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クエリ検索: "認定血液検査技師"
10件中 1-10の結果を表示しています
  • —畳み込みニューラルネットワーク技術による血液像分析システムの開発—
    大坂 顯通
    臨床血液
    2020年 61 巻 5 号 564-569
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/05
    ジャーナル 認証あり

    塗抹標本の血液形態検査は,血液疾患を診断する上で必須の臨床検査である。日本において,血液形態検査は,臨床検査技師がガラススライドに塗沫標本を作成し,メイギムザ染色を行って鏡検する検査法が現在でも続けられている。この方法はgold standardとされているが,多大な労力と臨床検査技師の継続的トレーニングを必要とし,検査者による精度のバラツキも避けられない。人工知能(AI)技術,特に畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の医療分野への利活用は,近年めざましいものがある。本総説では,我々の研究チームが開発したCNNを基盤とする血液像分析システムを紹介する。AI技術による自動血液像分析システムは,まず,血液細胞をデジタル画像として解析装置に取り込む必要がある。今後,自動血液像分析システムを日常診療へ普及させるためには,血液学の分野においてもデジタルプラットフォームの構築が必要である。

  • 山口 孝一, 大畑 雅彦
    医学検査
    2015年 64 巻 6 号 644-649
    発行日: 2015/11/25
    公開日: 2016/01/10
    ジャーナル フリー
    好中球系細胞の新分類基準の臨床応用について検証を行った。対象は生化学・免疫学的検査および血算項目がすべて基準値内であった健診検体50例とCML症例より作成したバーチャルスライドの細胞判定を12施設87名(一部個人参加あり集約した)に依頼した。またフォトサーベイ60細胞とSIRSを含む臨床検体74症例を用いて細胞判定の検証を行った。健診検体は桿状核球(band)比率は0.5~6.7%では全国平均:0.5~6.5%とほぼ同様の値を示した。バーチャルスライドは施設間差があり,左方または右方優位などの特徴を示し,個人のカウントがそのまま施設の特徴を表していた。フォトサーベイは80%以上一致率で評価すると,新分類基準の再現性は良好であった。またSIRS症例の検証ではband比率はバイタルサイン(vital signs;以下バイタル)と相応して増減し,日常臨床の現場においても問題なく使用できると考える。
  • 山本 慶和, 坂場 幸治, 渡邉 眞一郎, 通山 薫, 大畑 雅彦, 三島 清司, 久保田 浩, 西浦 明彦
    医学検査
    2015年 64 巻 6 号 655-665
    発行日: 2015/11/25
    公開日: 2016/01/10
    ジャーナル フリー
    目的:血球形態標準化ワーキンググループ(WG)は日本臨床衛生検査技師会と日本検査血液学会において血液形態検査の標準化を協同で行う方針で結成された。血球形態標準化WGでは日本検査血液学会血球形態標準化小委員会より提唱された好中球系細胞の新分類基準に基づき,健常者を対象にノンパラメトリック法より得られた白血球目視分類の共用基準範囲を設定し,これを全国的に普及させる。方法:基準個体の除外基準は,「日本における主要な臨床検査項目の共用基準範囲案」(日本臨床検査標準化協議会;JCCLS)を用いた。健常対象者を医療施設における健康診断受診者または臨床検査部に勤務している職員とした。性および年齢が均等に分布するように考慮し936基準個体とし,対象年齢の範囲は18~67才とした。目視分類は
    認定血液検査技師
    またはその指導のもと血液検査を担当する技師が好中球系細胞の新分類基準に従い400倍の視野にて200個分類した。目視分類の対象項目は好中球桿状核球,好中球分葉核球,リンパ球,単球,好酸球,好塩基球とした。結果:基準個体値のCBC項目の分布はJCCLSの基準範囲と一致し,基準個体の妥当性を確認した。目視分類項目は性,年齢間差を認めなかった。パラメトリック法およびノンパラメトリック法による基準範囲は一致し,ノンパラメトリック法にて設定した。結論:日本全国で共用するための末梢血液の白血球目視分類の基準範囲を設定した。この基準範囲の普及のため日本臨床衛生検査技師会のネットワークを活用して全国的な普及を行う。
  • 末廣 吉男, 森谷 裕司, 山口 京子, 夏目 恵美子, 井上 保介, 武山 直志, 中川 隆, 野口 宏
    日本臨床救急医学会雑誌
    2010年 13 巻 3 号 375-379
    発行日: 2010/06/30
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

    近年,臨床検査関連団体や学会が認定する専門臨床検査技師制度の普及により,専門分野に特化した臨床検査技師が増加している。しかし,救急医療に関連した専門臨床検査技師制度の整備は遅れている。当院では,緊急検査担当の臨床検査技師が救急蘇生外傷治療室にて検査関連業務を実施することで,医師による検査依頼から結果確認までの時間(TTAT:Therapeutic turn around time)を従来と比べ約22分間短縮した。救急蘇生外傷治療室における初療時検査は,病態把握や治療方針決定のために実施されるものであり,医師が最も必要としている検査結果を推測し,的確な検査項目について結果報告することが重要である。これらを実践するため,救急医療に携わる臨床検査技師にはさまざまな疾患に対応するための幅広い臨床検査知識や技術のほかに,救急医療の基礎知識および技術の習得が必須であると考える。救急医療における臨床検査技師の専門性とは,積極的に救急医療の現場へ介入して検査関連業務を実施し,検査依頼から結果確認までの時間を短縮するとともに,医師や看護師が本来業務に特化できるように業務支援することであると考える。

