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クエリ検索: "西村和彦"
631件中 1-20の結果を表示しています
  • 西村 和彦, 中島 正継, 藤本 荘太郎, 今岡 渉, 吉田 俊一, 安田 健治朗, 小林 正夫, 趙 栄済, 向井 秀一, 清田 啓介, 木本 邦彦, 吉中 正人, 山口 勝通
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1986年 28 巻 9 号 2011-2019_1
    発行日: 1986/09/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     各種の上部消化管狭窄に対する新しい非手術的拡張術として,バルーンカテーテルによる方法を検討した.使用器具は米国Microvasive社製の上部消化管用Rigiflex balloon dilatorで,拡張方法は内視鏡下に狭窄部を通してガイドワイヤーを留置し,そのガイドワイヤーを介してballoon dilatorを透視下に挿入して狭窄部を拡張させるものである.対象は各種の原発性狭窄10例(食道潰瘍瘢痕2例,アカラジア3例,食道癌2例,胃噴門癌3例),および各種疾患の術後吻合部狭窄11例(食道癌術後7例,胃癌術後4例)の計21例で,全例において何らの問題とすべき合併症もなく充分な拡張効果が認められた.本法は特別な手技を必要とせずに容易に行え,拡張力は狭窄部に対して横(水平)方向のみに加わるために比較的安全であり,狭窄の部位,程度,長さに関係なく応用できる優れた方法として評価できる.
  • 西村 和彦, 松井 亮好, 清田 啓介, 向井 秀一, 趙 栄済, 小林 正夫, 安田 健治朗, 吉田 俊一, 今岡 渉, 藤本 荘太郎, 中島 正継
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1987年 29 巻 7 号 1485-1490_1
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は52歳の男性で,人間ドックにおける上部消化管X線検査にて食道の巨大な隆起性病変を指摘された.病変はX線的には食道入口部直下より有茎性に発育し,長さ18cmに及ぶとともに3葉に分岐した巨大な腫瘤であった.内視鏡検査でも同様の所見であったが,腫瘤の表面はほぼ正常な食道粘膜に被われており,粘膜下腫瘍の形態であった.外科手術の適応とも考えられたが,患者の強い希望および完全生検の意味も含めて,とりあえず肛門側の1葉を内視鏡的に高周波スネアーを用いて切除した.切除腫瘤は病理組織学的に粘膜下腫瘍に属する良性のFibrovascular polypとの診断を得たため他の二葉も内視鏡的に切除したが,何らの合併症もなく安全に施行しえた.Fibrovascular polypは自験例も含め本邦において17例の報告があるが,本例が最大の腫瘤であり,他の上部,下部消化管を含めても内視鏡下に切除,回収し得た腫瘍性病変としては内外の文献上最大のものと思われる.
  • 落合 匠
    順天堂医学
    2008年 54 巻 1 号 16-24
    発行日: 2008/03/31
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    大腸癌を含め消化器癌において個別化治療を目指すにあたり, key drugである5-FUの抗腫瘍効果を見極めることが非常に重要となる. 今回大腸癌を中心に5-FU効果発現関連酵素である, OPRT, TS, DPDを用いて層別化すなわちHigh risk groupの選別を, また抗癌剤感受性試験 (CD-DST) を用いて個別化治療戦略立案を試みたので報告する. OPRT, TS, DPDを用いた層別化: Dukes B, C症例においてOPRTのみが予後予測因子と成り得た. OPRTによりHigh risk groupの層別化が可能となった. OPRTは非常に有用なマーカーと考えられた. CD-DSTを用いた個別化治療: 複数の5-FU接触条件におけるAUCと増殖阻止率 (IR) の推移は対数曲線に極めて近似した (R2=0.69-0.96). このAUC-IR曲線の信頼性は高く, 5-FUの効果はAUCに依存していると思われた. このAUC-IR曲線よりAUC IR50を個別に求めた. AUC IR50達成がindividualized adjuvant chemotherapyのend-pointとなり得る可能性が示唆された. AUC IR50は再発High risk Dukes Bの選別に有用と考えられた. Dukes D症例ではAUC IR50の2倍を早期に達成するレジメを個別に立案することが予後向上につながると考えられた. CD-DSTを駆使することにより癌の個性からみた治療戦略, いわゆる個別化治療に一歩近づいたと考えられた.
