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クエリ検索: "虫垂"
30,149件中 1-20の結果を表示しています
  • 宗本 義則, 飯田 善郎, 浅田 康行, 斎藤 英夫, 藤沢 克憲, 笠原 善郎, 三浦 将司
    日本消化器集団検診学会雑誌
    2000年 38 巻 5 号 618-622
    発行日: 2000/09/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    原発性
    虫垂
    癌は比較的稀な疾患であり, 早期には症状が乏しく診断が困難な疾患である。
    今回我々は, 大腸集検で発見された
    虫垂
    癌を経験したので報告する。患者は67歳女性で大腸集検の便潜血陽性で当院を受診した。大腸内視鏡検査で盲腸部に易出血性の柔らかい腫瘍を認めた。腫瘍と
    虫垂
    根部の位置関係は不明であったが生検で高分化腺癌であった。
    虫垂
    癌, 盲腸癌の診断で回盲部切除を施行した。
    虫垂
    粘膜は, 絨毛状腺腫でおおわれ, 盲腸側へ進展していた。大部分は良性の腺腫であったが一部浸潤性の腺癌の部を認めわずかに筋層に入り込んでいて
    虫垂
    癌と診断した。
    今後大腸集団検診の増加にともない便潜血検査陽性で発見される
    虫垂
    癌も増加するものと思われる。
    虫垂
    癌の存在を念頭において,
    虫垂
    入口部の注意深い観察が必要である。
  • 宮原 悠三, 伊藤 誉, 下地 信, 東 博, 佐田 友藍, 巷野 佳彦, 田原 真紀子, 鯉沼 広治, 堀江 久永, 佐田 尚宏
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2020年 62 巻 9 号 1585-1591
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/23
    ジャーナル フリー HTML

    症例は41歳女性,便潜血検査陽性のため行われた大腸内視鏡検査で,

    虫垂
    開口部に径20mmの正常粘膜に覆われた弾性,硬の隆起性病変を認めた.腹部CTでは腸管内腔に突出した隆起性病変として描出され,粘膜下腫瘍の術前診断で腹腔鏡下回盲部切除術を行った.術中観察では
    虫垂は盲腸内に反転しており虫垂
    重積を疑う所見であった.病理組織学的検査では,割面で
    虫垂
    粘膜の内反を認め,筋層内には円柱状の細胞からなる腺管が内膜様間質を伴って散見され,
    虫垂
    子宮内膜症に矛盾しない所見であった.
    虫垂子宮内膜症を原因とした虫垂
    重積症は稀であるが,特徴的な内視鏡所見を把握することで,盲腸切除などの縮小手術を施行できる可能性がある.

  • 谷坂 優樹, 岩川 和秀, 佐藤 創, 松本 毅, 壷内 栄治, 田中 良憲, 清家 裕貴, 市川 幹郎, 中西 護
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2009年 51 巻 8 号 1714-1719
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/07/26
    ジャーナル オープンアクセス
    術前診断し腹腔鏡補助下切除した早期
    虫垂
    癌を報告する.67歳男性.検診で便潜血陽性を指摘された.大腸内視鏡では
    虫垂
    開口部に可動性のある隆起性病変を認め,生検では腺癌と診断された.注射X線では
    虫垂
    は描出されなかった.早期
    虫垂
    癌と診断し,腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した.切除標本では
    虫垂
    根部付近に有茎性病変を認め,病理所見は高分化型腺癌で深達度mであった.早期
    虫垂癌の診断には虫垂
    開口部の詳細な観察が必要である.
  • 前田 一也, 川浦 幸光, 龍沢 泰彦, 清水 淳三, 若林 時夫, 早川 康浩, 池田 直樹
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2000年 42 巻 5 号 1006-1011
    発行日: 2000/05/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は51歳女性。右下腹部痛を主訴に当科を受診した.腹部理学的所見,血液生化学的検査,腹部超音波検査の結果,急性
    虫垂
    炎の診断で手術を施行した.切除
    虫垂
    の病理組織学的検索で,
    虫垂
    根部に内腔へ増殖する高分化型腺癌を認めた.深達度はm,脈管侵襲は認めなかったが切除断端に及んでいる可能性があるとの診断であった.
    虫垂
    切除後3カ月後に施行した大腸内視鏡検査にて
    虫垂
    基部に癌の残存を認めたため,回盲部切除術を施行した.原発性
    虫垂
    癌は比較的稀な疾患で,そのほとんどが進行癌であり,早期
    虫垂
    癌の本邦報告例は24例目である.
  • 小田 健司, 信本 大吾, 清水 康仁, 窪澤 仁
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2022年 64 巻 10 号 2282-2287
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/20
    ジャーナル フリー HTML

