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クエリ検索: "辛味"
2,525件中 1-20の結果を表示しています
  • 朴 載福, 高橋 基一
    園芸学会雑誌
    1980年 49 巻 2 号 189-196
    発行日: 1980年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    カプサイシン含有量の異なる3品種とそれらのF1系統を供試し, 果実の発育中のカプサイシン含有量の消長を追究した.‘伏見甘長’は終始0.1%以下の低率で経過し, カプサイシン含有量には目立った消長はみられなかった.‘鷹の爪’と‘Punggak’では, カプサイシン含有量は開花後4又は5週目まで急上昇し, その後漸減して, 完熟期にやや上昇した. F1系統のカプサイシン含有量は両親の中間的なパターンで変化したが,‘伏見甘長’と‘鷹の爪’とのF1系統では‘伏見甘長’への片寄りが認められた.
    赤熟果におけるカプサイシン含有量について, 親品種のF1系統に及ぼす遺伝的効果を6品種を用いたダイアレル分析法で解析した. 親品種の平均値と全F1系統の平均値とでは, ほとんど差異はなかったが, ドミナンスの方向やヘテロシスの程度は組合せによって異なった. ヘテロシス効果の解析から変異の主要因は一般組合せ能力に基づくことが認められた.
    更に上記の6品種とそのF1系統において, 果実の平均新鮮重とカプサイシン含有量との間に有意な負の相関が認められた.
  • 太田 泰雄
    育種学雑誌
    1962年 12 巻 3 号 179-183
    発行日: 1962/10/05
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    1.トウガラシ
    辛味
    成分。apsaicin分泌器官,貯蔵器と
    辛味の分布および単為結果と辛味
    の関係について,Capsicum annuum Lに属する4品種を用いて調べた。2.鷹の爪×LargeBell F1について,貯蔵器と分泌組織を組織学的ならびに顕微化学的に調べた。貯蔵器は長経約O.3~1.0mmの楕円彩または円形の油泡状で,隔壁と胎座に分布する(第1図)。3.分泌組織は隔壁の表皮組織の一部が二次的に分裂して生じた,縦長で内容に富む細胞群で,capsaicinをその外膜とクチクラの間の小空間(貯蔵器)に分泌する(第2図)。4.鷹の爪×LargeBell Fl,伏見甘長,および大獅子について,果皮,種子,および胎座と隔壁の3部,または果実の頂部,中央部,および基部の3部にわけ,各部のcapsaicin含量を測定した(第1~3表および第3図)。いずれのぱあいも,胎座と隔壁は果皮および種子に比べてきわめて高い含有率を示した。果皮および種子に若干の
    辛味
    成分が認められるのは,隔壁または胎座に分泌された。apsaicinの一部が飛散附着したためと思われる・5.鷹の爪4xの単為結果による無種子果,自然受粉による有種子果,および有種子果から種子を除去した試料についてcapsaicin含有率を測定した(第4表)。capsaicinの分泌は種子の有無と無関係であると考えられた。終りに臨み,終始懇篤な御指導を賜った木原生物学研究所長木原均博士,御鞭縫を頂いた国立遺伝学研究所松村清二博士,たらびに有益た御助言を賜った京都大学教授西山市三博士に深甚な謝意を表する。
  • 矢澤 進, 上田 昌弘, 末留 昇, 並木 隆和
    園芸学会雑誌
    1989年 58 巻 2 号 353-360
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    C. annuum の品種とC. chinense ‘No. 3341’との種間雑種, 及び C. annuum の品種間交雑第一代の, 果実内カプサイシノイド含量について検討した. その結果次のようなことが明らかとなった.
    1. C. annuum の甘味品種とほとんど
    辛味
    のない‘No. 3341’とのF1の果実に, 著しく高いカプサイシノイド含量が認められた. Capsaicin, Dihydrocapsaicin, Homocapsaicin の含量構成比は, 親品種が違ってもほぼ同じであった.
    2. C. annuum の甘味品種と‘No. 3341’とのF1の果実の発育に伴うカプサイシノイド含量の経時変化は, 普通に栽培される
    辛味
    品種と同様の傾向が認められた.
    3. C. annuum
    辛味
    品種と‘No. 3341’とのF1のカプサイシノイド含量は, F1の果実でのカプサイシノイド含量が C. annuum の親品種よりも増加する品種, ほぼ同量の品種及び低下する品種が認められた. F1果実のカプサイシン類似化合物含量の構成比は, C. annuum
    辛味
    親品種の構成比と著しい差異はなかった.