  • ―胆石除去および減黄処置を中心に―
    中島 正継
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1987年 29 巻 Supplement 号 2990-2994
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 入江 正和
    日本畜産学会報
    1987年 58 巻 5 号 407-412
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    Bモードの超音波診断装置であるリニア電子スキャナーを用いて, 分娩後の正常泌乳豚10頭の子宮と停留妊娠産物を伴う異常例1例の子宮を下腹部から観察した.皮下組識, 腸内ガス, 膀胱によって囲まれた子宮像の大きさの経日的変化によって分娩後の子宮収復状況を検討した.発達した乳腺や充満した膀胱は, 子宮像の観察を困難にする場合があった.超音波断層像における子宮の大きさは分娩後10日まで急速に減少し, 以後哺乳期, 離乳後を通じて変化はほとんどみられなかった.分娩後8日の哺乳中の, ある母豚で超音波診断により子宮内に停留妊娠産物を認めた.それはミイラ化した胎子であり, 高輝度の脊椎像によって確認することができた.その胎子の体の外形および内部の像は明瞭さを欠いていた.また, その豚の子宮像は大きいままであった.それゆえ, 超音波断層像における分娩後の子宮の大きさは異常の診断の手がかりになるものと思われた.以上のことから超音波断層法は, 分娩後の子宮収復に対する情報を与え, 特に停留妊娠産物の発見に役立つことが示された.
  • 順天堂医学
    1989年 35 巻 2 号 244-245
    発行日: 1989/07/30
    公開日: 2014/11/20
    ジャーナル フリー
  • 入江 正和
    日本養豚学会誌
    1988年 25 巻 3 号 125-132
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    飼料への油脂とシクロプロペノイド脂肪酸を含むカポック粕の添加が豚の脂肪性状に及ぼす影響について, 4ヵ月齢の子豚12頭を用いて調べた。大豆油添加量を3水準 (0, 5, 10%)とし, カポック粕の添加量を2水準 (0, 5%) とした3×2要因配置の乱塊法によって試験を実施した。その結果の要旨は次のとおりである。検査したすべての脂肪蓄積部位 (背脂肪外層, 内層, 腎臓周囲脂肪) で油脂添加による影響がみられ, 油脂添加に伴って脂肪の融点が有意に低下し, 屈折率とヨウ素価が有意に上昇した。脂肪酸組成では, 油脂添加に伴ってC16:0, C18:0といった飽和脂肪酸含量が低下し, C18:2脂肪酸含量が上昇した。カポック粕の添加は, すべての部位で融点を有意に上昇させたが, 屈折率, ヨウ素価にはあまり影響を与えなかった。脂肪酸組成では, カポック粕の添加に伴い, すべての部位でC18:0含量とC18:0/C18:1比が有意に増加したが, C18:2含量は影響を受けなかった。油脂とカポック粕添加による交互作用が融点及びC18:1含量でみられ, 油脂添加含量が高い飼料ではカポック粕の影響は少なかった。また, その影響は部位により異なっていた。以上の結果から, カポック粕の軟脂防止効果は, 飼料の油脂含量によって影響され, その影響は体脂肪の蓄積部位によって異なることが示唆された。すなわち, カポック粕の添加効果は飼料中の油脂含量が低い場合には特に腎臓周囲脂肪で顕著にみられたが, 飼料中の油脂含量が高まるにつれ, その効果は減少し, 特に背脂肪ではほとんど認められなくなった。
  • 日本細菌学雑誌
    2006年 61 巻 4 号 421-422
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 誠祐, 砂山 敬之, 佐々木 高, 岩垣 尚史, 豊永 慎二, 馬場 伸介, 友田 純, 水野 元夫, 辻 孝夫
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1995年 37 巻 3 号 629-633_1
    発行日: 1995/03/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    内視鏡的逆行性胆道ドレナージ(ERBD)は胆道系悪性疾患に対する優れた減黄法として広く普及しているが,長期留置に伴うドレナージチューブの目づまりが大きな問題となっており,3~4カ月毎のチューブの交換を余儀なくされているのが現状である.最近,超大口径の14Fr.ドレナージチューブが市販され,チューブの目づまり防止に効果あるものと期待されている.しかし,このチューブの留置は大口径十二指腸スコープ(TJF-M20)を必要とし,手技的に困難である.そこで,われわれは内視鏡的乳頭切開後,ひとまず内視鏡的経鼻的胆道ドレナージ(ENBD)を施行し,後日この7.2Fr,ENBDチューブをガイドカテーテルとして14Fr.ERBDドレナージチューブを挿入する方法を開発した.本法により手技上の問題を解決するとともに,ドレナージチューブの目づまりに対しても良好な成績が得られた.
