赤石岳)の高標高域を利用している個体が捕獲できる可能性がある.
  • *水野 一晴
    日本地理学会発表要旨集
    2013年 2013s 巻 P068
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    南アルプスの「お花畑」の植生について、1981-82年の調査と2011-12年の調査結果を比較し、その30年間の変化とその要因を検討する。
    三伏峠(2620m)の「お花畑」の植生は、1991-92年にはシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲが優占し、他にカラマツソウ、ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、ハクサンチドリ、マルタケブギ、ミヤマシシウド、オオカサモチなどが分布していた。しかし、2012年にはシカによる食害でかつての植生が破壊され、「お花畑」は柵で囲まれて保護されていた。柵の外ではバイケイソウが全体の50-70%を占め、その他にはホソバトリカブトやシロバナヘビイチゴなどが分布していた。バイケイソウやホソバトリカブトはシカが食べない植物であると考えられる。
    聖平(標高2370m)の「お花畑」の植生は、1991-92年にはニッコウキスゲが優占していたが、2011年には、保護されていた柵内でニッコウキスゲはわずかに見られるのみで、柵の外ではバイケイソウが30-50%を占め、他にホソバトリカブト、イワオトギリ、ミヤマキンポウゲなどが分布していた。
    荒川岳
    横(標高2650m)の「お花畑」は、1981-82年のときは、7月下旬にシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、タカネグンナイフウロなどが優占して開花し、8月になるとマルバタケブギが一面開花していた。しかし、2012年7月下旬には、70-90%を占めていたのはマルバタケブギであった。このように、三伏峠や聖平、北
    荒川岳
    横など、森林限界(標高約2650m)以下の「お花畑」の植生はシカによる食害の影響を大いに受けていた。
    一方、聖岳山頂と奥聖岳山頂の間の稜線にある線状凹地(標高2900m)の2011年の植生は、チングルマやガンコウラン、ミネズオウ、アオノツガザクラが植被率10-30%と優占し、他にコイワカガミ、タカネヤハズハハコ、ウサギギクなどが分布し、その植生は1981-82年の植生とほぼ同じであった。このことからシカによる食害は近年、森林限界付近まで影響が及んでいると考えられる。
  • 小林 峯生
    哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan
    1961年 2 巻 1 号 30-32
    発行日: 1961/10/05
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 増沢 武弘, 冨田 美紀, 長谷川 裕彦
    日本生態学会誌
    2008年 58 巻 3 号 191-198
    発行日: 2008/11/30
    公開日: 2016/09/17
    ジャーナル フリー
    南アルプス中央部に位置する荒川三山周辺には多くの氷河地形が存在している。これらは、典型的な氷河地形の形態を残しているものとしては日本列島のほぼ南限にあたる。また、荒川三山には周北極要素の植物群が残存していて、それらの分布も日本列島において南限となっている。現在までに北海道の高山帯や北アルプスの高山帯における氷河地形と高山植物群落の関係についてはいくつかの報告があるが、南アルプスにおいては極めて少ない。そのため、本研究では氷河地形の分布の南限にあたる
    荒川岳
    南東面のカールにおいて、地形学的な観点から植物群落の分布についての調査を行い、立地としての氷河地形とそれに対応した植物群落のタイプについて分布図を作成し比較検討を試みた。調査は赤石山脈(南アルプス)の中央部にある荒川三山のカールのうち、ほぼ完全な形で残存している前岳南東カールで行った。カール内には多くの植物群落タイプが見られ、それぞれのタイプについて方形区を設置し、群落を構成している種の被度、群度、高さの測定を行った。結果としてカール内には8種の地形単位(地形学的区分)が認められ、タイプ分けされた植物群落と地形学的区分には、ほぼ対応した関係が見られた。近年の地球温暖化の影響により低地植物の高山帯への侵入が予測される。これにより高山植物の分布域の減少が考えられるが、低地からの植物が比較的侵入しにくい岩塊地やカール地形は高山植物のレフュージア(避難地)としての重要な役割を果すのではないかと予測した。
  • 水島正美
    植物研究雑誌
    1955年 30 巻 3 号 94-95
    発行日: 1955/03/20
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • 増沢 武弘
    日本生態学会誌
    2012年 62 巻 3 号 387-391
    発行日: 2012/11/30
    公開日: 2017/04/28
    ジャーナル フリー
    南アルプスはユネスコエコパークになりうるか、というテーマに対し、解説を試みた。ユネスコエコパークは自然保護と持続可能な利用とを考慮し、自然と人間との相互関係の構築を目指した地域であり、核心地域・緩衝地帯・移行地域に区分されて、各々が相互に関係し合って、核心地域を保全しようとするものである。本稿では、これらの区分の各々の特性を挙げ、ユネスコで定められた規準に適合するかを検証した。その結果、核心地域と緩衝地帯については、両区分を構成している素材の価値が十分あるものと思われた。移行地域に関しては、関係者に対して十分な説明と時間をかけての話し合いが必要であると判断された。
  • 甲斐 啓子
    地理学評論
    1977年 50 巻 1 号 45-54