  • 又賀 史織, 矢野 加代子, 黒瀬 美枝, 中島 静, 森田 益子
    医学検査
    2016年 65 巻 5 号 540-545
    発行日: 2016/09/25
    公開日: 2016/11/10
    ジャーナル フリー

    自動血球分析装置CELL-DYN Sapphire(アボット社)では,白血球測定時にリンパ球領域の下方や右側面に溶血抵抗性赤血球(RRBC)の出現を経験する。今回我々は,RRBCのスキャッタグラムパターンとその赤血球形態異常との関連性について検討した。RRBCを認めた156検体をRRBC(+)群とし,そのうちスキャッタグラム上,リンパ球領域の下方に出現したものをI群,リンパ球領域の右側面に出現したものをII群,リンパ球領域の下方+リンパ球領域の右側面に出現したものをIII群とした。各群とRRBCを認めない300検体の間に赤血球形態異常の出現率に有意差があるか確認したところ,RRBC(+)群では赤血球形態異常が高頻度に認められた(カイ2乗検定,p < 0.01)。その内容は,リンパ球領域の下方に出現するI,III群では標的赤血球が高率であり,リンパ球領域の右側面に出現するII,III群はHowell-Jolly bodyが高率であった。また,Howell-Jolly body出現時には有棘赤血球が高頻度で認められた。RRBCの出現は赤血球形態異常を示唆しており,スキャッタグラムパターンから赤血球形態異常の推測も可能であった。赤血球形態は顕微鏡下でしか捉えることができないため,我々は使用する装置の性能や特徴を十分に理解し必要に応じて目視検査を進めていく必要性を感じた。

  • 横地 常広
    ファルマシア
    2018年 54 巻 8 号 767-771
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
    日本臨床衛生検査技師会認定制度は、臨床検査領域の進歩に呼応して、これらに関連する臨床検査の健全な発展・普及を促進し、有能な認定技師の養成を図り、より良質な医療を提供することを目的とする。各種検査を正確に実施する知識と技術を有し、後進の指導、育成ができる人材育成を目指している。
  • 臨床血液
    2017年 58 巻 11 号 2293-2302
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/06
    ジャーナル 認証あり
  • 上野 寿行, 丹羽 欣正, 鈴木 久惠, 井上 史江, 櫻井 香織, 宮野 悟, 秋田 豊和
    医学検査
    2014年 63 巻 5 号 623-628
    発行日: 2014/09/25
    公開日: 2014/11/10
    ジャーナル フリー
    血液形態学における細胞観察のトレーニングは,血液検査部門内でのレベルアップ及びその後の高レベル維持に必要不可欠である.しかしながら,トレーニングに必要な絶対的基準が無く,現在のところJAMT勧告法かJSLH標準法案を参考に対応しているのが現状である.両法を対比すると,好中球とリンパ球の一部に大きな差異を認める以外は,内容的に大差を認めない.今回のトレーニングでは,差を認めない部分にJAMT勧告法を用い,大きく基準が異なる好中球桿状核球と分葉核球の鑑別,正常リンパ球・異型リンパ球以外の類縁細胞の取り扱いについては,以下の理由で現在使用中の基準法を踏襲することとした.当部門では,古くから成熟好中球の鑑別にはJAMT勧告法に近い基準が,リンパ球にはJSLH標準法案に近い基準が用いられており,この両法を効率よく使用することは,最新の標準法に合わせつつ現在の基準を大きく逸脱しない使用法として推奨できる.また,問題内容のレベルを2段階に分け,出現頻度が高く日常検査上見逃しが許されない異常を必須問題,出現頻度は低いが知識として必要な異常を参考問題とし,特に前者については全員の目標値到達を目指した.同一問題の繰り返し使用については,前回との比較が容易である反面,丸覚えの危険があるので6ヶ月の空白期間を作り,その間は問題については一切触れないよう留意した.
  • 鯉田 祐佳里, 岡崎 葉子, 菊間 知恵, 山下 智江, 湊 由理, 野原 圭一郎, 仲井 里枝, 三枝 淳
    医学検査
    2022年 71 巻 4 号 657-666
    発行日: 2022/10/25
    公開日: 2022/10/25
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    近年,自動血球分析装置において,処理能力や性能,ユーザビリティの向上が図られた装置が開発されている。今回,我々はシスメックス社より新たに開発された多項目自動血球分析装置XRシリーズを評価する機会を得たため,基礎的性能評価に加え,XRシリーズより測定項目となった幼若顆粒球(IG),幼若血小板比率(IPF)の性能評価,ならびに異常細胞検出能の評価を行った。CBC(complete blood count)の併行精度(同時再現性),従来機であるXN-9000(シスメックス社)との相関性,およびDIFF項目における目視鏡検値との相関性はいずれも良好であった。IGについては,目視鏡検値ならびに血液像自動分析装置DI-60(シスメックス社)の幼若顆粒球比率との相関性,目視鏡検結果との一致率共に良好な結果を示した。IPFについても,併行精度,XN-9000との相関性はいずれも良好であり,溶血性尿毒症症候群症例においてはPLT増加に先んじたIPF上昇がみられ,IPFの血小板造血マーカーとしての有用性が示唆された。また,XRシリーズより出力される異常フラグと芽球,異常リンパ球,異型リンパ球の目視鏡検結果との一致率も良好であった。さらに,XRシリーズで新たに表示可能となった3次元スキャッタグラムにより細胞集団の出現位置の視認性の向上が確認できた。以上より,XRシリーズは臨床に有用な情報の迅速報告が可能であり,業務効率化においても有用性が高いと考えられた。

  • 牛木 辰男
    医学教育
    2015年 46 巻 Supplement 号 1-256
    発行日: 2015/07/10
    公開日: 2017/03/03
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