本稿では,変形する物体間や自己干渉(セルフコリジョン)にも適応可能で高速な
衝突判定
手法を提案する.本手法ではまず,深度剥離によりLayered Depth Image (LDI)を作成し,レイヤー毎の各ピクセルに描画したポリゴンインデックスを保持する.次に,隣接ピクセル間のレイヤー値の並び順を比較し,反転したポリゴンインデックスを衝突するポリゴンの組合せとして探索する.探索中のピクセルが以降の探索でポリゴンインデックス反転の可能性を持つか判定することで,高速な
衝突判定
を行う.また,本手法ではTransform Feedbackを用いることで,GPUで計算した衝突ポリゴンの探索結果をCPUへリードバックせずに扱えるため高速処理が可能である.これらの手法を,Intel Core2 Quad CPU,NVIDIA GeForce9800GT graphics cardのPC環境および,800x800の画面解像度で実行した結果,約10,000ポリゴンで構成される物体間の
衝突判定
時間は約25msecであった.
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