  • 足立 昌仁, 森村 勉, 西村 和彦, 曄道 佳明
    日本機械学会論文集C編
    2013年 79 巻 808 号 4786-4801
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/25
    ジャーナル フリー
    The derailment mechanism for when earthquakes occur has been verified in vibration bench tests and simulations in the past. However, in the past full-scale vibration bench tests including ours, the wheels did not rotate. The aims of this study are to verify the derailment mechanism in case that the railway vehicle running at a high speed is vibrated by a large lateral displacement of track during earthquakes, and to reconfirm the past other verifications. In order to realize this aim, we conducted the full-scale vibration tests with an actual series N700 bogie on roller rigs by use of the rolling stock field test simulator. This apparatus enables to simulate running tests with one or half rolling stock on roller rigs which can experience a considerable degree of horizontal displacement. As a result of this vibration test with an actual bogie on roller rigs, we were able to confirm the influence of wheel rotation on the wheel lift motion, the anti-derailing guard rail acting on a rotating wheel, and so on.
  • 趙 栄済, 松井 亮好, 清田 啓介, 向井 秀一, 西村 和彦, 小林 正夫, 安田 健治朗, 吉田 俊一, 今岡 渉, 藤本 荘太郎, 中島 正継, 青池 晟, 川井 啓市
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1988年 30 巻 5 号 926-935
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    オリンパス社製ラジアル走査式超音波内視鏡を用いて,46例の大腸癌に内視鏡的超音波断層法(EUS)を施行し,本法による大腸壁の層構造の解析とともに大腸癌の深達度診断能について検討した.前処置としてはBrown変法あるいはグリセリン浣腸を用い,観察にあたっては病変部を脱気水により水浸させた.EUSによって正常大腸壁は5層構造として描出され,第1層の高エコーおよび第2層の低エコーが粘膜固有層および粘膜筋板に,第3層の高エコーが粘膜下層に,第4層の低エコーが固有筋層に第5層の高エコーが漿膜下層および漿膜(あるいは外膜)に対応した. EUSでは大腸癌は低エコー腫瘤像として描出されるが,腫瘤による大腸壁の層構造の破壊・分断の有無による深達度診断の可能性を検討したところ,早期癌12例中9例(75%),進行癌34例中26例(76%),全体で46例中35例(76%)に正診が得られた.また,早期癌か進行癌かの判定では46例中41例(89%)が適中しており,大腸癌の垂直方向への拡がりを把握する上で有用であった.このように,EUSによって大腸壁は粘膜側から漿膜側へと5層構造で明瞭に描出されるため,病変部の垂直方向での連続的な変化の解析も可能であり,大腸癌の新たな診断法として有用である.