    症例は41歳,女性.胆囊結石症の術前検査の造影CTで盲腸に隆起性病変が疑われ,CSを施行したところ,

    虫垂
    開口部に30mm大の有茎性病変を認めた.Inflammatory fibroid polypを疑うも腫瘍性病変を否定できず,診断目的で内視鏡切除の方針となった.茎は太く根部近傍をendoloopで2重に結紮しスネアで切除した.術後37度台の発熱がみられたが改善し,切除後3日で退院となった.切除標本の病理結果で完全内反型重積を呈した
    虫垂
    子宮内膜症と診断した.1年後のCSで
    虫垂
    開口部に異常は認めなかった.
    虫垂
    子宮内膜症に対する内視鏡的切除はきわめて稀であり,貴重な症例と思われた.

  • 大久保 友紀, 塩屋 晋吾, 中島 真由美, 林 尚美, 佐々木 崇, 坂口 右己, 中村 克也, 北薗 育美, 今村 智美, 重田 浩一朗
    超音波検査技術
    2023年 48 巻 1 号 38-43
    発行日: 2023/02/01
    公開日: 2023/01/25
    [早期公開] 公開日: 2022/12/15
    ジャーナル フリー

    症例は70代男性,右下腹部痛と発熱で当院紹介受診となった.他院の単純C Tでは,回盲部と

    虫垂
    に強い炎症を認めるが,炎症の主座の特定が困難であった.当院超音波検査で,
    虫垂
    に三つの外側へと突出する腫瘤像とその周囲脂肪織にエコー輝度上昇域(周囲脂肪織炎)を認めた.根部側の腫瘤の輪郭は不明瞭で,周囲に貯留液を疑う無エコー域を認めた.また,腫瘤の輪郭に沿った弧状の血流シグナルを認めた.これらの所見から
    虫垂
    憩室炎と診断し,腹腔鏡下
    虫垂
    切除術を施行した.病理組織診断は,腹膜炎を伴う
    虫垂
    憩室炎であった.本症例は超音波検査で
    虫垂
    憩室炎の所見が明瞭に描出できたことにより,迅速に治療へと移行できた症例であった.
    虫垂憩室炎は急性虫垂
    炎と診断され,術中もしくは術後に
    虫垂
    憩室炎と判明することが多いが,穿孔のリスクが高く,早急な診断が望ましい.超音波検査で系統的走査により
    虫垂
    を正確に同定し,分解能が高い高周波プローブで詳細な観察をすることで,今回のように
    虫垂
    憩室炎の診断が可能となった.超音波検査で診断ができれば,患者負担や放射線被曝も少なく,スムーズに治療へと移行することが期待できる.

