がんに対する告知もなかった時代から,ICH-GCP,J-GCPの時代になり日本では治験の空洞化が見られるようになりました.そんな中で日本全体が1つの力となり,多くの試みがなされました.PMDAの発展,Bridging-studyの考え方の指針,そして国際共同試験(Global study),Asian試験への道筋を造ってきたと思われます.アジアには3つの世界があり,日本語の日本,中国語の中国,その他英語の世界があります.日本では困難な問題が山積して逃げたいような国際共同試験であっても,実り多い試験結果がドラッグ・ラグを縮めています.スピードもコストも改善されつつあります.中国では中国市場を目的とした中国承認申請用の試験に興味が注がれます.目的に合わせた試験を模索し続けることが重要だと言えると思われます.現在では日本も世界の一員として国際共同試験に参加しつつあります.
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