    4. C. annuum の品種と‘カリフォルニア•ワンダー’との品種間交雑では, F1のカプサイシノイド含量は,
    辛味
    親品種の含量よりも著しく低かった. ‘カリフォルニア•ワンダー’と甘味品種との交雑では, いずれのF1でもカプサイシノイドは認められなかった.
  • 河村 フジ子, 松本 睦子, 金 和子, 小林 彰夫
    日本家政学会誌
    1989年 40 巻 12 号 1051-1056
    発行日: 1989/12/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    辛味
    大根の味覚特性として,
    辛味成分と辛味
    以外で味覚に関与する成分を他の大根と比覚し, 官能検査を行った結果を要約すると次のようになる.
    (1)
    辛味大根中の辛味
    成分である (E) -4-メチルチオ-3-ブテニルイソチオシアネートは, 73.7mg%で, 他品種の頭部の3.4~5.2倍, 尾部の2.0~2.6倍である.
    (2)
    辛味
    大根は, 他品種の各部より, 水分, 還元糖量が少なく, カルシウム, マグネシウム量が多い.
    (3) 他品種のおろし大根の味を比較した場合, 尾部は頭部より,
    辛味
    , 苦味が強く, うま味, 甘味が弱い。
    (4) おろし
    辛味
    大根の味は, 青首大根の尾部より,
    辛味
    , 苦味が強く, うま味, 甘味が弱い.
    (5) おろし
    辛味
    大根を60分放置すると,
    辛味
    は顕著に弱くなる.
    (6) おろし
    辛味
    大根に食塩, しょうゆ, 食塩+食酢, 天つゆ, 三杯酢を加えると
    辛味
    が弱くなる.
  • 河田 照雄
    日本栄養・食糧学会誌
    1992年 45 巻 4 号 303-312
    発行日: 1992年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 原山 文徳
    日本醸造協会誌
    1999年 94 巻 1 号 10-17
    発行日: 1999/01/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    前回の赤色
    辛味
    噌に引き続き, 今回は, 淡色
    辛味
    噌を取り上げる。淡色
    辛味
    噌は, いわゆる信州味噌 (白
    辛味
    噌) と呼ばれ, 長野県を中心として, 関東甲信越, その他全国各地で作られ, 生産量もかなりある。
  • 藤本 健四郎, 菅野 安広, 金田 尚志
    油化学
    1980年 29 巻 6 号 419-422
    発行日: 1980/06/20
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    In the previous paper, the antioxidant effect of capsaicin, the pungent principle of red pepper, has been demonstrated. Capsaicin is a N-vanillylamide whose pungency has been known to depend upon the carbon chain length of the fatty acid moiety. In this paper, to obtain the pungent free N-vanillylamides, which are expected to be useful as antioxidants for foods, syntheses of N-vanillylamides of saturated C12 to C22 fatty acids were carried out, and their pungency and antioxidant activity were determined.
    As a result, their pungency reduced with the elongation of carbon chain of the fatty acid. That is, compared with C9 amide, the pungency of C14 amide was 1/100 and that of C18 amide decreased to 1/1000. On the other hand, the antioxygenic effect of each synthetic N-vanillylamide on methyl ester of safflower oil was almost equal to that of the natural pungent mixture extracted from red pepper. By addition of 0.02mol/kg of synthetic amides in the substrate, the antioxidant activity was equivalent to that of BHA in 0.02% level. In this level, pungency was not found in the sensory even for C12 amide.
  • 仲宗根 洋子, 与那覇 恵, 和田 浩二, 安谷屋 信一, 菊崎 泰枝, 中谷 延二
    熱帯農業
    1999年 43 巻 2 号 71-75
    発行日: 1999/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    金時, 三州および人ショウガの3品種の, 通常の二倍体ショウガと茎頂培養により作成した四倍体ショウガにおける,
    辛味
    成分含有量,
    辛味
    性および抗酸化性を比較検討した.
    辛味
    成分のジンゲロール量は, 品種を問わずいずれの四倍体でも二倍体よりは増大しており, とくに10ジンゲロールの増加が顕著であった.また, 金時の二倍体および四倍体は, 他の2品種よりも多くのジンゲロールを含有した.
    辛味
    の官能検査の結果,
    辛味
    の強いのは四倍体であり, 金時>大ショウガ>三州の順であった.金時二倍体を除く5試料間では,
    辛味
    の強さはジンゲロール量に対応していた.ショウガの抗酸化性についてみると, 重量法では抗酸化効果は認められなかったが, ロダン鉄法では, どの試料も強い効力を示し, また, デオキシリボーズ酸化法でも, 品種によって二倍体と四倍体との間に抗酸化性の差異はあるものの, いずれの四倍体もデオキシリボースの酸化を40%抑制した.