    発行日: 1977/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    The author analysed the results of previous studies and her own investigations on the prevailing wind direction estimated by wind-shaped trees (Abies Mariesii, A. Veitchii) in the 16 mountainous regions in the subalpine zone in Central and Northern Honshu, Japan. She studied, at first, the relationship between local wind directions and the running directions of mountain ridges which are classified into N-S, NW-SE, NE-SW and W-E. She also compared the wind directions estimated by wind-shaped trees with the data obtained from the instrumental observations at the climatological station near by.
    The results obtained are summarized as follows:
    (1) The prevailing wind directions are different regionally in accordance with the directions of mountain ridges. (2) According to the cluster analysis on the combination of wind directions by each direction of mountain ridges in the 16 regions, we can recognize some difinite wind systems with similar characteristics. (3) The regional division was made by these results as shown in Pig. 4. (4) On the basis of the results mentioned above, three climatological regions can be recognized in Central and Northeastern Japan, i.e., (i) The region where the mountain climate of Japan Sea side type prevails (Mt. HachimantaiIwate, Mt. Zao, Mt. Azuma-Adatara-Pandai, Happo-one, Mt. Renge-Eboshi-Mitsudake, Mt. Hakusan, Mt. Kusatsu-shirane). (ii) The region where the mountain climate belonging to the Pacific side type prevails (Ozegahara-nanryo, Mt. tsumata-KumonodairaTaro, Mt. Norikura, Mt. Neko-Azuma, Mt. Kisokoma). (iii) The region where the mountain climates of both types are mixed (Mts. Oku-nikko, Mt. Shiomi-Arakawa, Mts. Okuchichibu. Mt. Yatsu, Mt. Oomine). (5) Roughly speaking, the wind direction distribution estimated by wind-shaped trees on the Japan Sea side of Honshu is similar to the NW flow type of the surface wind system over lowlands. On the other hand, the wind direction distribution estimated by wind-shaped trees on the Pacific side of Honshu is similar to the SW flow type. (6) In addition, the author discussed the results with a few related phenomena: The regional division by climates presented here coincides well with that of the Suzuki's (1962), which was based on the distribution of precipitation in winter. It is, therefore, clear that the wind conditions over the mountainous regions have close relations to precipitation under the influence of winter monsoon.
    (7) Shimagare phenomena (stripes of needle trees standing dead on the mountain slopes in the subalpine zone) are distributed on the slopes facing south, southwest and southeast in the subalpine zone in Chubu, . Kanto and Kinki Districts of Honshu. It is noteworthy that all of these areas belong to the mountain climate type on the Pacific side of Japan.
