再生可能エネルギーや電気自動車の導入は、ともに気候変動を緩和することを目的としているが、これらは互いのデメリットを吸収しあうポテシャルを有している。本研究では気候変動の影響を考慮した電気バスが系統を安定化させる具体的な解決策であることを示す。我々は東京都営バスの中の路線を対象とした走行シミュレーションを行い、充電タイミングを最適化することにより、系統の安定化を図る。電気バスの電力消費は空調と走行の2つに分割し、気候変動を考慮した消費量を計算する。この手法により、電気バスは夜間の電力使用を0にし、昼間の余剰電力のみを用いた走行を行えることを示した。
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