昨今, 日本の大学院の拡充整備が目覚しく進められてきている。旧制帝大系では大学院重点化への改組が完了しっっある。新制大学の農学系では,
連合大学院
と総合大学院とに分かれているが, いずれも, 学生定員増に併せ, 大学院を独立した部局化 (大学院固有の教官を置き, 大学院独自の教授会を持つ組織) を指向しっつあるように見受けられる。したがって, 今後は学部から独立した, いわゆる大学院大学が多くなるものと予想される。
新潟大学では, 理学部・工学部・農学部を基礎学部とした大学院自然科学研究科を創り, 区分制大学院 (前期2年と後期3年に分かれている博士課程) として, 大学院専任教員も配置し, 運営している。今後増加すると思われる大学院大学の事例として紹介した。
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