  • 館花 明彦, 福田 直人, 永山 淳造, 酒井 滋, 宮島 伸宜, 山川 達郎
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2002年 44 巻 4 号 788-791
    発行日: 2002/04/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は69歳,女性.主訴は右下腹部不快感.20歳時,急性
    虫垂炎にて虫垂
    切除術を施行された.66歳時に受けた大腸内視鏡検査にて盲腸粘膜下腫瘍を指摘された.69歳時に右下腹部下快感に対し大腸内視鏡を施行し,盲腸粘膜下腫瘍の増大を認めた.各柿画像検査ならびに腹腔鏡による観察にて,腫瘍の漿膜外浸潤やリンパ節転移,腹腔内転移などの悪性所見はみられず,腫瘍を破損することなく完全切除が可能と判断し,腹腔鏡下盲腸底切除を施行した.粘液嚢胞腺腫と病理組織診断され,術後経過は順調である.本症に特有の症状はみられないが,腹部不快感,腫瘤触知,腹痛などを生ずることがある.また腸重積の発症や悪性腫瘍,腹膜偽粘液腫発症の報告もあり,一般的に外科手術が推奨されている,症例によっては悪性肺瘍に準じた手術も行われているが,自験例のように腹腔鏡下に完全切除か可能と考えられる症例も存在することか示唆された.
  • 二宮 卓之, 小島 康知, 原野 雅生, 大野 聡, 塩崎 滋弘, 二宮 基樹
    岡山医学会雑誌
    2013年 125 巻 3 号 239-242
    発行日: 2013/12/02
    公開日: 2014/01/06
    ジャーナル フリー
      Appendiceal diverticulum is rare. We encountered a case of appendiceal diverticulum with chronic appendicitis. A 56-year-old man presented to our hospital with right lower abdominal pain. An abdominal computed tomography (CT) scan showed swelling of the appendix body and the wall thickness of the base of the appendix. Due to the possibility of appendiceal tumor, we performed a laparoscopy-assisted ileocecal resection with lymph node dissection. The appendix had a diverticulum with chronic inflammation, but it did not have a neoplastic lesion.
  • 町田 直子, 森 貞浩, 矢島 麻里絵, 森 夕佳, 藤浪 麻衣, 井上 知彦, 中川 潤一, 西 八嗣
    超音波検査技術
    2021年 46 巻 1 号 36-43
    発行日: 2021/02/01
    公開日: 2021/01/29
    [早期公開] 公開日: 2020/12/11
    ジャーナル フリー
    電子付録

    症例は40代,女性.初学者に対する腹部超音波検査のトレーニングで被験者になった際,

    虫垂
    に腫瘤性病変を指摘された.超音波所見では,
    虫垂
    体部から先端側は腫大,屈曲し,不整形低エコー腫瘤像を呈していた.腫瘤部では壁の層構造は消失していたが,正常部位の固有筋層と連続するようにみえた.腫瘤の内部エコーはやや不均一で,わずかに点状高エコーが混在していた.ドプラ上は乏血性の腫瘤であった.造影CTも施行されたが,
    虫垂
    に造影効果を伴う腫瘤性病変は指摘できなかった.血液検査では腫瘍マーカーの上昇は認めなかった.超音波所見上は悪性腫瘍の可能性を除外できず,腹腔鏡下
    虫垂
    切除術を行うこととなった.病理組織学的所見では,固有筋層内に島状に散在する子宮内膜腺類似の腺管と間質を認め,
    虫垂
    子宮内膜症と診断された.
    虫垂
    子宮内膜症は比較的まれな疾患であり,特異的な画像所見はなく,術前に診断することは困難であるとされているものの,
    虫垂
    先端の腫大と屈曲は比較的多く認められる肉眼的所見であり,病理組織学的には病変主座が固有筋層~漿膜下層であることが多いとされている.本症例は診断に苦慮したものの,超音波検査でのみ病変を指摘することができ,かつ無症状の
    虫垂
    子宮内膜症の形態的特徴を明瞭に捉えることができた貴重な症例であると思われたため,文献的考察とともに報告する.