  • 水間 美宏, 平野 誠一, 村北 肇, 水野 成人, 芦原 亨, 松井 亮好, 早雲 孝信, 向井 秀一, 趙 栄済, 安田 健治朗, 中島 正継, 清田 啓介, 西村 和彦, 小林 正夫
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1989年 31 巻 11 号 3048-3054_1
    発行日: 1989/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     14Fr.の超大口径留置チューブを用いて,胆管癌3例,膵癌4例,腫瘤形成性慢性膵炎1例の計8例にERBDを試みた.14Fr.チューブの内径は3,3mm,外径は4.6mmで,挿入に用いた内視鏡は親子方式の処置用経口的胆管内視鏡検査の親スコープ(Olympus,TJF-M20)であり,その他にガイドワイヤー,ガイドカテーテル,プッシュカテーテルなどの挿入器具を使用した.挿入手技は従来の方法とほぼ同様であり,8例中6例でチューブの留置に成功し,有効なドレナージ効果を認めたが,2例では留置不成功に終った.1989年4月時点での減黄維持期間は9カ月が最長で,最短は2ヵ月目にチューブの洗浄を余儀なくされた症例であった.ERBDでの超大口径留置チューブ使用の目的は,減黄効果の促進と減黄維持期間の延長にある.今回の経験ではチューブ挿入の容易性に問題はあるものの,減黄効果の維持において従来より優れた成績を期待できた.
  • 入江 正和, 崎元 道男, 藤谷 泰裕, 町田 登
    日本畜産学会報
    1990年 61 巻 9 号 771-779
    発行日: 1990/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,飼料への魚油添加によって魚油に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)が豚の脂肪組織に蓄積するのかどうか,さらに,脂肪の性状にどのような影響を及ぼすのかを検討することを目的とした.
    基礎飼料および基礎飼料に2%あるいは4%の魚油を含む2種類の実験飼料を2頭ずつ計6頭の豚に給与した.供試豚からは1週間毎にバイオプシーによって腰部の皮下脂肪組織を採取し,脂肪酸組成を分析した.供試豚は4週間試験飼料を制限給餌した後,一斉に屠殺した.
    魚油給与によって皮下脂肪組織におけるEPAとDHA含量が経時的に増加することが明らかとなった.すなわち,EPA, DHA含量ともに,魚油2%添加区では緩徐に増加し,魚油4%添加区では急速に増加した.屠体から分離した皮下脂肪外層,内層,腎臓周囲脂肪いずれの部位においてもEPAとDHA含量は魚油給与によって有意に増加した.C18:2とω3系列脂肪酸以外の多価不飽和脂肪酸含量には,魚油給与による顕著な影響はみられなかった.飼料の魚油添加量が増えることによって,背脂肪及び賢臓周囲脂肪の屈折率が有意に上昇し,ヨウ素価も増加する傾向にあり,テクスチュロメーターによる腎臓周囲脂肪の硬度は低下する傾向にあった.しかし,軟脂といえる豚の発生はなく,いずれの脂肪も白色を呈し,融点にも有意な変化はみられなかった.
    以上のことから飼料への魚油添加によって豚の脂肪組織におけるEPAとDHA含量を高められることがわかった.