  • 山崎敬
    植物研究雑誌
    1955年 30 巻 3 号 93-94
    発行日: 1955/03/20
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • *青山 雅史, 天井澤 暁裕, 小山 拓志, 佐々木 明彦, 長谷川 裕彦, 増沢 武弘
    日本地理学会発表要旨集
    2007年 2007s 巻 P820
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/29
    会議録・要旨集 フリー

    1.はじめに
     岩石氷河は山岳永久凍土の存在を示す指標地形であるため,山岳地域の永久凍土環境及びその変遷を明らかにするうえで重要な地形となっている.赤石山脈においては、北部の間ノ岳周辺や仙丈ケ岳などでは岩石氷河に関する研究がおこなわれているが,南部では、岩石氷河の存在が指摘されているものの、岩石氷河に関する現地調査に基づいた研究は皆無である.本発表では,赤石山脈南部の
    荒川岳
    周辺に分布する岩石氷河の形態的特徴と,
    荒川岳
    周辺における永久凍土環境の変遷に関して報告をおこなう.

    2.調査地域
     調査地である
    荒川岳
    は赤石山脈の南部に位置し、悪沢岳(3,141 m)、中岳(3,083 m)、前岳(3,068 m)などの3,000 m以上の山頂高度を持つ三つのピークからなっている。
    荒川岳
    周辺にはカールやモレーンなど、過去の寒冷期に存在していた氷河によって形成された氷河地形が多数分布している。この山域には砂岩・頁岩などの四万十帯の堆積岩類が広く分布しているが、悪沢岳山頂付近にはチャート・火山岩類が露出している。

    3.結果および考察
     蛇抜沢源頭部にある悪沢岳北東面のカール内には、カール壁直下の崖錐斜面基部に沿うように岩塊地形が存在している。岩塊地形表層部は,細粒物質を欠いた岩塊層となっている.悪沢岳北東カール内の岩塊地形は、平面形の特徴に基づいて、以下の4つ(WR1~WR4)に分けることができる。(WR1)カール東側の北西向き崖錐斜面の基部に存在し、耳たぶ(ロウブ)状の平面形を呈する。その末端部には多くの部分を植生に覆われた連続性の良いリッジを持つ。地表面は粘板岩または千枚岩の岩塊からなり、偏平な形の岩塊が多い。(WR2)カールの北西から北向き崖錐斜面の基部に存在し、舌状の平面形を呈する。その末端部には、同心円状の丸みを帯びた比高2、3 m程度の複数のリッジが斜面最大傾斜方向に直交する方向に密集して存在している。周縁部は、ほぼ植生に覆われ、切れ目のない丸みを帯びた明瞭なリッジが存在し、その末端部付近の内側(斜面上方)には、閉塞凹地が存在している。前縁斜面は比高19.5 m、傾斜角は34°であり、ほぼ全面的に植生に覆われている。構成礫は粗大な緑色凝灰岩が多く、長径5 m前後の粗大な礫が多く見られる部分もある。(WR3)カール西側の北東向き崖錐斜面基部にあり、ロウブ状の平面形を呈する。末端部にほぼ全面的に植生に覆われた連続性の良いリッジを持つ。表面礫は赤色凝灰岩や赤色チャートが多く見られ、礫の長径は最大4 m程度、平均礫径は30~100 cmである。(WR4)カール西側の北東向き崖錐斜面基部にあり、舌状の平面形を呈する。周縁部には連続性の良い丸みを帯びたリッジが存在し、その内側(斜面上方)には閉塞凹地が存在する。
     それらの岩塊地形には、多くのモレーンに見られる融氷河流の侵食の痕跡は認められず、上記のWR2に見られる同心円状の複数のリッジは、多くの岩石氷河頂面に見られる「畝・溝構造」の形態的特徴と一致している。また、岩石氷河内部の氷が融解すると、含氷率の高い岩石氷河中央部付近は陥没し、周縁部が連続性の良い高まり状の地形として崖錐基部に残存することが知られており,前縁斜面の傾斜は35°以下となることが多い.WR1~WR4は、そのような化石岩石氷河の形態的特徴と合致している。以上のようなことから、悪沢岳北東カール内部に見られるWR1~WR4の岩塊地形は,既に内部の氷が融解した化石岩石氷河と考えられる。
     前岳南東面のカール内部にも化石岩石氷河と判断される岩塊地形が存在する.この岩石氷河は,その表面礫の風化皮膜厚の測定結果から,晩氷期に形成されたものと推定され,最終氷期極相期に形成されたと推定されるモレーンがその岩石氷河と接するよう下流側に存在している(長谷川ほか 印刷中).このことから,
    荒川岳
    周辺では,圏谷氷河が形成されていた最終氷期極相期以降氷河の縮小が進行し,晩氷期には岩石氷河の形成・流動が生じるような永久凍土環境下となり,晩氷期以後の気温上昇に伴って永久凍土は融解したものと考えられる.