    以上のことから, 四倍体ショウガは, 二倍体ショウガの
    辛味
    性および抗酸化性の特性を保持, 増強していることが明らかになった.
  • 小仁所 邦彦, 南 峰夫, 松島 憲一, 根本 和洋
    園芸学研究
    2005年 4 巻 2 号 153-158
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/28
    ジャーナル フリー
    世界各地から収集されたトウガラシ属栽培種5種145系統のカプサイシノイド含量をHPLCで定量分析し, 総含量と成分組成の種間および種内変異を解析した. C. annuumは‘シシトウ’なみの野菜用低含量系統を多く含み, 比較的低含量の範囲に分布した. C. chinenseC. frutescensは全体的にC. annuumより高含量の系統が多かった. しかし, カプサイシノイドの検出されない系統から著しく高含量の系統まで幅広い変異を示し, 種々の程度の
    辛味
    を持つ品種を育成するための育種素材として有用と考えられた. C. baccatumにはC. annuumと同様に低含量の系統が多く, 野菜用品種育成の新しい育種素材としての可能性が考えられた. カプサイシノイドの成分組成を比較したところ, C. chinenseC. frutescensはCAP>DCであるのに対し, C. pubescensではCAP<DCで, 明らかな種間差が認められた. C. annuumは他4種を包含する幅広い変異を示した. C. annuumにおいて成分組成の地域間差が認められ, 日本産系統にはCAP<DCの系統が特異的に多かった. カプサイシノイド含量と果実形態との関係を解析したところ, C. annuumC. baccatumで果実の大きさとの間に有意な負の相関係数が得られた. しかし, カプサイシノイド生産部位である胎座の果実に占める割合が, 果実が大きくなるほど低下することに起因する表現型相関であり, 両形質は独立した遺伝的支配を受けていると考えられた.
  • 久貝 克弥, 式井 一真, 中村 信広, 久保 智
    年次大会講演論文集
    2010年 2010.4 巻 G1300-1-3
    発行日: 2010/09/04
    公開日: 2017/08/01
    会議録・要旨集 認証あり
    Cress is one of the chief products in KUMANO. However, the kneading process of cress by hand requires very hard work, and this causes the low-efficiency of this product. So, we are going to develop the auto-kneading machine for cress so as to increase the productivity. In former report, we developed the proto-type of auto kneading machine, and carried out trial run. Even contact evaluation, we found this machine can provide kneaded cress like expert. So, this report will explain more detailed evaluation of the performance of auto-kneading machine. At first we set piquant level as the basis. But it mainly changes according to pre wet process more than kneading process. So we have to employ another basis. They are the volume of out coming juice during kneading process, the pull strength of kneaded leaf, and the micrograph of leaf with through ray. We found these three basis can describe the quality of kneading process.
  • 江崎 秀男, 小野崎 博通
    栄養と食糧
    1980年 33 巻 3 号 161-167
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 青首宮重大根 (2.5kg) から, その
    辛味
    成分であるトランス-4-メチルチオ-3-ブテニルイソチオシアナートをチオウレア誘導体として結晶100mgを単離, 同定した。
    2) チオウレア化合物の呈色試薬であるグロート試薬組成中の各種試薬の濃度を検討し, 原液を水で25倍希釈して改良グロート試薬とした。
    3) 比色定量のための標準物質として市販アリルイソチオシアナートより調製したアリルチオウレアおよび前記トランス-4-メチルチオ-3-ブテニルチオウレアを用いて改良グロート試薬による呈色の条件を検討し, 37℃で45分間インキュベートした後, 600nmにおける吸光度を測定した。これによってトランス-4-メチルチオ-3-ブテニルチオウレアの場合, 20μg/mlから200μg/ml範囲にわたって濃度と吸光度との間に直線関係が認められた。
