2次勾配SQUID (superconducting quantum interference devices, 起伝導量子干渉計) を用いて, 正常例および各種病態において, 前胸部のisomagnetic map (磁界分布図) およびvector arrow mapを作成し, 心の推定を行った。
Vector arrow mapおよびisomagnetic mapより推定される心は, 従来の実験あるいはシミュレーションなどによる心室内興奮伝播過程の結果とよく一致し, 本法による心の推定の有用性が示唆された。また, 2次勾配磁束計は磁界の特殊な微分形を記録しているために, 検出器の近くに存在するを把え易くなっており, 心電図とは異った情報の検出も可能であった。特に, 胸壁近くに存在する右室のを把え易く右室負荷疾患の診断に有用と考えられた。
また, 本法は局所のを反映し易く, multiple dipoleの推定も可能で, 体表面の情報から心を推定する逆方向問題の解析に有用と考えられた。

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Collagen is a principal protein in the connective tissue of animal, and has been utilized as its hydrolized product, glue or gelatin. Recently, disintegrated native collagen fibers have been actively applied to make reconstituted collagen articles for various uses in the form of film, filament, strand, tubing and sponge. Collagen may be much expected as a biopolymer applicable in the -field of ME or bionics by virtue of its mechanochemical, biomedical and other properties.
In view of the affinity of collagen for water and skin, an attempt has been made to apply collagen membrane to measuring electrical potential of living body. Three methods of making collagen membrane are available : dry extrusion, wet extrusion and the electrochemical method. Mainly applying the electrochemical method, the authors have made a collagen electrode on the laboratory basis. Although the electrode made up of only a collagen membrane containing electrolyte and water gives good result, the gelatin paste-coated electrode shows excellent effects. Viscoelasticity of gelatin paste may be of great advantage to stability of measurement.
Furthermore, several phenomena in the electrochemical method are shown and an analysis thereof has been attempted. The variation pattern of electric current with time depends on acidic condition of collagen dispersion and other factors. Relation between the thickness of dry collagen film and the tensile strength per thickness of the film may suggest somewhat dynamic mechanism of the electrochemical method.

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Sn-Ag-Cuボール接合部の衝撃せん断試験を行い、変形にともなって発生するを調べた。ピーク値は衝撃速度に比例して増加した。ピーク値は低速せん断変形では大きいが，衝撃では小さい。ピーク値の大小は破面の様相に依存して変わることがわかった。これらの結果から，変形にともなうを評価することで、接合部の強度、変形評価ができる可能性があることが分った。

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加熱過程で分相, 結晶化などの微構造変化を起すガラス試験片と, かような変化をすでに完了して熱的に安定化された標準試験片とを密に接触させ, これに白金電極を組合せて構成した電池系が昇温過程で発生するを測定した. この測定結果から得られた-温度曲線を同じガラス試料に対する電子顕微鏡観察とX線分析結果と対照し, 変化と微構造変化との対応性を検討した.
その結果, -温度曲線に現われる変化によって分相および結晶化の核形成をも含んだ微構造変化の全過程の進行状態を読みとることのできることが明らかとなった. とくに, 分相粒子の成長の前段階である分相のための核形成過程は, 電子顕微鏡による検出がほとんど不可能であるのに対し, この法によれば, その温度域できわめて顕著な上昇が観察されることは, 法のもっとも注目されるべきひとつの特長である. 以上により, 法は, ガラスの加熱過程における微構造変化の全過程に対する連続的な検出手段として十分に役立つものであることが実証された.
さらに, 分相または結晶化のための核形成の進行につれてガラス中の酸素イオン活量が増大し, また, 分相粒子あるいは結晶子の成長につれて酸素イオン活量が減少すると考えることによって, 測定された変化とガラス中の微構造変化との対応を理解することができることを明らかにした.

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ガラス融液の熱は工業的にも学術的にも興味深い特性ではあるが、報告例は極めて少ない。そこで本研究では、ケイ酸塩ガラス融液を電解質とし、電極に白金を用いた電池の熱測定を行った。測定された熱の絶対値はln(Th/Tl)に対してほぼ直線的に増大した。また、得られた熱は、荷電キャリアの熱拡散に基づく熱の計算値と比べて、大きいことが分かった。この原因の一つに、白金の電極電位の温度依存性が挙げられる。そこで、雰囲気中の酸素分圧を変えて熱測定を行った。その結果、熱は、酸素分圧の低下と共に増大し、酸素溶解反応による白金電極電位もケイ酸塩ガラス融液の熱に影響を与えるといえる。

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本研究では，微細部分のひずみをで測定，評価できるのではないかという考えに基づき，現在半導体実装技術において多用されているSn-Pb共晶はんだを用いて，引張及びせん断変形に関する発生現象の確認，ひずみとの関係を調べた．その結果，はんだ材料の変形解析において，熱電対の原理を応用してを測定することにより，直接かつ正確なひずみを求めることができることが分かった．

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半波長線状アンテナから成るアンテナ列に対して,その電流分布および相互インピーダンスをモーメント法により求め,その結果を従来,広く用いられている法と比較した.その結果,法の値に対し,相互インピーダンスは,約 10%の違いがあること,電流は法が仮定している正弦波電流とは異なる分布を示し,特にその位相の相異は大きいことなどを示した.これから厳密な解析をする場合には法は良い近似でないことが示された.