  • 原寛
    植物研究雑誌
    1937年 13 巻 12 号 927-930
    発行日: 1937/12/15
    公開日: 2023/04/04
    ジャーナル フリー
  • 植物研究雑誌
    1964年 39 巻 5 号 151
    発行日: 1964/05/20
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
  • 越智春美
    植物研究雑誌
    1955年 30 巻 3 号 87-92
    発行日: 1955/03/20
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • *賀川 篤, 藤吉 正明, 増沢 武弘
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P1-194
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
     アーバスキュラー菌根(AM)形成は、植物の定着や生長を促進することが知られている。そのため、生育環境の厳しい高山域では、植物の生育にとって菌根形成は、重要な役割を果たしている可能性がある。本研究では、南アルプスの高山植物群落において、生育している植物に対するAM形成とAM菌の分布を明らかにすることを目的とした。
     南アルプス
    荒川岳
    カール内に形成された異なる3つの植物群落(I:カール底荒原植物群落、II:多年生草本植物群落、III:モレーンのハイマツ群落)を調査区とした。それら3つのタイプの植物群落から植物を採取し、AM形成の有無とAM菌の感染率を測定した。また、AM菌の分布を明らかにするため、3つのタイプの植物群落から土壌を採取し、ショ糖遠心法によりAM菌の胞子密度の測定を行った。
     植物群落Iでは、4科5種の植物が生育しており、イネ科とバラ科に属する2種がAMを形成していた。それらの感染率は、0.3-30%の範囲であった。植物群落IIでは、8科13種の植物が生育しており、イネ科、キク科、キンポウゲ科、スミレ科およびユリ科に属する8種がAMを形成していた。それらの感染率は、2-40%の範囲であった。植物群落IIIでは、8科9種の植物が生育しており、イネ科、キク科、キンポウゲ科、スミレ科、ユリ科およびバラ科に属する7種がAMを形成していた。それらの感染率は、0.3-11%であった。AM菌の胞子密度は、植物群落I,II,IIIでそれぞれ13±5、19±9、12±6spore/cm3であり、タイプの異なる植物群落間で有意な差がみられなかった。高山域の厳しい環境にも関わらず、多くの植物種でAM形成が確認され、またAM形成のための感染源も非常に多く存在していることが明らかになった。
  • 山崎敬
    植物研究雑誌
    1964年 39 巻 12 号 378
    発行日: 1964/12/20
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
  • 山崎敬
    植物研究雑誌
    1964年 39 巻 12 号 378
    発行日: 1964/12/20
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
  • 四方 圭一郎, 金子 岳夫, 枝 恵太郎, 岸本 年郎, 米山 富和
    伊那谷自然史論集
    2020年 21 巻 33-45
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    赤石山脈南部高山帯の蛾類相を明らかにするために,2016年と2017年に調査をおこなった.その結果13科204 種の蛾類が記録された.赤石山脈で既存記録のある高山種4科23種のうち4科13種を確認することができ,ハイ マツコヒメハマキ,タカネツトガ,シロテンサザナミナミシャク,ウチジロナミシャク,ホッキョクモンヤガ の5種は,聖岳より南の地域で新たに分布を確認することができた.