    4) ここに新しく提案された大根
    辛味
    成分イソチオシアナートの定量法は次のとおりである。大根磨砕搾汁液5mlを30℃で30分間放置した後, これにエタノール: アンモニア水混液20mlを加え, 60分後, 50%酢酸1mlを加え, 濾過を行なう。濾液1mlに改良グロート試薬4mlを加え, 37℃で45分間インキュベートした後, 600nmにおける吸光度を測定し, あらかじめ作成した標準曲線よりトランス-4-メチルチオ-3-ブテニルチオウレア量を求め, これからトランス-4-メチルチオ-3-ブテニルイソチオシアナート量に換算する。
    5) 前記定量法により大根の品種, 部位および生長時期と
    辛味
    成分量との関係をしらべた. 品種別においては, 同じ秋大根でも品種によって
    辛味
    成分量に差がみられた。部位別においては, 根部の先端に近くなるほど
    辛味
    成分量の増加が認められた. 生長時期との関係については, 大根中の
    辛味
    成分含量は生長とともに減少し, 収穫時期の大根100gより得られた磨砕搾汁液中には12mgのイソチオシアナート量が測定された。
  • 森 日出男
    栄養と食糧
    1956年 9 巻 2 号 73-74
    発行日: 1956/07/30
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    西洋わさびの乾燥粉未の
    辛味
    成分の消失防止につきビタミンC等の酸化防止剤を添加してその効果を調べた。
    密封した場合は損失は多くない。
    ビタミンCは損失防止に有効である。
    燐酸塩, 硼酸塩はこの実験例に於ては無効である。
  • サリットナム オラピン, 南 峰夫, 松島 憲一, 南山 泰宏, 平井 正志, 馬場 敏郎, 番匠 弘美, 根本 和洋
    Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
    2008年 77 巻 3 号 265-269
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    辛味
    系統だけが報告されているキダチトウガラシ(Capsicum frutescens)において低
    辛味
    性の系統‘S3212’を見いだした.低
    辛味
    性の遺伝を解析するために,高
    辛味
    性の‘S3010’(C. chinense)との雑種を作出し,F2 および BC1 における
    辛味
    性の分離を調査した.分離比から低
    辛味
    性は劣性 1 遺伝子(cf)に支配されていると考えられた.これまでに報告されている
    辛味
    成分の生産を支配する C 遺伝子座との同座性を C 遺伝子座と連鎖する CAPS マーカー SCY-800 を用いて検定したところ,cf 遺伝子座は C 遺伝子座と異なることが明らかになった.288 のプライマーを用いて cf 遺伝子座と連鎖する RAPD マーカーを検索したが,cf 遺伝子座と密接に連鎖するバンドは検出できなかった.本研究で明らかにした cf 遺伝子は,
    辛味成分の遺伝学的解析および安定した低辛味
    品種の育成に有用である.
  • 渡辺 慶一, 井上 弘明, 立石 亮, 司馬 肇, 桜井 英敏, 有賀 豊彦, 名取 正彦, C.T. SABETA, B.N. DUBE
    熱帯農業
    2000年 44 巻 3 号 186-191
    発行日: 2000/09/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    ジンバブエで収集したトウガラシ5系統と日本の3品種の果実のカプサイシノイドを高速液体クロマトグラフ (HPLC) を用いて分析した.カプサイシノイドはノルジヒドロカプサイシン, カプサイシン, ジヒドロカプサイシン, バニラリデカンアミド, ホモジヒドロカプサイシンおよびホモジヒドロカプサイシンの異性体が検出されたが, カプサイシンの占める割合が多かった.カプサイシノイドは果肉より胎座に多く含まれていた.日本の‘八房’果実の胎座の総カプサイシノイドは5105.2mg/100gD.W.であったが‘ししとう’では非常に少なかった.ジンバブエで収集した果実が小さく, 直立するB, C, D, E系統の果実の胎座の総カプサイシノイド含量は高く, ‘八房’の5倍の値を示した.
  • 金 和子, 小林 彰夫, 河村 フジ子, 松本 睦子
    日本家政学会誌
    1989年 40 巻 7 号 603-608
    発行日: 1989/07/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    辛味大根と青首大根の辛味
    臭成分をエーテル振とう抽出により分離し, GCおよびGC-MSにより分析し, 比較した.
    辛味
    大根の香気成分は99.5%以上が含硫化合物であり, 5種のメチルチオイソチオシアネートが主要成分として同定された.なかでも, (E) -4-メチルチオ-3-ブテニルイソチオシアネートは香気中96.5% (62.7mg%) を占め, かつこの化合物は1.3ppm以上あると単独でも生大根
    辛味
    臭を呈し, 濃度の増加につれ香辛性が強化される.実際の
    辛味
    大根中における存在量は627ppmであることから,
    辛味大根の辛味
    臭は主としてこの物質であることが明らかとなった.
