本研究の輸送モデルは, 複数の港湾間でコンテナ貨物を輸送する場合に, 荷役費用を含んだ輸送費用が最小になる最適輸送パターンを線形計画法に基づいて求めるものであり, 施設整備の前後の条件を入力データとしてそれぞれの最適輸送パターンを計算し, 輸送費用の変化を施設整備の効果としてとらえることが可能であるが, 適用ケースの規模が大きくなった場合,
貨物船の経路および貨物船
間のトランシップの組み合わせが増大し, 総組み合わせケースが膨大となるため, 実質的に計算が不可能となる. そこで, 本研究では,
貨物船
間のトランシップの組み合わせを内生化する変数と制約条件を導入して, それらの変数が最適化計算の過程で決定される数学モデルの定式化を試み, これに伴う計算量の削減効果について検討したものである.
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