  • 鵜飼 一博
    森林科学
    2011年 61 巻 21-24
    発行日: 2011/02/01
    公開日: 2017/07/07
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 高木典雄
    植物研究雑誌
    1964年 39 巻 5 号 149-151
    発行日: 1964/05/20
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
  • *青山 雅史, 天井澤 暁裕, 小山 拓志, 増沢 武弘
    日本地理学会発表要旨集
    2008年 2008s 巻 P101
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/19
    会議録・要旨集 フリー

    1.はじめに
     本研究では,赤石山脈南部の
    荒川岳
    周辺に分布する岩石氷河上およびその周辺において,永久凍土の有無の推定を目的とした地表面温度観測をおこなったので,その結果を報告する.南アルプスでは,北部の間ノ岳周辺では地表面温度観測がなされ,その結果から永久凍土の現存が推定されている (Matsuoka and Ikeda 1998; Ishikawa et al. 2003).しかし,南アルプス南部では,これまで山岳永久凍土に関する研究はほとんどおこなわれていない.
    2.調査地域と方法
     調査地である
    荒川岳
    は赤石山脈の南部に位置し,悪沢岳(3,141 m),中岳(3,083 m),前岳(3,068 m)などの3,000 m以上の山頂高度を持つ三つのピークからなっている.
    荒川岳
    周辺には氷河地形が多数分布しており,カール内部には山岳永久凍土の指標地形である岩石氷河が存在している.この山域には砂岩・頁岩などの四万十帯の堆積岩類が広く分布しているが,悪沢岳山頂付近にはチャート・火山岩類が露出している.
     地表面温度観測に用いた測器は,ティアンドディ社製小型自記温度計TR52(おんどとりJr)である.地表面温度観測は,悪沢岳北東面のカール内の岩石氷河上2地点(WR1,WR2),同カール底の砂礫地1地点(WR3),前岳南東カール内の岩石氷河上2地点(MN1,MN2)の,計5地点で実施した.観測期間は2006年8月17日から2007年8月16日の1年間,測定間隔は1時間である.
    3.結果および考察
     地表面温度の観測結果を図1に示す.WR1,WR3,MN1の3地点では,晩冬期に日較差がほとんどない状態で推移している.これは,この期間それらの地点は厚い積雪に覆われ,積雪の断熱効果により外気の影響が遮断されていることを示す.厚い積雪に覆われた地点において,晩冬期の積雪底温度(BTS)が-3℃以下であれば永久凍土存在の可能性が高く,-2~-3℃では可能性小,-2℃以上では永久凍土が存在する可能性はないことが,スイスアルプスや北欧などにおける調査から経験的に知られている(Haeberli 1973).WR1におけるBTSは-7.2℃,MN1では-6.6℃と-3℃以下の値を示していることから,両地点では永久凍土が存在する可能性がある.特に,WR1では年平均地表面温度(MAST)も-0.8℃と0℃以下の値を示していることから,本地点に永久凍土が存在する可能性は高い.それらに対し,WR3でBTSが-2℃を上回り(-1.7℃),MASTは2.6℃と比較的高い値であったことから,永久凍土存在の可能性はない.WR2とMN2の2地点の地表面温度は,冬期を通して短周期の変動が見られることから,それらの地点における積雪はそれほど厚くなく,外気の影響を受けていると推定される.WR2における年平均地表面温度は0℃をやや上回る程度(0.5℃)であることから,永久凍土の存在は否定できないが,MN2では2.3℃と比較的高い値であったことから,永久凍土が存在する可能性は低いと判断される.以上の結果から,悪沢岳北東面のカール内部や前岳南東カールの内部に存在する岩石氷河内には永久凍土が存在する可能性があるのに対し,カール底の砂礫地には永久凍土が存在する可能性はないことが示された.
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