  • 入江 正和, 亀岡 俊則, 崎元 道男, 因野 要一
    日本養豚学会誌
    1990年 27 巻 2 号 66-72
    発行日: 1990/06/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    油温脱水法によって製造した食品残渣 (フライドミール) を肉豚に給与し, 発育, 屠体と脂肪の性状に及ぼす影響を調査した。
    開始時平均体重69.9kgの子豚12頭を試験飼料の種類によって次の4区に分けた。1区; 豚産肉能力検定飼料 (対照区), 2区; 2号油で油温脱水処理した食品残渣 (フライドミール1), 3区; 硬化魚油で油温脱水処理した食品残渣 (フライドミール2), 4区; 蒸気加熱で処理した食品残渣 (蒸煮残飯)。なお, 2~4区の飼料にはビタミン・ミネラルプレミックスを添加した。供試豚は試験開始から2週間毎に体重と飼料摂取量を調査し, 6週間後一斉に屠殺し, 屠体の成績と脂肪の理化学的性状を調べた。
    試験開始から2週間における1日増体量と飼料摂取量は, 対照区に比べてフライドミール1, 2と蒸煮残飯を給与した区で劣っていたが, その後2~6週における発育ならびに飼料摂取は順調であった。
    屠体長, 背腰長II, 背脂肪厚 (肩, 背, 腰) には飼料による影響は特にみられなかった。
    体脂肪の脂肪酸組成には飼料の影響がみられ, 硬化魚油で油温脱水処理した食品残渣, すなわち, フライドミール2の給与は豚の体脂肪中のC14:0, C16:1含量を増加させた。フライドミールを含む2~4区の食品残渣を給与した豚ではC18:2, C18:3含量が対照のものに比べて高かった。背脂肪外層, 内層, 腎臓周囲脂肪における屈折率とヨウ素価は, 対照区に比べて2, 3, 4区で高い傾向を示した。
    以上のことから, フライドミールの給与は馴致期間を長くとる必要があると考えられるが, ビタミン, ミネラルを添加したフライドミールは単独でも充分飼養が可能であり, また, 油温脱水法における熱媒体としての油の違いで豚の体脂肪の脂肪酸組成が異なることがわかった。
  • 産婦人科の進歩
    1970年 22 巻 2 号 123
    発行日: 1970年
    公開日: 2011/10/11
    ジャーナル フリー
  • 向井 秀一, 小西 淳一, 池田 悦子, 林 誠, 平野 誠一, 水野 成人, 芦原 亨, 早雲 孝信, 水間 美宏, 趙 栄済, 安田 健治朗, 中島 正継
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1991年 33 巻 3 号 519-526_1
    発行日: 1991/03/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    新しく開発された超音波プローブは,内視鏡機能はないが,先端部の最大径は3.4mmと細径化されており,ラジアル走査方式(周波数7.5MHz)の超音波機能を有している.超音波プローブを胆・膵疾患17例に施行し,その診断能を検討した.検査方法としては,経乳頭的に胆管または膵管内へ挿入する方法と経皮経肝的に胆管あるいは胆嚢内へ入れて走査する方法があるが,いずれの方法においても胆・膵やその周囲臓器・脈管は鮮明に描出され,5mm以下の腫瘤も明瞭に観察された.また,癌の進展度診断においても有用性が認められ,本法とEUSとを併用することにより,一層正確な診断のできることが確認された.
  • 趙 栄済, 池田 悦子, 林 誠, 平野 誠一, 村北 肇, 水野 成人, 芦原 亨, 松井 亮好, 早雲 孝信, 水間 美宏, 向井 秀一, 安田 健治朗, 中島 正継
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1990年 32 巻 8 号 1926-1933_1
    発行日: 1990/08/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     新たに開発されたオリンパス社製大腸用超音波内視鏡(CF-UM3)を用いて,150例の大腸疾患に内視鏡的超音波断層法(EUS)を施行し,本スコープの挿入性と描出された超音波画像について検討した.大腸EUSの前処置としては,Brown変法あるいは腸管洗浄液法を用いた.150例中回盲部までの挿入を試みた79例では全例に目的が達成でき,回盲部までの平均到達時間は9.3分であった.直腸から回腸末端に至る腸管壁はいずれの部位でも5層構造として描出され,特に回盲弁は第3層(粘膜下層)が肥厚していた.大腸EUSでは隣接臓器も明瞭に描出され.直腸領域では男性で精嚢腺や前立腺が,女性で子宮や膣が容易に観察された.また,脾彎曲部では左腎また脾が,横行結腸左半では膵が,横行結腸右半では胆嚢または肝が.さらに肝彎曲部では右腎また肝が明瞭に描出された.今回の新しい大腸用超音波内視鏡は挿入性に優れ,従来の試作機に比較して耐久性が向上しており,大腸全域に対するEUSにきわめて有用な機種であると評価しえた.