  • 遠藤 和則, 大石 孝, 平川 隆一, 吉田 行雄, 山中 桓夫, 首藤 介仲, 吉田 剛, 山田 茂樹, 藤来 靖士
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1998年 40 巻 5 号 797-802
    発行日: 1998/05/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は49歳男性.下痢を主訴に受診し,下部消化管検査で
    虫垂
    開口蔀に結節集簇様の病変を認めた.内視鏡的切除を試みた際に膿汁様の白色液の流出を認めた.これらの所見に超音波内視鏡及び腹部超音波検査などの所見と合わせ,
    虫垂
    炎に伴う炎症性隆起と診断し外科的切除術を施行した.隆起はリンパ濾胞過形成と粘膜下層肥厚であった.本例の様な
    虫垂
    炎は,
    虫垂
    開口部の結節集簇様病変の鑑別疾患の1つとして重要と思われた.
  • 梅本 岳宏, 松本 匡史, 横溝 和晃, 日比 健志, 真田 裕, 増永 敦子
    昭和医学会雑誌
    2008年 68 巻 1 号 71-76
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は59歳女性.既往として8歳時に急性
    虫垂炎にて虫垂
    切除術を受けている.平成18年2月右下腹部の腫瘤を自覚し, 3月婦人科を受診した.腹部MRI検査にて回盲部に大きさ6cmの腫瘤を認めた.4月下部消化管内視鏡検査では盲腸に境界不明な隆起性病変を認め, 生検結果はgroup3であった.注腸造影検査で盲腸部に腫瘤と回腸末端の拡張不良があり, 小腸への浸潤を強く疑わせた.腹部超音波検査及び腹部CT検査で肝後区域に大きさ1cmの転移性と思われる瘤影を認めた.以上により遺残
    虫垂
    もしくは盲腸より発生した粘液産生癌の疑いで, 右半結腸切除術 (D3) を施行した.病理組織学的所見で
    虫垂
    癌と診断された.
    虫垂
    切除後51年後に遺残
    虫垂に発症した虫垂
    癌の1例を経験したので報告する.
  • 松木 美知子, 友廣 敦文, 牛山 貴文, 石村 健, 井上 秀幸, 杵川 文彦, 栗山 茂樹
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2004年 46 巻 12 号 2567-2574
    発行日: 2004/12/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     70歳女性.主訴は食欲不振.CT検査,超音波検査および注腸検査により,右側横行結腸への腸重積と診断した.大腸内視鏡検査では,肝彎曲部にほぼ管腔を占める隆起性病変を認めた.生検診断は絨毛腺腫であった.回盲部切除を行ったが,手術時には腸重積は消失しており,盲腸に約3.5cmの隆起性病変を認めた.隆起の頂部は開口しており,
    虫垂
    先端までつながっていた.切除標本の病理学的検索で
    虫垂
    重積症と判明,
    虫垂
    近位側の2/3は腺管絨毛腺腫で覆われていた.盲腸結腸型腸重積をみた場合,その原因として
    虫垂
    重積も考慮に入れなければならない.
  • ── WHO分類による診断の変遷と本邦の症例の検討 ──
    東 孝泰, 木暮 道彦
    福島医学雑誌
    2022年 72 巻 3 号 127-133
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/21
    ジャーナル フリー HTML

    要旨:症例は58歳男性,繰り返す右下腹部痛を主訴に当科を受診し,CTで認めた

    虫垂
    内部の糞石による症状と考え,腹腔鏡下
    虫垂
    切除術を施行した。術後病理検査で
    虫垂
    神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor:以下,NET)を認めたが,再発や転移のリスク因子はなく経過観察の方針とした。
    虫垂
    NETは稀な腫瘍で,後病理検査で偶発的に発見されることが多い。
    虫垂
    に発生する神経内分泌腫瘍は,本邦の取扱い規約においては組織学的異型度によって分類されるが,WHO分類では細胞増殖能による分類がなされており,本邦で発刊されている神経内分泌腫瘍のガイドラインではWHO分類に則った推奨術式のプロトコルが提示されている。今症例の検討にあたり, WHO分類の変遷に関して最新版のWHO第5版も参照して振り返りつつ,本邦での報告例について検討したため,ここに報告する。