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電子の波としての性質による量子干渉効果はさまざまな現象に寄与しているが、金属原子接点系においては構造欠陥や熱的劣化に敏感すぎるため制御困難であった。本研究では原子接点での量子干渉効果を接点での熱

に見出した。実験はBreak junction法により金単原子接点を作製し、接合構造を機械的に伸縮させつつ伝導度と熱を同時計測した。接合構造を制御することによって量子位相を調節し、熱の制御を行うことができた。

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PLZTセラミックス素子は特定波長の光照射を受けると素子内部で電流を発生する光効果を有している。この光効果により高電圧を発生することが出来, 高電圧による静電力で比較的大きな機械的運動を取り出すことが可能である。ここでは, PLZT素子などの光効果を有する素子を用いることにより光をエネルギー源として機械的運動を発生する新しい機構の光モータを提案し, その駆動機構について報告する。

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二等辺三角形の孔を有する２次元ユニットセルを持つアルミニウム薄膜に、特定の偏光をもつ非回折領域の波長の光を入射したときに発生する横

について、Maxwell応力テンソルを用いたの数値計算と共に議論する。

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工具・被削材熱変動波形には切削現象に関する情報が多く含まれているが, ここでは切りくず折断に関する低周波成分について取扱い, 以下の結論を得た.
(1) 工具と被削材を熱電対として, 熱を測定する方法は切りくず折断状態の検出器として有効である.
(2) 切りくず折断に伴う熱変動は工具すくい面と逃げ面で独立に発生し, その合成波として現れる.
(3) 熱変動と切削抵抗変動には良い相関があり, 変動周期は切りくず折断周期に一致する.
(4) 熱の自己相関係数平均値により, チップブレーカたよる切りくず折断の安定性を定量的に評価することができる.

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工具・被削材間熱の変動は,切りくずによって測定回路上で短絡回路を作らない限り,直流成分の10%以下が一般であり,今回の実験に用いた切削条件の範囲では,1mV程度の全振幅しかない.そのために,S/N比を高めるための特別な配慮が必要である.
切削現象と工具・被削材間熱の間には強い相関があり,定量的分析は別報で述べるが,定性的に下記の結論を得た.
(1)熱の取り出し方は,通常のスリップリングや水銀浴を用いた回転円板方式では不十分で,図1のような構造が適している.
(2)熱波形を分析することにより,切りくず形態が把握できる.
(3)熱波形は切りくずせん断周期に関する情報を含み,切削現象解析の有力な一手段を提供する.
(4)工具および被削材のびびり周波数に一致した熱変動が明確に現れ,びびりセンサとして有効である.
(5)工具と被削材の熱電対としての周波数応答は高く,超音波周波数領域の切削現象にも容易に追従する.

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異種金属接合部を含む電気回路の内部に温度差が生じる場合，回路内にはゼーベック効果によりが生じる．このは回路諸特性に影響を及ぼすと考えられる．本研究では種々の金属細線を用いた熱電回路を試作し，外部からの熱入力方式の相違によって発生する熱がどのように変化するか調査した．

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Fe-Fe²⁺-Fe³⁺ の3成分よりなる酸化鉄はその組成により電磁誘導が異なることに着目,酸化鉄組成と誘導の相関性,再現性,ならびに誘導に影響を与える各種要因につき検討を行ない,組成と誘導の間には一定の規則性が存在し,同一試料についての測定値の精度が1%以内にあること,Fe%は誘導にかなり大きな影響を与えるが,比体積を併用することによりかなりの精度で酸化鉄組成を測定できることを認めた.この結果を応用し,従来の化学分析の補助手段として十分に実用性を有する酸化鉄の簡易分析法を考案した.本報においてはFe²⁺%/Fe³⁺%≧0.5の場合について報告する.

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酸化亜鉛粉末層の光をKelvin法により測定し,その構成要因について検討した。酸化亜鉛に対してオーミック接触をするAlと非オーミック接触をするAgとを台金属として使用し,光照射を試料の上側または下側から加え,これらの各場合における光の照度依存性を比較することにより,光には粉末層の表面電位障壁の変化に基因する成分ΔV_sとフェルミ準位の変化に基因するΔE_FおよびDemberV_Dによる成分の三者が含まれていることを見い出した。Al台金属はΔV_sとV_Dとの両成分が,またAg台金属の場合にはΔV_s,V_DおよびΔE_Fの各成分が光の構成要因となっていることがわかった。ΔE_F成分が関与すると光の大きさおよび光遮断後の減衰の時定数がいずれも大となる。Al台金属の場合,減圧と共にV_D成分が減少していくが,これらの現象は有効ドナー濃度の増減を考えると合理的に説明されることが判明した。さらに上述の各場合の光の波形,振幅,立ち上りおよび減衰の時定数,試料雰囲気を減圧した時の光の変化などの測定結果を分析し,それぞれの現象に対する合理的な解明を与えてある。

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という言葉の持つ,力,エネルギー,電圧という3つの側面の区別を強く意識して,を説明する際の留意点をまとめてみた.

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