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クエリ検索: "萩原佐代子"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • I 単植条件
    西 克久
    雑草研究
    1981年 26 巻 4 号 281-285
    発行日: 1981/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    イネの雑草害診断の基礎資料として野生ヒエの乾物生産能力を知るためにイネとその擬態植物であり, 主要な水田雑草であるヒメタイヌビエの乾物生産量の関係について数か年にわたり実験を行ない, 両者の乾物生産能力についてC3植物のイネ, C4植物のヒメタイヌビエという観点を含めて比較検討を行なった。ヒメタイヌビェの乾物生産量はイネの乾物生産量が増加する条件下では増加するが, その変動割合はイネ以上に大きく, イネに対して勾配1.0以上の直線関係となつて, 乾物生産の好条件下ほどヒメタイヌビエとイネの乾物生産量の差は広がり, C4植物のヒメタイヌビエの好条件下における大きな乾物生産能力が示された。次に両者の生育期間の7~9月中旬の気温と乾物量/日射量比の関係は7~9月中旬の午前9時の気温で27℃付近に頂点をもつ放物線で近似され, 27℃付近までは高温になるほどこの値が大きくなるとともにヒメタイヌビエとイネの差は広がる。特に施肥区でこの傾向が強く, 高温, 多照条件下のヒメタイヌビエの大きい施肥効果が示された。27℃以上の高温年では高温になるほど両者の乾物量/日射量比の値は小さくなって, 両者とも乾物生産能力は低下する。一方低温年にはヒメタイヌビエとイネの差は縮まり, 25.7℃で両者の関係は逆になる。すなわちより低温年にはヒメタイヌビエの乾物生産量はイネ以下となり, 低温条件下ではC4植物の乾物生産能力の低下の大きい特性をよく表わしている。
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