  • 林 享, 鳥巣 隆資, 坂下 修, 木村 好孝, 中本 次郎, 堀北 実, 大黒 隆司, 山ノ井 昭, 藤本 小百合, 木下 桂午, 手束 一博, 藤沢 明彦, 鹿児島 彰, 井上 博之, 竹内 義員, 山本 洋介
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2001年 43 巻 2 号 182-185
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は66歳女性.便潜血検査陽性の精査目的にて受診し,大腸内視鏡検査および注腸X線検査にて盲腸
    虫垂
    開口部付近に30mm大の粘膜下腫瘍様隆起性病変を認めた.盲腸粘膜下腫瘍を疑い,腹腔鏡補助下回盲部切除を施行し,
    虫垂
    結石と診断された.粘膜下腫瘍様形熊を示す
    虫垂
    結石は稀であり,回盲部の腫瘤性病変の鑑別診断において考慮する必要があると思われた.
  • 岩川 和秀, 田中 仁, 杉山 圭三, 市川 幹郎, 梶原 伸介, 栗原 憲二
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2005年 47 巻 12 号 2664-2669
    発行日: 2005/12/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は79歳女性.貧血の精査にて大腸内視鏡検査を受け,盲腸に3cm大の隆起病変を認め,1型進行癌と診断された.腹部CT検査にて腸間膜根部付近に4cm大の腫瘤を認めた.回盲部切除術を施行したが,
    虫垂
    の腫瘍が先進部となり盲腸内に完全に内翻した状態であった.病理組織学的には,反転した
    虫垂
    の先端部に高分化腺癌を認め,中心部は粘液癌となり漿膜外へ露出していた.腹腔内の腫瘍は生検にて粘液癌であり,腹膜播種性転移と診断された.
    虫垂
    重積と限局性腹膜播種という稀な進展形式をきたした
    虫垂
    癌症例を経験した.
  • 毛利 貴, 羽田 丈紀, 安江 英晴, 後町 武志, 篠田 知太朗, 田中 知行, 増渕 正隆, 千葉 諭, 矢永 勝彦
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2006年 48 巻 7 号 1447-1451
    発行日: 2006/07/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は80歳,女性.右下腹部痛を主訴に近医受診し,精査目的で当院婦人科紹介され,腹部CTで右下腹部に一部膀胱に接する嚢胞性病変認め当科紹介となった.下部消化管内視鏡検査施行したところ,
    虫垂
    開口部の開大と同部の粘液貯留所見を認めた.膀胱鏡では潰瘍を伴う浮腫状の粘膜が観察された.以上より膀胱浸潤を伴う
    虫垂
    粘液嚢胞腺癌を強く疑い,回盲部切除術および膀胱部分切除術を施行した.切除標本では
    虫垂
    壁は肥厚しており,
    虫垂
    内腔にはゼリー状の粘液が充満していた.
    虫垂
    の粘液嚢胞腺癌の内視鏡検査では粘膜下腫瘍を思わせる隆起性病変の報告はあるが,実際に
    虫垂
    開口部の粘液の貯留を確認できた症例は稀と考え報告した.
  • 佐竹 弘, 渡邊 亨, 水本 吉則, 水本 万里, 島 伸子, 直木 正雄, 前川 高天, 梶谷 幸夫, 粉川 皓仲
    医療
    1995年 49 巻 4 号 313-318
    発行日: 1995/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    悪性リンパ腫再燃でみられた
    虫垂
    ・S状結腸痩の1例を報告する. 症例は41歳男性. 37歳時右頸部悪性リンパ腫. 主訴は腹部腫瘤, 血便. 注腸検査でS状結腸下部に半周性の壁外性圧迫を認めた. 悪性リンパ腫再燃による圧迫と考え, VEPA療法を行った. 経過中に鮮血を中等量下血した. 下血直後の注腸では
    虫垂
    とS状結腸下部が連続して造影され,
    虫垂
    ・S状結腸瘻が形成されていた. 悪性リンパ腫が化学療法で壊死・崩壊し, 腫瘤内部が管腔状に交通したものと考えられた.
    虫垂
    ・腸管瘻の報告はまれで我々の症例は文献上本邦22例目である. 原因は
    虫垂
    炎,
    虫垂
    癌が多く, 注腸検査で発見される症例が多かった.
    虫垂
    瘻の形成機序は, 癌や炎症で
    虫垂
    が固定化された後, その進行過程や蠕動運動などの様々な要因で固定部分の脆弱部位が開口し瘻孔が完成されると推測した. 瘻孔の形成前後の病態をレントゲン像で追跡しえた点で. 本症例は意義を持つものと考える.
  • 土田 研司, 川合 孝, 岡本 哲, 田幡 克也, 中舘 功
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2009年 51 巻 5 号 1309-1316
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/07/17
    ジャーナル オープンアクセス
    58歳の女性.右下腹部の間歇的な疼痛.注腸X線所見(盲腸の隆起性病変と引き込み像.
    虫垂
    造影陰性)と内視鏡所見(隆起性病変頂部の平滑な小隆起)で盲腸癌又は
    虫垂
    癌と診断し手術.病変は47×30×40mmの
    虫垂重積を伴った虫垂
    癌で,深達度はmpであった.