  • 安田 健治朗, 清田 啓介, 向井 秀一, 西村 和彦, 趙 栄済, 小林 正夫, 吉田 俊一, 今岡 渉, 藤本 荘太郎, 中島 正継
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1986年 28 巻 8 号 1788-1795
    発行日: 1986/08/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     内視鏡的超音波断層法(EUS)を用いて内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)の治療効果判定を試み,EUSの臨床的有用性を検討した.対象は17例の食道・胃静脈瘤症例で,EISを施行した前後でEUS観察を行ない,その経過観察によって静脈瘤の変化を解析,.検討した. この結果,EUSによって食道・胃静脈瘤は低エコー管腔像として描出され,それらの粘膜層,粘膜下層及び壁外の各部位の局在診断も容易に可能であった.EIS施行後の静脈瘤の変化をEUSで追求すると,術後約2週間は食道壁の肥厚と静脈瘤管腔内に高エコーを示す塞栓(血栓)像が観察され,経過とともにこの血栓は器質化を示す均一な低エコー像を示した.EIS施行後3カ月を越えるものでは均一な低エコー塞栓像の一部に,さらに低エコーの管腔像が観察される例が認められたが,EISを追加することによりこの所見が再開通像であることが確認された.なお,EIS施行後6カ月以上経過したものでは,全症例でこの再開通変化が認められた. 以上,EUSはEISの臨床的治療効果判定法として高く評価できる検査法であるばかりか,EISの効果持続期間や,EISによる食道壁の変化を評価するうえでも有用な検査法と考えられた.
  • 与田 光春, 山崎 実, 島松 亀久雄, 原 祐義, 今泉 茂樹
    西日本畜産学会報
    1987年 30 巻 66-68
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    豚脂肪の屈折率が, 軟脂豚の判定基準になりうるかどうかを調査し, 次の結果を得た。
    1.と場格付員の触診区分, 脂肪融点および屈折率の間には, かなり高い相関が認められた。
    2.脂肪の部位別比較については, 腎臓脂肪>腹脂肪>背脂肪の順に脂肪融点が高く, また屈折率は低くなった。
    3.屈折率による軟脂豚の判定では, 腎臓脂肪を用いた場合に精度が高く, 実際の利用が可能ではないかと思われるが, カポックを給与した肉豚では, 屈折率は軟脂豚の判定基準になりにくいとの報告もなされているので, 今後更に.カポック給与豚での状況を調査する必要がある。
  • 多田 秀樹, 柏木 元実, 戸田 勝典, 本合 泰, 福本 信介, 松本 太一三, 安住 治彦, 有坂 好史, 百瀬 哲也, 勝 健一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1996年 38 巻 5 号 1214-1219
    発行日: 1996年
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は84歳男性.: 黄疸を主訴に当科を受診し, 手術不能な肝門部胆管癌と診断された.ERCPでは左右胆管の水平枝に高度の狭窄を認め, 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ (endoscopic naso-biliary drainage: 以下ENBD) tubeを両葉の肝内胆管にそれぞれ挿入留置した. 減黄効果は良好であり, 入院第15病日に左葉のENBDtubeをガイドとして左葉にself-expandable metallic stmtであるWallstentを留置した.引き続きファイバースコープを再挿入し,今度は右葉のENBD tubeをガイドに右葉へのWallstent留置を試みた.既に1本目のWallstentは留置されているにもかかわらず, 2本目のWallstentのデリバリーシステムの挿入は容易であった. Wallstentの拡張は2本とも良好であり, 入院第22病日に退院となった. 再閉塞もなく経過は良好であったが, 3ヵ月後に心不全が急激に悪化し死亡した. 経乳頭的なselfexpandable metallic stentの挿入は, 入院期間を短縮でき極めて有用な手段であるが,経乳頭的に2本のstentを挿入することは困難と考えられてきた. しかし今回,2本のWallstentを経乳頭的に同時挿入し得た肝門部胆管癌症例を経験したので報告した.
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