  • 中村 正輝, 木村 香織, 丹治 桃香, 松田 良仁
    日本食品工学会誌
    2013年 14 巻 2 号 113-116
    発行日: 2013/06/15
    公開日: 2015/06/18
    ジャーナル フリー
  • 岡野 邦夫, 浅野 次郎, 石井 現相
    園芸学会雑誌
    1990年 59 巻 3 号 551-558
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    ダイコン品種•系統の
    辛味
    特性を明らかにする目的で多数の品種•系統を栽培あるいは収集し, GCを用いた比較的簡便な定量法によりMTB-ITC含量を測定した. また, MTB-ITC含量と食味の関係についても調べた.
    市販品種の半数以上は200~300μmol/100mlの範囲のMTB-ITC含量を示した. 今回調査した品種•系統の中では, ‘
    辛味
    ’のMTB-ITC含量が1735μmol/100mlと飛び抜けて高かった. ‘信州地大根’グループも400~700μmol/100mlと高いMTB-ITC含量を有していた. その他, ‘二年子’系統や‘白上り’系統も300μmol/100mlと低かった. MTB-ITC含量は100~200μmol/ml以上の高い値を示した. 一方, ‘宮重’系統あるいは中国ダイコンの. MTB-ITC含量の個体変異の変動係数は, 古い固定種では32~43%と大きく, 最近のF1品種では12~14%と比較的小さかった. また, 組織の水分含有率と, MTB-ITC含量の間には負の相関関係があり, MTB-ITC含量の高い品種ほど水分含有率が低い傾向が認められた.
    大根おろしの官能検査の結果, MTB-ITC含量の高い品種ほど食べた時に
    辛味
    を強く感じる傾向があり, この物質がダイコンの
    辛味
    の主成分であるという従来の説を裏付けた.
  • 微生物によるカプサイシンの分解 (第1報)
    小野崎 博通, 南 公子
    栄養と食糧
    1972年 25 巻 6 号 454-457
    発行日: 1972/08/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    カビに汚染されたとうがらしより分離したAsp. nigerの発育と, とうがらしの
    辛味
    成分であるカプサイシン (混合物) との関係について検討したところ次のような結果を得た。
    (1) Asp. nigerの菌体発育量はカプサイシン濃度が増すにつれて減少するが, 0.3mg%から0.5mg%の低濃度の添加ではカビの発育はかえって助長された。
    (2) 培養液に添加したカプサイシンは, Asp. nigerの培養3日目では約半量となり, 12日間培養ではほとんど消失することが認められた。
  • 豊田 美和子, 井上 匡, 小仁所 邦彦, 松島 憲一, 南 峰夫, 根本 和洋
    北陸作物学会報
    1999年 34 巻 141-143
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2016/12/19
    ジャーナル フリー
    トウガラシにおける
    辛味
    成分含量の経時的変化を明らかにするために, C. annuumとC. frutescenschinense complexの各2系統を供試し, 開花後20日おきに果実を収穫し,
    辛味
    成分含量を測定した.両種ともに開花後40日目前後に
    辛味
    成分含量は最大値を示し, それ以後減少した.従って,
    辛味
    成分含量の評価を行うには, 開花後40日目前後の果実を収穫し, 測定する必要があると考えられた.
  • 谷 由美子, 藤岡 敏明, 浜田 博喜, 国松 己歳, 古市 幸生
    日本栄養・食糧学会誌
    2003年 56 巻 3 号 181-187
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    9週齢 Wistar 系雄ラット18匹を, 1%コレステロール添加20%ラード食を対照群として, これに0.003%または0.03%バニリルノナンアミド-β-D-グルコシドを添加した0.003%配糖体群, 0.03%配糖体群の3群に分け, 自由摂取で4週間飼育した。配糖体投与によって, 血清総コレステロール, トリグリセリド, 動脈硬化指数および肝臓総脂質, トリグリセリドは濃度依存的に低下した。肝臓コレステロールも配糖体群で低下し, 糞中コレステロール排泄率は上昇した。0.003%群ではアセチルCoAカルボキシラーゼ (ACC) [EC6.4.1.2], 脂肪酸合成酵素 (FAS) 活性とも低下し, 肝トリグリセリドリパーゼ (HTGL) [EC3.1.1.3] 活性は0.03%群で上昇した。脂肪組織のリポプロテインリパーゼ (LPL) [EC3.1.1.34] 活性は配糖体群で高く, 0.003%群が最も高値を示し, LPL mRNA発現量も配糖体群において上昇した。すなわち,
    辛味
    度の低いバニリルノナンアミド-β-D-グルコシドの投与によってカプサイシンと同様に脂質代謝改善作用が認められた。
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