    虫垂癌による虫垂
    重積症は稀で自験例は本邦14例目であるが,診断には内視鏡によるVolcano sign,注腸X線による盲腸壁の引き込み像が有用と考えられた.
  • 宮崎 広亀, 山本 粋, 菅 正之, 石橋 陽子, 鈴木 誉也, 武田 耕一郎, 月舘 範行, 清水 康, 中村 雄一, 西村 正治, 奥芝 俊一, 加藤 紘之
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2005年 47 巻 1 号 28-31
    発行日: 2005/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は67歳女性.大腸がん検診にて盲腸に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を指摘された.内視鏡および注腸造影検査では
    虫垂
    開口部近傍に約2cm大の隆起性病変を認めた.内視鏡下に
    虫垂
    開口部内へと病変が消失するのが観察され,
    虫垂
    重積症と診断した.原因として
    虫垂
    原発の悪性疾患が否定できないため,腹腔鏡下
    虫垂
    切除術を施行した.病理学的検討の結果腫瘍性病変は存在せず,
    虫垂
    内部に糞塊が貯留し,これが先進部となって
    虫垂
    重積を来したものと考えられた.
  • 奥田 知宏, 吉岡 崇, 秋山 誠, 山下 貞雄
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2010年 26 巻 2 号 392-396
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/06/02
    ジャーナル フリー
      A significant percentage of patients diagnosed pre-operatively with appendicitis are shown to be normal during laparotomy. Laparoscopic surgery is useful for both diagnosis and treatment of acute abdomens.
    Herein we report two cases diagnosed with pelvic inflammatory disease (PID) from Chlamydia during laparoscopic surgery for appendicitis.
    Cases: Case 1: An 18 year-old woman visited our hospital with abdominal pain. A CT and MRI revealed a large abdominal tumor and appendicitis. Laparoscopic surgery was performed.
    During laparoscopic cystectomy and appendectomy, we observed fibrous adhesions forming violin string-like sheets between the liver surface and the abdominal wall. Later, a cervical swab test for Chlamydia trachomatis by polymerase chain reaction (PCR) was positive and a serum test was positive for anti-Chlamydia IgA and IgG.
    Case 2; A 26-year-old woman with no surgical history visited our hospital for evaluation of lower abdominal pain. Marked tenderness in the hypochondriac region was noted. The white blood count and C-reactive protein level were elevated. CT image revealed an edematous appendix and right adnexa. Laparoscopic surgery was performed, and an edematous appendix and inflammatory changes in the right adnexa were noted. Subsequently, Chlamydia trachomatis was confirmed by PCR and serum test.
    Conclusion: Without an increase in costs, laparoscopic surgery provides clinical advantages. Initial laparoscopic surgery reduces the possibility of misdiagnosis. We recommend laparoscopic surgery as a first choice in the management of an acute abdomen.
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